ゆっくりかわいがってね!

このストーリーには若干のかわいがり成分が含まれて降ります。
それ以外にも都会派な家具や、ニコニコ動画といったものが登場します。









今日は日曜日、休みの日はうちで飼っているれいむとゆっくりするのが日課だ。
うちで飼っているゆっくりれいむは、木に上って降りれなくなっていたところを保護した。

なかなか話のわかるゆっくりで家で飼うことに決めた。
飼い始めの頃は床に落ちているようなものは何でも口にしてめちゃくちゃにしてしまったが、
ゆっくり教育してあげるとこちらの言うことを理解して迷惑を余り掛けなくなった。

俺はパソコンを起動して、モニターが置いてある机にれいむを乗せる。
最近はこうやって、よく一緒にニコニコ動画を見ていた。

「ゆっ!ゆっ!はやくみせてね!ゆっくりみせてね!」

パソコンが起動するのを待ちきれないれいむは画面の前でぴょんぴょん跳ねている。

「しずかにしろ!れいむ。」

その声を聞くとれいむは跳ねるのをやめ、すこし不満そうにこちらを振り向く。

「ほら、開いたぞ。」
「ゆー♪ゆー♪」
「さてと、なにか面白い動画はっと・・・・。」

その日初めてアクセスしたときは、まず動画ランキングを見る。

「おにいさん!これおもしろそうだよ!」

文字がよめないれいむはサムネイル画像だけで判断する。
自分としてはその下の肌色っぽい画像の動画を開きたいところだが、
れいむの希望をかなえてやる。

動画が始まる。目には留まらなかったがコメントを読むとなかなか面白そうだ。

「・・・これつまらないよ!ゆっくりほかのみようね!!」

10秒も見ないうちにれいむが言う。
仕方ないのでその動画を閉じ、次の動画を探す事にする。

「ゆー・・ゆー・・ゆー・・ゆっ!」

スクロールする画面をじっと見つめていたれいむが何かを見つける。

「れいむだ!れいむが移っているよ!まりさもいる!!」

めずらしくゆっくりたちの動画がランクインしていたようだ。
サムネに移った自分たちをみてれいむが嬉しそうに声をあげる。
動画の内容は4コマ漫画がペラペラと流れていく動画だった。
れいむもこの動画は気に入ったようで最後まで楽しそうにみていた。

「おにいさん!他にもれいむたちのどうがある?」

「ああ、どうかな・・・。」

おすすめの欄には何もなかったので、「ゆっくりしていってね!!」のタグをクリックする。
その中から面白そうなものをさがして開く。

「ほら、これなんかはお前たちが歌って動画だよ。」

その動画は歌詞をゆっくり風にアレンジして機械音声をつけたものだった。

途中かられいむは動画にあわせるように歌い始めた。

「ゆ~ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっゆっゆっゆっ♪ゆっゆっゆっゆっ♪」

「ユッパ!ユッパ!ユパパパパッパッ!ユパパパパパパユッパダカ!!」

動画が終わるとすぐに

「もっと!もっと!れいむもっとうたいたいよ!!」

「そうだな~、つぎはこれがいいかな。」

すこし意地悪してテンポが早く、歌うのが大変なものを選んでみる
というより、パートが分かれていて一人では歌いきれない曲なのだが。

「れいむは♪ゆふあっ♪ゆくゆく♪ゆっゆっ♪飴にもまけず~♪さむいと♪ゆふあっ♪とおみん♪ゆっゆっ♪みちゃくじさまですってね~♪あうアグッ!!」

作詞家は病を患っているのではないかと心配になるほどめちゃくちゃな歌詞にれいむは舌を噛んでしまった。

「う”ー!う”ー!」

「だいじょうぶか?れいむ?」

「う”ー!ひたがいだいよー!らめてらおしてね!!!」

そういうとれいむは舌をぺロッと出して目を瞑る。

まったくしょうが無いな・・・。

「ちゃんと目を瞑っていろよ!」

そう言うと、心なしが頬が赤くなっているような気がした。

「よい・・・ショッ!!!!と。」

拳を硬く握り締め、ハンマーのようにれいむの頭に振り下ろす。

「ゆ”へ”っ!!!!」

ガチンと歯が噛みあい、自らの舌を断ち切る。
その舌を拾って口に運び味わってみる。
モチモチとした食感だが、中央の部分はコリコリとした歯ごたえがある。
噛めば程よい甘さが染み出す。甘い餡子もうまいが個人的にはこれ位の甘さも好みである。

「う”く”っ”う”く”く”く”う”く”く”く”く”く”。」

れいむは何かいいたそうにこちらを見ているが舌が引っかかってうまく喋れない様だ。
しだいに顔が赤くなっていく、どんどん赤みは増して行きれいむは苦しそうに震えている。

「ふ”ん”く”く”う”う”う”ふ”ん”ふ”ん”ふ”う”う”う”う”う”ん”ん”く”・・・」

顔がパンパンに晴れ上がったところでれいむは動かなくなり、今度は紫色に変化していく。

目から涙を流しながらもこちらを見つめ続けている。

さすがにちょっとかわいそうになってくる・・・。



「に~こにこど~が♪ これから10秒後にゲームが始まりm(ry」

ゲームを終え、霊夢のほうを向くと焦点の合わない目で天井を見つめる饅頭があった。
ひと汗かいたところで甘いものが欲しくなる。手ごろなところにあったお菓子を口に運ぶ。

ぱくり・・・期待していた味と違う。まずくはないが何かが違う・・・。
手にした饅頭を見ると中身が紫色の餡になっているではないか。

もしやと思い、餡だけを口にいれじっくりと味わう。間違いない。

「完璧に紫芋だ・・・!!」









「うっめぇ!これめっちゃうめ!!」

おしまい

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最終更新:2008年09月14日 05:05
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