ゆっくりいじめ小ネタ198 ゆっくり置いて行ってね

 「「ゆっくりしていってね!」」
二匹のゆっくりれいむが仲よく山道を進んでいる。
 「ゆっ!とってもゆっくりした日だね!」
 「そうだね、たいようさんもゆっくりしてるね」

 ここは幻想郷、人里の郊外にある自然豊かな山の麓。
稔りの秋を迎えた世界はさまざまな色鮮やかさを誇っている。
麓には川があり、今も昔と変わらず清やかな水の流れが続いている。
 二匹のれいむは、麓の川に架かる橋を越え対岸のゆっくりプレイスと名付けた
広場へ向かっていた。
目的のゆっくりぷれいすが見えてきた時、二匹は違和感を覚える。二匹のゆっくりプレイスに
見たこともない下品なボールが幾つも転がっている。

 「ゆゆっ!れいむたちのぷれいすにきたないものがいっぱいあるよ!」
れいむは怒りよりも驚きの声をあげた。
 「ほんとうだ、れいむはなにもきいてないよ」
なぜか責任逃れをしだすもう一方のれいむは、そのまま隠れるように隣のれいむの後ろにさがる。
 「とにかくいってみようっ!」
 「ゆっくりりかいしたよ」
二匹は目的の場所へ向かうべく時速1.3kmで急いで進んだ。
 はしに差し掛かり、橋を越えるべく進むと

 「止まるんだぜ、ここの橋を渡る前にお前達の{かみかざり}をおいていくんだぜ」
橋の真ん中に居たゆっくりまりさに足止めされる。
れいむ達は突然のことに対応できず、一瞬考えてから。
 「うるさいよ!!まりさはじゃまだからあっちにいってね!」
 「そうだよ、れいむたちのゆっくりぷれいすをよごしたのはまりさだね」
後ろのれいむは兎も角、まりさに対して抗議の声を上げるれいむ。
 「うるさいんだぜ、{かみかざり}をおとなしくおいていくんだぜ」
抗議の声を無視して自分の主張を始めるまりさ
 「それとも、痛い目みるんだぜ?」
とまりさは欄干に立てかけていた唐棹を舌で掴むと扱き水平に構えた。
れいむはさっきまでの勢いを失い怯みをみせたが、後ろのれいむが。
 「れいむのすてきな{おりぼん}が欲しいのはわかるけど、あげるわけないよ
  馬鹿なの、死ぬの?
  わかったられいむたちのゆっくりぷれいすをきれいにしてね」
上から目線で言うと
 「そうだよ{おりぼん}がなくなったらゆくっりできないのにわたすわけないよ!
  りかいしたらさっさとそこをどいてね!邪魔なの分からないの?」
一瞬の怯みを忘れたのか喚き出す。それを嘲笑した横目で見つつ
 「わかったんだぜ」とまりさは唐棹を咥えたまま身体を横に捻り、勢い良く橋の上を薙いだ。
棹の先端に短い棹が括りつけられた{唐竿}はその力に遠心力をつけ


 「ゆ"べっ"っ"っ"っ"っ"っ"!!!!!!」
気づいた時、前に居たれいむは欄干に叩きつけられていた。
 「い"だい"い"い"い"い"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!!!!!!」
口元を餡子で汚し叫ぶれいむ。目の前かられいむが消えたことに思考が追いつかないれいむは
放心状態のまま
 「ゆっ?ゆっ?ゆっ?」を繰り返してしゃっくりを起こしたかのように鳴いている。

 「ゆへっへっへっ、わかったんだぜ?弱いれいむはすぐに{かみかざり}をまりさにけんじょう
  するんだぜ」
二匹の惨状を見ながら高笑いしつつ、叩きつけた方に近づきまりさはれいむの{かみかざり}を咥えると
グッと毟り取ろうと引く。
 「や"め"でえ"え"え"え"!!!でいぶのかわいいおりぼんとらないでぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!!!!」
髪に結び付けられたリボンを無理やり引っ張っているので
 「がみ"が、でいぶのずでぎながみ"の"げがぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!」
ベリッッと裂ける音とともにれいむの頭頂部の皮ごと毟り取ったまりさは
 「ゆっ!また裂けたよ、れいむのせいで{同属殺し}のれってるを張られたらどうするの?
  まったく馬鹿なれいむだね。うっめっ、めっちゃうっめ」
言いながらまりさはれいむの傷口を舐め、傷口を塞いでいく。慣れたものだ。
 「ゆ"っぐり!ゆ"っぐり!」
傷口を塞がれたれいむはうわ言の様に繰り返している。

 一方のれいむは正気を取り戻すと「す~りっす~りっ」と逃げようとしていたが
 「れいむもこうなりたいんだぜ?」
まりさはれいむの治療を素早く終わらせると唐竿の先端を逃げるれいむの前に垂らす。
 「ゆ"っ逃げないよ、ゆっくり許してね殺さないでね」
 「なら{かみかざり}を置いて行くんだぜ」
間髪居れずに答えるまりさ。
 「まりさはむこうのれいむの{おりぼん}をもっているでしょっ」
まりさが一歩にじり寄る
 「ゆっ、まりさはかわいいれいむがゆっくりできなくてもいいの?」
もう一歩
 「ゆぅ、そうしたられいむはゆっくりできないよ」
さらに一歩
 「れいむの{おりぼん}はれいむの…」
ピタッと背後にまりさの気配
 「さ"じあ"げま"ずがら"ゆ"る"じでぐだざい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"」


そうしてまりさは二つの{かみかざり}を手に入れた。



 「あと453個なんだぜ」まりさは自分が集めた{かみかざり」を眺めて呟く。
 「453個でまりさもどすになるんだぜ・・・」


そして、二匹のれいむがゆっくりプレイスとして名づけていた広場にあったものは・・・
 「ゆっくり・・・」
 「ゆっゆっ」
 「たすげて・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・



ーーーーーーーーーー-ーーーーーつづけーーーーーーーーーーーーーー




今回初SS書きしてみました。
元ネタとしては「武蔵坊弁慶」の五条橋のエピソード(まあ創作の創作)
とりあえず俺に批判を下さい(内容的な意味で)

唐竿→農作具



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最終更新:2008年11月08日 13:08
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