ゆっくりいじめ系1523 じゃがいも

※微妙に前回のSS(fuku4146.txt)とリンクしている部分がありますが、知らなくても大丈夫な程度です

※このSSの野菜は実際の食品と異なる恐れがありますが、どうか寛大な心でスルーしてください

俺が親父から引き継いだ畑は一人で耕すには少し広い畑なのだが、その日は早起き
した甲斐もあってか、太陽が真上に登るより早く畑仕事を終わらせることが出来た。

余らせた時間を有効に活用しようと、俺は畑を囲んでいる柵の点検に取り組んでいた。

といっても、柵が壊れてないか適当に見回るだけなのだが。

今日の昼飯は何にしようかなー、嫁さんがいりゃこんなこと考えんでもいいのに
なーなどとどうでもいいことを考えながら柵を点検しつつ歩いていると、後ろか
ら「「ゆっくりしていってね!!!」」と声がかかった。
声の主は振り向くまでもなく分かる。

というか、いきなり人にこんな言葉をかけてくるのは奴らぐらいしかいないだろ
う。


「おにいさんはれいむとまりさのためにおやさいをとってきてね!そうしたられ

いむたちのゆっくりぷれいすでゆっくりさせてあげるよ!」


振り向くとそこには予想通りというか、ゆっくりと呼ばれている生物が二匹居た

ゆっくりまりさと、ゆっくりれいむとか呼ばれている奴だ。

バッジがついてないから恐らく野生のゆっくりだろう。

大して珍しいものでもないな。


「さっさとまりささまのためにはたらくんだぜ!」


      • こんなに傲慢な奴らを見るのは久しぶりだけど。


「ゆうかのはたけのおやさいはだめだったけどこれでれいむたちもおやさいたべ

られるね!」

「とりあえずあるだけおやさいもってくるんだぜ!」


奴らの幸せ餡子脳では人間がゆっくりのために食料を差し出すのは当たり前だから
、さっさとよこせや!とか思ってるんだろうなぁ。

まぁ愛で派の人間なら気まぐれに野生のゆっくりに野菜くずやお菓子を与えるこ
とはあるかもしれないがともかく、我が家では畑に侵入しようとしたり、労せず
人様の野菜を奪おうとしてくる勘違い饅頭どもに対しては例外なく制裁で応えて
やっているのだ。

こいつらを潰して畑の肥やしにでもしようかとも思ったが、ゆっくりれいむの言
った「ゆうかの畑」というのが気になった。

まさか「本物」のことでは無いだろう。


ゆっくりゆうか

植物を育てることを生きがいとする珍しいタイプのゆっくりだ。

ゆっくりの中では比較的知能の高いほうで、特に植物を育てることに関してなら
ゆっくり随一の知識をもつとか。

その特徴を生かして自分で野菜を育てて収穫する自給自足の生
活をすごしているそうだ。

だが、ゆうかの育てている植物を狙って他のゆっくり達が襲撃してくることも多
い。

それに加えて基本的に知能の低い他種のゆっくりとはつがいにならないため増え
にくく個体数は他のゆっくりと比べると非常に少ないレアなゆっくり・・・らしい。

というか実物を見たことがないのでどこまでが真実なのかわからないのだ。
この話も、子供の頃近所に住んでたゆっくりブリーダーのお兄さんから聞いた話で、
自分の目で見て確かめたわけじゃない。


実物を見つけたら仲良くなって、あわよくば家に来て畑仕事の手伝いをしてもらいたいと
前々から思っていたんだが、まさかこんな所で機会が巡って来るとはな・・・。

よし、こいつらにゆうかの所まで案内してもらうとしよう。

そうと決まれば善は急げだな。


「なにさっきからぶつぶついってるわけ?まりささまがやさいをたべたいってい

ってるんだぜ?わかったらとっととあるだけよこすんだぜ!」


「あー、うん、ちょっと待ってな」


2週間ほど前のこと、畑に侵入しようと柵を壊そうとしていたゆっくりの群れを追い払う
のに躍起になって、収穫したじゃがいもを何日も倉庫にしまい忘れるということがあった。

その結果、太陽にさらされ続けていたじゃがいもは、俺が存在を思い出し慌てて回収しに
いった頃にはすっかり芽が太くなり、皮は緑色に変質してしまっていた。

とてもじゃないが出荷するわけにもいかず、かといって自分で食べて処分するわけにもいかず、
捨てるのもなんだかもったいないので、とりあえず倉庫にしまっておいたのだった。

そんな経緯を経たアレなじゃがいもを幾つか倉庫から持ってくる。


「持ってきてやったぞ~。こんなもんでもいいのか?」

そういってまりさとれいむにじゃがいもを見せてやる。回収したときよりも皮の色が濃く、

芽も大きくなっていて正直気持ちが悪い。こんなもんでも食うんだろうか・・・

「ゆ!おにいさんゆっくりしすぎだよ!さっさとれいむたちにあやまってね!」

「おにいさんはどんくさいしのろまだけどかんだいなまりささまはゆるしてやるんだ

ぜ!だからさきにたべさせるんだぜ!」


なんでわざわざ食い物持ってきてやったのに文句をいわれなきゃならんのだ…まあいいさ。



どちらに先にあげるか少し悩んだが、結局まりさに与えることにした。そのほうが後々

面倒が無くていいだろうと思ってのことだ。



「さぁ、これでも食べてゆっくりしていってね!」


「それじゃあいただくんだぜ!むーしゃむ

ーしゃ、むーしゃむーしゃ・・・しあわせー!!!」


その幸せとやらがずっと続くと良いね・・・まぁ無理だろうけど


「でもこれだけじゃたりないんだぜ!もっといっぱいもってこいだぜ!」

この時点でこいつらがゆっくり出来ない運命をたどるのは確定してしまったのだから。

「れいむにもはやくちょうだいね!まちくたびれてるよ!」


「はいはい」


れいむにはやらず、あくまでもまりさにだけ与え続ける

まりさのリクエストに答えて持ってきていたアレなじゃがいもをどんどん口に放

り込んでいく。

にしてもいい食いっぷりだ。この調子なら・・・

気付くと10個近くあったじゃがいもは残り1つになっていた。



「ゆゆ!さっきからまりさばっかりずるいよ!かわいいれいむにもおやさいたく

さんちょうだいね!」


気をとり直してれいむに話かける


「もちろんれいむにもまりさと同じ物を食わしてあげるよ、でもその前に一つ質

問に答えてくれないかな?」


「おやさいもってこないのにしつもんとかなんなの?ばかなの?しぬの?れいぎ

をしってね!」



まさか饅頭に説教される日がくるとはな。
やはりこいつらには、自分達の立場を分からせてやる必要があるようだ。

その上で道案内を「お願い」することにしよう。
さすがにこれ以上こいつらが好き勝手言われるのは俺としても面白くない。

それにそろそろ仕掛けが効いてくる頃合いだろうし。



「・・・ところでまりさ、体の調子はどうだ?」


「ゆ?なにいってるの?おやさいたべてゆっくりしてるんだからげんきにきまっ

てるんだぜ!

それよりれいむにもはやくおやさいをあげ・・・あげ・・ゆ・・・・ゆぐ・・・

げぇ・・・・」




「ゆゆ?どうしたのまり―――」


会話を中断したのを不思議がったれいむがまりさに話しかけようとしたまさにそ

の時だった


「え"ろろろろろろろろぉっ!お"ぇろろろろろろろろろろっ、ろ

ろっ、ろえれぇれえれぇれぇれぇれれれれぇっ!」

まりさの口から盛大にまりさの中身であり体の大半を構成しているもの・・・餡

子が吹き出した。


「ばりざあぁぁぁ!!どぼぢでながみはぎだしでるのお゛おぉぉぉぉ!?ゆっく
りできないでしょ

お゛ぉぉぉぉ!!」


なぜまりさは突然苦しみだしたのか?

それはまりさに与えたじゃがいもに原因がある。

じゃがいもの発芽部分には有毒成分であるアルカロイドが含まれている、

これは芽だけでなく光が当たった皮部分にも多く含まれている。
つまり光にさらされ続けて緑化した表皮には多くのアルカロイドが含まれているのだ。

これらを取り除かずにじゃがいもを食べると、人なら食べて20分後くらいから、
ゆっくりの場合食べたものはすぐに消化吸収して餡子になるため10分とかからず
症状がでる

主に吐き気嘔吐、腹痛、呼吸困難などの症状を示し、食中毒を起こすこともある
。接種量次第では最悪死ぬこともある

ちなみに、アルカロイドの中毒量は成人で200~400mgと言われており、子供の場
合はその10分の1程度、で中毒症状がでる


緑化したイモには一つあたり150~220mgほどのアルカロイドを含んでいる。

つまりまりさは既に9個もの緑化したじゃがいもを食べたから少なくとも1350mgは
摂取したことになる。

ゆっくりがどれくらいで中毒になるかは知らなかったが、少なくとも成人した人間
を三人以上中毒症状を起こさせられるだけの量を食べてただですむはずがないだろう
ことは想像できた。

その結果がこれだ。

「というわけだ、理解できたか?」

「わがらないよおおぉおおぉぉぉぉぉ!」

「ちぇんみたいな話し方だな、まぁそういうのも嫌いじゃないよ」

「ゆっぐりしないでさっさとおやじはまりさをだずけでよおおぉおおぉぉぉ!!はやぐ
ううぅうぅぅぅぅ!!!」

「ゆっくりして逝ってね!!!」

「ゆっぐりしていってね!!!」

「ゆっぐじじでいっでねぇえ・・・ゆぅ・・・もっどぉ・・ゆぐり・・したかっだ・・・うぇ・・」

条件反射ってすごいね。怒りが有頂天だろうと瀕死だろうと本能にきざまれた台詞を優先するんだもん。

「ゆ?まりさ・・・?まりさ!めをあけでよまりざ!!!まりざあぁああぁぁああぁあああぁぁぁ!!!」


俺がれいむとじゃれている間にお決まりの台詞をはいてまりさは死んでしまった。
まぁこれは想定の範囲内だ、人間でも摂取しすぎると死んじまうぐらいの代物だしな。

この後はまりさが死んだ理由をこいつにもわかるように説明して、
その上で俺の言うこと聞かないと残りの(といってもまりさに食わせすぎて一つしかないが)
ジャガイモ食わせるぞーとか言って脅せば、おとなしくゆうかの所まで道案内をしてくれるはず――――



「むーしゃむーしゃ、しあわせー!!!」


        • ん?

「お前・・何食ってるんだ・・・?」

「みてわからないの?れいむはまりさのぶんまでゆっくりするんだよ!だからまりさののこした

おやさいたべるのはとうぜんのけんりだよ!」

「あの、まりさがなんで死んだかとか、まったく想像できてないんですか?」

「まりさがしんだのはゆっくりできてないからだよ!れいむはゆっくりしてるからだいじょうぶだよ!

それよりむれのまりさにもおやさいあげるんだから、もっともってきてよね!」

こいつの中では食ったものが原因ではなくまりさが弱いから死んだことになっているようだ。
ドウイウコッチャ、まぁ一個しか食べてないしさすがに大丈夫だとは思う。
というか大丈夫じゃないとゆうかのいる場所が教えてもらえないので困るのだが。

「それよりれいむにもはやくおやさいをもってきて・・き・・・ゆ・・・・ゆぐ・・・

げぇ・・・・」


「おいィ?れいむどうし―――」


「え"ろろろろろろろろぉっ!お"ぇろろろろろろろろろろっ、ろ

ろっ、ろえれぇれえれぇれぇれぇれれれれぇっ!」



なん・・・だと・・・・?





こうして俺の畑に侵入しようとしていたゆっくりたちは全滅した。
ゆうかの居場所は結局わからずじまいだった。
回りくどい方法を取った結果がこれかよ・・・。





あとがき

ども、高菜書いた人です
虐待(?)されたのは前作に一瞬だけ出てたれいむとまりさ・・・かな?
出番なくてかわいそうだったので書いてみました
余計ひどいことになってる気がしないでもないけど・・・

というかぶっちゃけじゃがいもネタで書きたかっただけです、すんません







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最終更新:2018年09月25日 16:41
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