ゆっくりいじめ系1625 カツエ

※注意!
ゆっくりSSにおけるおなじみの注意事項(自分設定とか、虐待要素薄いとか、その他沢山)に該当するかもしれません
虐待されないゆっくり、しあわせなゆっくり、れいぱーありすが出ます。

苦手な人は回れ右。

『地に還れ』『ヒメイ』『カンミ』と世界観がつながっているきがします


  *   *   *
この世の中にある全ての物は
『食べられるモノ』か『食べられないモノ』かに大別できると思う。
この場合ゆっくりは『食べられるモノ』だ
それ以上でも以下でも無い
種族・性質・言動に細かな違いは数あれど
所詮は『食べられるモノ』でしかない、あらゆる意味で。

何もゆっくりに限った話ではない、マクロな視点で見た場合の話だ。
それが証拠に人間の上位種である所の妖怪から見れば
僕ら人間はゆっくりと同じ『食べられるモノ』だ。
そういう意味で僕らにはあまり大きな違いは無いのかもしれない。

事実、幻想郷の妖怪が総出で人間をそういう風に扱えば
ほんの数日後には『ゆっくり加工場』ならぬ
『人肉加工場』なんてものがそこらでオープンする事も無くはないifだろう。

「む」

唐突に腹が啼いた、ここ数日摘んでいた乾物ももう空になっている。
きりのいい所でいったん筆を置く。
目頭を揉んで大きく伸びをする、窓から差し込む西日は紅く
秋の眩しい夕ざしが、薄暗い書斎を照らしている。

いけないいけない、仕事に熱中しだすと時が経つのを忘れてしまう。
しみじみと摩った下あごには3~4日分伸びた髭がチクチクと痛い。
もの書きと言う人種は、そうして無精を積み重ねていくのだなぁ…

「それにしても、『人肉加工場』とは我ながら穏やかじゃない」

次の話はそういった路線で書いて見るのも悪くないかもしれない
まぁ、それより今は夕食を用意しよう
ここ数日、乾物と茶しか口にしていない
原稿は八割方書きあがったのだし、ほったらかしでは
折角の『農園』も宝の持ち腐れだ。

  *   *   *

僕の本は結構売れている。
堅苦しくない文体や、取り扱う内容から
僕とそう年齢の変わらない十代の若い人たちを中心に受けているそうだ。

おかげで日に一食口にするにも難儀するような貧乏暮らしとはオサラバ出来た訳だが
今度は忙しくて食べ物を用意する暇が無くなってしまった。

貧乏ではない、とはいえ手伝いの人を雇うほどの余裕も無い。
忙しさが限界に達したある日、僕はついに栄養失調で医者の世話になる羽目になってしまった。

身体に悪い所があったわけではないので、すぐに復調したのだが
根本の食生活がままならないままでは、同じことの繰り返しでしかない。
畑でも作るかなぁ…と考えたのだが
とても毎日手入れできるような生活はしていない。

僕の本を刷ってくれている印刷所がしばらく休みをくれると言うので
(正確には、身体を悪くするほど過密だった締め切りが延びただけ)
旧知である寺子屋の同窓生の所に顔を出し、飲み屋で遊んだ帰り道で
すっかり暗くなり、行灯の光が照らす夜道で僕と友人に声をかける奇怪な物体が現れた。

『『ゆっくりしていってね!』』

でっぷりとした生首が二匹、わけのわからない事をのたまいながら跳ね寄って来たのだ。
僕は驚いて腰を抜かしたが、友人の方は辟易した顔で溜息をつくと

「そぉいっ!!」

「ぎゅゆふぇ!?」

鋭い蹴りを見舞われた帽子の生首は、汚らしい悲鳴を上げながら
行灯が照らしきれない闇の中に消えていった。

「ゆがぁ゛!て゛い゛む゛のばりざになにずるのお゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ!!」

奇声を上げて帽子の飛ばされた方向へ跳ねていく蔦の生えた生首…
僕は絶句して友人にあれは何なのか、と尋ねると

「ゆっくりを知らないのかよ、お前…世間知らずにも程があるぞ」

と、歩きながら先程の生首の事を教えてくれた。
なんでも畑を荒らし、家の中に勝手に入って暴れ
ドスと呼ばれる巨大な固体は人を襲って大怪我を負わせたりもするらしい。

「とんでもない害獣…獣?」

「…?、害獣でいいんじゃないのか」

「それがなぁ、あいつら饅頭なんだよ」

「は?」

「見ろよ、中身」

歩き続けた先には、先程吹き飛んだ帽子の生首…ゆっくりが
直撃した眉間の部分を喪い、中身をぶちまけて痙攣していた
痙攣にあわせて漏れ出している中身は…餡子?

「こいつら二種類は餡子、他にもカスタードや…変わったヤツだと肉まんとかピザまんとか」

「なんだいそれは…」

「しらんがな」

('・ω・`)な顔のまま、番らしい帽子の周りで
『ゆっくりしていってね!』を連呼して跳ね回っている
ゆっくりの蔦を毟り取る

「ゆがぁ!?て゛い゛ふ゛のあがぢゃんがえぜぇぇぇぇぇぇぇ」

「ふんもっふ!」

「ぎ ち゛ ゅ」

生首の底の部分を引っつかみ、そのまま思い切り腕を振りぬく
底から口、頭部の天辺まで、ベロンといやな音を立てて皮が剥けた。
剥かれた皮には大きな穴が一つと小さな穴が二つ
両目の穴と口だと理解したとき、体が震えた
付着している白い石の様なものは…前歯か?
皮を剥かれた部分は黒い中身を剥き出しにしている。

「おいっ、いくらなんでも…」

「良いんだよ、所詮饅頭…見かけ次第潰す様にってのは里の取り決めでもあるんだ
ほい、食えよ」

差し出された蔦は、先程生首の頭から毟られたモノだ。
その先に生っているのは…先程の二匹と同じ生首だった。

「美味いぞ」

「あ、ああ」

顔の中心を剥かれ、口も利けず震える親生首
その目だけが、小さな生首を口にしようとする僕を
異常な執念を宿した熱気で持って睨んでいる。
恐る恐る、一つちぎって口にする。

口の中に放り込んだ時、小さく「ゅ?」と声を上げた気がする。
恐ろしくなって急いでかみ締めた瞬間、「ぷちゅ」と音を立てる生首
口の中で…潰れた、死んだ、殺した、食った。

広がる甘い味、美味い…噛むたびに味が変わる
シャクっと音を立てた歯ごたえのある部分は恐らく歯だ、
砂糖菓子の様な触感と味も餡子の甘味に加わる。
リボンと髪は飴細工のようだった…だが甘すぎず
薄く柔らかな皮も全体の味を引き締めていた。

時間をかけて飲み下す、すると一匹毟られたので気が付いたのか
蔦に生った生首たちが目を覚まし、騒ぎ始める。
まだ蔦には10個以上の生首…『ゆっくり』が生っている。
二つ、三つと友人と分けて食べる…
蔦の先で悲鳴を上げながら、小さな身体で必死に逃げようとする姿を見ながら
数分と経たずに、平らげた。
だが足りない、あの悲鳴、味わい・触感…もっと味わえないだろうか

「な、なぁ!」

「ん?」

突然大きな声を上げた私に、怪訝そうな顔をする友人
続く私の質問は、今思えば相当に珍妙なものだっただろう。

「ゆっくりってどうすれば大量に食えるんだ?」

「……('・ω・`)」

  *   *   *

今日の夕食を確保するために、僕は庭のに拵えた『農場』に足を向けた。
『農場』といっても、畑で野菜を育てたりしているわけではない
庭の何も無いスペースに立てた、納屋の中身が僕にとっての『農場』なのだ。

友人にわかる限りのゆっくりの生態を教わった後
休暇中そこらじゅうを走り回り、里の大工やゆっくり関連の店の協力を得て
この納屋の中に、ゆっくりが生える施設を作ったのだ。
ここがあれば、安価で手軽に食べられるゆっくりが幾らでも手に入るというわけだ。

『農場』の中で動き回っているのはこの『農場』の世話を任せている
ありす六匹だけだ、あとのゆっくりは一匹残らず呻きながら痙攣して身動き一つしていない。

「ゆっ!おにーさんじゃない」

「みっかかんもかおをださないなんて、ぜんぜんとかいはじゃないわね!!」

ぷりぷりと怒りながらありすたちが寄って来る。

「ごめんごめん、今日収穫できそうなゆっくりはいるかな?」

僕の質問に、ありす達は女性や子供が見れば悲鳴を上げそうなほど気味の悪い
邪悪な笑みを浮かべた。

「みんなみーんな、おいしくにんっしんしてるわ!」

「とかいはなありすたちが、ずーっとあいしてあげているもの!!」

このありすたちは『農場』内の世話や手入れだけでなく
『種付け』も行っている、そこらへんの野良ゆっくりだったのを捕獲しただけ
特別な教育はしていない固体だが、良く働いてくれている。

『農場』のゆっくりと同じ様に、死ぬまで子供を生まされ続けるか
冬でも暖かく安全な『農場』で、気の済むまですっきりしたりゆっくりしたりするか
前者を選ぶありすは殆んど居ない、子連れの個体でも大抵はすっきりの誘惑に負け
家族までもを犯して搾取する側に回る。

搾取される側、つまりここで生きている各種のゆっくりたちだが
彼らは底部を焼かれてもいなければ、箱に閉じ込めているわけでもない
食料は潤沢に〝循環"しているので、ゆっくりの基準に照らせば
相当栄養状態は良く、どの固体もでっぷりとしている。
だが、彼らは殆んど動く事ができない。
蔦を生やしたり、下腹部を膨らませたり
動かぬ身体で必死にちいさなゆっくりを庇おうと震えているもの

入り口に置いてある籠に、適当に見繕って12~3こ見繕って行く
甘味だけではバランスが取れないので
ピザまん・肉まん・チーズ入り等、バランスよく摘み取って行く。

「……ッ」
「…っ!!!!」
「!!!!!!!!!」
「ゅっゆ……」
「ぃぃぃ!!!!!!!」

摘み取られた親ゆっくり達は顔を引きつらせ、声も出せないのに
身もだえして涙を流して悔しがっている。

彼らのうち、大人のゆっくりには、毒を使った
今この瞬間も呼吸困難や嘔吐感、体中に走る激痛に苦しんでいる。
餌に与えた鈴蘭の毒だ、人間でも死ぬ程に強力な毒だ…さぞ苦しいだろう。
子ゆっくりには死んだゆっくりや適当な甘味(水あめ等)を与えている。

そんなゆっくりを食べて平気なのか、といぶかしむ人もいるだろうが
勿論直接毒を摂取したゆっくりなど食べない。
食べるのは実ゆっくりか子ゆっくりまでだ。

蔦に生った実ゆっくりを食べられるのは意外かもしれないが
ゆっくりがどんな毒物を食べようが、それが自然物であるなら
問題は無いのだと言う、化学物質のように残留するものならダメだが
鈴蘭〝程度"の毒素なら、無害化して餡子に変えるのだそうだ

ましてや蔦を通して赤ゆっくりに送られる餡子は
余り知られていないが、殆んど無菌状態なのという。

今日の収穫はこのくらいにしよう、最後に一番最近来たまりさの蔦に手を伸ばし
一匹毟る。

「ゃ゛べ…ろ゛!!あが、ぢゃん、ぼっでぐなぁ!!!!!」

「ありすー、こいつまだ毒が回ってないぞー?」

「ゆ゛がぁ?!」

俺の声に、現在行っていた作業を全て中断して
れみりゃに腰を振っていた者、巣の掃除をしていた者
餌の鈴蘭を世話していた者、六匹のありすがぞろぞろと集まってくる。

「もぅ!このこはいつもごはんをはいちゃうこね!!」

「ありすたちがあいしてあげてもつんでれなたいどをくずさないイキのいいまりさよ!」

「こんなにいっぱいあかちゃんをはらんでいるのに、すききらいなんてほんとうにいなかものね!!」

「ありす!たくさん『すずらんさん』をもってきて!!こうなったらたくさんねじこんであげましょう!!」

「それだけじゃとかいはじゃないわ、くちだけじゃなくてあにゃるやまむまむにもきれいな『すずらんさん』をたべさせてあげない?」

「それは…とってもとかいはじゃない!!」

鈴蘭係のありすの思いつきで、何十本もの鈴蘭が運ばれてくる。
先程の会話を聞いていたまりさは動かぬ身体を激しく震わせる。
これから自分の身に起こる事を、ある程度理解したのだろう

その、眼―――震えながらあげた目線の先で、
僕はまりさの頭に生っていたゆっくりをわざと半分だけ齧り地面に捨てる。
白目を剥いて痙攣する赤ゆっくりにも満たない実ゆっくりまりさ
必死にそれに這いよろうとするまりさ、

「おにーさん、そのこたべていいの?」

地面に投げ捨てた食いかけの実ゆっくりの事を聞いているらしい。
暫く考えて、まりさから蔦を毟り取って実ゆっくりと並べてやる」

「あぁ、いいよがんばってるありすへの御褒美だ
生っている赤ちゃんもみんなで分けて食べていい」

「ゆっ!おにいさんたらやせているのにふとっぱらね!!」

「まりさっ!おいしいあかちゃんありがとうね!」

「むーちゃ、むーちゃ、とってもしあわせー!!」

「とかいはなあじわいだわ!!」

それを見ていたまりさは、最後の力で一番近くのありすに食いつこうと

ブスッ――っと、まりさの後頭部に一輪の『鈴蘭』が咲いた。

「ゆ゛…ぎ…あ゛あ゛あ゛あ゛嗚゛呼゛嗚゛呼゛嗚゛呼嗚゛゛呼゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

鈴蘭の毒性は、とても強い。
いけた水を飲んでも中毒になる程に。
あにゃると呼ばれる機関は、内部の餡子に直結している、そこに鈴蘭が刺さったのだ。

「もっととかいはにしてあげるわね!!」

「ひ゛っ…!?」

まむまむ、両目、口には隙間無い程の大量の鈴蘭
それ以外の皮膚にも、猛毒の鈴蘭が…まるで剣山に刺しているようだ
そしてそのまりさに、食事を終えた六匹が襲い掛かる

「「「「「「すっきりぢまぢょうねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」」」」

鈴蘭の間から、或いはその上から場所を問わず、いきり立たせたぺにぺにを突き立てるありすたち

一匹適当なれいむの側で震えていた内から子ゆっくりを追加で二匹、奪い取る。

「殺すなよ、生かしておかないとすっきりできるゆっくりが減るぞー」

「「「「「「んほぉぉぉぉぉ、ころしたりしないわあぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」」

ならば良い、僕はそれ以上何も言わずに退出することにした
去り際、鈴蘭が何本も刺さったまりさの眼が、あの日のれいむと同じ眼で僕を睨んでいる。

僕は笑顔で手を振って、今度こそ『農場』を後にした。

『『『『『『ずっぎりーーーーーーーー!!!!!!』』』』』』

  *   *   *

今日採取したゆっくりで夕食をとったあと
開けっ放しだった縁側に山のように山積している天狗の新聞に
日付順に眼を通していく(勝手に投げ込んでくれるので出不精の僕が外のことを知る重要な情報源になっている)

「ん?」

手に取った新聞の間から、赤い封筒が落ちる。
手触り、装丁、ドレをとっても一級の高そうな便箋である。
外側を損なわないように、ペーパーナイフで丁寧に空けると
中には妙な手紙が…

『ゆっくりに関わる人たちを書いていただけませんか?』




      つづく。


【アトガキ】
免許取れました!就職決まりました!
でも外付けHDDが壊れて新調しました。

最初書いてた話とずいぶん変わりましたし、期間開きましたが
久しぶりに虐待SSupです。

もっと毒で苦しむ描写とかメインになるはずだったのですが…あっさりめです。

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最終更新:2008年12月07日 14:41
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