ゆっくりいじめ系1852 ゆっくり爆弾

注意書き
※現代っぽい社会が舞台です
※うんうん、しーしーが描写はないけど出てきます
※無意識の虐待描写しかありません



冬。
「ゆえ〜ん、ゆえ〜ん」
道端で赤ゆっくりれいむが泣いていた。
市街地では親ゆっくりが採餌の際、人間や動物に殺されるのは珍しくない。
この赤れいむも、両親が人間に踏みつぶされて孤児になってしまったのだ。
赤れいむの側に踏みつぶされた両親が転がっていた。
青年は赤れいむを哀れに思い、うっかり自宅に連れ帰ってしまった。
ゆっくりを飼うのは簡単だろうと、軽く考えていた。
青年の友人がゆっくりを飼っているのを見てそう考えたのだ。
その友人はゆっくりブリーダーで、ゆっくりの事を知り尽くしているからこそ、
第三者から見れば簡単に飼育しているように見えた。
そんなことはまるで考えずに赤れいむを飼い始めた青年は、一般的な飼育方法から
逸脱しまくった育成をするのであった。
赤れいむには使われていない四畳の部屋を与えた。
「おにーしゃん、おいちいおかちをちょーだいね!」
青年は何も考えず、クッキーを与えた。
「おにーしゃん、おうちがしゃみゅいよ、あっちゃめてね!」
青年は部屋にホットカーペットを導入してあげた。
育成環境が良かったので、赤れいむはあっという間に成体れいむサイズに生長した。

ある日、青年がゆっくりを飼い始めたと聞いて、友人が家を訪ねてきた。
四畳部屋の片隅に鎮座しているゆっくりれいむを見て絶句した。
通常ゆっくりは「おうち」すなわち巣を作り、気温変化や外敵から身を守るのだが、
ホットカーペットの上で育てられたれいむは「おうち」を作ろうとしなかった。
さらに青年がいつも餌を与えていたため、でっぷり太ってまさに鏡餅のような様相であった。
「餌はなにをやってんだよ」
友人は青年に問うた。
「クッキーだよ。それ以外は食べられないみたい」
青年の答えに、友人は呆れ果ててしまった。
生物はその構成成分を食料として要求し、それを美味と認識する。
人間なら、糖・脂肪・蛋白質を人体に有害なレベルを超えても摂取し続けるのは、そのためだ。
野生では安定した食糧供給が困難であるので、この本能はそれほど問題ではないのだが、
安定した供給が行われている状況下では、管理が重要になってくる。
青年はそんなことには思い至らず、れいむに言われるがままに餌を与え続けた。
れいむがクッキーを好んだのには理由がある。
クッキーの原材料である小麦粉・卵・砂糖などは、まさにゆっくりの構成成分だ。
中毒に近い症状を呈しても、何の不思議もない。
余談だが、このような食生活を続けたゆっくりは、野生では生存不可能になってしまう。
野生のゆっくりは主食である昆虫や草本から生存に必要な栄養素を吸収する能力を後天的に身につける。
しかし、赤ゆっくりの段階からクッキーのような食事をとり続けると、自然の餌から栄養素を吸収する能力が退化してしまう。
野生の赤ゆっくりにクッキーを与えたら、普通の餌が食べられなくなり、餓死してしまったというのは
このことが原因である。
れいむに宛がわれたホットカーペットも悪い影響を与えていた。
ぽかぽかでゆっくりできるそれは、れいむの底部を低温火傷させていたのだ。
しかし、動かなくても食料を摂取できる環境下では、大したストレスにはならなかった。
だが、そのことはれいむに致命的な悪影響を与えていた。
運動不足である。
過剰な栄養摂取と運動不足は、れいむの体に通常種では見られない異常を顕在させた。
「なんかこのれいむ、黄色くないか?」
ブリーダーである友人は、れいむの外見の異常を感知した。
直接触るのには抵抗があったので、ポケットティッシュを取り出し、れいむの表面を拭ってみた。
焼き肉屋のテーブルにこびりついた油を拭き取っているような感触。
ティッシュを見ると、バターのような黄色いシミがついていた。
過剰摂取した油分が体表からしみ出しているのだ。
また、拭う際にれいむの底部が妙に茶色がかっているのが気になった。
触ってみると、硬化しているようだった。
おそらくホットカーペット上に居続けて運動しなかったために、底面が焼かれたのと同じような状態になっているのだろう。
近づいてみると、酸っぱいにおいが漂っている。
餡子とアルコールを混ぜたような臭いだ。
「こいつ、うんうんとかしーしーとかどうしてんの?」
「うんうん…?何それ?」
「ゆっくりの排泄行為なんだけど…」
友人は説明しかけたが、それ以上いうのを止めた。
赤ゆっくりの頃からホットカーペット上で生活し続けたため、あにゃるなど排泄器官が低温火傷で塞がってしまったのだろう。
体サイズの急激な増加は、食料の過剰摂取だけというわけではないようだ。
すえた臭いの原因も、このあたりにあるのだろう。
当のれいむは、青年や友人には感心がない様子で、ずっとおうたを歌っていた。
「ゆ〜…ゆ゛…ゆゆ〜…ゆ…」

それから一週間後、青年の家で爆発事故が発生した。
幸い被害者はいなかった。
爆心地にいたゆっくりれいむを除いて。

謎の爆発事故とされていたが、調べていくうちにれいむが原因であることが分かった。
ゆっくりれいむが爆弾化した。
それが結論だった。
長い間ホットカーペット上に放置されていたため、底部が低温火傷で硬化した。
正確には低温炭化。
れいむの外皮は熱せられ続けたため水分が奪われ、熱が逃げにくいものになってしまった。
ここで蓄熱がおこり、発火温度に達すると、火種がなくても燃えだしてしまう。
そんな外皮に染み出した油分が合わさって、ロウソクの芯と同じ状態になっていた。
いわゆるロウ化現象である。
すえた臭いは、れいむの中身である餡子の糖分がエタノール発酵したせいだ。
油分たっぷりの外皮はゆっくりの皮膚呼吸を阻害し、発酵を促したのだろう。
つまり、れいむはロウソクの芯に包まれたアルコールランプになっていたのだ。
れいむが何も語らず、おうたを歌っていただけのように見えたのは、
外皮が硬化して「ゆ」以外喋ることができなくなっていたせいだ。
ゆっくりれいむは物言わぬ爆弾と化していたのである。

この事件以来、ゆっくりは市街地から完全排除されることとなった。
爆破時刻等、精密性にはかけるが、手軽に強力な爆弾が作られるからだ。
例えば、赤ゆっくりを携帯カイロの上に置き、油分の多い食料を与えれば、簡単に爆弾化できる可能性がある。

この事件以来、ペットとしてのゆっくりの需要はなくなり、友人はブリーダーを廃業した。

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最終更新:2009年01月01日 02:32
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