ゆっくりいじめ系1951 ゆっくりてんぷら

※ご覧いただく前の注意書き※
  • すっきり描写あり
  • ゆっくり現代入り
以上です。それでは、お楽しみ頂けると幸いです。

※1/16 fuku4847を一部加筆して、再うp致しました。 by 作者




よし、天麩羅にしよう。

珍しくお金があったので、今日の昼食はリッチにいくことに決めた。
普通、大学の近くにはラーメン屋や定食屋など色々な店がある……はずなのだが、うちの大学の近くには何故か少ない。
電車で1駅行った、うちの大学より何倍も大きい大学の学生街や、反対方向へ1駅の大きな街には食事処が沢山あるのであまり不自由はしていないけど。
普段は学内のコンビニで調達するか電車で食べに行ってしまうが、今日は前から行ってみたいと思っていた天麩羅屋に行くことに決めた。



3限が休講だったので、授業は午前中で終わりである。昼休みに食べに行くと混むだろうから部室に寄り、1時間ほど潰してから店に向かった。
行こうと思っている天麩羅屋は、大学から少し行ったところにある。普段大学の近くで食べるときはファーストフードが殆どなので、なんだか新鮮な気分だ。
大学を出て10分ほど歩き、目当ての天麩羅屋に着いた。



天麩羅は美味しかった。野菜天や海老天をはじめ、どの天麩羅も衣がサクッとしており、塩にも天つゆにも良く合った。
食べ終わって何となくメニューを見ていると、ある文字に目が止まった。


『ゆっくり』


ゆっ……くり? あのゆっくりか? しばらく前に出現した人間の頭みたいな饅頭か?
メニューを見てみると、餡子やカスタード、生クリームといった文字も見受けられる。
これはゆっくりの中身だ。ということは、この店はゆっくりの天麩羅も扱っているのだろう。
しかし……どういう物なんだろうか?



とりあえず店主に聞いてみることにした。客は僕以外にいなかったので、聞いても営業に差し支えは出ないだろう。
「あの、すいません」
「はい、なんでしょう」
「この『ゆっくり』って奴なんですけど、やっぱりあのゆっくりなんでしょうか?」
「ええ、当店ではゆっくりの天麩羅を扱っておりまして、デザートとして好評を頂いております」
「そうなんですか。饅頭としては食べたことがあるんですが、天麩羅にしている店があるなんて初めて知りましたよ」
「扱っているのは、この辺だとウチぐらいなもんでしょうねー。この辺じゃなければ何軒かは取り扱っていると聞いています」
「へえー。あの、他のに比べて随分と安いんですが、これはどうしてなんですか?」
「ああ、それはですね、他の天麩羅と違って原材料がタダ同然、というか本当にタダなんですよ。捕まえてくればいいんですから」
「そうなんですかー。……じゃあ、餡子とカスタード、それと生クリームを1つずつ下さい」
「わかりました。ちょっとお時間を頂きますが、宜しいですか?」
「問題ないです」
「じゃあ、ちょっと待っててください」
店主は奥に入っていった。



携帯をいじっていたら、奥から声が聞こえてきた。ゆっくりの声だ。
「ゆっ、れいむすっきりしたくないよ! あかちゃんつれていかれるのやだよおおおおお!」
「いやああああ! あいのないすっきりなんてとかいはじゃないわああああ!」
「むぎゅー、ぱちぇもあかちゃんとられるのいやよおおおおお!」
「まりさだってすっきりしたくないんだぜ! でもぶるぶるされるとどうしようもないのぜ!」
「ほら、さっさと子供作れ」
「「「「んほおおおおおおお!!!」」」」
「「「「すっきりー!!!」」」」
「ゆう、ゆう……。またすっきりしちゃったよ……」
「でも……。やっぱりあかちゃんはかわいいわね! とかいはなこになってね!」
「そうだぜ! こんどこそあかちゃんをまもってあげるんだぜ!」
「むきゅー、みんなでちからをあわせれば、おじさんからあかちゃんをまもれるわよ」
「「「そうだね! えいえいゆー!!」」」
どうやら親ゆっくり達が強制的に子供を作らされているみたいだ。ということは、子供を使うのだろう。

強制すっきりから1分半ほど経過した。
「ゆゆっ! あかちゃんのおめめがあいたよ!」
「もうすぐうまれるんだぜ! うれしいんだぜ!」
「みんなにこにこしててかわいいわね! とってもとかいはよ!」
「むきゅん、あかちゃんたちゆっくりしていってね!」
もうすぐ赤ん坊が生まれるのだろう。親ゆっくり達は嬉しそうである。
だが。無慈悲にもその嬉しさを粉微塵に打ち砕く言葉が告げられる。
「はーい、談笑中の所た~いへん申し訳ありませんが、これより赤ちゃんを1匹残らず頂いていきまーす。
 いつもの通り、必要な赤ちゃん以外はぜーんいんブチ殺しますので、皆ゆっくりしていってね!!!」
「いやぢゃあああああ!!! あがじゃんもっでいがないでえええええ!!!」
「ゆっ、まりさたちのあかちゃんはまもってみせるのぜ! じじいはあっちにいくんだぜ!
 ……ごべんなざいいいい!!! もっでいがないでええええ!!!」

ブチブチブチイッ

「いぢゃいよおおおおおおお!!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ぐぎをどだだいでええええええ!!!」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛!!! ごんなのどがい゛ばじゃないわあ゛あ゛あ゛!!! 
 ……あ、あがじゃんごろざないでええええ!!! おねがいじまずうううう!!!」
「むぎゅうううう!! ばぢゅりーだぢにぞだでざせでぐだざいいいい!!! おねがいでずがらああああ!!!」

グチャッ
「ゆぴっ」
「ゆぶっ」
「ゆぴゃっ」

「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!! あ゛がぢゃんんんんんんんん!!!!」」
「「ばだばじべでの゛ごあ゛い゛ざづもずりずりもじでな゛い゛の゛に゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」」
――カウンターからは見えないが、どう考えても奥は阿鼻叫喚。
茎を引き千切り、まだ生まれていないゆっくりを一匹一匹握り潰す音。赤ん坊の短い断末魔、そして親達が泣き叫ぶ声。
生きてる赤ん坊は親と初めての対面ができないまま全て連れ去られ、他の赤ん坊は生まれる前に全て潰されてしまった。
ゆっくり達にとってはまさに地獄である。
「ほい、じゃあお前らは箱で大人しくしてろよ」
「あがぢゃんがえぢでええええ……」
「ゆぐっ、ゆぐっ……。ごべんねえええ……」
「あがぢゃんだぢ、おがあざんだぢをゆるぢでねえええ……」
「むぎゅー……」



「お待たせしました」
子ゆっくり3匹を持った店主が戻ってきた。すっごく良い顔をしているように見えるのは僕の気のせいか。
「「「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」」」
子ゆっくり達は生まれて初めての挨拶をしてきた。……最後の挨拶になるのだろう。
「それを使うんですか?」
「はい、当店では生まれたてホヤホヤのゆっくりを使います。
 れいむ種が餡子、ありす種がカスタード、ぱちゅりー種が生クリームです」
「いつも注文を受けてから作ってるんですか?」
「凄く混んでるときは冷凍のを使ったりもするんですが、なるべく生まれたてのを使うように心がけています」
なるほど。究極の産地直送というわけだ。

「ゆゆっ? おじちゃん、このまありゅいのなあに?」
「ああ、それはお鍋っていうんだよ」
「むきゅん、おにゃべしゃんのなきゃにありゅのはきっちょおふりょね!」
「そうそう。さすがぱちゅりーは頭がいいなあ」
「ゆゆっ! おふりょできれいきれいちゅるのはとっちぇもときゃいはにぇ!」
「さあ、お風呂に入る前にこの中に入ってくれ」
店主は3匹に衣をつけ始めた。
「ゆっ! にゃめりゅとおいちいね! ぺーろぺーろ……」
「でもべちゃべちゃできもちわりゅいわ!」
「ありちゅ、きっとすちぇきにゃれでいになるちゃめにはひちゅようなことにゃのよ」
「ゆ、ゆん! ちょっととぼけちゃふりをちただけよ!」

衣をつけ終わり、いよいよ高温の油にダイブする時間がやってきた。
「れーみゅがいちばんしゃきにおふりょにはいりゅよ!」
「れいみゅはれでーふぁーちゅとっていうこちょばをちらにゃいのね! ありちゅがちゃきなにょよ!」
「れーみゅがしゃきだよ!」
「むきゅー、おふりょはおおきいんだきゃら、みんないっちょにはいりまちょうよ」
「ゆう……。ごめんにぇ、ありちゅ! いっちょにおふりょにはいりょうね!」
「ゆ、ゆん! ときゃいはにゃありちゅがいちびゃんちゃきにはいりゅのがのぞまちいけど、どうちてもっていうにゃらいっちょにはいっちぇあげちぇもいいわよ!」
「むきゅん、ふちゃりとも、なきゃよくちゅるのがいちびゃんよ」
饅頭たちの漫才を眺めている間に、揚げる準備が整ったようだ。
「それじゃあ、皆一緒にお風呂に入れるからな。仲良く温まれよ!」
「ゆっ! わかっちゃよ!」
「はやきゅいれちぇね! おふりょできれいきれいちて、もてきゃわちゅりむのぱーへくとぼでーになるんだきゃらね!」
「むきゅー、みんにゃではいりゅのはたのちちょうね!」
「じゃあ、行くぞ」
「「「ゆゆーん♪」」」



「じゃあな」
ボチャン



「「「ゆっ?」」」



「あ゛、あ゛じゅいよお゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「や゛べぢぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「ぶぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
「よしよし、ちゃんと揚がれよー? おいっしい天麩羅になるんだぞおー?」
うおー、すげ。見て楽しむ面もあるのか。まあ、これを楽しいと思うかは人によるんだろうけど。
「ゆるじでぐだざい゛い゛い゛い゛!!!」
「ごんな゛の゛どがいばじゃないばあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「ぶぎゅう゛う゛う゛!! みゃみゃだじゅげでえ゛え゛え゛!!!」
「お母さんは助けになんて来てくれないよお? お前らを喜んで差し出したんだから。
 君たちは親にとっていらない子なんだよ! ゆっくり諦めてね!」
「ゆえ゛え゛え゛え゛ん!!!」
「ぞんなのう゛じょよお゛お゛お゛!!!」
「ぶぎゅう゛う゛う゛ん……」

揚げられるとやっぱり死ぬんだろうか。聞いてみよう。
「あの、揚げるとやっぱりゆっくりは死ぬんですか?」
「それは個体によりますね。体力の無いぱちゅりー種なんかはほとんどが死にます。
 れいむ種とかまりさ種なんかは体力もありますし、衣で保護されてるので意外と死なないんですよ。
 踊り食いみたいで食べていて楽しい、と仰るお客さまもいらっしゃいますよ」
「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
「ぢぬう゛う゛!! ぢんぢゃう゛わ゛あ゛あ゛!!!」
「ぶぎゅう……。ぶぎゅーん……」
そーなのかー。しかし、店主楽しそうだなー。顔が生き生きしてるよ。



「お待たせしました。こちらがゆっくりの天麩羅です。左かられいむ、ありす、ぱちゅりーとなっております」
揚げたての天麩羅が出てきた。生まれたばかりなので小さくて丸っこい。
「では、頂きます」
れいむから食べることにした。
パクッ
「い゛じゃい゛よお゛お゛!!!」
うおっ、まだ生きてんのかよ。衣で包まれているため、声はくぐもっていた。
――そうだ。塩塗ってみよ。
「ゆぎゃあ゛あ゛っ!!! ぢみるう゛う゛う゛う゛!!!」
おお、こいつは面白い反応だ。
パクッ
「やべじぇえ゛え゛え゛え゛!!!」
中身が餡子だから当然甘いのだが、しつこくない甘さだ。衣もサクサクしてるし、はっきり言って旨いな。好評というのも頷ける。
パクッ
(ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……)
口の中からかすかに呻く音が聞こえてきた。なるほどなあ。踊り食いかあ。
いやあ、旨かった。次はありすにしようかな。

ありす天を食べようかと思った時、思いついたことがあったので衣をはがしてみた。
すると、中には目を一杯に見開き歯を食いしばっている、『苦悶の表情』という言葉を絵にしたらまさにこれだという顔をしているありすがいた。
ゆっくりに苦痛を与えると甘くなると言うが、これは相当甘くなってるだろう。ただでさえ赤ん坊は甘くて旨いと言うし。
では、いただきます。
ぱくっ
「ゆぎゃあああああ!!!」
意外とカスタードもいけるね。
パクッ
「ごんなのどがいはじゃないばああああ!!!」
ぱくっ
(もっちょ、ゆっ、きゅり、ぎゃああ、ゆうっ、ゆっ……。)
奥歯ですり潰してやった。さて、最後はぱちゅりー。

パクッ
「……」
……おや? 反応が無いぞ?
衣を取って、ぱちゅりーをつついてみても反応が無い。
店主が言っていた通り、体力の無いぱちゅりーは耐えきれずに死んでしまったのだろう。
パクッ
これも美味しかった。ただ、他の2匹より甘みが幾分強いので、もしかしたら口に合わないと言う人もいるかもという感想だった。



「ごちそうさまでした。いやあ、予想以上にゆっくりは旨かったですよ」
「そうですか! 捕まえさえすればお家でも出来ますので、是非やってみてください。
 調理法は普通の天麩羅と同じです。ゆっくりの繁殖法は分かりますか?」
「大丈夫です」
「それはよかった。毎月1回ぐらいの限定で目玉や飾り、もみあげの天麩羅なんかもお出し致しますので、宜しければまたお越しください」
「目玉……ですか?」
「はい、目玉です。目玉といっても寒天なので、食べても大丈夫ですよ。独特の触感がお客様にウケてます。他のも美味しいですよ」
「色んなのがあるんですねー。ありがとうございます、また来ますよ」
「ありがとうございましたー」
お金を払って店を出た。思ったより値段が良心的だったのでまた来ようと思う。
帰りに天麩羅粉まで買ってしまった。そのうち家でも試してみよう。



家に着いた。っと……? 窓が割れてる?
急いで鍵を開けて中へ入る。中には……いた。ゆっくりれいむとゆっくりまりさ、そしてその子供。
「ここはまりさたちがみつけたゆっくりぷれいすだよ! おじさんはでていってね!」
「でていっちぇね!」
「たべものをくれたらいてもいいよ!」
「おきゃねでもいいよ! いちまんえんだよ!」


――どうやら、夕飯も天麩羅を食べることになりそうだ。



おしまい





あとがきのようなもの
お読み頂き、ありがとうございました。
前回書き忘れましたが、感想をくれた方、ありがとうございます。今後も精進していきたいです。

元ネタはアイスクリームの天麩羅です。一回だけ食べたことがありますが、まあアリかな、という感想でした。
それにしても、「天麩羅」とか「蕎麦」って字は旨そうです。書いてて食べたくなってきたので、明日食べに行きたいと思います。

あとがき追記: うpした後に天麩羅を食べに行ったんですが、行くつもりだった店が無くなっていました。ガッカリです。

さらに追記: 何回か読んでいたら加筆できそうなところがあったので、一部加筆致しました。
       あと、作者名も決めました。今後とも宜しくお願い致します。


今までに書いたもの
  • お星様になってね!
  • すぃーチキンレース


by 天麩羅蕎麦

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最終更新:2022年01月11日 21:33
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