ペットショップで、売れ残ったれいむを貰った。
「おにいさん、ゆっくりしていってね!」
「うっせえ!テメー、ブサイクで生ゴミだから売れなかったんだよ。ゆっくり理解しろボケ饅頭が」
「どぼじでぞんなごどいうのぉおおおお!!!!」
家に連れて帰って来たが、真面目に飼う気などない。
まあ、最初のうちはちょっとくらい可愛がっても良いが。
「さっさとケージから出ろ」
ケージに入ったれいむを掴む。
すると、手になんとも温かくふくよかな感触が返ってきた。
「おおぉおっ!?」
「ゆゆ?」
いつも潰して遊んでる野良の生ゴミ共とは違う。
やはりペットショップのゆっくりだけあって、なんとも高品質だ。
もっちりとした皮は、ベビーハウダーをまぶしたようなスベスベ感がある。
たまらん。
俺はれいむを持ち上げ、顔を見合わせた。
「ゆ・・・!おねがいだよ!ゆっくりしていってね!」
「よーし、ゆっくりしてやろう!」
れいむの頬に、俺の頬を押しあてた。
「ゆっ!?や、やめてねえぇっ!!?」
れいむが嫌がっているようだが、俺は無視する。
すーりすり。
「お~。スベスベして気持ちいい~」
「やめてええええ!!すりすりはだめだよおぉおお!!」
れいむから、少しネチョネチョした液が出てきた。
まあ俺はそんなことは気にしない。
甘いニオイと、すべすべつるつる。
とっても気持ちいいのだ。
「んほぉおおっ!!れいむのホッペ気持ちいいぃいいい!!!」
「ぼうやべでぇえええっ!!ずっ!!ずっぎりじじゃううぅうう!!!」
次の瞬間、れいむはビクンと震えたかと思うと動きを止めた。
そして目を輝かせながら言った。
「すっきりぃいー!!!」
3分後、れいむの頭には青々とした茎が生えていた。
「避妊手術してなかったんかい・・・」
俺はれいむの頭から伸びた茎を見た。
小さな実が8つほど実っている。
まだ何種のゆっくりなのかはよく分からない。
「れいむとおにーさんのあかちゃんだよ!すごくゆっくりしたあかちゃんだね!」
そんなことを言っている内に、どんどん実は大きくなる。
8つのうち4つはれいむ種のようだった。
リボンの形がよく分かる。
「んー、こっちのはなんだ?」
残り4匹は目や口は構成されているが、髪の毛や装飾品がない。
しばらく見ていたが、ハゲ饅頭が大きくなっていくだけであった。
「ゆっきゅり!」
「ゆきゅーり!」
「ゆっくち!」
「ゆっくちぃ!」
「ゆっくてぃ!」
「ゆっくちぃぃ!!」
「ゆくち!」
[ゆっきゅりぃぃ!」
10分で赤ゆっくりは生まれた。
やはり4匹がれいむ種で、4匹が装飾品無しのハゲ饅頭だ。
特に体が弱っている様子もない。
「おとーしゃん!おきゃーしゃん!ゆっくちちちぇいっちぇね!」
「ゆゆー!!れいむのおにーさんのあかちゃんすごくゆっくりしてるよぉおお!!!」
感極まって泣き始めた親れいむ。
俺はどれから潰そうか考えていた。
「おにいさん!このこたちはおにいさんにすごくソックリだよ!!ゆっくりしてるね!」
れいむがそういって、ハゲ饅頭4匹をこちらに見せた。
つい、口から笑い声がこぼれる。
れいむは何を勘違いしたのか、俺が喜んでいるとでも思っているようだった。
「それは俺がハゲだってことかぁあああオラァアアアアアッ!!!!!」
手前にいたハゲ饅頭2匹を踏みつぶし、れいむ種の赤ゆっくり4匹を手に取った。
「おとーしゃんやめちぇえええ!!」
「ゆっぴぃぃいっ!!きょわいぃいいい!!!」
「たちゅけちぇええええ!!!」
「どぽぴぴぇぴょんみゃぴょぴょちゅりゅにょぉおおおっ!!?」
「どぼじで・・・!どぼじでごんなごどずるのぉおお!?れいぶどおにーざんのあいのけっしょうがぁああっ!!」
「うるせぇええっ!!テメーが髪の毛生えた子供産むまで何百回も子供殺してやるわボケぇええっ!!!」
赤れいむ4匹をハゲ饅頭2匹に向かって叩きつけ、俺はれいむを透明な箱に閉じ込めた。
これから髪の毛が生えた赤ゆっくりが生まれるまで、可愛がってあげることにしよう。
なんて俺は優しいんだ。
おわり。
作:ユユー
最終更新:2009年02月22日 00:17