ゆっくりいじめ系2404 草抜き

  • 初SSです。いろいろと至らない点もあるかとは思いますが、ご容赦のほどを。




 「だずげでぇぇぇぇ!ごろざないでぐだざいぃぃぃ!」
 「おねがいじまずぅぅ!あがじゃんをはなじでぐだざいぃぃ!」
 「ばりざあああぁぁぁぁぁ!しんじゃやだあああぁぁぁ!」 
 きんきんと耳に響く甲高い叫び声が山に響く。
 男達はその声に答えることなく、淡々と足元の生首饅頭、ゆっくり共を潰していく。
 「や、やめてね。ゆ、ゆっくりたすけ・・・ゆぶぎゅえぇ!」
 「ま、まりさはゆっくりにげ・・・ゆぶぢゅ!」
 「じに・・・だぐな・・・い・・・じにだぐ・・・な・・・」
 あるれいむは命乞いをしているところに鍬を脳天に振り下ろされ、後頭部を抉り取られて死んだ。
 あるまりさは逃げようとしたところに鎚で叩き潰され、地面に汚い餡子をぶちまけた。
 別のまりさは鉈で真横に切り裂かれ、半分になった身体?を引きずって、やがて息絶えた。
 「いだい・・・よ・・・いだ・・・い・・・よう・・・はやぐ・・・ごろ・・・じでえ・・・」
 見れば、顔の半分を踏み潰され、髪も飾りも根こそぎ千切れた、もはや何種だかもわからない息も絶え絶えのゆっくりが、
男達に殺してくれと哀願していた。他にも何体かのゆっくりはかろうじてまだ息がある様子だった。
 だが、即死だろうと、瀕死だろうと、最終的に動かなくなればいいのだ。男達は無視して作業を続ける。
 鍬で、鎚で、鉈で、鋤で、鎌で、ナイフで、シャベルで、鋸で、足で・・・淡々と思い思いの方法、道具でゆっくりを潰していく。
 「みゃみゃあぁぁぁ!たちゅけちぇぇぇ!たちゅけぶぎゅえぇ!」
 「むぎゅうぅぅぅ!ごわいぃぃぃ!じにだぐないぃぃぃ!」
 「ありずのどがいはなながみがでぢゃうぅぅぅ!いやぁぁぁぁぁ!」
 「わがらないよぉぉ!わがだぎゃぼぉ!」
 赤まりさを数匹まとめて踏み潰し、ぱちゅりーとありすは底を抉り取って放り投げた。ちぇんの尻尾をつかみ、岩に叩き付けた。
 「どぼじでごんなごどずるのおぉぉぉ!」
 籠に詰められ、身動き出来ない百匹近いゆっくりが一斉に声を上げ、何度目かもうわからない問いを発する。が、男達は答えない。
 ようやく、男の一人が言葉を発した。
 「あーあ、毎度毎度面倒くせえよなあ・・・饅頭潰しはくたびれるし、飽きるんだよなあ」
 「ばりざだぢはまんじゅうじゃないよぉぉぉ!もうおうぢがえじでぇぇぇ!」
 「そう言うなよ。思ったより多くて籠に入りきらないんだから仕方ねえだろ」
 ゆっくり達は男達の会話にいちいち反応しているが、男達は一度たりともゆっくりの声に反応しない。
 そうしている間にも、ゆっくりは潰されていく。なんとか逃げようとしても、すぐさま人間の足が飛んできて、元いた場所に戻される。
そして結局は、叩き潰されるか踏み潰され、餡子を地面にぶちまけて死ぬか、切り裂かれて餡子を垂れ流して死ぬか、どちらかだ。
 「どすぅぅ!まりさあぁぁ!みんなはやくもどってきてよぉぉ!れいむたちみんなころされちゃうよおぉぉ!」
 一匹のれいむが自分たちの庇護者であり、先日村へ向かったドスまりさに助けを求めているのを聞いて、
一人の男は思わず笑ってしまった。ゆっくりにも、仲間にも気づかれないほど、微かに。
 そして男はすぐに笑みを消すとすぐに作業に戻り、手に持った鎚を黒いとんがり帽子に振り下ろした。
 「ゆぶじゅえぇ!」
 汚らしい断末魔を上げ、最後のゆっくりが潰された。
 「ようし、ここでの草抜きはもう終わりだ。後は村に帰ってやるぞ」
 村人の一人がそう言うと、男達はゆっくりの詰まった籠を背に、山を降り始めた。



 ことのきっかけはドスが数十匹のゆっくりとともに山から村に降りてきて、協定(と呼ばれる要求)を突きつけてきたことだった。
 「きょうていをむすびにきたよ!このむらでいちばんえらいひとは、ゆっくりでてきてね!」
 ドスパークを威嚇で放ち、勝ち誇ったように村のはずれの広場でふんぞり返る(ように顎をつきだしている)ドスまりさ。
その周りでゲラゲラと笑うゆっくり達。
 「さっさとするんだぜ!それからまりささまたちにさっさとゆっくりできるおやさいさんをもってくるんだぜ!」
 「それとかわいいれいむにあまあまさんをもってきてね!」
 各々勝手なことをわめくゆっくり達を、村の人間たちはまたか、といった目で見ている。そして、誰かを呼びに行った様子を見て、
ゆっくり達は自分たちの勝利を既に確信していたようだった。
 そんなゆっくりの周りでは、村人達がぼそぼそとお互いに話をしている。
 「ああ、また沸いて出たのか」
 「まあ、そろそろじゃないかとは思ってたがねえ」
 無論、すっかり調子に乗っている餡子脳には、そんな会話耳に入っても脳に残らない。もっとも、残るところがあるかは不明だが。
 「ゆっへっへっへ。しょせんにんげんさんはどすやまりさたちのてきじゃないんだぜ」
 「はやくしないとまたどすのどすすぱーくがさくれつするんだぜ」
 そんな思い思いに喚いていた、そのときだった。
 ひゅん、という風を切る音が聞こえたかと思うと、ドスの身体に何かが数本突き刺さっていた。そして、一瞬の沈黙。
 「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!いだい!いだいいいいぃぃぃぃ!だずげでぇぇぇぇぇ!」
 突然ドスが叫び声を上げ、のた打ち回りだしたのだ。瞬く間に数匹が押しつぶされ、ゆっくり達はパニックに陥った。
 「や、やめてね!こっちにこないでね!」
 「おおおおおおちつくんだぜどす!まりさたちがつぶれるびゅぶぇ!」
 「ぢんぼぉぉぉぉぉ!」
 混乱しているゆっくりを尻目に、数人の村人はいつの間にか手に持っていた長めの竹槍でドスを次々に突き刺していく。
手の開いている者はうろたえている他のゆっくりをどんどん籠に詰めていく。
 「ゆぐうぇぇぇぇえええ!ゆぶぅえああぁぁ!」
 その間にもドスはのた打ち回り、奇声を上げ、さらには膨大な量の餡子を吐き出し続けた。
 やがて、命の源たる餡子を吐きすぎたドスの動きは弱まっていき、最後に「ゆ゛っ・・・・・・ゆ゛っ・・・・・・」と呻いて痙攣すると、
それきりぴくりとも動かなくなった。
 限界まで目を見開き、顎が外れているのではないかと思うほどに口が開かれたその顔は、想像を絶するほどの苦痛を
味わったことがありありと見て取れた。
 「どすがしんじゃったあああぁぁぁぁ!」
 「なんでえええええぇぇぇ!?」
 ゆっくりにとってはあの程度の攻撃でドスが死ぬなど信じられないことだったが、答えは単純な話だ。
 まず、最初に突き刺さったもの、矢には山葵や唐辛子のエキスがたっぷりと塗りつけられていたのだ。
辛いものはゆっくりにとって猛毒。それはドスとて例外ではない。そして竹槍は細工がしてあり、突き刺さると中に入っている
唐辛子エキスが注ぎ込まれるようになっていたのだ。
 そもそも、ドスなど巨体と火力だけがうりの鈍重な巨大饅頭に過ぎない。極端に狭い場所ならばともかく、開けた場所でなら
用意のある人間が負ける要素などほとんどないのだ。
 「これで全部か?」
 「ああ。しかし、このデカイのが来たってことは、また群れが山に住み着いた、ってことか」
 「だろうな。明日は山に入って草抜きをしてこなきゃならんな」
 そんな会話をしながら、村人はドスだった巨大な物体を手早く、かつ適当に崩していった。
 その光景を、捕らえられた数十匹のゆっくりはあるものは震え、涙を流して眺め、あるものは人間を口汚く罵り、あるいは
ドスの仇を討とうと躍起になっていた。ほんの少数のゆっくりのみ、人間に対して命乞いをしていた。
 「どすが・・・どすがああああぁぁぁ・・・」
 「ゆっくりできないにんげんはしねえぇぇ!ゆっくりしないでしねえぇぇ!」
 「にんげんのぐぜによぐもおおぉぉ!ごろじでやる!ごろじでやるうううぅぅぅ!」
 「はやくここからだせぇぇぇ!」
 「おねがいしますううぅぅぅ!もうおうちかえしてくださいいぃぃ!」
 だが、村人は一切反応しない。まるで自分達の声など聞こえていないかのように振舞う人間に、ゆっくりはひたすら叫び続けた。
 ようやく、村人がこちらに近づいてきた。ゆっくりはここぞとばかり、一段と声を張り上げる。
 だが、やはり村人は答えることなく、ゆっくりの詰まった籠を抱え、運び出した。運ばれている間、やはりゆっくりは延々と
罵ったり、脅したり、命乞いをしたりしていたが、それに人間がわずかでも返事をすることはなかった。



 山で捕まったゆっくりが連れて来られたのは休耕中の畑だった。村人はその畑のほぼ中央にゆっくりの詰まった籠を下ろした。
 相も変わらず、籠の中のゆっくりは口々に喚き散らしている。
 人間を罵るもの、脅しをかけるもの、食料を要求するもの、意味もなく泣き叫ぶもの・・・
 そして、ほんの少数ではあるが、不審な目で村人を見上げるものもいた。
 どこかおかしいということに、なんとなくではあるが気づき始めていたのだ。
 この人間達は、何故自分達の声に反応しないのか?耳が聞こえないのだろうか?だが、人間達はお互いに会話をしていたではないか。
 自分達を恐れている?仲間にはそう思い込んでいるものもいたが、大半はそんなことを本当にはしていなかった。何故なら、彼らは
自分達の仲間をついさっき、大量に、あっさりと殺してしまったのだから。
 こちらの言葉が通じていないのか?だが、こちらはあちらの言葉がわかる。なのにあちらがわからないとは、さすがの餡子脳とて
そんなことは思わない。
 無論、餡子脳では考えたとて答えなど出ない。そうこうしているうちに、いくつかの籠のゆっくりが畑に開いた穴の中に放り込まれた。
 「ゆゆっ、ようやくでれたよ!よくもれいむたちにひどいことしたね!ゆっくりおわびのしなをもってきてね!」
 「ゆっへっへ・・・わざわざにがすなんて、やっぱりにんげんはばかなんだぜ。ゆっくりころしてやるからかくごするんだぜ」
 自由になった途端、さっきまでの状況も、ましてや頭を掠めた疑問も消え去る餡子脳。無論、人間はここでも答えない。
 「ゆうっ、これなんだろ?」
 一匹のれいむが、穴の中に落ちていた布切れに気づいた。それは酷く汚れ、ぼろぼろになった黒い布切れだった。
 「ゆ・・・ゆゆ・・・こ、これ・・・」
 「ゆゆっ!?どうしたのれい・・・む・・・」
 覗き込んで来たまりさが、れいむの見つめている布切れを見て、たちまちのうちに顔色が変わった。こんなにもぼろぼろになっても、
見間違えるはずがなかった。
 「ど、どすのおぼうしさんだああぁぁ!なんでこんなとこにぃぃ!?」
 そして、周囲のゆっくりも別の何かを見つけたようだった。
 「あああああああありすのかちゅーしゃがぁぁぁ!ありすはどこおおおおぉぉ!?」
 こちらのカチューシャはもう五分の一程度しか形を残しておらず、その残りも酷く変形してしまっていた。
 「にんげんさん!?みんなをどこにやっちゃったの!?」
 答えの代わりに振ってきたのは、少しねとっとする、妙な匂いの液体だった。
 「ゆゆぅ?へんなにおいがするよ?」
 そして、何かが放り込まれた瞬間、ゆっくり達の身体に凄まじい熱が襲い掛かってきた。
 「ゆぎゃああああぁぁぁぁ!あづいいいいい!だずげでえええぇぇぇぇぇぇぇ!」
 瞬く間に何匹かが火達磨になり、そこから次々と炎が燃え拡がっていった。
 穴の端に転がり、運よく炎に巻かれなかったゆっくりも、周りに逃げ場などないことに気づくと、すぐさま人間に助けを求めた。
 「おねがいじまずううううぅぅぅぅ!ごごがらだじでぐだざいいいいぃぃぃ!」
 「まだしにたくないよ!ゆっくりしないではやくたすけてよおおお!」
 答えはない。代わりに、新しくゆっくりが投げ込まれ、それらもすぐに炎に包まれた。
 「もえちゃう!れいむのきれいなかみがもえちゃうよおおお!ああああああああああああああ!」
 「あんよがうごかないよ!まりさたすけてよおおおぉぉぉ!」
 「れいむはそこでやかれればいいんだぜ!まりさはゆっくり・・・にげられないよおぉぉぉ!ほのおさんこっちこないでえええ!」
 「んほおおおおおおおおおぉぉ!まりさあぁぁぁ!こうなったらすっきりしま・・・ああああ!べにべにがもえぢゃぅぅぅぅ!」
 次々と投げ入れられては、火達磨になるゆっくり。村人はときどき棒で動かなくなったゆっくりを広げつつ、油を足してやった。
 「いやだああぁぁぁ!やめてよおおおぉぉぉ!ゆっくりさせてええぇぇぇぇぇ!」
 「ほのおさんはゆっくりできないいいいぃぃぃぃ!」
 「あああああああぁぁ!でいぶのがわいいおぢびじゃんがあああぁぁ!」
 「みゃみゃああぁぁぁ!たちゅけてええぇぇ!あちゅいよ!あちゅいよおおおぉぉぉぉ!」
 やがて、穴の中は燃え盛るゆっくりでほぼいっぱいになり、端に逃げたゆっくりにも炎が迫っていた。
 「お・・・おねがいします。もう・・・にんげんさんにはちかづきません。だから・・・たすけて・・・たすけてください・・・」
 もはや最初の頃の勢いも、傲慢さも欠片も残っていない。ただひたすら、涙を流して助けを求めていた。
 人間は答えない。そして、その代わりに棒で生き残ったゆっくりを炎へと押し込んでいった。
 絶望と苦痛の断末魔を上げて、残ったゆっくり達もまた、炎の中で息絶えていった。



 数時間後、炎はようやくおさまり、後には僅かな灰と、かろうじてゆっくりだったとわかる黒こげの物体が折り重なっていた。
 その様子を確認してから、村人達は一人を残して帰っていった。
 残った青年はまだ少し熱の残る穴へ降りると、棒で突きながら回った。
 「お?」
 足元に目をやると、まだかろうじて息のあるゆっくりがいた。口をぱくぱくさせているので、何か言っているのだろう。
 青年は屈み込んで、そのほとんど炭化しているゆっくりの口元へ耳を近づけた。
 「ど・・・して・・・こ・・・な・・・こと・・・ま・・・さ・・・なに・・・わる・・・し・・・ない・・・」
 このゆっくり、まりさの言っていたことは本当のことだ。まりさは村に来たドスの群れとは関係なく、つがいのれいむと子供達
とで、静かに暮らしていたのだ。それが人間の言う草抜きで見つかり、捕まり、ここに連れてこられた。
 つがいのれいむは籠に入りきらないからという理由で、既に巣の前で叩き潰されていた。
 残った子供達も皆、炎に巻かれて苦痛の叫び声とともに消えてしまった。
 まりさは何度も何度も叫んだ。やめてくれ、助けてくれ、殺さないでくれ、と。
 だが、人間は一度として答えることはなかった。黙って自分達を殺していった。
 それでもなお、まりさは聞かずにはいられなかった。何故、自分達がこんな風に殺されなければならなかったのかを。
 しかし、結局まりさの最後の問いにも、人間は答えなかった。青年は無言でまりさを踏みつけた。
 そして、ばさり、という乾いた音とともに、最後のゆっくりは崩れ去った。



 青年は最後のゆっくりを踏み潰してから、ほんの微かにだが、笑った。
 あのまりさの問いが、彼にとってはあまりにも滑稽だったからだ。
 彼らにとっては、ゆっくりが何をしてようと、あるいは何もしていなかろうと、そんなことは関係のないことなのだ。
 単純に、あの山にいるゆっくりは全て潰す、それだけのことだから。
 彼らにとってゆっくりは、畑に生えた雑草と同じだ。大切な山の食料を食い荒らし、山の獲物を減らしてしまう。
 おまけに、言葉を話す知能があるくせに、言葉を理解しようとしない。
 力などほとんど持たないくせに、相手かまわず力を振るおうとする。
 知能があるなりに、力がないなりに、それに相応しい振る舞いを微塵もしない。
 さらにそれが種族のほんの一部ではなく、ほぼ全部がそうなのだ。
 そんなものに生き物としての敬意など、どうしたって払いようがない。雑草ですら、最大限の譲歩だ。
 だから、ゆっくりと話などしない。雑草と話など出来るはずもないからだ。
 ゆっくりを区別などしない。どんな種類だろうと、どこに住んでいようと、雑草は雑草だからだ。
 もちろん、こんな汚らしいもの、食べる気などさらさらない。
 そんなわけで、村人は定期的にはもちろん、今回のようにドスが村に来たりしたときにはゆっくりを捕らえ、全て
その場で潰すか、村で燃やすかして一掃しているのだ。
 とはいえ、ゆっくりは潰しても潰しても、雑草の様にどこからともなく湧き出してくる。百匹潰そうと、千匹潰そうと、
一万匹潰そうとも。それでも、村人はゆっくりを潰し続ける。何度でも、何度でも。
 畑を守るのに草抜きが必要なように、山を守るにはゆっくり潰しが必要なのだから。







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最終更新:2009年05月08日 16:42
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