ゆっくりいじめ系532 乳むしり


※変質ゆっくりもの
※元ネタあり
※出てくるゆっくり:ゆっくりれいむの家族、その他。










 皆さんは、ゆっくりという生き物を見たことがあるだろうか?

 そう、道ばたでよく「ゆっくりしていってね!」やら「うー♪ たべじゃうぞーっ!」と呻いている奴だ。

 その姿を思い浮かべて欲しい。

 饅頭な生首で下脹れ。頭に帽子やリボンを付けている。大ざっぱだが、そういうものを思い浮かべただろう。

 そんな人達に聞きたい。

「ゆ~。そんなにあわてなくても大丈夫だから、ゆっくり飲んでね」
「うまっ! うまっ!」
「おかあしゃんのおっぱいスキ~」

 腹から縦長な乳を何本も生やし、子育てをしているゆっくりを見たらどう思う?

 俺はあまりの衝撃に、勢いで親子を捕まえ、家まで連れて帰ってしまった。

「ゆゆっ! 何するの! すぐに帰してね!」
「はなちてぇええぇ!」
「ゆっぐりざぜでぇええぇっ!!」

 ゆっくりれいむ親子用の透明な箱の中で、それぞれ子供達10匹と親れいむ1匹が苦情を投げかけてくる。

 泣いたり怒ったりしているその表情は非常に甘美なものだが、今日はそれを観察しながら悦楽にひたるわけにはいかない。

 俺は透明な箱から親れいむだけを取り出した。

「ゆゆっ!?」
「お、おかああしゃぁああぁんっ!!」
「なにしゅるの! おかあしゃんをはなしてね!」
「ゆっぐっ! ゆっぐっ!」

 体に力を入れて身を捩ろうとする親れいむだが、もちろん放すわけがない。むしろ眉間に皺を寄せて藻掻く姿は、俺の心を暖かく満たしてくれた。

 ちょうどバレーボール程度の親れいむのお腹からは、確かに乳らしきものが十数本ほど生えている。見た目は何だか萎びたもやしのようだが、先が仄かに赤くなっており、一見しただけでもこれが乳房なんだろうなと想像がつく。

 しかし、実際に饅頭の腹から生えたもやしに群がっている子れいむを見ると、体の奥から虐待したいという気持ちが湧き出てくるから不思議だ。

 そもそも、饅頭から母乳なんて出ているのだろうか? 興味は尽きない。

「おにいさんはなじでっ! れいむにゆっぐりざでぇえぇええっ!!」

 可愛い顔をさらに可愛く歪めているれいむの叫びは無視して、俺はもやしの1本を咥え、しゃぶってみた。

「ゆぐっ!?」
「ああっ!? それはれいむたちのおっぱいだよ! おにいさんがえじでっ!」
「おかあしゃんのおっぱいちょうだい!」

 ……。

 甘っ!? メチャクチャ甘えぇっ!!

「ゆっ!」
「おかあしゃぁあんっ!」
「うわぃ、お空を飛んでるみたぐぎゃっ!?」

 み、水っ! 早く水を飲まないと! じゃ、蛇口蛇口っ!

 うぐっ、うぐっ、うぐっ、うぐっ……。

 ……ぷはぁっ。

 ああ……あまりの甘さに喉が焼け付くかと思った。なんつーか母乳というより……水飴?

「おじさんの馬鹿! もうおじさんとはゆっくり出来ないよ!」
「ゆっくりいね! ゆっくりいね!」

 何だか騒がしくなったので戻ってみると、透明な箱の近くで親れいむが前のめりになって倒れていた。

 あー……。

 そういえば手を放した時、曖昧に箱の中を狙ったから、箱の角に当たって落ちたのか。

 別に勢いよく投げたわけじゃないので、体が欠けた様子もなく、親れいむは自力で体を起こした。

「ゆゆっ!! おかあしゃん!」
「よかった! ぶじだったんだねおかあしゃん!」
「これでゆっくり出来るね!」

 小さく飛び跳ねながら喜びあう子供達。

 そんな子供達とは打って変わって、親れいむは眉間に皺を寄せて俺を睨み付けていた。

「おじさん! かってにおっぱいのまないでね! これはれいむの子供達のものだよ!! そんな勝手なおじさんはゆっくりどこかへ行ってね!」

 おおっ?

 投げ捨てた事を怒るかと思いきや、どうも勝手に母乳を吸われた事に腹を立てているらしかった。

 ゆっくりが痛みより母乳を優先するとは……そんなに重要なのか母乳? ゆっくりなら普通に餌も食べられるだろうに。

 ふむ……。

「さぁ、早くわたしをもとにもどしてね! こどもたちにお乳あたえさせてね!!」
「煩いこのホルスタイン饅頭が」
「ゆっ!?」

 俺の雰囲気の変化に気づいたのか、口と目を大きく開き、震えている。

 明らかにたじろいでいた。

「……お、脅そうとしても駄目だよ! 早く子供達にお乳」
「あほかお前は、そんな乳飲ませて育てたら甘味中毒になるに決まってるだろうが!」
「ゆぐぐっ!? そ、そんな事ないよ! れいむのこどもたちは中毒なんてならないよ!」

 どうやら中毒だけは意味を知ってるらしい、好都合だ。

「本当にそうだって言えるのかぁ? 現にお前の子供達はその母乳に夢中じゃないか? そんな甘さで人が殺せそうな母乳によ?」
「それはおじさんの味覚がおかしいだけだよ! ゆっくりじかくしてね!」
「俺のじゃなくてお前達のだろ? 他のゆっくりで母乳飲んでる奴がいるのかよ!」
「ゆぐあっ!?」

 言い返せない。言い返せるわけがない。

 そもそも乳のあるゆっくりなんて、他にいるのかどうかもわからないのだから。

「ほらみろ! 他の奴らが普通に食事しているのに、お前の子供は甘ったるい母乳をひたすら飲んでいるんだ、それが中毒でなくてなんていうんだよ!」
「……ち、ちがうもん! れいむの子供は中毒じゃないもん!」
「中毒な奴はみんなそう言うんだよこの搾乳饅頭! ちょっとは自分が他のゆっくりと違って変だって事ぐらい気づきやがれ!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」

 図星だったのか、変だと言った瞬間、驚愕した様子で叫び始めた。

 箱の中から子れいむ達が声をかけるが、変わらず親れいむは絶叫し続ける。

 母乳がそんなに大事なら、そこから攻めたら精神的にいたぶれるんじゃないかと思ったけど、どうやら正解だったな。

「おかあしゃんっ! おかあしゃんっ!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」

 変わらず絶叫している親れいむを、俺はそっと持ち上げた。

「何、お前が他のゆっくりと違う変体ゆっくりだったとしても大丈夫だ。俺が解決してやるよ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」

 途端、叫ぶのを止めて親れいむはこっちへ顔を向ける。

「ゆっ!! ほんとうに!!」

 その目は希望によって光り輝いていた。

「ああ、もちろんだ」

 いつも思うが。

「要は、乳がなければいいんだろ?」

 この目が、白目に変わるのが何より可愛いんだよな。

「……ゆっ?」

 俺はれいむの腹から生えていたもやしを思いっきり引き千切った。

「ギャアァアァアアァァァァァアアァアァっ!!」
「おかぁしゃぁあぁぁああぁああんっ!!」

 ……あれ?

「あ……ああ……っ」
「お、おかあしゃんっ! おかあしゃんのおっぱいが!!」
「おかあしゃんのおちちかえしてぇええぇえぇっ!!」

 手に伝わってきた感触に、俺は違和感を覚えていた。

 俺は引き千切ったつもりだったのだが、どちらかといえばえぐり取れたような……。

「おかあしゃん! だいじょうぶおかあしゃん!!」
「ゆ……ゆぶ……ゆぶあ……」
「いやぁあぁあっ!! しなないでおかあしゃあぁああぁあぁあんっ!!」

 ちらりと、取れたもやしを見てみた。

 千切れた筈の箇所をみると、そこは丸く盛り上がっており、色も饅頭肌ではなく黒ずんでいる。

 ……餡子?

 親れいむに目を向けると、白目を向いて痙攣しているその腹には、皮を貫通して餡子まで掘り出された穴が出来ていた。

 どうも仕組みはわからないが……どうやらこの乳房、根っこの生えた植物のように餡子な体内と繋がっているらしい。鋏かなにかで切らないと、もれなく餡子まで一緒についてくるようだ。

 まぁ……今は、この乳房つき饅頭の構造は置いておこう。

 俺は箱の中で悲鳴を上げている子供達に視線を向けた。

「お母さんを助けたいか?」
「ゆゆっ!! おかあさんを放しておにいさん!」
「おかあさんしんじゃうよ! ゆっくりはなしてあげて!」

 涙を浮かべたまま懇願してくる子供達。よっぽど親れいむの事が心配なのだろう。

 いいなぁ……この親子愛。これだからゆっくり親子の虐待は止められない。

「助けてやってもいいが……見返りなしじゃなぁ……」
「みかえりってなに! いいからお兄さん放してあげてね!!」
「ゆっくりたすけてあげてくだしゃい! おねがししましゅっ!」

 親れいむは中毒を理解していたのに、見返りを知らないのか……まぁ、まだ子供だしな。

 俺は話を変える事にした。

「お前ら、ずいぶんと仲が良さそうだな。仲良し姉妹だろ?」
「ゆゆっ!! お兄さんわかってるね! れいむたちはすっっっっごく仲がいいんだよ!」
「そうだよ! れいむとれいむはいつも一緒だよ!!」
「他のゆっくり達より、れいむ達が1番ゆっくりしているんだよ!」

 泣き叫んでいた様子が一変して和気藹々としてくる。

 きっとこいつら、親れいむの事はもう忘れているんだろうなぁ。

「そうか、それは何よりだ。でも1番ゆっくりしてるって話になるとどうかなぁ……」
「ゆゆっ!?」

 子れいむ達は目の色を変えて訴えてきた。

「そんな事ないよ! れいむたちが1番ゆっくりしてるよ!」
「どうしてそんな事いうのおじさん! おじさんとはゆっくり出来ないよ!!」

 おいおい、もうおじさん呼ばわりかよ。

「……そうは言ってもなぁー。それじゃ、そんなお前達に聞くけど」
「いいよ! なにっ!」
「お前達、喧嘩とかしたことあるのか?」

 瞬間。
 子れいむ達の目が揃って点になった。

「……ゆっ?」

 全員揃って体を傾げる、人なら首だけど、ゆっくりだから体が自然と傾ぐんだろう。

「だから、喧嘩だよ喧嘩」
「……け、けんかなんてしたらゆっくり出来ないよ!」

 そんなの以ての外だと叫んだ途端、残りの子供達も騒ぎ始めた。

 よしよし、喧嘩の意味は知っているんだな。

「確かに、喧嘩はゆっくり出来ないな」
「そうだよおじさん! そんなことは」
「でも喧嘩した後は凄くゆっくり出来るってお前ら知らないだろ?」

 「ゆっ!」「ゆゆっ!!」と今度はばらばらに声が上がった。

「……そ、そうなの?」
「そ、そんな筈ないよ! 喧嘩なんてしたらゆっくり出来ないよ!」
「お前ら喧嘩したことないから、その後ゆっくり出来る事も知らなかったんだろ?」
「ゆゆ……」

 半信半疑のようだが、半数は興味があるらしい。ちらりちらりこちらを見ながら、他の姉妹の様子を伺っている。

 しかし、てっきり「いもうとをけがさせちゃうよ!」とか色々言われると思ったんだけど……こいつらたぶん『喧嘩したらゆっくり出来ない』って事しか理解してないんだな。

 実際は、子ゆっくりだと小さな怪我1つで致命傷だからゆっくり出来ないわけだが。

「別にいいじゃないか、1回ぐらい。終わった後はゆっくりできるぞ」
「ゆ……」
「それにお前ら、まさか本当に喧嘩したぐらいで2度とゆっくり出来ないと思ってるのか? これだけゆっくりしている姉妹なのに?」
「……」

 やがて、1匹の子れいむが俺に向かって言った。

「わかったよおじさん! れいむやってみるね!」
「ゆっ!?」
「おう、がんばれよ」

 残りの姉妹達が驚く中、喧嘩すると宣言した子れいむは、そのまま近くにいた別の子れいむに体当たりした。

「ゆぐっ!? なにするの! ゆっくりやめてね!」
「前からおねえちゃんにはふまんいっぱいだったんだよ! ゆっくりはんせいしてね!」
「なにをいっているの? やめよう! ゆっくりできないよ!!」

 どうやら上の姉に、喧嘩し始めた子れいむはどこか不満を持っていたらしい。

 やっぱりゆっくりでも何でも、一緒に暮らしてたら不満ぐらいはあるよな、当然当然。

 さて、と。

「ゆっくりはんせいしてね! ゆっくりはんせいしてね!」
「……ゆ、ゆっくりさせてね!!」
「ゆぐっ!!」

 ピン球とお手玉ぐらいの差だろうか、一方的に体当たりを繰り返していた妹だったが、先に産まれた分、姉の方が僅かに大きい。

 何度も体当たりをされ、苛ついた姉の反撃に、妹は簡単に吹き飛ばされた。

「あ、ああああああっ!!」

 吹き飛ばされた妹は口から餡子を吐き、虚ろな目をしている。当たり所が悪かったのか、たった一撃でゆっくりできない状態になってしまった。

「れいむのいもうとがぁああぁあぁっ!!」
「ゆっくりたえてね! ゆっくりしなないでね!」
「れ、れいむ……そんなつもりじゃ……ゆっくりしたくて……」

 反撃した結果を姉は目の当たりにし、ただただ言い訳を繰り返していく。

 そこで1番上らしい姉が、俺にお願いしてきた。

「おにいさん! ゆっくり急いでいもうとをたすけてください!」
「おにいさんおねがいします!」
「おねがいします!!」

 今まで仲のいいところを見せてきただけに、こういう時も、みんな揃ってお願いしてくる。まさに美しい姉妹愛だ。

「さて、ここで問題です」
「ゆっ?」
「もんだいなんていいから! いもうとはやく」

 さて、こういう場合。

「今、親れいむのおっぱいはいくつ減っているでしょう?」
「あが……あががががっ……」
「お、おかぁしゃぁあぁぁあああぁんっ!!」

 こいつらは親子愛と姉妹愛、どっちを優先させるのだろうか。

「ど、どうじでぞんだごとずるのぉおおおぉおっ!!」

 喧嘩している間に引っこ抜いた乳房4本を見て、思わず子れいむが叫んでいた。

 これで残りは……8本か。

「今、お前らが吸いに来たら、1匹ハブになっちゃうな♪」
「ハブってなに! おにいさんの言ってることはゆっくりわからないよ!!」
「おかあさん放してね! いもうとをたすけてあげてね!!」

 むむっ? 予想外の返事が来たな。

 ゆっくりブレインならこういう時、妹と親どちらか片方を忘れると思ったのに、両方要求してくるのか……家族だから普通よりも覚えているのか?

「両方なんていくら俺でも助けられないぞ。どちらかにしてもらわないと」
「どちらかなんてえらべないよおぉおおぉおぉっ!!」
「両方たすけてよおにいさあぁああぁあぁんっ!!」

 泣き叫ぶ子供達。どれだけ言っても、片方だけ選ぶことはなさそうだ。

 うーん……俺としては葛藤に悩む姿を見てゾクゾクしたいんだが。

 ……よし。

「わかったわかった。それじゃこうしよう」
「た、たずげでぐれるの?」
「お前ら全員がこれから喧嘩したら、母親は放してやるし、妹も救ってやるよ」

 子供達全員が絶句した。

 何匹かは、いまだ倒れて呻いている妹へ目を向ける。

「そ、そんなこと……」
「んん? なにか問題があるのか?」
「うう……ゆ、ゆっくり」
「早くしないと、倒れてる奴が永遠にゆっくり出来なくなるぞ?」

 最後の言葉が効果的だったのか、息を飲んで姉妹達は妹を見ると、徐々に体をぶつけ合い始めた。

「明らかに力抜いてたら、お母さんのおっぱいもぎ取るからなー」
「止めてね!! 力一杯やるから取らないでね!!」
「も、もっとゆっくりじだがっだよぉおおぉおっ!!」
「おねえじゃ、ぎゃっ! い、いだいぎょっ!!」
「ゆっぐっ!! ゆっぐっ!!」

 ほとんどの姉妹が泣きながら体当たりを繰り返す。

「あなたのせいでいもうとは苦しんでるんだよ! ゆっくりはんせいしてね!」
「れ、れいむ、そんなつもりじゃ……つもりじゃながっだの゛! やめで! ゆっくりざせでえぇぇえぇっ!!」

 例外はあるものの、体格の大きなゆっくりが優勢になっていく。

 しかし攻撃されている方より、攻撃している方の方がより顔を顰め、嘆いていた。

 次第に騒がしかった声も小さくなり、ぶつかり合う音も小さくなる。

 ほとんどの姉妹が倒れ、動けなくなった中、残っていたのは1番上の姉だけだった。

「ゆ……ゆっくり……」
「もっど……したが……」
「ゆ、ゆぐ……ゆうううぅうううぅううっ!!」

 瀕死の姉妹達の姿に、姉はひたすら涙を流し続ける。

 美しい愛の結末に、俺はうっとりとその光景を眺めていた。

「れ、れいむの……でぃぶのあがじゃんが……」

 ん?

 見ると、時間が経って落ち着いてきたのか、親れいむもその光景に涙を流している。

 そういえば、放すって約束したんだったな。

 俺は親れいむを、透明な箱の外側へ置いてやった。

「ひっく……ひっく……お、おがあじゃぁぁあぁぁあんっ!」
「でぃぶの、でぃぶのこどもかえってぎでええぇえぇええっ!」

 透明な箱越しに体を寄せ合い、2匹はお互いに泣き叫ぶ。

 その間に最初に倒れた妹を持ち上げ、状態を確かめた。

「あ……ああ……」

 餡子が少なくなりすぎたか、意識は混濁しており、もうまともに喋る事も難しそうだ。

 あー……ちょっと厳しいかな、これは?

 助けるのは難しそうだったので、そのまま口の中へ放り込み、俺は食べる事で妹を救ってやった。

「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……」
「ゆっぐ、ゆっぐ……」

 いまだ泣き続ける2匹に、俺は1つの提案を投げかける。

「ここまで頑張った子供なんだ、そろそろお乳を与えた方がいいんじゃないか?」
「ゆぐ……」
「おかあしゃん……おっぱいほしいよぉ……」

 俺に言われて空腹を思い出したらしい、子供も壁越しに訴えかけてくる。

「ゆゆっ、わかったよ……お兄さん、れいむを中にいれてね」
「ん? なにいってるんだ? もっと簡単にあげる方法があるじゃないか?」
「……ゆゆっ?」

 俺はれいむの体を持ち上げると、そのまま乳房を適当に掴んで引き千切った。

「ひぎゃぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!!」
「いやぁあぁぁあぁああぁっ!!」
「ほら、欲しがってたおっぱいだ。たんと食べろよ」

 親れいむを元の位置に戻し、千切れた7つの乳房を箱の中へ投げ入れてやる。

 落ちてくる乳房に目もくれず、長女はガタガタと震えながら乳房が減り、穴だらけにな
った母親を凝視していた。

「あ、ああああああああああっ!!」

 白目を向き、だらしなく舌を出して気絶している親れいむ。

 そして絶望に声を上げる子れいむ。

 その最高の表情に、俺は駆けめぐる快感に打ち震え続けた。








 あの後、気絶した親れいむを治療してやったところ、どうやら乳房は皮が埋まるとそのうち再生してくるものらしい、新しい皮にも関わらずそこには小さな出っ張りができあがっていた。

 なので、定期的に引っこ抜く事にしている。「きぃい゛いぃい゛い゛ぃい゛い゛っ!!」

 この乳房だが、実は単体で食べるとかなりの美味だった。母乳は死ぬほど甘いのに、こっちの身は甘さ控えめで、まるで餅のような食感なのだ。

 もいだ乳房を1束にまとめ、売り出したら結構いい値で売れるんじゃないだろうか。

 そんな事をちょっと思いながら、俺はいまだにあの2匹を飼っていた。

 おまけと一緒に。








「うめぇ、めっちゃうめぇ!」
「ああああ、甘いわれいむ! これがれいむの味なのね!!」
「あ、ああああああああああ……」

 お腹から2本だけ出ている乳房に、成体のゆっくりまりさとありすが吸い付いている。親れいむは嫌そうに身を捩っているが、縦にベルトを巻かれた体は、全く動こうとはしてくれなかった。

 あの後、どうにか落ち着いた親れいむは、しかしその後また言い争うとどうしても自分が変だということだけは認めないでいた。母乳で育った自分たちの子供は中毒じゃないと、母乳が出てもおかしくないと。

 なので、別のゆっくりを連れてきて、こうして母乳を飲ませる事にした。

 親れいむは、俺が成体を連れてくると思っていなかったのだろう、終始怯えていたので、しかたなく体を固定したのだ。

 最初は、得体の知れないものに口をつけるのを拒んでいたまりさとありすだったが、1度飲んだら後はただひたすらに飲み続けるようになっていた。

 ある意味、俺は賭に負け、勝負に勝ったと言える。

 確かに別のゆっくりがこれだけ好きな以上、最初に言っていたれいむ達の味覚はおかしくないだろう。

 もっとも、子供達の中毒説はむしろ信憑性が高まったわけだが。

 それ以来、親れいむは乳牛饅頭となり、涙と悲しみでくしゃくしゃになった顔は、俺の心のカンフル剤として活躍している。

「れいむってこんなに美味しかったんだね! ゆっくり飲んでいくよ!」
「まるでれいむの愛のようにあまいわ! もっといっぱいだしてれいむぅううううぅ!」
「ああああああああ、もう、もうやめでぇえぇええぇえ、れいむのこどものおっぱい、のまないでぇぇええぇぇ……」
「……ゆぐっ……ゆぐっ……お、おかぁさぁあぁぁぁん……」

 ひたすら吸い続ける2匹の後ろでは、傷だらけの長女が小さく口を動かしながら泣いていた。

 2匹が吸い始めて以来、乳房に近づくと長女は常に吹き飛ばされている。

 おかげでずっと母乳を飲めず、泣きながら餌を食べて生き延びていた。

 ただ、俺は餌なんて与えていない。

 長女が食べているのは、あのまま亡くなっていった姉妹の死骸だった。

「う、ううぅううぅうぅうっ!!」

 かつては一緒に泣いて、喜んで、笑って、話して、ゆっくりしていった姉妹達を、長女は咀嚼していく。

 きっと心の中は罪悪感でいっぱいだろう。

 そんな長女の様子も微笑ましいが、俺には最近、もう1つ気になる事が出来ていた。

 長女自身は気づいていないようだが、その腹辺りを見ると赤い膨らみが出来ている。

 どうやら、乳房付きは遺伝するらしい。

 このまま成長していき、新たに乳房を千切れる喜び。

 それを見て泣き叫ぶ親れいむの姿。

 何より、にんっしんっしてなくても母乳は出てくるのか。

「たーのしみーだなー」

 4匹の姿を観察しながら、俺はその日が来るのを待ちわびていた。


 楽しみはまだまだ、無くならない。




 End










 ■後書き

 そういえば、ゆっくりを狩る者の人のゆっくりれいむの乳房をもいでなかったと思い、書いてみた。いつかもいでやろうと思ってたんだ、あれ。見たことない人はpixiv参照。
 最近、虐殺になってると自分でも思っていたので、初期ごろの虐待を意識して書いてみたつもり。
 しかし予定ではもっと短くなるはずが、何だか自然と長くなっていた。
 昔からなぜかれいむを出したくなるし……やっぱり俺、なんだかんだでれいむが好きなのかもしれない。

 虐待的な意味で。










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最終更新:2008年09月14日 05:44
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