ゆっくりいじめ系2731 美のゆっくり

  • 二作目です
  • 前作の設定を引き継いだシリーズ物とさせていただきます
  • 虐待・・・してるかな?
  • 人間はでてきません
  • 幻想郷の中という設定です
  • すっきりどころか原爆レベルのむかつきが残る恐れが・・・嫌な方はUターン






ある日、風が少々強い日に・・・・ひとつのゆっくりの群れがまた一つ消えた。
不思議なことに、死体は一切なく、争った形跡すらなかった。

このような怪奇な事件が起こった経緯を説明するには一週間前に遡らなくてはならない


物語は、この群れに一匹の美アリスが迷い込んできたことから始まる。








美のゆっくり





まりさはこの群れで育った、至って純真なゆっくりだった。
母親からはゆっくりがいかに素晴らしい生き物かを教えてもらい、
教わった次の日からさっそく虫さんにゆっくりの食糧になるという偉大な仕事を授けた。


まだ親離れしてない子ゆっくりであったが、群れのゆっくりからはとても将来有望なゆっくり
とみなされていた。


そんなまりさが鼻歌を歌いながら散歩していると、一匹のアリスを見つけた。
アリスは気絶して道の真ん中で倒れていた。
まりさはアリスに駆け寄った。

「アリス!!大丈夫!?」

まりさはありすの体を揺さぶった。
揺すぶるとありすから声が聞こえ、ありすは意識を取り戻した。
まりさはありすの顔をみて驚いた。いままで見てきたゆっくりの中でもっとも美しかったからだ。
顔だけでなく、ありすからはとても良い匂いがしていた。

「うう~~ん、あら?都会派のありすったらこんなところで倒れちゃったわ」

ありすは少し体がふらつくのか、ふらつきながら喋った。

「ありすを介抱してくれたのはまりさ?」
「そ、そうだよ!!おなかがグーグー言っちゃってから倒れちゃったの?」

ありすは顔を赤らめながら恥ずかしそうに

「実はそうなのよ・・・都会派としたことが恥ずかしいわ!!」

か、かわいい!!まりさはそう思った。
まりさは、このありすに一目ぼれした。このありすともっと仲良くなりたい!!

「そ、それじゃあまりさのお家においでよ!!ご飯を御馳走するよ!!」
「ゆ~~ん、でも悪いわ・・」
「大丈夫だよ!!まりさのお家はご飯がたくさんあるからありすが食べても大丈夫だよ!!」

まりさの強烈ともいえるアピールに、ついにありすは折れたのか

「ゆ~~ん、そこまで言うなら御厄介になるわね!!」

ありすはまりさの招待に答えることにした。
まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。

かくして、まりさはありすをお家に連れて行った。



群れにつくなり、群れのゆっくり達はアリスに群がり始めた。
いままで見た事もない程きれいな美ゆっくりだったからだ。

群がってくるのは未婚のゆっくりだけではなかった。
すでに所帯をもっているゆっくりもありすから匂う良い匂いに引き寄せられていった。

ありすがまりさのお家に着く頃には、お家の前にはゆっくりが群がっていた。


「む~しゃむ~しゃ・・幸せぇぇぇぇ!!!」

ありすはまりさのお家に案内してもらい、それからまりさの両親にご飯をもらっていた。
最初、ご飯をもらう事にまた抵抗をしていたが、我慢できなくなったのか
おいしそうにむしゃむしゃ食べていた。

「ゆふ~~、ゆっくり御馳走様!!ご飯を分けてもらってありがとう!!」
「困った時はお互い様だよ!!ありすは旅ゆっくりなの?」

群れのゆっくり達はアリスの行動一つ一つに注目していた。
動く仕草、しゃべり方の一つ一つが群れゆっくりの心をがっちりと掴んでいたのだ。

「そうよ!!あてもなく彷徨って真実の都会派の愛を広めているの!!」

この言葉に群れゆっくり達はざわめき始めた。
まりさが本当の愛を教えてあげられるのだぜだの、れいむは普遍的な愛をあげられるだの
ゆっくり達はしゃべり、アリスの気を引こうと頑張っている。

だが、アリスを見つけたまりさはアリスをできるものなら自分のお嫁さんにしたいと
考えていた。

「みんなうるさいよ!!ありすの声がよく聞こえないよ!!」

アリスを自分のお嫁さんにすべく周りのゆっくりを黙らせ始めた。
子ゆっくりなのに血気盛んというかなんというか・・・・。

「よかったらしばらくまりさのお家でゆっくりしていってよ!!
いいでしょお母さん!!」
「いいわよ!!困った時はお互い様ですもの!!」

アリスは少し戸惑ったような顔をしたが、すぐに顔を笑顔にして

「じゃあ、しばらくご厄介になるわね!!」

まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。
群れのゆっくり達も大喜びだった。残念そうな顔をいていたゆっくりもいたが。
妻がいるゆっくりは後に妻から説教されまくたそうな・・・。





それからの三日間はまりさにとって幸せだった。
何をするにもアリスと一緒に過ごしたからだ。
ご飯やお昼寝、遊ぶ時も一緒だった。とても幸せだった。
ただ群れの中を歩くと、いつの間にか群れゆっくりがありすにくっついてきたり
ありすが昼ごろどこかにいっているという事以外本当に幸せだった。

まりさはそろそろいいかと思い、ありすに告白することにした。


晩、まりさはありすを群れの広場に招いた。
まりさは今までのゆん生の中で一番緊張していた。

「まりさ?ありすに何か用?」

ありすは待ち切れずにまりさに話しかけた。
まりさは緊張のあまり一瞬何もしゃべれなくなったが、勇気を振り絞って
頭を下げながら

「あ・・ありす!!まりさとずっと、ずぅぅぅぅぅっとゆっくりしようよ!!」

言った!!言えたよ!!あとはありすの返事を聞くだけだよ!!
まりさはおそるおそる顔を上げた。
ありすはいつもと同じ笑顔で

「ごめんね!!ありすはずっとここでゆっくりしている訳にはいかないの
ありすは都会派の真実の愛をつたえなきゃいけないの!!
だからごめんね!!」

振られた・・・まりさはありすに振られたのだ。
いつもとなんら変わらない美しくていい匂いなのに・・・あまりにも辛い宣告を受けた。
まりさは涙を流しながら自分の家へ駆け出し、お布団さんで朝になるまで泣いていた。

翌日、そんなまりさの心中を察したのか、ありすは隣のちぇん一家の所で
御厄介になることになった。
親れいむが止めるのも制止して。


だが、これがまりさにとって幸運・・いや不幸だったかもしれない。
後に発覚することなのだが、朝まで泣いたことによって体内に侵入していた
毒素を洗い流すことができたのだ。



ありすが家を出て二日後・・・・
まりさが失意のあまりにふらふらあるいていると
ありすは群れの広場にいた。なんでも真実の愛を伝えるための演説なんだそうな

「ゆ!!みんな都会派なありすのお話を聞いてね!!」
『ゆっくり聞くよ!!』

そこには群れの大人だけでなく、子供や赤ゆっくりがありすを中心にずらりと並んでいた。
群れの9割強といったところか・・・それだけのゆっくりがこんな真昼間に集まって
ありすの演説を聞いていた。
ほとんどがありすといい関係になりたいと思って近寄ってきたゆっくりだった。
まりさはアリスの顔を見ると振られたショックが甦るからか、そそくさとその場を立ち去った。

「ありすはね!!あっちこっちを旅してきたから言えるわ、ここは本当のゆっくりプレイスじゃ
ないわ!!ありすは本当のゆっくりプレイスをここに来る前に見つけたわ!!
けど、一人でゆっくりするのは都会派がやることじゃないわ!!
だから、アリスはお友達をいっぱいつれて一緒にゆっくりするのが都会派の愛と考えたわ!!
だから・・・・・・・・」

まりさにはありすのしゃべっている内容が右から左へ抜けて行った。
まりさはありすの声をこれ以上聞いたら発狂するかもしれないとおもったのか
駆け足でお家に帰った。




それから二日後、ありすが来てから一週間


その晩、まりさは昨日のありすの演説でありすの魅力的な声のせいで
振られたことをふつふつと思いだし、泣きに泣き、朝になってようやく眠りに着き
太陽が真上に位置する時間帯になってようやく起きて気がついた

だれもいなくなっていた・・・・。


群れのみんなだけじゃない、まりさのお友達、まりさを振ったありす、さらにはまりさのお母さんと妹達
みんながまりさを除いていなくなっていた。

「みんなぁぁぁぁぁ!!!かくれんぼならまりさもまぜてよぉぉぉぉ!!!!」

だが、そんな声に反応する声は一つもなかった。


みんながいなくなったことに泣いて下を向くと、まりさはあるものを見つけた。

「ゆ!!みんなの足跡だよ!!」

足もとに大量のゆっくりの足跡があった。
まりさは、この先にみんながいるのではないかと思い、足跡をたどることにした。






足跡を辿ること数時間
辺りは闇に包まれようとしていた。
まりさは途中で休憩したり、道端に生えている草を食べながら後を追っていた。
何度も何度もこけたり、何度も何度も泣いたが、みんながいないことの方がゆっくりできない
と考え、必至に後を追った。

そして、まりさは群れのみんなが大きなお家に入っていく所を目撃した。
みんな無事のようだったが、ぶつぶつとなにか言っているようだった。


みんなを見つけたよ!!でも、様子がおかしかったよ・・・・
なにかいるかもしれないから慎重に行動するよ!!

そう考え、まりさも別にあった小さな入口から大きなお家に入った。
その大きなお家の門には表札があった。汚い字で『しせつ』とかかれたところには
線が引かれ横に『ビッツ』とまだきれいな字が書かれていた。




まりさは中に入り辺りを見渡してみた。
建物の二階にあたる部屋には見張りと思わしきゆっくりがちらほら立っていた。
どのゆっくりも目がなにかおかしく、なにかぶつぶつ言っていた。

まりさはすぐにここがただのお家でない事に気づいた。

なにかおかしいよこのおうち!!いっぱいゆっくりがいるけど
みんなようすがおかしいよ!!
こんなところみんなとはやくでたいよ!!

まりさは恐怖を覚えながらも、一歩ずつ、見つからないように移動した。
いつもの倍はゆっくり移動したこともあってか見つからずに監視の目をすり抜けることに成功した。

そして、目の前にある薄暗い部屋を調べるために足を踏み入れた。
だが、これが最大の失敗だった。

「ゆ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!!!ばやぐだじでぇぇぇぇ!!!」
「ばりざおねえじゃぁぁぁぁん!!たずげでぇぇぇぇぇ!!!」
「ぢ~~んぽぉぉぉぉぉぉ!!」

その部屋の壁には、ゆっくりが閉じ込められていた。
閉じ込められたゆっくりたちはまりさの姿を見るや否や、助けを求める声を上げた。
まりさはびっくりし、閉じ込められたゆっくり達を見るが群れのみんなは一匹もいなかった。

「おでがいじまず!!ばやぐだずげでぇぇぇぇ!!」

この大声がまずかった。

「ゆ!!侵入者だよ!!みんな!!ゆっくりつかまえるよ!!」

見つかった!!まずいと思ったまりさは部屋からでて、近くに転がっていた箱の中に隠れた。
しばらくすると、2匹のゆっくりが来た。

「ゆ~~~!!どこ行ったの!!ゆっくりでてきてね!!」
「いますぐ出てきたら一瞬でころしてやるんだぜ!!」

まりさはじっとこらえて、ゆっくり達が立ち去るのを待った

「ゆ!!ゆっくりしていってね」

声に反応しそうになりながらもこらえた。

「ゆ!!ここだぜ!!」

はったりにも引っかからないようにこらえた
そしてしばらくすると、とてもおおきな声が聞こえてきた

『ゆ!!二階の全ゆっくりに告げるよ!!侵入者駆逐と試験のため、二分後にゆーれむをだすよ!!
死にたくなかったらはやく二階から離れてね!!』

ドスのものと思われる大きくて低い声に,群れのゆっくりたちは大慌てで階段に向かった。

まりさはゆっくり達が立ち去ったのを確認すると、箱の中から這い出てきた。
ゆーれむ?なにそれ?でも、なんかゆっくりできそうにないよ!!
ここからはやく離れよう!!

そう思い、階段に向かおうとしたが

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ちがう、ちがうよぉぉぉぉぉぉ!!!ゆぷぅぅぅぅ!!・・・」
「ばりざは侵入者さんじゃなぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

さっきのゆっくりたちの声だ。
まりさは驚き、その場で立ち止まってしまった。

なにいまの?なにか来るの?こわいよぉぉぉぉ!!!

まりさはおそるおそる階段の下を覗き込んで見た。
そこには・・・

「な、なにあれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

まりさは思わず叫んでしまった。

それは無理のないことだ。
そこには、人型にくっつけられた5匹のゆっくりがさっきのゆっくり達を捕食していた。
足と手にあたる部分には赤れいむと赤まりさが1匹ずつくっつけられており、
胴体の部分には親と思わしきまりさが呪詛を呟きながらゆっくりを捕食していた。

足にあたる赤ゆっくりの体は上半身が完全に親に埋没しており、
親まりさはそれを巧みに使って二足歩行をしていた。器用なものだ。
皮で補強がされているのか、足の赤ゆっくりはつぶれることなく親と思わしきまりさの体重を
支えていた。
腕にあたる赤ゆっくりは足の部分が完全に親とくっついており、
口を使って捕食しているゆっくりを加えて持ち上げていた。

「で・・・でい・・・・ぶ・・・だずげ・・・で・・・・」

親まりさは捕食しながらここにはいない妻と思わしきれいむに助けを求めていた。

「おとうしゃん・・・・うえ・・に・・ゆきゅ・・り・・」

右手の赤れいむがしゃべる。
それが聞こえているのか、親まりさは二階に上がっていった。
ゆっくりと飛びはね、ついに二階にたどり着いた。

まりさはこの異形の化け物にただ恐怖した。

このゆっくり・・・なに!!
ゆっくりを・・・食べてるよ・・・・
怖いよ・・・怖いよお母さん!!

まりさは対峙する前から恐怖で押しつぶされていた。
そんな時、ふとありすの顔がよぎった。

ありす・・・まりさを振っちゃったありす・・・・。
まりさは・・・・ありすに振られたのに・・・・ひどい振られ方をしたのに・・・
今は・・・そんなありすを助けたい!!
ありすには・・・幸せになってほしいよ!!
ここで死ねないよ!!みんなを助けてみんなでゆっくりするよ!!

まりさはくじけそうな心を奮い立たせ、異形のゆっくりと戦う覚悟を決めた。


「いっぱ・・・い・・ゆっきゅ・・り・・を・・たべりゅ・・と
いたい・・いた・・い・・から・・きゃいほ・・うちゃれる・・・から
たべりゃれて・・・ね・・」

右手のれいむの一言が戦いの開始のゴングとなった。



まりさは渾身の力をこめて、体当たりをした。

「ゆっくりくらってねぇぇぇぇぇぇ!!!」

だが、

「ゆぅぅぅぅぅ!!!」

跳ね返って逆に吹き飛ばされた。
この異形のゆっくりはゆっくりの皮10匹分を移植され、その分厚い皮が誇る
体は半端な攻撃を跳ね返してしまうのである。
そのため、ゆっくりの攻撃ごときでは跳ね返って吹き飛ばされるのであった。
余談だが、面での攻撃に強いだけで点での攻撃には弱く、木刀でも簡単に貫通してしまうのあった。

そんなことはしらないまりさは困惑していた。
自分の攻撃がきかないのである、無理もない。

「ゆ・・きゅ・・り・・・ちね」

困惑しているその刹那、異形ゆっくりの攻撃がきた。
その攻撃とは、右手にあたるゆっくりれいむにまりさを捕まえさせ、引きよせ
捕食するといったものだった。
これは先ほどの群れゆっくりにも使った戦法だった。


だが、これは相手が恐怖して委縮している最中に使うべき技であった。

本体ともいえる親まりさが実にゆっくりとした動きで右手を振りまわすためか
かわすのは非常に簡単だったのだ。
まりさは攻撃が来る事を見抜き、後ろに素早く下がった。

異形ゆっくりの右手が空を切った。

まりさは出来た隙をついてさらに体当たりをした。
だが、半端な攻撃なのか、異形ゆっくりは苦痛に顔をゆがませるどころか
怯みもしなかった。

体当たりをしつづけるまりさに異形ゆっくりの右手が再び襲う。

だが、捕まったら最後とばかりにまりさは必死に避ける。




そんな戦いが20分続いた。

ただ右手を振りまわしている異形ゆっくりと、全身で動いているまりさとでは
やはり体力の消費量に大きな差が出てきた。
まりさは必死に動き続けたこともあってか肩で息をしていたが、
異形ゆっくりはなんともないような顔でたっていた。


攻撃を避け、再び体当たりをかんこうするまりさ

「こ、こんどこそぉぉぉぉ・・・ゆ?」

まりさはこけた。体力の消費が圧倒的に多かったまりさはあんよがふとすべり・・こけたのだ。
うつ伏せになる形で横たわるまりさ。その隙を逃さず、異形ゆっくりを攻撃を仕掛けた。

「し・・・ね・・・」

まりさは右手のれいむに捕まった。
れいむのちからはゆっくりとは思えないほど強かった。おそらく口に何か仕込まれているのだろう。
胴体部の親まりさはこっち側に引き寄せ、左手のまりさで完全に動きを封じ、
捕食する気でいた。

まりさは焦っていた。このままじゃたべられちゃうぅぅぅぅ!!!と
まりさは無我夢中で右手のれいむに噛みついた。

「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

右手のれいむが悲鳴をあげ、口を開けてしまった。
その隙にまりさは逃げ、距離をあけた。

あぶないところだったよ!!でも、おかげで弱点が分かったよ!!

まりさは右手目掛けて駆け出し、噛みついた。

「ゆぴぃぃぃ!!」
「お、ちび・・・ちゃん?・・・」

胴体部の親まりさは右手のれいむの悲鳴に気づいた。
右手が攻撃されている事に気づいた親まりさは左手のまりさを振るった

「おち・・び・・ちゃん・・を・・・いじめる・・・な・・」

だが、右手のれいむと違って聴覚以外の機能が失われている左手のまりさは
親の言うことは理解できたが、どこに姉を虐めているわるいまりさがいるか分からなかった。
噛みついて相手の動きを封じようにも、どこにいるかわからず、口が空を切っていた。

「おとうしゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・あ・・あ・・・・」

まりさの力一杯の噛みつきが右手のれいむを完全に噛み殺した。
右のれいむがあのばけものの司令塔だよ!!あれをつぶしたらあのゆっくりは目を完全に失うよ!!

まりさはそう考えていた。

結論からいえば正解だった。
この親子は別の実験にしようされ、その後「もっとゆっくりさせてあげるね!!」
という理由でこのようにくっつけられ、キノコなどの薬物の影響で完全にモンスターとなったのだ。
そのため、各個体はそれぞれ重度の障害があり、それが禍いしてか
目の役割ができたのは右手のれいむだけだった。

その目をつぶされたらどうなるのか・・・答えは簡単だ。

「おち・・・ちゃ・・ん・・・・ころ・・・すよ・・・ぜった・・・ころ・・・よ」

異形の本体部ともいえる親まりさは暴走し始めた。
今までの噛みつきから小さく飛び跳ねながらの跳躍で体当たりをしながら移動し始めた。

目を潰されたこともあってか、明後日の方向へ飛び跳ねている異形まりさ
その隙を逃すまりさではなかった

「ゆっくり死ねぇぇぇぇ!!」

まりさは異形まりさの右手だったところに噛みついた。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

赤れいむがくっついていたところ・・・そこは親まりさと赤れいむを密接にくっつけるために
そこだけ皮がなかった。
まりさはそこめがけて噛みつき、親まりさの中に入って行った。
まだ子ゆっくりだからこそできた命がけの方法だった。

「がぁぁぁぁぁぁぁ・・・でい・・・ぶ・・おち・・・び・・ぢゃ・・・」

まりさが親まりさの餡子をぐちゃぐちゃにし、核を破壊したことで
まりさはようやくあの世で待つれいむの元へ旅立った。
体についていた赤ゆっくり達も、核が親まりさに移植されていたのか、息絶えていた。





まりさは異形のゆっくりを撃退したことに安堵した。
だが、体力を限界近くまで使い、その場でへたり込んでしまった。

だれも来ないみたいだからここで一服だよ・・・

まりさは周りの安全を確認し、休憩に入った。
だが、そんなまりさを影で見るゆっくりがいた。
あの美アリスだった。

「ま・・・まりさ?」

まりさが声のする方へ体を向けると、そこにはありすがいた。

「ありす?・・・ありすぅぅぅぅぅぅ!!!」

まりさは疲れているのがまるで嘘であるかのように駆けだした。
ありすが無事だった!!本当によかった!!

「だいじょうぶ?なにか酷いことされてない?みんなは無事?」
「ええ、みんな大丈夫よ!!ありすだけ抜け出してこれから都会派な助けを呼びに行く所だったのよ!!」

よかった。みんな無事だ!!
まりさは安心して顔で

「まりさはみんなを助けたいよ!!だからありす!!みんなはどこに捕まっているか
教えてね!!」
「もちろんよ!!こっちよ、ついてきてね!!」

まりさはありすの後ろについていくことになった。
だが、まりさはありすがなんとも邪悪な顔で笑っている事に浮かれるあまり気がつかなかった。



移動すること10分
ありすは警備のゆっくりがいない道を通ってきたかのように見張りがいない道を通って
大きな部屋にたどり着いた。
中はがらんとしており、奥に小さな小部屋の入口のような物があった。

「あの奥の部屋にみんな捕まっているわ!!早く助けてあげてね!!」
「ゆゆ!!分かったよ、みんな、今助けるよ!!」

まりさは駆け出した。
はやくみんなを助けだしてこんな所とおさらばだ!!

だが、部屋に入るなり、まりさは横からの奇襲を受けることになった

「ち~~んっぽ!!」

ゆっくりみょんだった。
ゆっくりみょんがメスを加えて待ち構えていたのだ。
みょんはまりさを視界に収めるやいなや、メスを振い、足を刺した

「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

まりさは突然の痛みに悲鳴を上げた

「やれやれだみょん・・手間ををかけさせるなだみょん!!」

みょんは痛みに転がるまりさを上から見た。
まりさは待ち伏せをくらった事を悟り、必至に形勢を立て直そうとしたが、

「ちんぽぉぉ!!」

みょんによって身動きが取れないようにされた。



まりさは完全に気が動転していた。
ゆう~~、待ち伏せをくらったよ・・・このままじゃまりさやられちゃうよぉぉ・・・
ゆ!!このままじゃありすも危ないよ!!早く逃げるように言わないと

ありすはさっきの所から一歩も動いていなかった
いくらまりさを振ったありすでも死んでほしくなかったのだ。

「ありずぅぅぅぅ!!ばやぐにげでぇぇぇぇぇぇ!!」

だが、ありすは逃げようとするどころか、こっちへゆっくりと向かってきた
まりさはさらに焦った

「ごっぢにぎじゃだべぇぇぇぇぇ!!!!」

だが、ありすは歩みを止めることなかった。
そしてみょんの前でとまった。
もう駄目だよ!!ありすが殺される!!
まりさは最悪の未来を予想した。だが、最悪の未来は最悪な形で裏切られた。

「ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」

ありすは狂ったかのように笑いだした。

「ありす・・その下品な笑いは癪に障るんだみょん」
「あら、ごめんなさい!!都会派としたことがうっかりしちゃったわ
でもね、こんなチビがまんまと騙されて・・ゆひゃひゃひゃひゃ!!」

まりさはありすの行動に理解をしかねた。
ありすはいったい何を言っているのだ?

「ありす?いったい何の事?ゆっくり説明してね!!」

まりさは痛みをこらえてありすに話しかけた。
するとありすは

「ぷっ・・・ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」

さらに笑いだした。

「ゆひゃひゃひゃひゃ・・ありすを笑い殺すつもりなの?
呼吸困難・・・で・・ゆひゃひゃ・・死にそ・・・ゆひゃひゃ・・うよ」
「いっその事早くしんでほしいみょん・・・」

みょんはぼそっと愚痴をこぼした。だが、ありすには聞こえなかったらしく
ありすは呼吸を整えて

「ゆーはーゆーは・・・しょうがないから教えてあげるわね・・・
まりさは・・ありすに騙されちゃったの!!」
「騙した・・・・まりさを!!」

まりさは困惑した

「そうよ!!本当ならあの馬鹿な群れゆっくりと同じようにありすのフェロモンで
虜にして木偶にするつもりだったんだけど、なんで解けちゃうかな~~?
やっぱりパチュリーの薬なんてでたらめだったんだわ、都会派でも怒るわよ!!

でもまあいいわ、おかげで都会派なショーがたのしめたわ!!」
「何を言ってるの!!まりさに何をしようとしたの!!」

まりさは怒った。

「教えてあげるわね!!まりさはありすの美貌とパチュリーからもらったありすの
フェロモンの匂いを嗅いだ真の都会派にしてもっとも美しい美のゆっくり、
ありすにメロメロになっていたのよ!!
群れのゆっくり共には効いていたのに、なんでこんなビチクソだけきかなかったのかなぁ~?
まあいいわ、陰険な事は陰険なパチュリーや頭がいかれたれいむにまかせるわ!!
ありすはこの美貌でばかなゆっくり達をこの天国とやらに招待するだけだから
ゆひゃひゃひゃひゃ!!」

まりさはこのありすの正体に気づいた。
このありすは、みんなをたぶらかしてこんなゆっくりできない所へ連れてきて
みんなをゆっくりさせないつもりなんだね!!
なにが美のゆっくりだよ!!とんだゲスじゃないか!!

まりさがありすを睨めつけていると、後ろからゆっくりれいむが現れた

「ありす!!このおちびちゃん?」
「そうよ。じゃあれいむ、このおちびちゃんをゆっくり調べてとてもゆっくりできる体とやらに
させてあげてね!!」
「もちろんだよ!!おちびちゃんはとてもゆっくりできるようになるから安心してね
心配しなくてもいいよ!!ここ最近あまり失敗してないから
あ、そうだ!!みょんも見て行くといいよ。とてもゆっくりしたいからこの最高の
ゆっくりプレイスに来たんでしょ!!」
「・・・みょんは悪趣味な方法でゆっくりしたくないからゆっくり失礼するよ」
「ゆ!!分かったよ!!じゃあ行こうねおちびちゃん!!」

そういうと後ろかられいくの側近と思わしきゆっくりが数匹出てきた。
ゆっくり達はまりさを小部屋の中にあった台の上に置いた。

まりさは小部屋から出ようとするありすに恨みの言葉をぶつけた

「ごのビチグゾがぁぁぁぁぁぁ!!!おばえなんが汚物をあびでじねぇぇぇぇぇぇ!!
汚物をぶちまけられでじぬばでぐるじめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ありすは罵声を自分への称賛のように受取って部屋を出た。




その晩、その部屋からはゆっくりまりさの悲鳴が止まなかった・・・・。






エピローグ



ドスはありすから成果の程を聞いていた。
足りなくなった実験体の材料の足しにするためありすに頼んだが、予想以上の結果を残してくれた。
ドスは満面の笑みで

「ゆっくり御苦労さまだよ!!これだけいっぱいゆっくりがいたら準備や研究もはかどるよ!!」
「ええ、それはもちろんよ!!それが都会派なのよ」

ありすは続けた

「ところでドス、分かっていると思うけどありすが協力するための報酬も忘れないでね!!
わすれるなんて都会派じゃないわ!!」
「分かっているよ!!永遠の命と永遠の美貌だね!!ゆっくり正しい世界になったら
ゆっくりに出来ないことはなくなるからね!!
ゆっくりできなくなったゆっくりを蘇らせたり、ゆっくりに永遠の命や若さを得るなんて
朝飯前だよ!!本来なら、世界はゆっくりに仕えるべき存在なんだから!!」

ありすはよしよしといった顔でうなずいた

「ところであの陰険なれいむが作ったあのゆーれむかしら?あれてんで弱かったんだけど
本当につかえるの?」
「れいむも言っていたんだけど、あれはプロトタイプで本来なら健全な親ゆっくりと
子供のゆっくり5匹を使うものなんだけど、別の実験で使ってボロボロ親子を使ったから
あれだけ弱かったんだね!!それでも、部下のゆっくりを食い殺したから十分に使えるよ!!
数は大丈夫だよ!!ありすが連れてきてくれたゆっくり達でゆーれむをたくさん作るから」

ふ~ん、とありすは考えた。
もう聞きたいことは聞き終えたのでありすは立ち去ろうとした。

「あ、ありす!!そのお香とても効果があったでしょ!!
あとでパチュリーにもお礼をいっておいてね!!」
「ゆ~~ん、まあ全く役に立たなかった訳ではなかったから後で礼くらいは言っておいてやるわ!!
ところで肝心のパチュリーは?」
「パチュリーなら新しいお薬の実験に出かけたよ!!
ありす・・・・正しい世界に戻して、みんなでゆっくりしようね!!」


ありすはなにも言うことなくその場を立ち去った。
いままで薄汚い所にいたのだ・・・はやくカスタード風呂に入って美しくならないと
ありすは自然と自分の部屋へ駆け出していた。





あとがき


地雷どころか原爆だよ・・・・これ・・・
まあいいか。
あ、ところで名前ですがこれから『ゆっくりAVENGER』と名乗ろうと考えています。
またこのシリーズですが、最後の最後にすっきりするような作品にする予定です。
バッシングの嵐になるかもしれませんが、ご付き合いください。
なお、あまりにイライラして眠れないという方はご自由にご自分の作品とクロスして
やりたい放題してもらっても構いません




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最終更新:2009年06月08日 02:24
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