ゆっくりいじめ小ネタ540 YUKKULIFE7月号 切り抜き記事

小ネタでしょうか?判断は収録者様に委ねてよろしいでしょうか




※ YUKKULIFE(ユックライフ) 7月号 Vol.122 より  P.65 こらむでゆっくり!コーナー(第48回) 

<ゆっくりプレイスは東に?世間を賑わせるゆっくり集団移動に迫る!>

ここ数ヶ月間、野生のゆっくりによる住宅への侵入被害件数が大幅に減少した。
加工所によるといわゆる「お家宣言」を行うゆっくりの数が減っていると言う事であるが、
一方で鉄道や自動車道路上でのゆっくりによる事故発生率は増加の一途を辿っている。
特に東海道本線や、東名高速道路などの本州を東西に横断する施設での被害が著しい。
何故この様な現象が発生しているのか、関係者の大きな関心を寄せている。

そこで当誌は、いち早くこの傾向を察知し、論文を発表した大洋大学生命環境科、XX研究に取材を依頼した。
快く取材を受け入れて下さったのは、研究室長であるXX教授だ。
XX教授はその斬新な発想と実験方法でゆっくり研究の一線を走り続ける言わば一人者である。

今回、彼女が行った実験の内容は簡単に言うと以下のような物だ。
名古屋市内にいた野生の大人ゆっくり100体をランダムに選び、各々にGPSを取り付け、
移動ルートを個別に記録し行動パターンを割り出すというものである。
そしてこの実験により驚くべき結果が得られたとXX教授は話す。
「ほぼ全てのゆっくりが、それも睡眠時間を除いて一日中、まっすぐに東へ移動していたのです。
 以前にも似たような実験を行ったことがありますが、この様な結果が出るのは初めてです。
 この実験も3回繰り返し行いましたが、3度とも同様の結果が得られました」
XX教授によると、他大学に協力を求め、さまざまな地域で行ったところ、
中部、西日本一帯ではほぼ一様に東に向かって動く傾向があるとの結果が得られたと言うが、
関東近隣では、移動ルートを延長すると、移動先が首都圏最東端にあたる「犬吠崎」付近に集中するのだという。
この為、首都圏へ向けて走るJR線、高速道路、国道などで接触事故が絶えないのだと屋心教授は結論付けた。
「ですがここで疑問が残ります。なぜゆっくり達は東を目指すのか。
 意味もないのに東に移動する、それも集団で、何てことありえません。
 なので片っ端から犬吠崎方面に移動するゆっくりを捕まえて問いただしてみました。
 こればかりはゆっくり本人達に聞くしか無いですからね」
XX教授(と、言うよりはその助手達)の血の滲むような努力により、1000匹のゆっくりから回答を得ることができた。
だがあまりにこの結果が馬鹿馬鹿しかった為、一部の助手は発狂しそうになったとか(助手Y氏の発言)。
その答えは「東にいけばゆっくりプレイスがあるから」。
確かに実にゆっくりらしい、本当に馬鹿馬鹿しいとしか言いようの無い答えである。
やはりこの調査も全国的に同じような結果が得られ、関東地方においても同様の結果であった。
しかも、ゆっくりたちによるとこれは「ゆっくりの神様」のありがたい御言葉なのだという。
だが、研究員がそのゆっくりの神様を問いただした所でそれ以上の答えは得られなかったのである。
「どこぞの誰の情報ともわからずに信じるなんて、流石はゆっくり、としか言いようが無いですね」
この結果に、XX教授も思わず苦笑いを浮かべた。

更に不思議なのは、この様な結果が得られているにも関わらず、西日本地域でのゆっくりの総数に一向に変化が現れない事だ。
東へと去って行くゆっくりと同数のゆっくりが「西から」やってくるのだ。
本州最西端であるはずの下関ですら、ゆっくりは口をそろえて「ゆっくりぷれいすを求めて西からやってきた」と答えるという。
この調査に協力した下関市役所の衛生管理局員達も、ぬか喜びだったと大きくため息をついていた(電話取材にて)。
掘り下げれば掘り下げるほど怪しげな靄が立ち込める事件である。

そこで、私もゆっくりが目的地としている犬吠崎へと足を運んでみることにした。
だが、不思議なことにいざ現場に到着してみると、ゆっくりの姿はまったく見当たらなかった。
地元住民によると、ここ2,3ヶ月ゆっくりの姿をぱったり見なくなったとの事。
そこで、ゆっくりを辿るべく西へ進んで行き、総武本線を超えたあたりでようやく初めてゆっくりに出会うことができた。
歩いていたのはゆっくりれいむとゆっくりぱちゅりーという一風変わった番。
早速取材を行ってみたところ、彼らはそろって東へ向かっている最中だという。
以下は当該ゆっくりとの会話である。
(れいむ)「ゆっ!れいむはゆっくりぷれいすをめざすよ!じゃましないでね!」
(ぱちゅりー)「む、むぎゅう……はやぐばちゅりーはおいしいおりんごがたべたいわ」
(記者)「あ、いえ、私東から来たんですがあなた達の仲間とは一匹たりともすれ違いませんでしたよ」
(れいむ)「どおじでぞんなごどいうのおおおぉぉぉぉ!?」
(ぱちゅりー)「きっとみんなゆっくりぷれいすにかくれてるんだわ!」
(記者)「なるほど、この辺にそのゆっくりプレイスがある訳ですねぇ」
だが、ここで不可思議な現象に遭遇した。
私が彼(女?)らの姿をカメラに収める準備をしようと目を離したほんの数秒の間に彼らを見失ってしまったのである。
狐につままれるとは正にこの事である。

ゆっくりが忽然と姿を消した農道:八雲神社前バス停付近(写真省略)

あきらめずに3時間ほど取材を続けるも、この後一度もゆっくりに遭遇することは無かった。
付近の人に取材を行ったところ、「ゆっくりを見かけるのはもっと西のほう」との事である。
一部で最近このあたりで見かけたという証言も得られたが、そう数は多くないそうだ。
「そういやここ最近あんまり見ないッスね。前はもっと見た気がするんスけど」(GS店員 男性)
「結構前まではこの紫町でもゆっくり対策の部署が出来るほど畑や民家を荒らしてたもんだけどなぁ」(農家 男性)
「不思議なことは不思議なままが良いわよ。面白いもの」(職業不詳 女性)
また、JRに取材を行ったが、この地域を取り囲むように走っている
成田線、総武本線でのゆっくり被害の報告は今のところ挙がっていないという。

更に西へ向かい市街地へ出ると、疲れ果てて変色したゆっくりや、飾りや髪を失ったゆっくりを多く見かけるようになった。
驚くべきことに、通常異常なゆっくりに攻撃を加える性質があるはずではあるが、
そんなゆっくりに構うことなく、他のゆっくりはただひたすらに市街を東へと歩いていった。
そして不可思議にもどのゆっくりを追跡取材しても、必ずどこかで見失ってしまった。
皆「ひがしのゆっくりぷれいすを目指す」という言葉を残して……

今回の取材で、何が起こっているのかは大まかに分かっては頂けたと思う。
だがしかし、理由を掘り下げれば掘り下げるほど泥沼、ならぬ泥餡に嵌って行ってしまう。
何処から来て、何処へ行くのか。解明までにはまだまだ時間がかかりそうだ。
境界すらも分からぬゆっくりぷれいすに、果たしてゆっくりはたどり着けているのだろうか。
出来るのなら、私だって記事の事など頭の隅に追いやってゆっくりプレイスでゆっくりしたいものだ。

(記事:東京本社 XXXX)



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最終更新:2011年07月29日 17:58
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