ゆっくりいじめ系2887 あるお兄さんの悲劇

あるお兄さんの悲劇

書いた人 超伝導ありす



「これはひどいwww」と書きたくなる作品を許容出来る方のみが対象です。
このSSは以下の要素を含みます。苦手な方は読むのをお控えください。

  • 「ちー○ぽ」口調のクラシックみょん
  • 危険ワード全壊
  • 虐待シーンはほとんどありません
  • 罪のないゆっくりがひどい目に遭います
  • ゆっくりを愛でるシーンがあります



 ある日、お兄さんが家に帰っていると、途中の公園から独特の声が聞こえてきた。

「ちー○ぽおおおお!!」
「ちちち、ち○ぽおおおお!!」

 何やら切羽詰った声を上げている。
 お兄さんは気になって様子を見に行くことにした。

「ち○ぽおおお!」
「ち○ぽこおおおお!!」

 そこには三匹の、ゆっくりみょんが居た。

 二匹は成体サイズで、もう一匹は子供サイズ。
 しかし成体の片方は、怪我をしているのかぐったりして倒れている。

 これを心配して、二匹のみょんが危険ワードを連発していたわけだ。

「おい、どうした?おまえら」

 お兄さんが声を掛けると、まず子みょんが一目散に逃げ出した。
 残りの一匹は頬に空気を貯めて威嚇のポーズを取る。
 が、お兄さんが一歩踏み出すと、子みょんと同様、逃げ出してしまった。

 下手に邪魔されるよりはマシだと思いつつ、お兄さんは残されたみょんの容態を診る。
 みょんには、大きなアザと靴底の跡が残っていた。
 蹴り飛ばされた上に、何度も踏みつけられたのだろう。
 それなら先ほどの二匹の反応にも合点がいく。

「ま、ち○ぽち○ぽ言ってりゃ、蹴りたくもなるわな」

 お兄さんは蹴った相手に同情しつつ、しかし、このみょんにも同情した。
 ただ言葉が違うだけでこの仕打ちだ。
 まるで人間社会の暗部ではないか、とまで考えたかはともかく、お兄さんはこのみょんを保護する事にした。

 気づくと、先ほど逃げた二匹が、微妙な間を取りながらこちらを伺っている。
 もしかしたら、家族かもしれない。

「安心しろ。こいつの怪我は俺が治してやる」
「ち○ぽ?」

 不思議そうな目でお兄さんを見上げる二匹。
 自分たちにとって悪い人間と、善い人間の判別がつかないのかもしれない。

「ついてきてもいいぞ。ただし、あまり喋るなよ?」

 お兄さんは、みょんを持ち上げて家に帰ることにした。

「ちー○ぽ!」
「ち○ぽ?ち○ぽおおお?」

 お兄さんの話を理解したのか、あるいは不安なだけなのか、二匹はお兄さんの後をついてきた。

 家に帰ると、お兄さんは小麦粉を水に溶かし、それをみょんの傷口に塗ってやる。
 元々ゆっくりを飼っているわけではないので、ゆっくりの餌なんてない。

 仕方なくオレンジジュースを三匹に飲ませてやった。
 怪我をしているみょんは、コップを傾かせてやるとオレンジジュースを飲み、ゆっくりした表情になった。

「ち○ぽ!」
「ち○ぽおお!!」

 何を言っているのか分からなかったが、二匹はどうやら喜んでいるようだった。

「ん?」

 そこでお兄さんはある事に気が付く。
 怪我をしているみょんの下膨れが、やたらと膨れているのだ。
 最初はアザが腫れているものだと思ったが、どうやら違うらしい。

「おい、このみょんは妊娠してるのか?」
「ち~○ぽ!」

 えっへん、とばかりに成体のみょんが胸というか顔を張る。
 このみょんが父親なのだろう。

「そうか、おまえとこいつの子供か~。まいったね」

 最初は傷を治すだけのつもりだったが、ここで追い出してしまうのも気が引けた。
 仕方なくお兄さんは、出産が終わるまで、みょん一家を家に置くことにした。

「いいか?出産するまでだぞ?それと、あんまり騒ぐなよ?」

「ち○ぽっ!」
「ちー○ぽ!!」

 よく分からなかったが、みょんと子みょんは了承したようだった。
 ほどなくすると、目を回していたみょんが目を覚ます。

「ち~○ぽお!」
「ち○ぽ~!」

 お兄さんはその光景を眺めながら。

「おいおい、嬉しいのは分かるが、静かにしてくれよ?それがここに置いておく条件なんだからさ」
「ち○ぽぉ~」

 お兄さんにそう言われると、あからさまに元気を失う一家。

(とはいっても、言葉がアレなだけで、奴らにしてみたら普通に喋ってるだけなんだよな…)

 夕食は残り物を食べさせて、お兄さんは寝る事にした。
 とはいえ、家の中で悪さをされては困る。
 お兄さんは、寝ている間は静かにしろよ、と何度も頷かせ、寝室で三匹を寝かせることにした。

「んじゃ、おまえらおやすみ~」

 布団に横になるお兄さんと、宛がわれた座布団の上で、身を寄せ合って眠るみょん一家。
 お兄さんに与えられた食事は、野良である三匹にとっては夢のようなご馳走だった。
 その上、静かで柔らかい寝床まで用意してもらったのだ。
 母みょんを助けてもらい、父みょんと子みょんはお兄さんの事を信頼していた。
 そして、母みょんも事情を聞いてお兄さんを信頼していた。

 だから、子みょんが寝ぼけて転がっても、両親は気にも止めずに寝ていたのだ。
 子みょんは、幸せな夢を見ながら、座布団からお兄さんの耳元へと転がっていった。

「ち~○ぽ……ゆふぅ」
「ち~○ぽ……ゆふぅ」
「ち~○ぽ……ゆふぅ」

 規則正しい寝息とともに、危険ワードを口にする子みょん。
 それはお兄さんの深層意識へと語り掛ける。

 お兄さんは悪夢にうなされ、翌日眠そうな顔で起きた。
 起きたとき、子みょんは座布団に戻っていた。
 明け方、寝ぼけ眼の父みょんが気づき、戻していたのである。

「ん~?なんかよく眠れなかったなあ?やっぱりこいつらのせいかな?」

 とはいえ、自分で決めた事だけに簡単に放棄するわけにもいかず、お兄さんがパンや菓子などを適当に用意して出社した。
 昨日と同じように、静かにしろと言いつけて。

 ところが。

 お兄さんが帰宅すると、家の中は危険ワードの大合唱だった。

「ち~○~ぽ!!」
「ち○ぽっぽ~!!」
「ち○ぽ♪ち○ぽ♪ち○ぽ♪」

 母みょんは完全に快復し、家の中を跳ね回っていた。
 それが嬉しくてたまらないのか、一家は危険ワードで歌まで歌いだす始末。
 道理で近所の目が今日になって白々しいと思ったら。

「こらああ!騒ぐなっていっただろお!?」
「ち!?ち○ぽおおお!?」

 一瞬、びくりとする三匹。
 それがまずかったのか。

「ち!ち○ぽお!?」

 突然、母みょんが苦しみだしたのだ。
 ドスのこもった、それでいて甲高い声を上げる母みょん。
 陣痛が始まったのである。

「ち○ぽ!?」
「ち○ぽこおおお!?」

 それを見て、慌てふためく父みょんと子みょん。

「うわ、いきなりかよ!?どうすればいいんだ!?」

「ぢんぼおおおお!!ぢんぼごおおおお!!」

 母みょんの声は悲痛だった。
 これはただごとではない。
 だが、お兄さんにゆっくりの出産に関する知識などあろうはずがなかった。

「ぢんぼおおおお!!ぢんぼごおおおお!!」

 誰かに蹴られた傷が原因か、出産は難産中の難産だった。
 横になり、ただでさえ重いはずの下膨れを天井へと突き出す、母みょん。
 本能的に、産道を開こうとしているのだ。

「ふぇ~ろふぇ~ろ!」

 見かねた父みょんが、母みょんの産道が出来るであろう辺りを舐め始める。
 そうしている間にも、母みょんは目ん玉を飛び出しそうになりながら、涙をだばだばと流していた。

「ぢぃぃぃんぼぉぉぉぉ!!」

 突然のせっぱ詰まった光景に、子みょんまで泣き出してしまう始末。
 もはやこの状況で『静かにしろ』と叫んでも意味を為さないだろう。

 お兄さんが出来ることは、たっぷりのオレンジジュースを用意して、その場から逃げ出すことだけだった。
 寝室で布団を被り、耳を押さえるお兄さん

「ぢぢぢぢ、ぢんぼおおおお!?」
「ぢぃぃぃぃんぼぉぉぉぉぉ!!」

 隣の部屋から、ひっきりなしに聞こえる、はしたないみょん語。
 特大の声だ、きっとご近所にも聞こえているに違いない。

 お兄さんはひたすら耐えた。
 ……だがそれは、朝近くまで続く事になったのである。



 家に朝日が差し込んだ。
 生きるか死ぬかの瀬戸際と思われた母みょんは、見事に仕事を終え、傍らに小さな赤みょんを抱き眠っている。
 子みょんは泣き疲れ、父みょんはオレンジジュースを母みょんに与え続けた事による過労で眠っていた。
 必死に母体から出ようとした赤みょんも、例外ではない。
 しかし、その表情には一様にやり遂げた清々しさも見て取れた。

 しばらくすると、寝室から目覚ましのベルが鳴った。
 と、同時に寝室でごそごそと物音がして、みょん一家も目を覚ます。

 まだ眠たかったものの、一家の心は決まっていた。
 安全な出産を迎えることができたのは、お兄さんのおかげだ。
 お兄さんに拾われず、外でこんな事になっていたら、最悪の結果が待っていたかもしれない。
 だから、扉が開いたとき、一家は一斉に親愛の挨拶を口にした。

『ゆっくりち~○ぽっ!!』

「………………」

 返事は無かった。
 それだけではない。
 父みょんは、お兄さんのその姿に違和感を感じた。

 お兄さんは、全裸で立って居たのである。

「ウヒヒヒ、ユックリ、ユックリ……チー○ポッ!!」

「ちち、ち○ぽおお!?」

 突然、お兄さんは父みょんをむんずと掴むと、正面を向かせて自分の股間にあてがったのである。

「ぢ○ぼほっ!?べええ!?」
「ち○ぽおおおお!?」

 くぐもった悲鳴を上げる父みょんと、その光景に悲鳴を上げる一家。
 お兄さんの精神は、度重なる危険ワードの応酬に、危険な一線を軽く飛び越えてしまっていた。

 そう、HENTAIお兄さんにクラスチェンジを果たしてしまっていたのだ!

 やがて、その家からはみょんたちの声は聞こえなくなった。



 お兄さんはその日から行方不明になった。
 それ以降、近隣では夜な夜な裸でゆっくり襲っている男が目撃されるようになった。
 果たしてそれがお兄さんなのか、別の変質者だったのか、それは誰にも分からない。

 唯一確かな事は、一ヶ月と経たないうちに、町や周辺の森からゆっくりの姿が消えてしまった事と。
 それと同じくして、裸の男が別の町へと移っていったということだけだった。

 警察の全力の操作も空しく、以来お兄さんも変質者も公共の面前に立たされる事はない。
 それは、新しい都市伝説として語り継がれてゆくのだ……。



おしまい。



後書き

 かなりやっつけですが思いついたのは相当前です。
 そう、一時期HENTAIお兄さんが流行った頃ですね。
 おふざけに、お兄さん覚醒シーンで種が割れる描写を付けようと思ったんですがシリーズ化しそうなので止めました。


 もしよろしければ、感想をお願いします。
 今回限定で「これはひどいwww」は褒め言葉です。

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最終更新:2011年07月30日 01:17
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