ゆっくりいじめ系2935 さーびすさーびす

さーびすさーびす
書いた人 超伝導ありす



下ネタが許容出来る方のみ、お読み下さい。
このSSは以下の要素を含みます。苦手な方は読むのをお控えください。

  • 罪のないゆっくりがひどい目に遭います
  • ゆっくりを愛でるシーンがあります
  • 生き残るゆっくりがいます
  • ぺにぺに、まむまむ表現があります





 雲ひとつない快晴。
 その空を飛ぶ、一つの影があった。
 妙に丸っこく、到底鳥のシルエットではないそれは、赤い小さな烏帽子を被っている。

 ゆっくりでありながら、他のゆっくりをゆっくりさせない饅頭、きめえ丸だ。

 きめえ丸はすぐ近くの森へと降りてゆき、その森で一番背の高い木の上に止まった。

「おお、あんぜんあんぜん」

 きめえ丸はササッ!っと素早い動きで周囲を見渡し、天敵がいない事を確認すると別の木へと飛び移った。
 捕食種からも逃げ切ってしまうほどのきめえ丸が、何を警戒しているのか。

 そこには、きめえ丸の巣があったのである。

「おお、ははうえははうえ」

 幹と枝の間に、藁で組まれた巣には、3匹の赤ちゃんきめえ丸が居た。
 いかにきめえ丸といえども、赤子の身では出来ることに限度がある。

 特にれみりゃなどの、捕食種以外の天敵……。
 鷹や隼に狙われては、ひとまたりもないだろう。

「おお、げんきげんき」

 我が子の無事な姿を確認し、ニヤリと笑う、きめえ丸。
 帰って来たきめえ丸は、母親だったのだ。

 母きめえ丸は、頬に貯めていた餌を、藁の上に落とす。
 さすがは空を飛べるだけあって、果物と野菜が中心の豪華な内容だ。

「おお、うまいうまい」
「ごぞうろっぷにしみわたる」
「おお、たりないたりない」

 親に良く似たニヤケ顔で、食事に飛びつく三匹の赤きめえ丸。
 母きめえ丸は何度も頷き、食欲旺盛な我が子らに満足げだ。

「おお、いてらいてら」

 母きめえ丸は夕食を確保するために、再び飛び立った。





 言わずもがな、きめえ丸の使命は、ゆっくりをゆっくりさせないことだ。
 そのために、素早い動きと捻れた心を得たきめえ丸種。
 しかし、そのきめえ丸とて不死身ではない。
 次の日、いつものように飛び立った母きめえ丸は、二度と巣には戻ってこなかった。

「おお、ひもじいひもじい」
「おお、さじょうのろうかく」

 最初は暇を持て余し、藁の上でササッ!ササッ!っと追いかけっこしていた三姉妹。
 しかし丸一日も経つと、そんな余裕も無くなっていた。
 げっそりとした頬で互いの顔を見比べながら、赤きめえ丸たちは母親の死を悟る。

 しかしこのままでは、座して死を待つばかり。
 赤きめえ丸たちは、持って生まれたヒネた知能であれこれと生きる術を考え出した。
 そして。

「おお、みょうあんみょうあん」

 鶴の一声を揚げたのは、長女きめえ丸。
 親が居ない以上、長女たる自分が姉妹をまとめていなかければ!

 三姉妹はまず、拠点を移した。
 天敵の目を避けて低空を飛び回ると、森の中に小さなほら穴を見つけた。
 成体のゆっくりでは二匹が限度の小さな穴。
 しかし、今の三姉妹には十分な広さだった。

『さーびすさーびす!』

 三姉妹は声を掛け合い、成功を祈った。





「はぁっ!はぁっ!いとしのまりさはどこぉ!?このさい、れいむでもいいわああ!!」

 最初の獲物は、近くを通りかかったレイパーありすだった。
 長女きめえ丸は、レイパーありすの前に姿を現すと。

「ありすさん、すぐちかくに、すっきりできるばしょが、ありますよ!」

 と、慣れない標準語で話しかける。

「どどど、どこなのおお!?はやくあんないしなさい!!」

 レイパーありすは一発でその言葉に釣られた。
 どうやら、きめえ丸はすっきりー!の対象ではないようで、すぐに飛び掛ってくる気配はない。

「おお、いちめいさまごあんない」

 最初の客がレイパーありすであったのは、幸運だった。
 きめえ丸は、本来ゆっくりたちの天敵。
 他のゆっくりであれば、こうも大人しくついては来なかっただろう。
 長女きめえ丸は、妹達の待つほら穴に、レイパーありすを案内すると。

「さーびすさーびすぅ!!」

 一斉に、常にスタンバイOKの、レイパーありすのぺにぺに飛び掛ったのである。

「な、なに!?んほおおおおお!!」

 ササッ!ササササッ!
 赤きめえ丸たちは、自慢の高速移動で、レイパーありすのぺにぺにを刺激した。

 相手は、成体のレイパーありす。
 自慢のぺにぺには、自分たちより背が高かった。
 アスレチックで遊ぶ子供たちのように、ぺにぺにと、その周囲を縦横無尽に駆け巡る、赤きめえ丸たち。

 三女ありすが竿の上を前後すれば。

「すっきりいいいい!!」

 どぴゅどぴゅっ!!

 次女きめえ丸が竿の周りを高速回転すれば。

「きもちいいいのおおお!?」

 どぴゅどぴゅっどぴゅっ!!

 長女きめえ丸が、尻や背筋を同時に責めれば。

「まにあっくなのねええええ!?」

 どぴゅどぴゅっどぴゅっどぴゅっ!!

 たちまち、ぺにぺにの先から迸るカスタードクリームで、ほら穴の地面が汚れていく。
 しかし、三姉妹はこれが目当てだった。

「ひさしぶりに、とかいはなきぶんだわあああ!」

 ほら穴から出てきたありすの顔は、実に清々しかった。
 計10回のすっきりで、レイパーありすはようやく満足したのである。

 最初の客が帰った後、三姉妹はカスタードクリームにありついた。
 まむまむに注ぎ込まれてしまうと、にんっしんっ!してしまう凶悪な液体も、食べるだけならただの甘味。

 きめえ丸たる者が、地面についたカスタードクリームをすするとは、なんとも惨めな光景だった。
 しかし、大いなる計画の前では、これも経験の一つでしかない。

 翌日、最初の来客であったありすが、知り合いのありすを5匹も連れてきた。
 もちろん、その全員がレイパーありすである。

「きょうこそは、きめえまるたちも、すっきりさせてあげるわあああ」
「そんなにすごいのおおお!?」
「ありすはいまから、だいこうふんよおお!!」

 昨日は自分だけが気持ちよくなってしまった。
 だから今日は、赤きめえ丸たちも気持ちよくしてあげようと、ありす的には本気で恩返しのつもりだった。

「おお、ろくめいさまごあんない」

 長女きめえ丸は、一度に6匹もレイパーありすがやってきても、驚きもしなかった。
 とはいえ、ほら穴は小さく、レイパーありすたちが一斉に襲う事はできない。
 結果として、レイパーありすたちは並ぶ羽目になった。

 昨日のありすが最後尾となり、まず最初のレイパーありすがほら穴に入る。
 途端に、昨日と同じようにありすの嬌声が響く。

 だが、今日はひと味違った。

「んほっ!?うほほほおおおおお!?」
「すっきり!すっきり!すっきり!すっきり!すっきり!すっきりぃぃぃ!!」

 まさに早撃ちガンマン。
 その勢いは昨日より遙かに早かった。
 カスタードで腹を満たした三姉妹が本気を出したのである。

 最初のありすが事切れる前に、背後にいたレイパーありすたちが興奮し始める。
 先頭に立ったありすの嬌声があまりにも気持ちよさそうで、気になってしょうがないのだ。

「なんてかわいいこえなのっ!?きめえまるはてくにしゃんなのねえ!!」
「がっ!がまんできないわあああ!!」
「ゆひっ!?なにしてるのありすっ……んほおおお!?」

 突如、最後尾のありすが正気を失い、前にいたありすの尻にぺにぺにを突っ込んだ。
 それに驚いたのはつかの間、そのありすも勢いに流され、前のありすに突っ込む。

『ゆはああああああ!?』

 あっという間に金髪のキャタピラーが出来上がる。
 しかし、悲惨なのは先頭のありす。
 前から後ろからの攻勢に、快感は限界を超え。

「やめてえええ!!もうでないのおおお!?ありすひからびちゃうううう!!」

 どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!どぴゅ!

 先頭のありすが、ぱたりと倒れると、三姉妹は後ろにいたありすに襲いかかる。
 せっかくなので、餌は大いに超したことはない。
 すっかりトリップしたレイパーありすたちを、三姉妹は次々毒牙にかけていった。

 夕方。
 ありすたちは、清々しさを通り越し、真っ青な顔で帰宅した。
 すっきりのし過ぎで性欲が減退し、ありすたちはその後、幸せな家庭を持つことになる。





 レイパーありすを撃退した噂を聞きつけ、次の日にはまりさが並んだ。
 これもきっちり昇天させると、客が客を呼び、ほら穴に並ぶゆっくりの数は日に日に増していった。
 三姉妹のスキルもさらに上達してゆき。
 三姉妹は潤沢な栄養を摂って、むくむくと大きくなりつつあった。

「むきゅっ!これはつかえるわね!!」

 ここに、その様子を観察して、馬鹿な事を閃いたぱちゅりーが居た。
 ぱちゅりーには、四匹の子供がいる。
 かつて愛していたまりさとの間に作った、赤まりさ二匹と、赤ぱちゅりーが二匹だ

 しかし、体の弱いぱちゅりーだけでは、確保できる餌にも限度がある。
 これから子供が成長すれば、条件はもっと過酷になっていくだろう。
 だからこそ、餌がホイホイ勝手にやってくるであろう、きめえ丸たちのやり方に興味を持ったのだった。

 ぱちゅりーは四匹の子供を率い、拠点を作って体裁を整えた。
 群れの近くを離れ、前々から目を付けていた、一家が住まうに十分な広さの穴で。

「むきゅきゅ。いいこと?あしたから、まりさたちにはおしごとをしてもらうわ!」
「ゆゆっ!?」

 ぱちゅりーは、二匹の赤まりさにご奉仕させることを決めた。
 その判断に迷いは無い。
 理由は簡単、二匹の赤ぱちゅりーは可愛いが、残りの二匹はどうでもよかったからだ。
 事実、ぱちゅりーは子供が出来てから、赤ぱちゅりーだけを優遇してきた。

「おとーしゃん!まりしゃはゆっきゅりしちゃいよ!」
「どうして、おちごとしないといけないの!?」

 父親のぱちゅりーが言い渡した話に、抗議の声を上げる、赤まりさたち。
 これは、赤ちゃんゆっくりとしては当然の反応だった。

 家の手伝いをするのは、体格の面から見ても子ゆっくりに成長してから。
 赤ゆっくりの仕事は、存分に食べ、遊び、寝て、心身ともに健やかに成長することだ。
 両親は、赤ゆっくりをゆっくりさせて、その姿を見てゆっくりする。
 これが、ゆっくりの本能に刻まれた、種を存続させるための『ゆっくり』。

「このおしごとをすれば、おいしいごはんがたべほうだいよ!」
「ゆゆっ!?」

 二匹の赤まりさは、再び驚き。

「やりゅよ!まりしゃたち、がんばりゅよ!」

 赤まりさたちは、飛び上がって快諾した。
 しかし、赤まりさたちのジャンプには力が無く、頬も少しやせこけている。
 餌を十分に与えられていない様子がたやすく見て取れた。

 ご飯をいっぱい食べられると聞いて、赤まりさたちに悩むという選択肢は無かった。

 一方で、二匹の赤ぱちゅりーの頬はたぷたぷしていて、健康そのものだった。
 自分たちぱちゅりー種は体が弱いからと言って、餌を均等に分けていなかったのである。

 ぱちゅりーには、自らの遺伝情報を分け与えたはずの赤まりさたちを愛する気持ちなど、これっぽっちも無かったのだ。





「むきゅっ!いちめいさまごあんないね!」

 開店初日。
 赤きめえ丸の列に並び、うずうずしているれいむを、ぱちゅりーは言葉巧みに誘惑し、引き抜いた。
 連日、列はかなりの長さになっていて、並び遅れた者は快感にあり付けない事もあったからだ。
 知能レベルが平均低いれいむをたぶらかす事は、ぱちゅりーには容易いことだった。

「サービスしゅりゅよ!」
「ゆっきゅちしちぇいってにぇ!」

 やってきたオトナのまりさに、子まりさ二匹が奉仕を開始する。
 もちろん、きめえ丸のような超絶テクを持っているわけが無い。
 ぱちゅりーに多少レクチャーされただけで、たどたどしい動きする赤まりさを前に、れいむは少し微妙な表情。
 それでも、妹まりさが先端をぱくりを銜えてやると、少しは反応がよくなった。

「なんとなくすっきりー!」

 最初の客は、一発だけで帰って行った。
 とはいえ、ライバル店は長蛇の列。
 その日のうちに機会にありつけず、次の日並ぶのに失敗すれば同じ辛酸を味わう。
 そんな客が増えてくると、次第にぱちゅりーの店に並ぶ客も増えた。

 事は、ぱちゅりーの計画通りだった。

「しゃ、しゃーびすしゅるよ!」
「ゆっきゅりしちぇ…いっちぇにぇ…?」

 数日後、赤まりさたちの言葉からは、元気が失われていた。
 初日よりは動きに慣れたとはいえ、動きが緩慢な普通のゆっくり。
 しかも赤子が労働をする事自体、間違った光景だった。

 がぶっ!

「ゆきいいい!!ありすのぺにぺにをかんだわね!!てんちょーにはげんじゅうちゅういだわ!」

 そうしているうちに、赤まりさたちは先端を咥えるつもりが、噛んでしまうミスをするようになった。
 店長とは、ぱちゅりーのことである。
 赤まりさを愛していない父親の折檻は、二匹にとって恐怖でしかない。

「いっぱい!いっぴゃい、しゃーびしゅしましゅ!」
「おとーしゃんには、いわにゃいでえええええ!!」

 それは、まるで命乞いだった。
 無様に、そして必死に奉仕をする赤まりさたちを見ると、ぱちゅりーはそのたびに、胸がすく思いだった。

 ぱちゅりーは、かつて、一匹のまりさを愛していた。
 だが、ぱちゅりーはまりさを愛していたものの、子供が欲しいとは思っていなかった。

 森の賢者を輩出する名門、ぱちゅりー種の中には、知識の探求のみにしか興味を抱かない者は少なくない。
 ぱちゅりーも同様に、まりさの事は好きだったが、子育てに時間を取られたくはないと思っていた。
 しかし、まりさはぱちゅりーと子供を作りたいと言い出したのだ。

 ぱちゅりーの千年の愛は、そこで途絶えた。

 子供を作らせたのは、せめてもの情けだった。
 ぱちゅりーは、まりさに子供を生ませると、ゴミを見るような目でそれを捨てた。
 なんて事はない。
 群れのありすに始末を頼んだのである。

「おとーしゃん、ゆっきゅりしちぇいってにぇ!」
「むきゅきゅ。ゆっきゅりしちぇにぇ、ぴゃぴゃ!」

 残された赤ゆっくりも、最初は捨ててしまうかと思っていた。
 だが、その中に自分と同じ姿をした赤子がいるのを知ると、情が移ってしまった。
 以来、ぱちゅりーは不本意な子育てをしなくてはならなくなった。

 それでも、ぱちゅりー種の我が子だけは健やかに成長させる事にした。
 教えること、学ばせることは、教育者にとっても新しい教養の種となったのだ。
 その一方、まりさ種はどうしようもなかった。

 頭の回転が速く、せこい計算は出来るものの、絶対的な知識の習得度では、まりさもれいむも変わらない。
 少なくともぱちゅりーはそう思っていた。
 また、餌を減らしていじめる事で、まりさに復讐できている錯覚も覚えていたのだった。

「まえよりはすっきりー!」

「ちゅ、ちゅかれちゃよ…」
「おなきゃすいちゃよ!おとーしゃん!」

 そして今日も、赤まりさの一日が終わろうとしていた。
 赤まりさたちは、朝から六匹の客を、それなりにすっきりさせていた。
 体力の関係上、客と客の間に休憩を挟んでいたが、それでも赤ゆっくりにとってはハードスケジュールだった。

「じめんにおちているものは、なめとってはだめよ!にんっしんっしてしまうわ!さあ、こっちにいらっしゃい!」

 ぱちゅりーは、疲れきった二匹を、奥の部屋へと誘導する。
 そこには、ぱちゅりーが集めてきた、わずかばかりの餌が積まれていた。
 奉仕を始める前よりはずっと多い量だったが、赤ゆっくりが必要とする量よりは少なかった。

「ぜんびゅ、たべちぇいいの!?」
「むきゅ、たくさんたべるがいいわ!」

 ぱちゅりーは、フン、と鼻で笑いながら、その場を後にする。
 餌に目を奪われていた赤まりさたちは、その事に気づくことはなかった。

 元の部屋に戻ったぱちゅりーは、待たせていた2匹赤ぱちゅりーとともに、あまあまを堪能し始めた。
 赤まりさたちには食べてはいけないと嘘を言い、あまあまは自分たちだけで独占していたのである。
 しかも、ぱちゅりーが取ってきた餌はすべてが赤まりさに回っているわけではなかった。
 いざという時のために、備蓄していたのである。

「むきゅ、おいしいわね、おとーしゃま」
「ゆっくり、しっかりそだってね!ぱちゅりーのあかちゃんたち!」

 ぱちゅりーの満面の笑みの前で、赤ぱちゅりーも笑みを浮かべる。
 最初は赤まりさたちが差別されている事に疑問を感じていたが、今ではすっかり慣れてしまった。
 赤ぱちゅりーたちは、父親の庇護の元、すくすくと育っている。

 ぱちゅりーは、笑いが止まらなかった。

 しかし、それを影から見ている姿もあった。

「おお、けいかくどおり」

 長女きめえ丸である。
 体はすでに子ゆっくりになっていた。
 ここまで成長すれば、天敵を避けて生きてゆくことが出来るだろう。

 だから。
 三姉妹は。

 ……次の日、前触れもなく突然店じまいをした。





 困ったのは、それに依存していた客のゆっくりたちだ。
 きめえ丸の超絶テクの前に、すっきり中毒になっているゆっくりもいる。
 その相手が、突然いなくなってしまったのだ。
 中には、狩りと偽り毎日すっきりしていた、所帯持ちのゆっくりもいたほどだ。

 当然、そのまま帰るなんてできない。
 ぺにぺにを押っ立てたまま家に帰って、家族になんと説明すればいいのやら。
 そこで客たちは思い出した。

 あまり気持ちよくはないが、それでもすっきりできる場所を。

「むきゅ。きょうはなんだかきゃくあし…が?」

 いつものように早朝は客足の無い店先。
 そこへ、きめえ丸の店が無くなり慌てた客が、波のように押し寄せてきた時。
 ぱちゅりーは何が起こったか理解できなかった。

「むきゅうううう!?どういうこと、なっ!?」

 ぱちゅりーは、悲鳴を上げきれなかった。
 突然目の前に、ぺにぺにを怒張させたれいむが現れたからだ。

「もうがまんできないよ!すっきりさせてねええええ!?」
「いやああ!!ぱちゅりぃぃたちは、せんもんがいなのおお!?はうっ!」

 言うよりも早く、背後からも襲われるぱちゅりー。
 まっするどっきんぐ!……じゃなかった、間髪入れず、ぱちゅりーは四方から、色狂いのゆっくりたちに囲まれてしまう。
 元々力の弱いぱちゅりー種に、逃げることなどできるわけがなかった。

「むぎゅむぎゅう!!えろえろ・・・?ごぼっ!!」

 元々ショックに弱いぱちゅりー種。
 危険が迫れば多くの場合、体内の生クリームを吐き始める。
 ぱちゅりーも例外ではなかった。
 だが、生クリームを吐き出そうとした口には、別のれいむが猛然とぺにぺにを突っ込んでいる。
 肌は密着し、隙間が出来る様子はない。

「むぎゅっぷうううう!?うんぐむうおうううう!?」

 周囲から圧迫され、ぱちゅりーの体は限界に達した。
 前後の先端が、ぱちゅりーの体内で触れ合ってしまいそうな勢いなのだ。

 体中から脂汗が垂れ、もみくしゃにされた僅かな隙間から涎が漏れる。
 行き場を失った生クリームは、あにゃるから吹き出し、そして両目も飛び出しそうになっていた。
 その歪んだ視界の片隅で、ぱちゅりーは見てしまう。

(あっ…あがじゃんだぢがああああ!?)

 2匹の、可愛い可愛い赤ぱちゅりーたちが、同じような目に遭っていることに。

「ぶぎゅう!!ばあああ!?」
「びぎ!おどーじゃっまああああ!」

 自分と同じようににレイプされ、普段上げることがないような悲鳴を口にする、赤ぱちゅりーたち。
 今、この場にいる成体ゆっくりは、すべてが野獣だった。
 中には、成体同士ですっきりする者も出る始末。
 片方の赤ぱちゅりーは、両目に剛直を突っ込まれて激痛に体を歪ませていた。

(あがじゃんだちだけはっ!あがじゃんだぢだけは…だずげでえええ!)

 なんとか声をひり出そうとする、ぱちゅりー。
 しかし、現実はあまりにも無慈悲。

(しょうらいのっ……、もりのげんじゃがあああ!!)

 ぱちゅりーは、そこで視力を失った。
 両方の目玉が、すぽ~ん!と飛び出し、生クリームとともに、どこかに行ってしまったのだ。

(あがじゃ…)

 その後も、ぱちゅりーには少しの間だけ、意識はあった。
 それもまた、絶望と激痛とともに消えていった。

(ま…り……)





「おお、ぶざまぶざま」
「おお、せいこうせいこう」
「おお、けいかくどおり」

 それを高い木の上から見下ろす影が三つ。
 三姉妹のきめえ丸たちだった。

 きめえ丸の使命は、ゆっくりをゆっくりさせない事、ただ一つ。

 周辺のゆっくりの多くは、すっきり中毒になっている。
 必ず出ると踏んでいた、真似をした者も、永遠にゆっくりさせなくした。

 残りのゆっくりたちも、しばらくは禁断症状でゆっくりはできないだろう。
 あるいは、群れの仲間や家族を襲ってしまうかもしれない。
 三姉妹の、きめえ丸としての初仕事は無事成功、否、大成功に終わったのだ。

「すっきりできないいい!!」
「すっきりさせてね!?」
「やめてえええ!れいむはさーびすできないのおお!?」

 周辺の森には、それから数ヶ月、ゆっくりの悲鳴が途絶えなかったという。



おしまい。



後書き

 また下ネタに走ってしまった…という第二弾。
 思えば遠くに来たもんだ。


 もしよろしければ、感想をお願いします。

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最終更新:2011年07月28日 12:39
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