ゆっくりいじめ小ネタ619 仮面ライダーゆっくウガ

注意:注意書きがあります









東京都 某所 9月11日 午前2時。
けたたましい騒音が夜中にも構わず鳴り響く繁華街。その路地裏を抜けた先にひっそりとある、小さな倉庫。
そこに、異様の風体の姿の男達が集まっていた。
額にバラのタトゥーを入れた男。
黒いコートと日傘の男。
妙にガタイのいいルックスもイケメンの男。
火炎放射器を持ったモヒカンの男。
ナイフを片手に持ったメイド服の男。
その他諸々が、最初のバラのタトゥーの男を中心にして立っている。。
そう言えば(最後の以外)一見普通に思えるかもしれない。だが、彼らは間違いなく普通ではなかった。何故なら
(最後の以外)全員がほぼ全裸……特に下半身は丸出し……だったからだ。
黒いコートと日傘の男が前に出て、バラのタトゥーの男に顔を近づける。

「ズヂバ、ゾデド、ザンダダ」

瞬間、バラのタトゥーの女の拳が黒コートの鼻筋を抉る。鈍い音が響き男は空中を2メートルほど飛んで地面に
倒れ伏す。
勢いからいって首の骨が折れてても不思議ではない。が、黒コートの男は平然と首をぐるりと回し、怒気を
露にした。

「ボッドジデ! ズゾグゼズボゼジザゼゼズゼ!」

男が叫ぶと、その近くにいたマッチョやモヒカンを初めとする一団が四つんばいの黒コートの男を取り囲んで
ゲシゲシと蹴り始めた。バラのタトゥーの男は、冷たい眼でそれを見下ろしながら呟く。

「ここは日本だ。日本語で喋れや」

そしてその騒動に背を向け、端っこにいた特にこれといって特徴のない男の前に立つ。

「オレ、カ」

カタコトでそう言い、ニヤリといやらしい笑みを浮かべる。バラ男(略称)は何処からか勾玉のようなものが
括りつけられた腕輪を取り出す。

「2日で……45匹……」

勾玉を弾く高い音が響く。バラ男はそれを手渡すと、おもむろに右手に括りつけられた指輪についた尖った
宝石を男の下腹部、ギンギンにおっ勃った○○○の○○に抉りこむ。
鍵穴が開くような音が響き、男の○○○が薄く光を放った。










「○○区で死者多数、未確認生命体です!」

9月11日 午前11時。警視庁未確認生命体対策本部に緊急出動命令が下った。敏腕刑事のイチジョーは対未確認
生命体用特殊弾を装填したライフルを手にパトカーに飛び乗る。
と、その横にスィーっと車輪のついた板状のものに乗った丸い物体が近付いてきた。イチジョーは窓から首を
出して声をかける。

「ゴダイ!」
「れいむはれいむだよ! へんななまえでよばないでね!」

車輪のついた板状のもの、ゆっくり専用特殊動力車両『スィー』にのったそれは、一匹のゆっくりれいむ。その
正体は未確認生命体第四号、もしくはゆっくウガと呼ばれる存在だ。

「第七号は○○だ! 私も後から追う!」
「ゆっくりりかいしたよ! ゆっくりきてね!」

そう言ってれいむはスィーっとゆっくりしてないスピードで走りぬけた。イチジョーはそれを見送ると、座席の
リクライニングを倒して顔に陽射し避けの雑誌を載せ、腕を枕にすやすやと居眠りを始めた。





○○区、9月11日午前11時12分。

「ヒャッハー!」
「もっとゆっくりしたかった!」
「ゆっくりしたけっかがこれだよ!」

そこでは、一見パンストで顔を覆った下半身丸出しの男のような奇妙な生命体が、独特な叫び声を上げながら
ゆっくりを襲っていた。
あるものは素手で殴り潰され、あるものは素足で蹴り潰され、またあるものは股間の剣で刺し貫かれて息絶えて
いた。これぞ正に金の力か。

「ゆっくりついたよ!」

そこにようやくゆっクウガ、れいむが到着。未確認七号は、自らの股間に押し付けていたまりさをぺいっと
投げ捨て、現れたれいむに目をむける。それは目の前にノコノコと現れた獲物をどう調理するか迷っている
スタージュン様のような異様な瞳。
れいむはその眼に怯えながらも、きっと睨み返し、叫んだ。

「へんしん!」

瞬間、れいむの全身を赤い装甲が覆った。

「ゾザゲバ、ゆっクウガ……!」

れいむの変貌に、それまで泰然としていた未確認七号が驚愕したように一歩後退る。

「ゆぉー!」

その一瞬の隙を見逃さす、れいむは雄叫びを上げながら、実に10トンもの破壊力を持つ跳躍で飛び込み、

「ヒャッハー!」
「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

未確認七号の手によって地面に叩きつけられ、強化されちょっとやそっとじゃ傷ついたりしなくなった顔面を
地面にこすり付けられ少しずつ削られ始めた。
そう、いくら跳躍力のパワーが強化されても、相手が自分の下に来てくれなければ意味がない。所詮、
ゆっくウガの如きの力では、未確認には何一つ通用しないのだ。

「ヒャッハヒャッハー!」
「もうやだぁぁぁぁぁぁ! おうぢがえるぅぅぅぅぅぅぅ!!」

そういう都合の悪いことは戦う度に忘れてしまう餡子脳の哀しさ。れいむはようやく自分が未確認に勝てない
事を思い出したのだ。
しかし今更思い出しても後のカーニバル。れいむはなまじ丈夫なだけあって、未確認の手によって様々な
責め苦を味合わされるのだった
そして、週を跨いで実に47分にも渡り、殴り、蹴り、摩り下ろし、釣るし、沈め、焼き、凍え、短い時間で
できる限りのあらゆる方法で苦痛を味わわされ、とうとう命を落とすかというその時、

「ヒャッハ……グッ?!」

突如、未確認七号がれいむを嬲る手を止め、下腹部を押さえて蹲った。
そう、これがただボコボコにされるだけのれいむがここまで勝って生き延びてきた原因。未確認生命体は、
殺戮を開始してから一定時間立つと自爆して死ぬのだ。

「ジジダヅザイ、ゆっクウガー!」

七号もその例に漏れず、ひとしきり苦しんだ後、仰向けに倒れて爆発した。








「ゴダーイ!」
「ゆ゛、ゆっぐりみつけていってね……」

爆発音で目を覚まし、慌ててゆっクウガを探しにきたイチジョー刑事に、ぼろぼろになったれいむは息も絶え絶え
サムズアップをする。イチジョー刑事はそんなれいむの様子を見て、苦々しい顔で呟くように口にした。

「君に勝って欲しくなんか無かった」

思いもがけないその言葉に、れいむの顔が凍りついた。
イチジョー刑事は苦虫を茶碗一杯に出されたような顔でそのまま続ける。

「君には、虐待だけされていて欲しかった」
「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ?!」

未確認が起こした爆発の熱風が吹き荒れる中、れいむの慟哭だけが辺りに響いていた。



おわり



次回予告

「体が徐々に饅頭に近付いてる」
「どういうことなの……ゆっくりせつめいしてね!」
「このままいけば、虐待されるだけの生物兵器だ(笑)」


最終回、『ゆー助』


あとがき
面倒だから虐ロンギ語は適当
そして次週はない


お題:ゆっくりで平成ライダーネタ

宛:バスケ



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最終更新:2011年07月29日 02:38
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