ゆっくりいじめ系505 公園でゆっくり

;初SSに付き少々見苦しい点があるかも知れませんがご容赦を。
;舞台は幻想郷ではありません。
;鬼意山ではないので虐待はありません。
:公園通りがかった時に鳩が交尾してたのを見たらつい書いてしまった。今は反省している。
;書き終わってから思った事。鳩ってこんな喋ったり動いたりする様な得体の知れない物にものに近づかないような。
;まぁゆっくりが出て暫く経つので餌という認識が定着したという事で。
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夜勤明けで帰宅する途中、何となく近くにある公園に足を運ぶ。
そこは都会には珍しく、比較的大きく緑の多い所だった。

適当にベンチを見つけて腰掛ける。
途中自販機で買った冷たい缶コーヒーをプシッっと開けて口にする。

朝の公園はまだ人も少なく、親子連れが二人と鳩達がまばらに居るくらいだった。

ふと、傍らの看板に目を向けると、注意書きがあった。

『ハトとゆっくりにエサをあたえないでください』

改めて辺りを見渡すと…あ、居たよゆっくり二匹。アレはゆっくりれいむとゆっくりまりさか。
バレーボール大の二匹は芝生の上で並んで空を見上げては「ゆ~」「ゆっくりぃ~」と、実にゆっくりしていた。

ゆっくりがこの世界に現れて早数年。ゆっくりブームも既に下火となって、殆ど見かけることは無かったのだが…珍しい。
俺もつられてではないが、何とはなしに空を見上げる。ビル街の中、ここだけは騒音や喧騒でなく、鳥の声等が支配していた。

まぁ長閑なもんだねぇ。コーヒーを含みつつ、ふとゆっくりに視線を戻すと、思わずコーヒー噴いた。

「ゆ゛ぅ!ま゛りざぁぁ・・・!」
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!い゛い゛よぉれ゛い゛むぅぅぅ・・・!」

オイオイオイ盛ってますよ朝っぱらから公衆の面前で。まぁ畜生だし仕方ないね。

「ママーあのゆっk」「見ちゃダメ!」
うわぁ親御さん気まずいだろうなぁ…。そそくさと離れていく。

しっかし悠長に交尾していて外敵に襲われたらどうするんだろうか?鳩の交尾なんか一瞬で終わるのに。
しかもやたら生々しい、見苦しい。いっその事石でも投げつけてやろうかと思ったが、大人気ない気がするのでやめておいた。

その内交尾も佳境に入ったようだった。
「イ゛グよおおぉぉぉぉぉぉれ゛い゛む゛ぅぅぅ!!!」
「ま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ンほおおおおおおおおぉぉぉっ!!!」

「「すっきりー!!」」

ピョーン!と二匹とも大きく飛び跳ね、とてもスッキリー!した表情でフィニッシュを決めた。…何だろうこの殺意は。

と、れいむの頭からみるみるうちに茎が伸び始め、幾つものゴルフボール大の赤ゆっくりが実っていく。う~ん、生命の神秘だなぁ。

そして交尾から数分も経たないうちに最初の一匹が生れ落ちた。

「ゅっくりしてぃっちぇね!」
「「ゆっくりしていってね!」」

生れ落ちて初の挨拶を交わす親子。何とも微笑ましい光景だった。

「ゆ~すごくゆっくりとしたこだよ~」
「ゆゆ!さすがれいむとまりさのこどもだね!」

その後も赤ゆっくりはポロポロと生れ落ち、終いに10匹以上の赤ゆっくりに囲まれた二匹は幸せそうな笑みを浮かべていた。

と、そこに一羽のハトが近づいて来た。

「ゆ!トリさんもれいむたちのかわいいあかちゃんをみにきたんだね!」
「「「「ゆっくりしていってね!」」」」

無論鳩に言葉など理解出来る筈も無く、構わずにヒョコヒョコと一匹の赤ゆっくりの前まで来ると、

…おもむろに啄ばんだ。

「ゆ゛っ!?」

余りの出来事にゆっくり達は一瞬凍りつく。鳩は赤ゆっくりをどんどん啄ばみ、嚥下していく。
啄ばまれた赤ゆっくりは既に顔の大半を失い、虫の息だった。

「もっちょ…ゅっぎゅり゛…ちたがっ…」
「あがちゃん二なにするのおおおおおおおおおお!!!?」
「まりざのあがぢゃんをがえぜええええええ!!!!!1!!」

親まりさは怒号と共に鳩に体当たりをするが、それをあっさりとかわして再び赤ゆっくりの残骸を啄ばみ始める。と、

バサバサバサバサバサバサバサバサバサ!
クルッポークルッポークルッポークルッポークルッポー

「「「「「ゆゆっ!!!??」」」」」

餌に有り付いた仲間を見たのか、大量の鳩が集まってくる。

「ゆっくりぃぃぃぃ!!?」
「おかあちゃんたちゅけてええええ!!!」

親ゆっくり二匹は必死に追い払おうと体当たりをするが、ゆっくりの体当たりが翼のある鳩に当たる筈も無く。

「「「「ゆ゛っぎゅりぃぃぃぃ!!!!!!??」」」」

親ゆっくりが他の鳩へ飛び掛っている隙を突いて、赤ゆっくりが一斉に啄ばまれる。

「たゃべないでえええええ!!」
「いちゃいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!?」
「ゆぎゃっ!ぅべっ!」

「「どおおしてぞんなごどずるのおおおおお!!!???」」

親ゆっくり達は泣きながら狂ったように鳩達に飛び掛るが、全く効果が無い。そして、

バサバサバサ!

「お~、カラスまで飛んで来たよ」

思わず呟いてしまった。鴉は親れいむを爪でがっしり掴むと頭から喰らい始めた。

「ゆ゛ッ!!?ゆ゛ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」
「でいぶをはな゛…ゆ"ぎぇあああああああああああああああ!!?」

2羽目の鴉が飛んで来ると、親まりさを掴み(以下略



う~む、弱肉強食の野生の世界は厳しいんだなぁ。しみじみと頷く。
残っていたコーヒーを飲み干すと、もう悲鳴も聞こえなくなった鳥だかりを横目に何故かスッキリとした心持で公園を跡にした。



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最終更新:2022年01月31日 03:17
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