やあ、僕は人里のゆっくり愛好家。
今日はちょっとゆっくりで試してみたいことがあって、家の中に野生のゆっくりを釣るための餌を用意してみた。
そしてちょっと外出して帰ってきたときには、ちょうど良い具合に野生のゆっくりまりさが同種の子どもを3匹連れて餌を食べていた。
「ゆ?ここはまりさたちのおうちだよ!おじさんはゆっくりでていってね!」
「そうだよ!おじさんがいるとゆっくりできないからでていってね!」
「どうしてもいたいならごはんをゆっくりもってきてね!」
「あとおかしもゆっくりもってきてね!」
さて、野生のゆっくりの常套句。これを聞いた瞬間にミッションスタートだ!
とりあえずヤンキー座りの体勢をとり、そのままジャンプしては着地、またジャンプという動作を繰り返す。
「ぽるぴゅまにゃめべだぎゅるぼるふぇーーーーーー!!!」
更に出来るだけ大きな声で奇声を発してみた。
すると、僕の奇妙な発言と仕草に圧倒されて沈黙。今に妙な空気が流れた。
その沈黙を破ったのは母まりさ。
「ゆ!?おじさん、ことばがはなせないのばかなの!?」
子どもたちもその後に続いて好き勝手に文句を言い始める。
「ことばがはなせないなんてにんげんはばかだね!」
「これだからゆっくりできないひとはだめだね!」
「おじさんはばかだからたべものをもってきてもでていってね!」
しかし、僕はその言葉に臆することなく、再び奇声を発する。
「じゅっぷるぺぺかぃずヴぇどぬりゅんべわああああ!!」
それだけでは味気が無いのでついでにロボットダンスでもしてみる。
理由は分からないが僕には昔からダンスの才能があるんだ!
「わけがわからないよ!なんでもいいからでていってね!」
「そうだよ!ゆっくりでていけ!」
「ゆっくりでていけ!」
「たべものだけおいてでていけ!」
2度目の奇行となるとさすがに慣れてしまったのか、今度はノータイムで生意気な言葉を口にする。
「にゅるんぴおうにぃぴゃんここふぇあにぇげらああああああああ!!」
しかし僕の奇行は留まる所を知らずにどんどん加速していく。
今度は床に頭をつけてくるくる回ってみた。後で首が痛くなるけど気にしない。
「もう!おじさん、いいかげんにしてよ!」
「おじさんがいるとゆっくりできないよ!」
「いいかげんゆっくりさせてよ!」
「もうゆっくりぢだいよ!」
あまりにしつこい奇行に恐怖したのか1匹が涙目になってきた。あと一押しだ!
今度は最初のジャンプに拍手を加えてみる。
「ぽひぃ!ぽひぃ!」
「おじさん!いいかげんふざけるのはやめてね!」
母まりさはそろそろ我慢の限界らしく、顔を真っ赤にして憤っている。
「うわ゛あああああああん!!ゆっぐりぢたいよおおおおおお!!」
「おじさん!まりさたちをおこらせないでね!」
「もうおこったよ!ゆっくりでていかないならゆっくりしね!」
一方、子どもたちは我慢の限界に達してしまったらしく、それぞれの表現方法でこちらに怒りをぶつけてくる。
「べるふぅ!ぷにゅんにゅふぇっはー!?ぼっどぅ・・・?」
しかし、ここで止まるわけにはいかないので、ついに必殺奥義ワームを使用する。
うねうねと人間なのにどこかゆっくりを髣髴とさせる動きにゆっくりまりさたちはドン引きだ。
「わけがわからないよ!」
「うごきがきもちわるいよ!」
「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああん!!ゆっぐりぢだいよ゛ーーーー!!」
「もう!ゆっくりしね!!」
どうやら、僕のあまりのしつこさに根負けしてしまったらしい。よし、計算通り!
「にゃんがにゃんぼっべっぱどふぅけばばばーーー!!!」
これで最後だ!ブリッジの姿勢になり、そのまま1歩ずつゆっくりたちを開けっ放しにしていた玄関のほうに追いやっていく。
「「「「どうぢでぢゃんどじゃべらないの゛ーーーー!!!」」」」
「ひぎぃ!あぐぅ!らめぇ!ぬふぅ!ぽにょぉ!」
そうやって徐々に玄関に誘導していき、最終的に玄関に到着したところで・・・
「「「「これじゃゆっくりできないよ!!!」」」」
一目散に逃げていきましたとさ、めでたしめでたし。
---あとがき---
こんなものがゆっくりに通用するか?と思いつつ。
ゆっくりの鬱陶しさの原因の一つ「会話が成立しない」をゆっくりに体験させるのがコンセプト。
ちなみに逃げ出したゆっくりたちはこの後虐待お兄さんとAQN様が美味しくいただきました。
byゆっくりボールマン
最終更新:2008年09月14日 07:06