ゆっくりいじめ系589 淡々とゆっくりを尾行してみた 2

※虐待なのかよくわからない領域に突入しつつあります
※この作品はfuku1976.txtの続編です




訳の分からない追跡を受けた翌朝、目を覚ましたまりさが恐る恐る外の様子を伺うと、そこには20人もの男たちがじっと立っていた。
そして、相変わらずまりさを何の感情も感じさせない表情で凝視し続けている。
「ゆうううううううううううう!!またふえてるよおおおおおおおお!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
しかし、まりさは今から自分とれいむの分の餌を取ってこなければならない。
特に何をされるわけでもないが、また延々と追跡されることになるのかと思うと少々憂鬱な気分になってくる。
とは言えにんっしん中のれいむにえさ集めを変わってもらうわけにも行かない。
「ゆぅ・・・」
結局自分が行くしかないという結論に達したまりさは、ため息をつくとゆっくり巣を出て行った。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
そして、予想通り20人の人間たちもまりさを追いかけて歩き始めた。

まりさが虫さんを探しているときも、手近な葉っぱを千切っているときも40の瞳はまりさを凝視し続ける。
食料集めの邪魔をすることは一切ないし、自分やれいむに危害を加えるつもりもないようだが、これはあまりにも鬱陶しい。
「ねえ、おじさんたち!いいかげんにしてよ!これじゃゆっくりできないよ!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「ゆっ!?またふえてるよおおおおおおお!!」
気がつけば人間の数は25人。勿論、まりさはその数字を正確に把握してはいないけれど、意味もなく増え続ける人間には言葉にならない薄気味悪さを感じずにはいられない。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
しかも、これだけ集団になってやっていることがただひたすらまりさを凝視するだけなのだ。
いっそのこと襲い掛かってきてくれたほうがいくららが気楽かもしれない。
そんなことを考えながらも、何とか意識しないように餌探しを続ける。
「ゆ!・・・かまきりさんみつけたよ!まり~さ~のおな~は~はゆっく~りできる~よ~♪」
普段はこんな奇妙な歌を餌探しの最中に歌ったりしないのだが、今日ばかりはそうでもしないとやってられない気分だった。

その頃、れいむもまた非常に落ち着かない気分を味わっていた。
れいむとまりさの巣は、昔人間が倉庫に使っていたもので入り口かられいむたちの部屋までの通路は距離10m、幅2m、高さ2mと破格の大きさ。
更にその奥にあるれいむたちの部屋は通路と同じ高さに加えて6m×6mもの広大な空間になっていた。
人間でさえちょっとうらやましいと思ってしまうほど大きな部屋なのだが、今は狭苦しくなってしまっている。
何故なら・・・壁際に25人の男たちがずらりと立ち並んでいるからだ。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
当然、一人たりとも声を発することはなく、ただ淡々とれいむを凝視し続けている。
「ゆぅうううううう・・・」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
れいむが唸ろうが何をしようがその男たちはただじーっと視線を送り続ける。
「これじゃゆっくりできないよぉ・・・」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
そんなれいむの抗議なんて最初からなかったかのように男たちはひたすられいむを見つめ続ける。
「おじさんたち、どおしてこんなことするの!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
しつこいようだがれいむの抗議なんてお構いなしに男たちは凝視を続ける。
「・・・なにかいってよね!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
そう言われて何かを言うくらいなら最初から喋っている。というわけで、やっぱり男たちは黙ってれいむを凝視する。
「いいかげんにしないと、れいむおこるよ!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
別にゆっくりが怒ったって何も怖くない。そんなわけで、男たちは(略
「・・・ゆうううううう!またふえてるううううううう!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
気がつけば男たちの人数は30人に達していた。
しかし、人数が増えたからと言って何をするわけでもなく(略

まりさが巣に戻ってくる頃には男たちの頭数は50人に達していた。
そして、まりさが連れ帰ってきた男たちもちょうど50人。
『・・・・・・』
「まりさあああ・・・もうやだあああああ・・・!」
「ゆ!れいむ、がまんだよ!」
確かに人間たちは何もしてこない。ゆっくり以上にゆっくりしているだけだと言っても過言ではないだろう。
しかし、鬱陶しいことになんら変わりはない。
本当に鬱陶しいのだ。
ただただ鬱陶しい。
きっと、他の誰に話しても理解してもらえないだろう。
害がないなら良いじゃないか。そう言われるかもしれない。
けれど、それでもやっぱり鬱陶しいものは鬱陶しい。
「でも・・・でもぉ・・・」
「れいむ、ゆっくりしっかりしてね!出ないとゆっくりしたあかちゃんがうまれないよ!」
「ゆぅ・・・・・・」
れいむはもともと精神的にもろいのだろう。
まりさが必死で励ましても、弱りきった笑みを返すのが精一杯だ。
『・・・・・・』
そんな2匹の心温まるやり取りを見ても、折り重なるようにして巣の中に入った男たちは沈黙を保っている。
その200の瞳はただ淡々と2匹の姿を捉え続けるだけだった。

「う、うばれりゅ・・・!」
翌朝、まりさが目を覚ますとすでにれいむの陣痛が始まっていた。
早すぎる気はしたがれいむがそう言っている以上、無視するわけにはいかない。
まりさは急いであらかじめ集めておいたやわらかい葉っぱや藁をれいむの産道から少しはなれたところに敷き詰め、その後ろでじっと待ち構える。
これなら勢い良く飛び出してきた赤ちゃんが壁に叩きつけられることはないし、床に落下したときのダメージも殆どなくなるはず。
『・・・・・・』
そんなゆっくりらしからぬまりさの利口な行動を見る人間たちの瞳は・・・やはりいつも通りだった。
どうやら人数も増えていないらしく、部屋の様子は昨日とほとんど変わりない。
「ゆうううううう・・・ゆううううう!!」
「れいむ、がんばって!ゆっ!ゆっ!ゆーっ!だよ!」
『・・・・・・』
有無の苦しみで意識を手放しそうになるのを歯を食いしばって耐えるれいむ。
まりさはそのそばでどこで覚えたのかも分からないラマーズ法を伝授する。
そして男たちはいつも通り2匹を凝視している。
「ゆ・・・ゆ・・・ゆー!」
「れいむ、あかちゃんがみえてきたよ!」
「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅー!」
「ゆぅ?」
ついに産道から顔をのぞかせた赤ちゃんの目がきょろきょろと動く。
「あかちゃん、まりさがぱぱだよ!」
「ゆ、ゆうううううううう!!」
スポンッ!と軽快な音を立てて飛び出した子どもはゆっくりまりさ。
親まりさに勢い良くぶつかると、柔らかい葉っぱの上に無事着地した。
「ゆっきゅりしちぇっちぇね!」
可愛い初めての我が子の産声。
「「ゆっくりしていってね!」」
れいむは痛みをこらえて、まりさは万感の思いを込めてその言葉を返す。
『・・・・・・』
しかし、男たちはいつも通り一家を、いや両親を凝視し続けるだけだった。
そんな男たちにかまっている暇のないまりさとれいむ。一方、赤ちゃんまりさはそこにいる100人もの人間に興味津々だった。
「ねえ、おじしゃんたちはゆっきゅりできりゅひと?」
にんっしん出産のわりには幼いその口調で男たちにゆっくりお約束の台詞を口にする。
『・・・・・・』
しかし、男たちは全く反応しない。ただ視界に両親のれいむとまりさを捉え続けるだけ。
「ねえ、おじしゃん!なにかいっちぇよ!」
『・・・・・・』
「ねえってばぁ~!!」
赤ちゃんまりさが不毛な一人相撲をしている間にも次の赤ちゃんが顔をのぞかせ始めた。
男たちはさっきからずっと話しかけてくる赤ちゃんまりさを無視して、ずっと両親のほうを凝視しつづけていた。



---あとがき---
100人はないわ

byゆっくりボールマン

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最終更新:2011年07月29日 18:08
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