ゆっくりいじめ系638 少年と木ゆっくり

「少年と木ゆっくり」

一本の木ゆっくりがありました。

ゆっくりには、大好きな男の子がいました。

男の子は毎日、ゆっくりのところへやってきました。
葉を集めては冠を作り、森の王様ごっこをしました。
『すっぎょくゆっきゅりできるよ!』
『しあわせー♪』

毎日、幹に登り、枝からぶら下がり、子ゆれいむを食べました。
『ゆ? ゆっくりしていっでびゅっ!?」』
『ゆ~? ゆっきゅりちょんでべべべボボボボゴボ…』
『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!』
『もっちょゆっきゅりし…ちゃ……か…』
『でいぶのあがぢゃんがぁあああああああ!!!!! 』
かくれんぼもしました。
『ゆっ、れ゛い゛むー、どごなのー? がぐれでないでででぎでよぉぉぉ』
『でいぶ?でいぶはどご? ごえ゛じがぎごえないよぉぉぉ』
『う゛わぁ゛ぁぁぁがいじわるじないでぇ゛ぇぇ』
『ゆ゛っぐりじよう゛よぉぉぉっ゛っっ』
そして疲れるとゆっくりもたれかけて陰で眠りました。
『ゆぐっ!!ぐるじいよ!!おにーざんだずげで!!』
男の子は、ゆっくりがとても好きでした。
ゆっくりは幸せでした。
『ゆっぐ…いっじょにゆっぐりじだいよぉ……!!』


しかし時は流れて、
男の子は大きくなり、毎日やって来ましたがゆっくりは、しばしば一人ぼっちでした。
『どうぢでむぢずるのおおおお!!ゆっぐりじでいっで……あぁぁぁぁぁなんでいなぐなっぢゃうのおお゛お゛お゛!??』

ある日、男の子はゆっくりのところへやってきました。
ゆっくりは言いました。
『いらっしゃい、ぼうや、ゆっくりのぼって、ゆっくりにぶらさがり、ゆっくりかげであそび、たのしんでおいきなさい。』

「僕はゆっくり登りをして遊ぶには大きくなりすぎたよ。」
男の子は言いました。
「僕は買いたいものが色々あるんだ。お金が欲しいんだ。」
「君は僕にお金をくれるかい?」
『ごめんなさい』
ゆっくりは言いました。
『れいむはおかねをもっていません。』
すると男の子はゆっくりに登り、子ゆれいむを何匹か加工所に持って行きました。
『ゆゆっ、おそらをとんでるみたいだよ!ゆ、ゆゆ?ゆあああああぁぁぁ! おに゛いさん、どごいぐの~~! ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!』
『いやあぁ゛ぁぁぁぁ゛ぁおうじがえ゛るるぉぉぉぉ』
『ゆ゛っぐりざぜでえぇぇ゛ぇぇぇ』
『や゛べでよ~でいぶのあがぢゃんになにずるのおおおぉおぉぉぉぉ~~~~』
ゆっくりは泣きながら喜んでいました。

ところがそれから長い間、男の子はやって来ませんでした。
ゆっくりは寂しがりました。
『どうぢでむぢずるのおおおお!!ゆっぐりじでいっで……あぁぁぁぁぁ!??』

そうしたある日、ふいに男の子がゆっくりのところへやって来ました。
ゆっくりは喜びにふるえて言いました。
『い、いらっしゃい、ぼ、ぼうや、ゆっくりのぼって、ゆっくりにぶらさがり、ゆっくりかげであそび、た、たのしんでおいきなさい。』

「僕は忙しすぎて、ゆっくり登りをしてる暇はないんだよ。」
男の子は言いました。
「僕は暖かい家が欲しい。」
「妻と子供が欲しいんだ。だから家が必要なんだ。」
「君は僕に家をくれるかい?」
『いえはもっていません。もりがれいむのいえですから。』
ゆっくりは言いました。
すると男の子は枝を切って持って行きました。
『ゆ゛っくりしてい゛ってね゛!!!!ゆ゛っくり゛してい゛ってね!!!!』
『ひ”ぃ!ひぃいいいいーーーーーーー!』
『どぼじでごんな゛ごどずるのぉぉぉぉ?!』
ゆっくりは泣くほど幸せでした。


ところがそれから長い間、男の子はやって来ませんでした。
『どおぢでむぢずるのぉぉお!ながよぐゆっぐりじようよぉおぉ!!!」 』
男の子が再びゆっくりのところへやってきた時、
ゆっくりは嬉しさのあまり言葉が出ないほどでした。
『い、いいいいいらっしゃい、ぼぼおっぼぼおぼ、ぼうや。』
ゆっくりはささやきました。
『ゆ……おねがいだがらゆっぐりざぜでよぅ!!』

「僕は年をとりすぎたんだ。それに哀しくて、とてもそんな気にはなれないよ。」
男の子は言い放ちました。
「僕はボートが欲しいんだ。どこか遠くへ僕を運んでくれるボートが。」
「君は僕にボートをくれるかい?」

『れいむはここからうごかないからボートをもっていないの。』
ゆっくりは言いました。
男の子はすぐに幹を切ってボートを作り、遠くへ行きました。
『……うっ、うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!!! いだい゛っ゛、いだあ゛あ゛
あ゛あ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っっっ!!!』
『いだいよぉおおお!! いだいよぉおおお!』
『だれかだずげでぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!』
ゆっくりは幸せのあまり泣いて喜びました。






けれど、本当はちがいました。






それから随分と年月が経って、男の子は再びゆっくりのところへやってきました。

『ごめんなさい、ぼうや』
ゆっくりは言いました。
『あなたにあげられるものがもう何もないの。』

『子れいむたちもいなくなってしまった。』

「僕の歯は子れいむを噛むには弱すぎるよ。」
男の子は言いました。

『えだもなくなってしまった。もうぶらさがらせてあげられない。』

「僕は枝にぶら下がるには年をとり過ぎているよ。」
男の子は言いました。

『みきもなくなってしまった。もうのぼらせて………』

「僕はゆっくり登りをするには疲れ過ぎてしまったよ。」
男の子は言いいながら、木ゆっくりに腰掛けました。
『おも゛い゛ぃ゛ぃぃ~!!!ずわらな゛い゛でぇぇ~!!!』
『づぶれじゃうーーー、はやぐどい゛でぇぇ~!!!』

そのうち、ゆっくりは跡形もなくつぶれてしまいました。
ゆっくりは初めて幸せでした。男の子から開放されて、生まれて初めてようやくゆっくり出来たのです。

(END)


あとがき
こんな良く分からない駄文を最後まで読んでいただき、まことにありがとうございます。
木れいむを見たら、急に中学時代の英語の教科書に載っていた「The giving tree」という童話を思い出し、勢いで書いて、勢いで初投稿してしまいました。
結局、いまいち何がしたかったのか良く分からない…、ゆっくりした結果がこれだよ!!精進せねば。

自分の中での木ゆっくりは、高さ10メートルぐらいで、秋に平均20個ほどの子れいむが生ります。そして、冬を越したら、十分育った子れいむ達が巣立っていくのですが、10メートルから落ちて無事な饅頭はありませんよね。

Q.なぜ、木ゆっくりは、最後まで男の子に従っていたのか?
A.きっと、男の子は笑顔でライターや玄翁を振り回しながらやって来るんですよ。「やあ、今日もゆっくり遊んでくれるよね!よね!」
普通のゆっくりと違って逃げられない(まあ、通常ゆっくりでも人間からは逃げられないでしょうが)ので、定期的に来る男の子に対して、ひたすら下手に出るしかなかった、と。

しかし、これでは、最後にゆっくりが「しあわせーー」になってしまっているorz

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最終更新:2008年09月14日 08:03
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