ゆっくりいじめ系761 ゆっくり兵


近年野良ゆっくりの勢力が拡大してきた。
畑を荒らし食料を貪る野良ゆっくりは
もはや山賊と呼ばれていた。

そんな幻想郷のある時代のできごと・・・

・・・・・・野生のゆっくりが里の畑に忍び込んできた。
地上から、うーぱっくを経て空中から、
数十・・・いや、数百・・・。
繁殖期の後だからなのか、数は限りなく多かった。
「山賊が来たぞー!」
畑の持ち主と思われる男の声を合図に、畑の横の小屋から
十数匹のゆっくりが飛び出した。

小屋から出たゆっくりは、
リボンをつけたれいむ種でも、
金髪帽子のまりさ種でも、
その他のどのゆっくりでもない風貌をしていた。

上部に布をターバンのように巻き、目だけあけて下は
また別の布で覆われている。

その風貌はまるで、人間の暗殺者のようだった。

「ゆっ!?」
「むーしゃ!えっ!?」

最も小屋に近かった野良ゆっくりが、
それらの接近を一番早く感じた。

スパッ

しかしその瞬間、野良ゆっくりは上半分が宙を舞った。

「ゆ!ゆっくりがなかまをころしたよ!」
「ゆ!どうぞくごろしはわるいゆっくりだよ!」
「むきゅ!わるいゆっくりにはせいさいをくわえないとね!」

仲間がやられたことに気づいたのか野良ゆっくりたちは畑を荒らすのをやめた。

そして布に身を包んだゆっくりたちを攻撃し始めた。

「「「「ゆっくりしね!」」」」
まるで雪崩のように布ゆっくりに殺到する野良ゆっくり。

しかし、布ゆっくりはやられなかった。
むしろ野良ゆっくりが次々と餡子になっていく。

「ゆぎゃああああああああああああああああ」
「なんでええええええええええええええええええ」

野良ゆっくりたちはパニックになった。
大勢で責めれば勝てるはず
そういう計画だったのかもしれない。

畑がだんだん餡子のじゅうたんに包まれていく。

「いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!ぐぎゅ!」

運良くかすり傷で済んだ者も、痛がってる間に攻撃を食らってしんでいった。

布ゆっくりが強いのにはわけがあった。

ゆっくりとは思えない俊敏な動き。
躊躇せずに攻撃をする集中力。

そして何より、布ゆっくりはナイフを持っていた。


「これが・・・研究の成果ですか・・・。」
「長い研究が実を結び、ようやく夢を果たせた。」

眼下に布ゆっくりによる野良ゆっくりの虐殺を見下ろしながら、
小屋の屋根に立つ人間の男女が話している。

「それにしても、どうやって武器を口にくわえずに
 持っているんでしょうか?」
女が言う。
「ゆっくりの餡子に手の役割を持たせたのさ」
「餡子に?」
「そう、研究の結果、ゆっくりの中の餡子は
 同じように見えて、実は役割ごとに分かれていた。
 人間でいう胃の役割をする餡子。
 肝臓の役割の餡子。
 脳の役割の餡子。
 その中に人工的に作ったゆっくり自身が自由に操れる餡子を注入する。
 その餡子は、ゆっくりの意思で形や硬度を変えることが出来る。
 それを体から出すことによって、餡子を手のようにして使うゆっくり・・・
 目の前の布づくめのゆっくりが完成したんだ・・・。
 お、終わったようだな。」

男がそういったとき、畑に侵入した野良ゆっくりは全滅していた。

「あれ?一人足りないな・・・」
男が言う。
「はっ!にげたさんぞくのいきのこりをおっていきました。
 まもなくかえってくるかと・・・。」
布ゆっくりのリーダー格と思われるゆっくりが男に答える。

「すごいですね。
 ゆっくり独特のゆったりした口調じゃなく
 人間のようにはきはきと喋ってますね。」
「脳の役割の餡子を改造して教育したんだ。
 もうこいつらの中でゆっくりな部分は体だけだろう。」

その後、畑の持ち主からお礼の食料を貰い、
畑中の餡子を取り除く薬品を渡して、
男は布ゆっくりと共に畑を後にした。

戦闘用のゆっくりを開発する。
それがこの男のしていた研究だった。

男はかつてゆっくり研究所で
研究のネタを探していた。
そんなある日、ゆっくりを観察するために
森に入った時に男は見た。

ゆっくり界で最強と謳われているドスを
口に刃物をくわえ、俊敏な動きで
一方的に攻撃し、仕留めたゆっくりを。

気づくとそのゆっくりは既に去っていった。

しかしその光景は男の研究意欲をそそるのには十分だった。

それから男による戦闘用ゆっくりの研究が始まった。
初めは武器を持たせたり、
教育を重ねていく方法を取ったが
最後は本能に負けゆっくりしたあげく
教えたことを忘れたりして中々上手くいかなかった。

そんな中、ゆっくりの餡子の秘密が解明された。
男はすぐさまゆっくりの餡子の改造に着手した。

まずは脳となる餡子に手を加えた。
仮死状態にしたゆっくりの頭部をくりぬき、
脳の部分の餡子だけを摘出した後
砂糖をかけたりシロップを混ぜたりして手を加え
餡子を戻してくりぬいた部分を治療し、
蘇生させて様子を見るという作業を何百回も重ねた。

そうして狂っているゆっくりや植物状態の脳死ゆっくりが出来たりしたが
苦心の末、ゆっくりするという本能を無くしたゆっくりを作ることに成功した。
これによって、教育しだいで無限の可能性を秘めたゆっくりが完成した。

男はゆっくり学会で表彰を受けたが
まだ研究は終わっていなかった。

脳改造で戦闘意欲のあるゆっくりは出来るが
攻撃手段が乏しかった。

ゆっくりは手が無いので口で物をくわえる事しかできない。
それでは扱える武器などたかが知れている。

義手をつけるという案もあったが
重さゆえ耐え切れるゆっくりはおらず、
義手の重みで皆潰れていった。

悩んだ末、男は餡子に着目した。
内臓となり脳となるゆっくりの餡子。

それならば手の役割の餡子を加えれば、と。

餡子の開発は容易なことではない。

加える物質の分量が1mg違うだけで
大きく変化するのだ。

男は一年かけてゆっくりが自由に操ることの出来る餡子を開発した。

使い方はこうだ。

その餡子を注入した後、
注入に使った穴は閉じずにあけえておく。
こうすれば普段は餡子の手で穴を塞ぎ漏れることは無い。

武器を持つときは穴から餡子の手を出し、武器を包み固める。
後は餡子の手をぐりぐりと回せば武器を振れる。

その研究が完成した頃には、もう研究所は潰れ、
野良ゆっくりの襲撃でいくつかの里が消え、
多くの犠牲者が出ていた。

男は研究の成果である十数匹のゆっくりアサシンをつれ、
各地でゆっくりの襲撃を抑え、その報酬で生計を立てた。


「そろそろ、野良を殲滅するかな・・・。」
男がつぶやく。
「さとのちかくにすをかまえているさんぞくのみにしましょう
 ぜんぶころすとせいたいけいにえいきょうがあるかと・・・」
隊長ゆっくりが言う。

そんな会話をしながら、野良ゆっくりの巣のある方向へ足を進めていた。

----------------------
続く・・・かも
----------------------

後書き

虐待ですらない研究日誌だこれ

初めて書いたのがこれでは先が思いやられますね





タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年05月07日 16:45
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。