とんでもなく無口な友達への初恋が再燃したから助けて 第1章:高校時代・二人の出会いと再会


1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/14(火) 23:07:22.17 ID:fm85pR2No
   自分(女)は友達限定でバイ、相手(女)は多分ノーマル 
   一度きっぱりフラれてます\(^O^)/

2 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/14(火) 23:14:49.90 ID:fm85pR2No
   うおぉ。。百合スレの聖地パー速に立ててしまった。。 
   
   勢いで建てたので全くまとめてませんが、これから今までの経緯を書くよ 
   どなたかお付き合い下さいませ。。。 
   
   
   先にスペック 
   
   1)社会人 
   27歳 
   一人暮らし 
   
   相手)社会人 
   27歳 
   実家暮らし 
   とにかく無口 
   猫っぽい雰囲気

3 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/14(火) 23:23:56.12 ID:fm85pR2No
   自分と友達は高校の同級生 
   1年の頃はクラスが違い、体育の合同授業で初めてちゃんと見た 
   
   授業の中で自由に卓球をする事になって、友達のグループとしようとなった(団体戦みたいな感じ?) 
   そこで自分と友達が対戦することに 
   
   1「じゃんけんでサーブ決めよう!」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   ラリーして飛んでいったボールを友達に渡す時 
   
   1「はい、ボール」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   
   
   とにかく喋らない! 
   自分に対してだけかな?と思って様子を見てみると、同じクラスの子達とも殆ど会話をしてる風がない 
   頷くか、首振るか、時々幻の様な声で一言二言話す位 
   
   クラスも違ったし、変わった子だなーと印象に残った

4 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/14(火) 23:33:28.82 ID:fm85pR2No
   2年生に上がる前親が家を買い引越しをした 
   親と一緒にご近所へ挨拶して回っていると、その中の一軒の家で知っている顔が 
   友達だった 
   
   1「あ!」 
   
   友「。。。」ぺこっ 
   
   友母「あら?2人とも知り合い?」 
   
   1「あ、はい!同じ高校へ通っています、〇〇と言います」 
   
   友母「まぁそう!ごめんなさいね、この子全然喋らないでしょ?」 
   
   友「。。。」友母を小突いてた 
   
   1「はは(苦笑)」 
   
   友母「ご近所さんになったことだし、これからも宜しくね」 
   
   
   友達は親の前でも無口だった 
   
   そして2年生になり、友達と一緒のクラスになった

5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/01/14(火) 23:33:43.85 ID:weP89OHqO
  そんな子を口説いてみたいww

   >>5 
   自分も口説いた。。。と言える程の事はしてないww 

6 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/14(火) 23:42:48.32 ID:fm85pR2No
   読みにくくないかな? 
   文才なくてごめんなさい 
   
   続き 
   
   
   同じ学校へ行くのだから乗るバスも同じで、約束した訳じゃないのに友達と一緒に登校するようになった 
   
   初めは自分が先を歩いて、その後ろを友達がひっそり付いて来る。。。と言う感じで、
   居心地が悪かったから隣を歩いてもらうようにした 
   
   隣を歩いても友達は何を喋るわけでもなく、ただ横にいた 
   仲の良い友達なら沈黙も耐えられるけど、その当時そこまで仲良くなかったから辛い。。。辛すぎる。。。となり、
   自分が一方的に話してた 
   
   
   1「今日の英語の宿題やったー?」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   1「ほんと!?今日当たるかもしれないから、学校着いたら見せて! 
   私途中までしかやってなくてさーww」 
   
   友「。。。間違ってるかも。。。」 
   
   1「!!(喋った!レア!!) 
   良いよ、良いよ!取り敢えず答えたら先生怒んないし!」 
   
   時々喋ってくれると、変に優越感を感じたww

8 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/14(火) 23:54:13.12 ID:fm85pR2No
   同じクラスになって友達とは良く一緒に行動するようになった 
   そこで分かったのは 
   
   ・あまり成績はよくない 
   ・絵を描くのが好きで美術部 
   ・授業で当てられたらちゃんと答える 
   ・実は男子に人気が高い(不思議ちゃんだと思われてたっぽい) 
   ・無口なのは誰に対しても同じ 
   
   無口と言っても無愛想ではなく、にこってする事が多かったから友達は普通にいた 
   
   その友達の中でも自分にはよく喋ってくれていた方で、クラスの中でも優越感を感じていたww 
   
   そんな風に友達と仲良く?していたら、男子がよく割り込んで来る事があった 
   友達と喋りたかったらしい 
   
   1「今日の帰りはどうするー?」 
   
   友「。。。今日は」 
   
   男「何ー?友ちゃん放課後暇なの? 
   カラオケ行かね?」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。どうする?」 
   
   友「。。。」首振る 
   
   1「はい、残念ー!」 
   
   男子と喋らないわけじゃなかったけど、それは事務的な事だけで雑談は全然してるところを見なかったww

9 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:05:50.18 ID:chjjcHHdo
   その様子を見て、友達は男嫌いなのかな?と思った 
   ある日の帰り道 
   
   1「友ってさー、男嫌いなの?」 
   
   友「。。。なんで?」 
   
   1「全然話さないからww」 
   
   友「。。。違うけど。。。。」 
   
   1「違ったかww」 
   
   友「。。。何話していいか、分かんない」 
   
   1「普段から誰ともそんなに喋んないくせにwwww」 
   
   友「。。。1ちゃんとは喋ってるよ。。」 
   
   隣を歩いてた友達が、悪戯っ子のような笑顔で見てきた 
   
   1「あざーすww」 
   
   友「。。。ww」 
   
   
   高校生の頃なんて、男子が苦手って子も多かったし友達が言ってる理由は十分理解出来た 
   
   それより、そんなことより、「1ちゃんとは喋ってるよ」と言った友達の笑顔が脳裏にこびりついて離れなかった

10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 00:06:19.37 ID:AzE6LzDy0
  無口ちゃんいいねぇ~

   >>10 
   普段言葉数が少ない分、一言一言が良いんですww 

11 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:17:42.84 ID:chjjcHHdo
   友達は美大を目指していて受験対策でデッサン教室に通っていた 
   美術部は幽霊みたいなもので、主にこっちへ行っていて友達と仲の良い子は皆知っていた 
   
   2年生の学園祭では、それを知っていた子の推薦で友達がクラスの立て看板を描く事になった 
   
   「と言う訳で、友ちゃん立て看板宜しく!」 
   
   友「。。。ひ、ひとりじゃ無理。。。」 
   
   「皆手伝うしさ!あ、誰か補佐付けようか?」 
   
   友「。。。」高速頷き 
   
   「誰が良いー?友ちゃん指名して良いよ!皆、拒否権なしね!」 
   
   友「。。。」 
   
   友達頑張れー!と自分の席から友達を見ていたら、目が合った 
   
   1「。。。」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。ん?」 
   
   友「。。。」高速頷き 
   
   「お、1ちゃん?!良いねー!二人とも仲良いし決定ね!頑張ってね!」 
   
   自分も手伝うことに決まったww

12 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:25:47.05 ID:chjjcHHdo
   ごめん、経緯をちゃんと書こうと思ったら予想以上に長くなりそう。。。 
   
   続き 
   
   自分も絵は多少描けたけど、友達の足元にも及ばなかったから足を引っ張るだけじゃないかと思った 
   
   その日の帰り道 
   
   友「。。。ごめんね?」 
   
   1「?ああ、立て看の事?」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   1「良いよ、一緒に頑張ろww 
     て言うか私そんなに絵描けないけど、それでも良かった?」 
   
   友「。。。1ちゃんが良かったから。。。」 
   
   俯きながら話す友達にどきっとした 
   その「どきっ」に自分で戸惑った 
   いやいや、違うだろ。。。と忘れる事にした

14 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:38:15.99 ID:chjjcHHdo
   それからは連日友達と2人で立て看の構想を練った 
   課題として夜描いて、翌日学校へ持って行って見せ合った 
   自分はセンスはなかったから、すぐに友達の出してくれたいくつかの案に絞り、そこからどれが良いかなー?と一緒に悩んだ 
   
   1つ、自分がこれが良いんじゃない?と言ったものを、翌日友達がきちんとデザインし色鉛筆で色を付け
   「。。。これ、どうかな?」と見せてきた 
   
   1「おーーー!綺麗!良い!良いよこれ!絶対目立つ!!」 
   
   友「。。。」恥ずかしそう 
   
   1「照れんなよーwwww」 
   
   恥ずかしがって紙で顔を隠すから、それを取ってやった 
   友達顔が真っ赤っか 
   
   友「。。。だから、やだったのに。。。」 
   
   1「ご、ごめんww」 
   
   友達は褒められるのが苦手?なのか、凄く恥ずかしいようだった 
   まさか真っ赤になってるとは思わず、またどきっとした 
   確実に自分の中で、友達への気持ちが募り始めていた

15 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:48:16.31 ID:chjjcHHdo
   学園祭までは友達と、他の手の空いた子と立て看制作の日々 
   手の空いた子は来たり来なかったりで、基本的には2人で作業する事が多かった 
   
   体操服をペンキでカラフルに染めて、真剣に描いている友達はとても輝いていた 
   いつものようにあまり喋らないけど、水を得た魚のように生き生きとしていて、本当に絵を描くのが好きなんだなと分かった 
   
   1「友ちゃん、どこの美大目指してるの?」 
   
   友「。。。入れるとこ」 
   
   1「ざっくりしてるww 
     近くに色々あるじゃん、有名なとこ」 
   
   友「。。。美大って、浪人生凄く多いから。。。 
     有名なとこは。。難しいかな。。。」 
   
   1「そうなんだ。。。」 
   
   友「。。。1ちゃんは?」 
   
   1「私?まだ考え中ーやばいかなーwwww」 
   
   友「。。。頑張ってww」 
   
   
   友達はちゃんと先を見据えてて、流れるままにちゃらんぽらんに生きてた自分が恥ずかしくなった

16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 00:50:21.54 ID:AzE6LzDy0
  もうカップルになるしかない

   >>16 
   なれるもんならなりたいけどねwwww 
   前途多難かな。。。ww 

17 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 00:55:31.01 ID:chjjcHHdo
   無事に立て看板も完成して学園祭当日が来た 
   友達と自分はクラスの出し物の係りには入ってなかったから、終日自由行動 
   友達は美術部の幽霊部員としてそっちに少し顔を出した後、一緒に見て回った 
   
   屋台や、展示、色々あって自分は輪投げをした 
   5本全部の輪が棒に掛かったら、商品プレゼント!みたいなもの 
   
   友「頑張って。。。」 
   
   俄然やる気が出たwwww 
   
   見事全て成功し、商品のクジを引いた 
   
   「おめでとうございまーす!ティアラでーす!」 
   
   ティアラ???? 
   と思ってたら、本当にティアラだったwwww 
   百均とかに売ってそうなのwwww 
   貰っても困るなーと思いながら受け取った

18 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 01:04:24.55 ID:chjjcHHdo
   1「どうしよ、これwwww」 
   
   友「。。。付けたら?」 
   
   1「やだよww似合わないしwwww」 
   
   友「。。。そうかな。。。」 
   
   1「私より友ちゃんの方が似合うって」 
   
   なんの気なしに、隣で立ってた友達の頭の上に載せてみた 
   
   
   これが。。。思った以上に似合ってた。。。 
   
   1「。。。。」言葉が出てこない 
   
   友「。。。恥ずかしいんだけど。。。」 
   
   友達がティアラを取ろうとした 
   
   1「(はっ!)そ、そのままで!」 
   
   友「。。。え、やだ」 
   
   1「すっごい似合ってるよ!」 
   
   友「。。。」 
   
   自分の言い方があまりに真に迫ってたのか、友達が照れて固まった 
   
   1「しゃ、写メ撮らせて」 
   
   当時普及し始め位の写メ携帯で、友達の姿を半ば無理やり撮った 
   画素数が粗くて残念だったけどwwww 
   
   友「。。。!!」 
   
   我に返った友達はすぐさまティアラを取って足早に歩いて行った

19 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 01:17:35.59 ID:chjjcHHdo
   友達を追い掛けながら、また思いが募っていった 
   
   
   
   3年生になり、また同じクラスになった 
   一応名目上は進学校だったので3年生は初めから受験モードだった 
   
   友達はデッサン教室の追い込みで、一緒に帰ることは少なくなった 
   教室にいても自主している人が大半で、気軽にお喋り出来る空気ではなく必然的に話すのは登校の時だった 
   
   自分は毎日その時間をとても待ち遠しくしていた 
   友達はデッサン教室と塾の両方行っていいて、いつもちょっと眠そうで話し掛け難かった 
   
   1「。。。」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。」 
   
   この時しか自由に話せないのに、話し掛けられないジレンマ 
   すると 
   
   友「。。。1ちゃん。。」 
   
   1「!は、はい!」 
   
   友「。。。何か喋ってよ」 
   
   とんでもない無茶ぶりをされたけど、期待に答えようと手持ちのネタを惜しみなく披露する 
   
   友「。。。wwww」 
   
   1「(笑った顔可愛いー!)」 
   
   友「。。。1ちゃんと話すの、好きだな。。。」

20 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 01:26:26.87 ID:chjjcHHdo
   「好きだな」と言う友達の声が脳内でリフレインする 
   
   もう自分の中で友達は友達ではなくなっていた 
   恋愛の対象で、好きな人 
   それも初恋の人になっていた 
   
   
   恋バナを他の友達としていて「〇〇くん格好いいよねー!」と言われると格好いい気がして、
   「私〇〇くんが好きなんだ」と言われると自分も好きなような気がしてたけど、そんなのとは全然違った 
   今までのは恋じゃなかった 
   ただ、恋と言うものに対する憧れの気持ちで、好きなわけじゃなかった 
   
   
   私は友達が好きなんだ。。。 
   
   高校3年の秋、募った思いで心が満ちた 
   友達はもちろん何も知らなかった

21 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 01:29:19.44 ID:chjjcHHdo
   告白してフラれる所まで回想しようと思ったけど、こんな時間になったのでまた明日書きます。。。 
   
   およそ10年前の話なので、会話とかは朧げな記憶を辿ったもの 
   
   現在の話も書いて、色々相談させて頂きたいと思っています 
   おやすみなさい


22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 01:48:45.90 ID:PsYJ5m/eo
  無口かわいいなwwww

   >>22 
   ほんとに可愛いの! 

24 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 08:11:44.31 ID:chjjcHHdo
   おはようございます! 
   黙々と書いていたのでレスに気が付かず。。。><; 
   
   
   
   また空いた時間に書きに来ます!

25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 09:12:58.60 ID:zloSflnkO
  身近に無口キャラが居ない
  やたら喋るおばちゃんばっかりww

   >>25 
   おばちゃんはお喋り好きだよねww 

26 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 13:16:48.95 ID:chjjcHHdo
   時間が出来たのでお昼だけど続き書いちゃいます

27 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 13:32:25.95 ID:chjjcHHdo
   それまではずっと男の子が好きだと思って生きてきたから、自分が友達を「女の子」を好きだと言う事が自分でも信じられなかった 
   世間で言う普通から外れてしまって、これは悪い事なんじゃないかと思ったりもした 
   もちろん、友達には何も言えなかったし気付かれないようにしていた 
   
   
   冬が近づいてくると、休みの日に塾が終わってから友達の苦手な教科を教えてあげたりもした 
   (自分の方が多少勉強が出来たからww) 
   
   自分の家は兄弟が煩かったから、一人っ子で静かな友達の家で、2人きりで 
   共働きで留守がちなご両親の代わりに、おばあちゃんにとてもよくしてもらった 
   
   お「今日も精が出るねー」 
   
   1「もうすぐですからww」 
   
   お「おばあちゃん、お勉強はよく分からないけどね 
     友ちゃんはお絵描きがとっても上手だから、絵を描く学校で一等賞になると思うの」 
   
   1「ですね!」 
   
   おばあちゃんがおやつを盛って来てくれる時はいつもこの会話があって、いつも友達は恥ずかしそうにしていた

28 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 13:42:16.02 ID:chjjcHHdo
   友達の部屋で2人きりと言う事態に緊張している自分には、ホッと出来る時だったww 
   
   好きな子だと意識すると必要以上に近付けなくなって、いつも距離を開けて座っていた 
   ありきたりな「偶然同じタイミングで同じ消しゴム掴んじゃう」と言うイベントも毎回一度はこなしてた 
   自分の消しゴムを出さないからだけどww 
   
   見かねた友達が 
   
   友「。。。」 
   
   カッターを取り出し 
   
   1「(!?ついに刺される!?)」 
   
   友「。。。。。はい、これ。。。」 
   
   友達の消しゴムを半分切ってくれたww 
   ありがたく貰っても受験に持っていったwwww 
   
   
   勉強の休憩中や飽きた時には、友達はノートにこっそり落書きをしてた 
   描いてるところを見ると「むっ」と怒ったような恥ずかしいような顔をするから、盗み見するのが好きだった 
   時折人のノートや参考書にも描いてて、勉強に疲れた時は見て癒されたwwww

29 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 13:51:26.40 ID:chjjcHHdo
   冬休みはそれぞれ塾やなんやで殆ど会う事がなく、そのままセンター試験、すぐに私大受験と忙しく過ぎて行った 
   友達は地方大への受験も幾つかあり、自由登校になったものあってこれまた会う事がなかった 
   
   お陰で友達への気持ちは一旦考えずにすみ、「やっぱり気のせいだったのかもなー」と思い込むようになっていた 
   
   自分は幸いにも第一志望にすぐ受かり滑り止めも受験する事なく終わった 
   友達とは滅多にメールをする事がなかったけど(友達がメール苦手だから)、すぐに「受かったよ」と一言だけ送った 
   
   お昼頃に送ったのに返信が来なくて、ちょっと悲しんでたら夜電話が来た 
   友達からの電話はメールよりレア!!!

30 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 13:59:35.66 ID:chjjcHHdo
   1「も、もしもし!!」 
   
   友「。。。1ちゃん?」 
   
   1「はい、そうです!」 
   
   友「。。。おめでとう」 
   
   1「ありがとうございます!」 
   
   レア過ぎる友達からの電話で、思わず敬語になってしまったを覚えてるwwww 
   
   友「。。。良かった。。。」 
   
   1「うん、良かった!終わったよー!」 
   
   友「。。。あのね」 
   
   1「うん?」 
   
   友「。。。私も合格したよ。。」 
   
   1「!!!ほんとに!!!!?おめでとう!!!どこ!!?」 
   
   声がデカくなって電話ではとても煩かったと思うww 
   
   友「。。。ww」 
   
   1「どこ!?」 
   
   友「。。。〇〇大」 
   
   そこは、自分たちが住んでいる所からとても遠いところだった

31 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 14:13:18.67 ID:chjjcHHdo
   1「そっか!おめでとう!そこに行くの?」 
   
   友「。。。滑り止めだから、まだ、分かんない」 
   
   1「他のって、これから?」 
   
   友「。。。うん、本命が2月」 
   
   1「そこが受かったとしたらいつ分かるの?」 
   
   友「。。。3月。。。かな?」 
   
   1「じゃあ、その時思い切り遊ぼ!友ちゃんなら絶対受かるし!!」 
   
   友「。。。うん」 
   
   
   滑り止めが受かっても本命まで実技の技術を上げる為、友達は毎日毎日デッサン教室に通っているとおばあちゃんから聞いた 
   自分が邪魔しちゃ悪いから、あまり連絡はとらないようにしていた 
   折角苦手な勉強を頑張ってセンターで成果を出したのだから、努力が報われる事を願った

32 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 14:27:27.05 ID:chjjcHHdo
   そしてある日友達からメールが 
   自分と一緒で一言だけ「受かったよ」と 
   すぐに電話した 
   
   1「おめでとう!!!」 
   
   友「。。。声おっきい。。。」 
   
   1「おめでとうー!!!」 
   
   友「。。。ありがとう。。。」 
   
   1「お疲れ様ー!!」 
   
   友「。。。うん、ちょっと疲れたww」 
   
   1「**大かー、遠いね 
     引越しいつするの?」 
   
   友「。。。今、不動産屋さん」 
   
   友達は現地に行って合格発表を見たらしかった 
   
   1「あ、じゃあ邪魔だねwwごめんwwww 
     帰ってきたら教えて」 
   
   友「。。。うん。。。」 
   
   1「じゃあねー」 
   
   友「あ。。。1ちゃん」 
   
   1「なにー?」 
   
   友「。。。色々。。。ありがとう」 
   
   電話越しでも友達が恥ずかしそうに言ってるのが分かって、自分にも伝染した 
   
   1「な、なにもしてないよww」 
   
   友「。。。じゃ」 
   
   電話を切ってからも心臓がどきどきして、「気のせいだった」と封印した気持ちがまた顔を出してきた

33 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 14:44:31.32 ID:chjjcHHdo
   友達が戻って来てすぐに卒業式が行われた 
   久しぶりに友達と一緒に登校して、今日で制服姿も最後かーと思うと名残惜しかった 
   
   1「友ちゃん」 
   
   友「。。。?」 
   
   1「ちょっと私の前歩いて」 
   
   友「。。。??」 
   
   訝しそうな顔で私を見て、でも前を歩いてくれた 
   
   肩にかかる黒髪、マフラー、紺のPコート、飾り気の無いバッグ、チェックのスカート、紺のハイソ、スニーカー 
   見納めだから、しっかり目に焼き付けた 
   
   見過ぎていたのか友達が振り返って 
   
   友「。。。もう良い?」 
   
   1「もうちょっとー!wwww」 
   
   友「。。。あの。。。」 
   
   1「(気持ち悪がられた!?)」←実際気持ち悪い 
   
   友「最後だから。。。並んで行こ。。。」 
   
   
   止まってにこって笑いながら待ってくれてる友達を見て、ずっと抑えてた気持ちがもう溢れてきてしまいそうだった

34 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:01:13.26 ID:chjjcHHdo
   卒業式の最中も感慨深いとかじゃなく、友達の事で頭いっぱいだった 
   座っている位置の問題で友達の姿は見えなかったから、頭の中は今朝の事がぐるぐる 
   皆がしんみりして泣いたりする中、1人友達への思いに耽っていた 
   
   式が終わって教室でのなんやかんやも終わり、一旦家に帰ってから打ち上げしよう!と言う事になった 
   
   友達も私も親が待っていたからバラバラに帰るんだけど、まだ一緒に写真を撮っていなかった事を思い出した 
   
   1「写真、撮ろう!」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   ギリギリまで近付いてなるべく楽しそうな顔をしてクラスの子に撮ってもらった 
   (後で現像したの見たら自分の顔が緊張してて変だったww友達は天使) 
   そのまままた皆で撮影会 
   
   写真が苦手な友達はこっそりフェードアウトしていくのが見えた

35 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:08:31.32 ID:chjjcHHdo
   気付いたら追い掛けていって、自分でもびっくりな事を口走っていた 
   
   1「あとで話があるんだけど」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   1「う、打ち上げ終わってからでいいから」 
   
   友「。。。」頷く 
   
   
   何を話す気なんだと 
   ノープランなのに本能で突っ走ってた 
   
   
   打ち上げの最中も卒業式同様心ここにあらず 
   友達を見てはどきどき、隣に座ってはそわそわになっていて、自分でも明らかに変!と思うレベルだったからあまり接触しないようにしていた 
   無駄に盛り上げようとはしゃいでた

36 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:16:16.15 ID:chjjcHHdo
   無事打ち上げも終わり、帰る方向が同じ子達とも途中で別れ、遂に友達と2人きりになってしまった 
   
   気まずくて気まずくて、何を話して良いかも分からなかったからとにかく無言で歩いた 
   すると隣を歩いていた友達が立ち止まった 
   
   友「。。。1ちゃん、変」 
   
   1「え!?」 
   
   友「。。。さっきから、変」 
   
   1「ごめん。。。」 
   
   友「。。。どっか、座って話そ?」 
   
   どっかと言われても何もない住宅地だったから、ぐるぐる周りを見渡しても何もない 
   
   友「。。。。うちでいい?」 
   
   1「え。。。うん」 
   
   珍しく友達にリードされ、友達宅まで行った 
   ご両親とおばあちゃんに挨拶をして、友達の部屋に上がった 
   一時期は毎週末来ていた部屋だったけど、久しぶりだし気持ちは溢れてるして、鼻血が出そうな程どきどきした

37 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:24:38.44 ID:chjjcHHdo
   いつも座っていたところに腰掛けて友達を待っていると、新しい飲み物を持ってきてくれた 
   熱いのに必死になって飲んじゃう位おかしくなってたww 
   
   友「。。。卒業したね」 
   
   また友達から話してくれた 
   本当に珍しい 
   それ位自分の様子が変だったのかもしれない 
   
   1「したねー。。。」 
   
   友「。。。1ちゃんは、こっちだよね?」 
   
   1「うん、家から通えるし 
     友ちゃんは。。。遠いね」 
   
   友「。。。遠いね。。。」 
   
   1「遊びいくね!夏休みとか!春休みとか! 
     面白いところ見つけといてww」 
   
   友「。。。待ってるww」 
   
   雑談ばかりで肝心な事は切り出せず時間が過ぎて行く 
   一通り話す事が尽きると、友達の方から助け舟を出してくれた 
   
   
   友「。。。話って。。。何?」

39 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:34:24.96 ID:chjjcHHdo
   一旦血の気がさーっと引いてから、今度はがーっと昇ってくるような感覚に襲われた 
   言って良い事なのか悪い事なのか分からなかったけど、言うなら今しかない 
   
   1「。。。好きな人がいて。。。」 
   
   友「!!。。。初めて聞いた。。。」 
   
   1「それが。。。お、女の子で。。。。」 
   
   友「!!」 
   
   心底びっくり!!と言う顔をして話を聞いてたから、自分の気持ちには全然気付いていなかったみたいだった 
   
   1「それで。。。。」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。友ちゃんもよく知ってる人なんだけど。。。」 
   
   友「。。。誰か、教えてくれるの?」 
   
   1「うん。。。て言うか。。。」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。ごめん、やっぱり無理 
     変だよね、こういうの」 
   
   友「。。。変じゃないよ。。。」 
   
   1「だって。。。」 
   
   友「。。。好きなら、変じゃないよ」

40 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:42:00.62 ID:chjjcHHdo
   1「。。。と」 
   
   友「。。。」 
   
   1「。。。も、ちゃんなんだけど。。。」 
   
   緊張で訳わかんなくて上擦ったような声が出た 
   
   友「。。。私?」 
   
   1「。。。」頷く 
   
   もうこの場から逃げ出したかった 
   全部無かった事になんないかなって 
   
   友「。。。1ちゃん」 
   
   1「。。。はい。。。」 
   
   友「一晩。。。。考えてもいい?」 
   
   1「も、もちろん。。。て言うかもう良いよ、すっぱり言ってくれて」 
   
   友「。。。ううん」 
   
   1「じゃ。。。じゃあ、明日?」 
   
   友「。。。うん」 
   
   
   翌日また友達の家で会う約束をして、逃げるように帰った 
   本当に全力疾走 
   起きたら告白も全部無かった事にならないかなって思いながら寝た

41 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 15:43:25.34 ID:chjjcHHdo
   な、長い。。。ごめんなさい。。。 
   詳しく書きすぎちゃった、間違えた><; 
   
   また後で書きに来ます

42 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 15:44:07.34 ID:RHFGwF2vo
  いや、引き込まれた
  友ちゃんかわいいね

  こっちまでドキドキしてきたわww

   >>42 
   あんな時間に見てくれてる人がいるなんて! 
   可愛いんだよー 
   高校の頃は思い出補正もあるしww 
   
   もう結論は分かってるのにww 

43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/01/15(水) 16:13:01.72 ID:uS0cW4iOo
  >>25
  喋るおばちゃんも頑張ってるんだよwwww

   >>43 
   前の職場が平均年齢高かったから分かるwwww

45 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 18:59:18.42 ID:chjjcHHdo
   寝たって書いたけど、一晩中色んな事が頭の中を駆け巡って全然寝られなかった 
   
   友達と会う約束してたのは夕方だったからそこまでの時間が長い事長い事 
   精神と時の部屋に迷い込んだのかと思った 
   
   やっと約束の時間になり行きたくなかったけど、とろとろと歩いていった 
   友達の返事を聞いちゃったら、楽しかったこの2年間が全て無に帰っちゃうんじゃないかと怖かった 
   
   インターホンを押すと友達が出た 
   
   友「。。。はい」 
   
   1「1です。。。」 
   
   友「。。。」 
   
   ドアを開けてくれた友達の顔を見ると、自分と良い勝負なくらい酷かったww 
   目が充血してるし、隈があるような感じで申し訳なかった。。。けど、そこまでちゃんと考えてくれてたのかってちょっと嬉しかった

46 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 19:17:21.44 ID:chjjcHHdo
   友達の部屋にあがる 
   
   1「なんか、ごめんね!」 
   
   友「。。。謝ること、してないよ」 
   
   1「そっか。。。はは。。。」 
   
   沈黙が重い。。。。 
   
   友達が正面に座ってきた 
   
   友「これから、話すから。。。最後まで聞いて」 
   
   1「。。。はい」 
   
   お互い目は合わせられなかった 
   
   友「。。。私、1ちゃんと仲良くなれて、凄く嬉しかった。。。 
   
     こんなだから、よく人をイライラさせて、友達作るの。。。苦手だったから。。。」 
   
   友「私も。。。1ちゃんの事は。。。好きだよ 
   
     だからこそ。。。付き合ったり、そういうのは出来ない。。。」 
   
   友「。。。1ちゃんとは、ずっとずっと。。。仲良しでいたい。。。」 
   
   友「違う関係になったら。。。もう今みたいじゃいられない。。。 
   
     。。。良い事ばっかりじゃないでしょ?」 
   
   友「。。。だから、1ちゃんの気持ちには、応えられない。。。 
   
     仲良しでいて下さい」 
   
   
   泣きながら、嗚咽で詰まりながら一生懸命話してくれて、
   自分の独りよがりな思いを真正面から受け止めてくれた友達に、自分も泣いてしまっていた 
   
   泣きながら抱き合って「友達でいよう」と約束した

47 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 19:26:24.59 ID:chjjcHHdo
   ひとしきり泣いて、どうやって帰ったか覚えてないけど気付いたら自分の部屋にいた 
   
   友達の引越し日が近付いてきても、自分から友達に連絡を取る事が出来なかった 
   失恋が辛いと言うより、遠くに行く友達との別れが辛かった 
   
   引越しの前日、珍しく友達からメールが来た 
   
   友「明日引越します 
     1ちゃん元気でね!」 
   
   1「友ちゃんも、身体に気をつけて! 
     遊びに行くね!」 
   
   
   情けない事に見送りに行けなくて、友達とはそれっきりの別れになった 
   「友達」の役目を果たさなかった。。。 
   
   
   
   
   大学生になり、初めは定期的に連絡したりしてたけど、どちらかともなく返信が途切れたり忘れちゃったり。。。 
   友達が帰省した時にご飯を食べに行く位で、何かしら理由をつけ友達の地へ遊びに行く事はなかった 
   
   自分も友達も、その時の環境で楽しく過ごすようになっていた

48 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 19:37:10.21 ID:chjjcHHdo
   社会人になると自分は地元で、友達は現地で就職した事もあり、ますます連絡は途切れるようになった 
   お盆や正月の帰省でちょっと会うくらいになってしまっていた 
   
   自分が忙しいというのを理由に、友達と関わらない様にしていたと思う 
   
   
   それが去年になってから変わった 
   友達のご両親が相次いでこの世を去ると言う悲しい出来事があり、一人暮らしとなるおばあちゃんの為に帰ってきたから 
   
   初め声を掛けられない程憔悴していた友達は、全く言葉を発しなくなった 
   おばあちゃんはその友達の様子をみて心配になり、自分に連絡をしてきた

49 :1 ◆nYcVBLEMAM :2014/01/15(水) 19:47:23.71 ID:chjjcHHdo
   実家近くに一人暮らしをしていたから、暇を見付けては友達の顔を見に行くようにした 
   出会った頃のように、自分が一方的に喋り友達はそれを只聞くだけ 
   
   時間が経つと、少しずつ話してくれるようになった 
   初めは相槌だけ。。。次は一言。。。次は。。。と言うように 
   
   高校卒業から止まっていた時間が、また動き出したような錯覚を起こした 
   自分から遠ざけたくせに。。。 
   
   暫く休職していた仕事を在宅に切り替え、友達は少しずつ日常を取り戻した 
   
   
   そしてある日 
   
   友「。。。なんで引越しの時、来てくれなかったの?」 
   
   1「その節はすみませんでした。。。子供でした。。。」 
   
   友「私。。。待ってたのに」 
   
   1「(どきっ)」←どきっ? 
   
   友「。。。1ちゃんは、私の傍から。。。居なくならないでね。。。」 
   
   1「はい。。。」 
   
   
   終わったはずの初恋が再燃した瞬間だった









最終更新:2014年07月25日 22:23