「リンプル・ギルゥ・ハーウィリア・アマリリス・リィ・ウェル・ベルセリア………あーもう長いからリギルゥと呼べばいいよ、そっちの方が響き可愛いし?」
【名前】リンプル・ギルゥ・ハーウィリア・アマリリス・リィ・ウェル・ベルセリア
【年齢】ひ☆み☆つ
【性別】女
【種族】魔女・不老者
【容姿】
髪はボサボサで膝丈まで伸び、色はくすんだ銀色をしている。瞳は翡翠色、身長は160ほどで胸も控えめ。
つばが広い魔女が被るような帽子を被り、黒の付け襟に黄色のスカーフ。
そして紫と赤が基調のスカート丈が通常よりも少し短いエンパイアドレスのようなものにスリットを入れたチャイナ服と合わさったような服装をしていて、黒色の裏地が赤いローブを羽織っている。
靴は靴先が尖った厚底のものを履いている。
周囲には常に本が5冊ほど浮いていて、外出などの際には赤の大きなクッションを2つほど浮遊させその上に座ったり寝転がったりして移動する。時々箒に乗っていることもありそのときの速度はかなりのものだという。
【魔術】
《天才リギルゥの6つの秘密 -フル・アベレージ-》
彼女は凡そ基礎となる属性「火」「水」「氷」「風」「地」「雷」を操ることができ、しかもその完成度は中々のもので、それを極めた者には劣るものの少し習っただけの者や通常の魔術師相手ならば十分すぎるほど。
それぞれの属性が示す自然現象を操ったり起こしたりすることができ、いわば自然を味方につけていると言ってもいい。ただしそこまで大規模なものではなく、あくまで特定箇所への攻撃、小規模なもので本物の災害級のものは操れない。
《あなたは泡沫?それとも幻夢? -バグ・ヘイズ-》
幻惑魔術。対象に幻覚や幻聴を見せたり幻影を出現させるなどといったことが可能。だがそれら自体に攻撃能力は無く本当にただの幻覚。ただしその完成度は極めて高く一目ではそれが現実か幻影なのか判断できないほど。
リギルゥはこれと上記の魔術を使っての連携を得意とし、敵を混乱、翻弄することに関しては彼女の右に出る者はほとんどいないだろう。
【概要】
郊外の森の奥深くにある道具店「リギルゥ魔道具店」を営んでいる。
そこでは彼女が作り出した魔道具、つまり魔力を原動力とした特殊な道具を売っているのだが、その道具類の使い道があまりに無駄なものがほとんどで、何の為にあるのかよく分からないものばかり。そもそもこの店を知っている人物すらもほとんど居らず店はいつも閑古鳥が鳴いている。
彼女は"元"円卓騎士であり、そのナンバーは"4位"。性格は飄々としているものの悪に肩入れをするということもなく、「霧の魔女」と呼ばれた彼女は順当にその責務をこなしていた。
しかしそんな彼女であったが彼女の中に"正義感"というものは存在せずただ"「妹」を助ける"という感情によるものだった。その方法とは
恒久平和騎士団の本拠地にあるという「全治の薬」を盗み出すためのものだった。その為に外面を繕い自身の本心を隠してきた。
妹はいわゆる不治の病というものを患っていていつ死んでもおかしくない状態だった。それを治すにはその「全治の薬」を盗み出すしかない、その選択が正しかったのかどうかは未だに答えは出ていない。
ある日妹の容態が急変、もはや一刻の猶予もない状況に立たされた彼女はその日に作戦の決行を決意、しかしそれは急なもので準備は万端とは言えるものではなかった。
その魔術の特性から保管庫への侵入、強奪は容易、しかしその後の対処までに手が回らず追っ手に追われることになってしまう。魔術を全力で行使しなんとか逃げ延び妹の元に辿り着いたその時には"もはや手遅れだった"
妹は既に病に蝕まれ、その域は途絶えていた。
それから暫くは無気力に苛まれ、そしてそれから立ち直り─────いや、無理やり目を背け盗み出した薬の研究を始めた。
そしてその研究によって見つかった事実は、この薬は完治の薬などではないということだった。この薬の実態は「不老の薬」。文字通り歳を取らなくなるという禁忌中の禁忌とも言うべきものだったのだ。
恐らく騎士団が押収したものを保管していたということだろう、その噂が捻じ曲がり間違った方向で伝わった。それを悟った彼女は自分の愚かさを嗤い、そして戒めとしてその薬を自らで飲み干した。
「不老者」
不老とは即ち寿命が無いこと、不死とまではいかないがそれはつまり自身の時間を失くすことと同義だ。だが尚もそれをしたのは"妹への贖い"でもあるのだろうか。これは今から約10年前の出来事である──────
かくして彼女は「森奥の魔女」と呼ばれる風変わりな魔女が誕生した。
最終更新:2016年12月21日 00:31