「ゆ、結衣、今日うちに来ない?」
そんなことを京子に言われた。
京子からそんなことを言われたことは無かった(いつもは京子から押しかけている)
ので一瞬面食らってしまった。
「まあ、別にいいけど」
「じゃあ、行こ」
断る理由も無いので即OKした。
いや、むしろ、誘われてとても嬉しかったからだ。
なぜなら
私は京子に恋をしているらしいからだ
「お邪魔します」
「今お茶持ってくるから」
「ありがとう」
そう自覚してからは京子の目をまともに見て喋ることが出来ない。
まさか、私が少女漫画のヒロインみたいな想いを抱くとは想像していなかった。
「お待たせ」
「ありがとう」
緑茶と茶菓子の盆を持って京子が私の前へと座る。
うう・・・真正面はきついなあ・・・
いつも饒舌な京子は何故か今日は静かだ。
何かあったのだろうか?
沈黙・・・・・
「ゆ、結衣///」
「な、何?」
いきなりだったから少し驚いた。
「そ、その///」
気のせいか、京子の顔が紅潮してる気がする。
「結衣ってちなつちゃんのこと好きなの?もちろん恋愛的な意味で」
一瞬思考が停止した。
ああ、そういえば京子はちなつちゃんが好きなんだっけ。
まさか、そのことを確認するために私を呼んだのだろうか・・・
少しショック・・・
「・・・いや、違うよ」
「よかったー、これで心置きなく言えるかな」
ああ、やっぱりそうだったんだ。
頑張ってちなつちゃんに告白してくれよ。
そして、グッバイ、マイラヴ
「結衣大好きーーーーーーー」ガバッ
「!!!!!!」
本日二度目の思考停止
今起きていることに脳の処理が追いつかない。
あれ?どういうことだろうか?
「きょ、京子、大好きって?///」
「言葉通りだよ。結衣が大好きなの!///」ギューッ
きょ、京子苦しいよ
「でも京子はちなつちゃんが好きなんじゃ・・・」
「もーあんなの本気にしてたの?あれはそういう好きじゃないよ」
ということは・・・・・
「わ、私も京子が大好きっ///」ガバッ
強く抱き返してやる。
「えへへ~私たち両思いだったんだね」
「ええ、そうみたい」
その後私たちはどちらからともなくキスをした。
そして、京子の家が今日誰もいないことを思い出した。
終われ
最終更新:2010年03月31日 22:05