バレンタイン - 11dgtyy @ ウィキ

「つ、ついにこの日が来たわ」

「なんや綾乃ちゃん。京子はんと結ばれたん？」

「ちちち違うわよ！今日はバレンタインデーよ！」

この日のために練習したんだから・・・！

眼鏡を外す千歳
（「歳納京子、チョコよ」
「綾乃ありがとう。私、チョコより綾乃が食べたいな」）

「ええな～バレンタインデー」

「チョコ食べる前に鼻血ですぎよ。今日の家庭科はチョコ作りなのよ！」

「京子ちゃんなら喜んで食べてくれると想うでー。

－家庭科室－

「京子、真面目にやりなよ」

「私は食べる専用なのであります。
ちなつちゃんからチョコ貰えれば今日は幸せなのであります」

「ちなつちゃんなら昨日貰ったけど。
あかりと今日風邪で休みじゃん」

「え、私貰ってないよ？
じゃあ結衣のよこせよ！
あいつらあれだけ手うがしろっていったのに。」
いーもんね、綾乃んとこ言ってくるから！

「不真面目な人にはあげません。なんで不機嫌なんだよ」

（一個あるけど帰りに渡せばいいよね）

終了の時間です。まだの人は残ってくださいね。

「あれだけ練習したのに黒焦げになってしまったわ。グスン」

「違うで。私が妄想してて時間ミスったうちが悪いんや。本当に堪忍な」

大好きな綾乃ちゃんを泣かせてしまったわー。私どうしたらええんや・・

「あーやの。何泣いてるの？また何か拾って食べた？」

「グスッ。と、歳納京子。泣、泣いてないし拾ってすらいないわよ！」

「ん、チョコできたの？間っ黒だけど」

「あ、見、見ない・・・」

パク

「あ・・・」

「見た目は悪いけど美味しいよコレ。結衣と千歳も食べてみなよ」

「・・・いやこれダメだろ」
「さ、さすがにわても無理や」

「結衣はちなつLOVEだからちなつちゃんの味しか分からないんだよ。
千歳も分からないなんて千歳より私の方が綾乃に合ってるんじゃないの？」

（赤面する綾乃）

「お前は昼飯抜かしてお腹空いてるだけだろ」
「今の告白でっか？」

「え、何の事？いやーお腹いっぱいになったよ。はいコレお返し」

「何よコレ？」

「チョコとか作れないから。今日の工作で作った小さな置物だけど。」

「あ、ありがとう大切にするわ・・・グス」

「あれーやっぱり綾乃泣いてるじゃんどうして？」

（京子はんありがとなー。今度漬け物ご馳走するわぁ。
今日は良いモノ見せてもらったわ）

「・・・千歳余ったけどチョコいる？」