お嬢様幼稚園から一般の幼稚園に転入してきた向日葵。
とっつきづらさから誰も一緒に遊んでくれない。
孤独な日々を淡々と送る。
今日も一人ベンチに座っていると後ろから声を掛けられた。
「何してるのー?」
「・・・貴女には関係ありませんわ」
「ふーん、隣に座ってもいい?」
「・・好きにしたらいいですわ」
こんなに誰かと喋ったのは久しぶりだと思いながら
隣の少女を観察する向日葵。
「向日葵ちゃんだよね?私、同じクラスの櫻子、大室櫻子だよ。」
「・・・櫻子・・・ちゃん」
「うん、よろしくね!」
万遍の笑みでそう言う櫻子の顔を見て向日葵は赤面してる
自分の顔に気づいた。視線を逸らしてしまう。
「こ、こちらこそよろしく・・」
「うん!ねえ、一緒にブランコに乗ろうよ」
そう言って向日葵の腕を引っ張り駆け出す櫻子。
向日葵はこの子ともっと仲良くなりたいと思った。
最終更新:2010年03月31日 22:50