そこは…… 暗闇だった。
「簡潔に…説明する」
「お前ら、戦え」
「逆らえばーーー殺す。こんな風にな」
ポン☆
男が倒れた。
「お前らは首輪がついている……爆薬を仕掛けた。威力は見ての通りだ」
男は頭が無くなっていた。
「いいかーー。生き残る条件は2つだ」
「まず、最後の一人になるまで殺し合うこと」
「それか……お前らの中に何人か赤い首輪をしている奴等が居るだろう?そいつらは……まぁ、例えるなら賞金首だな。いいか……『赤い首輪』をしている奴を殺せば、それだけでゲームクリアだ」
明らかに、場がざわついた。慌てて首元を隠す人間もそれなりに多かった。
「当然だが、赤い首輪の奴等は強い。生半可な装備、それこそ銃でも殺せないような連中だ。 人間の屑や吸血鬼みたいな本物の化物も居る。……挑むなら、気を付けることだな
個人的には……徒党を組むことを進める」
「あぁ、もしも赤い首輪もちが全滅したら、その時点でこのルールは無効だ。その場合は最後のひとりになるまで生き残ることだけが優勝条件となる……まぁ、頑張れ」
「お前らにはこのディバックが与えられる。中には地図や食料に…ランダムでアイテムが入っている。運が良ければ強力な武器が当たる可能性もある。無ければ何とかしろ」
「…思ったより長くなったな。では、説明は以上だ。異論は…認めない」
男は端末を操作した。
「ゲーム…スタート」
参加者たちは転送されていく……ゲームが始まった。
最終更新:2018年01月20日 14:59