企画の感想です。
スンナリと読めた。
が、読んでも特になんの気持ちもわかない。
雰囲気と冒頭の掴みは良い。
展開に関して
ラストは
『唯「これだけ人が集まってもまだ余裕があるなんてムギちゃんの家ってすごいんだね!」
さわ子「だから言ったでしょう」ドヤ』
で終わるけど、最後がさわ子のセリフで終わるなら律にでも
律「さわちゃんまで!?」
みたいな、原作の「呼んでないのになんでいるの!?」なノリで締めてあげられれば良かったんじゃないのかなと。
『だから言ったでしょ!』と言われても、冒頭に言ってる箇所ないから、「ん?」ってなる。
律「いや、いってねーし!」でも
付け足しがあればスンナリと行くけど......オチが弱い。
2→スレタイバーン→1の方が本当に話の流れがスッキリするし、ミステリアスが増すよなと思えた。
(この流れなら1での『ところでこの部活は秘密がある〜』での説明と2での梓以外の4人での会話で内容が重複することがない)
結論として、1はいらない。
ツムギュダーなのかムギエイラなのか。
戦闘部分
→いきなり戦闘しててなんかイマイチわかんない、いや、わかるんだけどさ、1人1人相手していって、あずにゃんが唯だかムギの相手をするのは。
でも、せっかくのムギハウスようこその企画なので、そこは戦闘部分の描写で終わるんじゃなくて『ここは〜〜の間! 相手は私だ!!!』というポケモンのジムみたいな説明でさ、つらつらとムギルーム@ムギハウスの様子を描写してても良かったのではないかな、と。
あずにゃんが「学校を守る」ために戦う理由がない。
→先輩たちを正気に戻してヤルデス!!!!
なら、まだわかるけど(いや、でもこの醒めたあずにゃんという設定がヤルデスあずにゃんになるのを邪魔してて無理だな。高2年あずにゃんならカムバック私にゃんで乗り切れるけど、高1年の6月にゃんだしな。そもそもこの6月指定は何か意味があるのだろうか)、流されるままにコスチュームを渡されて、ムギハウス行って戦って。
いや、コスチューム渡されただけで、ここまで役になりきれるあずにゃんはむしろノリノリなのかも。
夢の受け取り方。
・あずにゃんが征服にノリノリであり、学校乗っ取り作戦の前にムギたちの仲間になっていた場合
夢は完全に寝る時の夢で、冒頭からのストーリーは完全にあずにゃんの夢の話。憂と和の夢の中での扱いに反省する、ムギへの服従心に矛盾がない
・あずにゃんが征服にノリノリであり、学校乗っ取り作戦後にムギたちの仲間になっている場合
夢は夢である。冒頭からのストーリーは事実上となる。
憂と和との関係に矛盾が生じる。
これこんな風に4パターンやってたらめんどくさいっ。書いててそもそもどっから夢になったのかな、と思ったけど学校内で紅茶式人間洗脳煙幕撒き散らしてるとこを思い出して推測をやめた。
『自分は二割の人間だったようだ。とはいえ八割の人間が洗脳されたのだとすれば、充分征服成功といえるのではないか。』
ここで既に梓は洗脳されていて、この部分から夢から覚めるところまでがすべて夢の内容だとしたらもうこの話はオールオッケーになりそう。
どこからどこまでが夢の中なのか推測することができない書き方でモヤモヤ終わり、リドルストーリーでもないため、読後感が若干悪い。
台本調で、ラストのみ手紙の形で地の文。、
冒頭の入り、雰囲気、読みやすさ、展開、すべて普通なんだけど、その普通さがけいおんの雰囲気のウリなんですよね、偉い人。
ということで、終わりの手紙もよくあるパターンだけど、この話はやっぱこの終わり方でないと!
良かった。
シルキとフィオラでベタだなー、と思いつつ、
シルキでググる。
シルキー(英:Silky)は、何世紀にも続く旧家に現れる幽霊のこと。亡霊の一種だとも考えられている。イングランドの伝承では、シルキーはシルクのドレスを着ていて、シルキーが動いたときにそれが擦れてさわさわと音を立てる。そこからシルキーと呼ばれているとも言われる。家事などの手伝いをしてくれ、わりと美人の姿をしていると言われている。しかし、怒らせてしまうと嫌がらせをしたり怖がらせたりしてその家から住人を追い出してしまうと言われている。
フィオラは花という意味らしいのでまあまあまあまあ。
亡霊が取り憑いているのか、それとも生まれ変わりで「くっ......血が疼く......」なのかは置いといて、
最後の電話のやり取りで互いをシルキお姉ちゃん、フィオラって呼んでいるからイマイチぼんやりとした終わり方になったなぁと。
いや、亡霊取り憑きが濃厚になった終わり方だったのかな。
この冒頭の書き方!!!!!
これなのよ!!!!すきぃ!!!!!
ただ、『私達は、それ以上の関係です。』という但し書きのわりには話がワガママお嬢様と困るメイドの関係だったかな、と。
展開はラーメンの下りで、ラーメン二郎に間違えて入ったらクソ面白いのに、と思ってたけど、普通のラーメン屋でしたな。
あと、「こんなに美味しいのね!」って言った後にレストランっぽくシェフに挨拶しようと厨房に入ったら、コンビニの冷凍ラーメン置いてあったりとかねwww
でも、紬パパンがオチとしてラーメン屋を家に呼ぶってのは、ムギハウスしてます。
むしろ、この話の流れの方がムギハウスしてます。
最後に挿絵が入ってたけど、やっぱ絵の情報量ってのは、文章に勝るものがあるなぁと。
他の人が挿絵なしでこれだけ挿絵ありは、文章のみの他のSSがかわいそうになるくらい。
挿絵の縛りとかなかったし、企画者も挿絵書いてくる人は想定外だろうし、挿絵の有り無し叩いているわけではない。本当にそこら辺はどうでもいい。
言いたいことは、絵の情報量ってすげーってことだけ。
だって、この絵1枚でこのSSに書いてあること終わるもの。
オチとして、父と斎藤のやり取りも書かれてて王道でした。
展開としては、山無し谷無しだけど、台本調によるテンポのよさ読みやすさのため雰囲気と読みやすさはよかった。
6番手にして、初めてムギハウスに普通に遊びにいくSS。
幼女のみんなひねくれすぎっ。
律澪:唯梓:紬菫=6:3:1の比率かな。
6人だとカップリングからあぶれなくていいね。
あー、ムギ、録画係りかぁとならなくていい。
区切りの使い方がやや、うるさいかな、と思った。
そこ分けるの入りますかね?と。
三人称の文章なんだけど、自分はちょっと違和感があった。
一人称の文章の主語だけ変えて三人称にしたような文章だという印象を受けた。
『ちょっとだけ言い淀み、紬のほうを見る唯。』
も『少しだけ言い淀み』とか、あまり口語表現を使わないようにするともっと三人称っぽい文章になると思う。
三人称に限らないのであれば、唯、澪と紬で視点変換して話を進めて行くのも面白いかもしれない。
最後の桜の場面は紬以外の唯か澪視点になるように考えて。
あと、語尾で『直感で感じ取っているから、かもしれない。』を同じような箇所で2回も使ったり。
途中の『紬女史』という表記。
■ 大辞林 第三版の解説より
じょし【女史】
- 見識や教養が豊かで,社会的に活動している女性。また,そういう女性に対する敬称として名前の下につける語。
- 律令制の女官の一。後宮で,文書の事をつかさどった。
- 古代中国で,王后の礼事,後宮の記録などをつかさどった女官。
うーん、女史なのかな。
そこまで多用しないほうが良さげなイメージが僕の中にはありましたがどうなんでしょう。
この桜の木の下で私が出来たの!
とかいうオチかと思ってました、ごめんなさい。
最後に唐突に唯澪しだしたからもう少し序盤になにかあると良かったかもしれない。
全体的に男っぽいりっちゃんっすな。いやぁ、オチwww
冒頭で律に「あの眉毛......どっかで......」とか言わせておいたらよかったかもしれないけど、......いや、なくてもいいか。
紬父がぶっ飛びすぎてて、あまり話に入っていけない。
昨日助けてもらった女の子に自分の会社をねぇ。しかも紬との結婚をね。ぶっ飛んでますなぁ。
オチを読むと澪と律の関係がイマイチわからないね。
付き合ってるのなら、浮気調査として成り立ってるけど、付き合ってないのに調査か。
よくぞ、1レスに......。
2レスに分けてもよかったのよ。
謎解きレスと解決レスみたいな。
全員まるで催眠術にかかっているかのような。
そんなに一緒にいるのになぜ見分けがつかない......!!!!
あんまり紬家に行った意味もないし。これ部室でできるよ!
冒頭の、この律と澪のやり取りはうまいなぁと思う。
原作ネタをうまく使いつつ、ムギ家に行けるようにストーリーを流れやすくしてる。
ものすごく関係ないけど、消費8%になったら147円のペットボトルジュースは151円と半端になって大変だよな、ということを思い出した。
澪と梓がツッコミを思っても口に出さないの、いいと思う。
あまりにも他のメンバーに家を見せたくないから、佐々木さんの家をレンタルしたのかと思ったら斜め上を行ってた。
この三点リーダーの...と・・・の使い分けはなにか意味があるんだろうか。
律→紬→澪→
律→澪→律→
澪→唯→唯(区切る必要あった?)→
澪→唯→紬→
紬→紬→紬→
律→紬→紬
場面転換の際に視点が変わるってのはよくあるけど、
あまりうまく視点転換出来てないとバサバサと慌ただしく視点が変わって読みにくいな、と思った。
18のうち
律視点4
澪視点4
唯視点3
紬視点7って割り振りだし
最初から最後までムギ視点で一貫していた方が良かったんじゃないのかな、と思う。
斎藤の『自分たちは何の努力もせずに、女神の力に頼るなど…神への冒涜、言語道断です』
このセリフはこの話の女神のあり方を全否定してる気がwww
最後の「みんな、私のお家に来てみない?」は3人の魂を言ってしまえば天国っぽいところに昇天させるってことなのかしら。
梓「はぁ・・・あ、せっかくだし免税店みてこよっかな」
あ、このあずにゃんAB型してる!ってなった。
成田国際空港→スーズダリ
→ルブアルハリ砂漠→バンコク?
自分のモノわかりが悪いせいだけど、オチがわかりづらい。
律や澪にでも、説明っぽいことを言わせて終われば良かったと思う。
全体を通して読み終わった後だと、
(まるで教会かお墓みたい)な講堂に自由に出入りできる合鍵を持ち、施錠をするムギという設定がキてるな、と思う。
このムギは生と死を行き来する存在であり、協会とお墓という場所は生と死の気配が濃厚になる場所だからだ。
そんな場所に自由に立ち入ることができ、自ら鍵をかけることができるというのは本当にいいと思う。
冒頭は生理の話から始まるけど、それも月1でムギが入れ替わってるってことの暗示であると思える。
『 孵る時を忘れた卵のように眠り続けているという少女のことを。』という文章からも、生理の話がムギオリジナルとムギコピーの暗示であるということがうかがえる。
→言っててイマイチ自分でも意味はわかってない。
卵子がムギオリジナルの暗示で、
生理という現象(腹痛、痛みを伴う、月1という周期的なモノ)がムギコピーの暗示......とか
生理の話と講堂の場面を結びつけるとなると、講堂の果たす役割は子宮ということになる。
卵子が
成長するか、流れるか。
生か死か。
という対比関係は子宮の中でも起こっているからだ。
さわ子=助産師
ムギコピー=水子
という捉え方でなんでかあのムギの語りの部分を読んでしまったんだけど、それはちょっと飛躍しすぎな読み方だろ、と思う。
プルーストを読んだことがないから、どういう感じで話が似ているのか、それともタイトルだけなのかわからないが、
「失われた時をもとめて」は紬ではなくムギじゃないとダメなのは
これが、
ムギオリジナル(紬)が意識を取り戻す話なのではなくて、
ムギコピーが引き継いでいないはずの「マドレーヌ」に関する記憶を思い出すという終わり方であるからだ、ということはわかりました。
一体どんなしきたりがあるのかと思えばwwwwww
いやー、いいオチでした。
すんなりと読めて、オチもちゃんとしてて良かったです。
最初から最後までとても少女漫画。
所々で文章に違和感があった。
「その家〜」と書かれた次の文章で「この家〜」だったり。
『僕は電信柱にぶつかった。』
ここまで少女漫画らしい雰囲気を醸し出していたんだから、もうちょっといい怪我の仕方なかったのか。
最後の場面はアニメでみんなで律の家に遊びに行った場面に繋がるのかと思ったけど、澪とムギしか遊びに行っていないのかね。
書いた本人は面白く書いたんでしょうかね。
最後、菫が起きる時間、6時になってるけど、それだと冒頭と矛盾があるよな。
書かれた方、お疲れ様でした。
上から目線ですみません。
ブーメランはしっかりと受け止めます。
最終更新:2014年04月08日 07:33