全作品読みました。
作者の皆様お疲れ様です。ありがとうございました。
作品それぞれの個性を楽しませて頂きました。同じテーマでもいろんな作品が書けるものですねー。
以下、感想です。作品によって長短はありますが、ご容赦ください。
アイデア勝負の作品。企画のトップとしては勢いがあって相応しいと思いますが、それ以上でもそれ以下でもない。
ラストのさわちゃんのセリフはアニメから引っ張ってきていることはわかりますが、これで落とすなら冒頭でしっかり伏線を張っておいた方がよりオチが際立つのでは?
バカバカしさに包まれた世界観、面白かったです。
練り込んで力を入れて書かれたということがとても伝わりました。
4あたりから作品の特長であるアホらしさに勢いが出てきて、笑わせていただきました。
ただ、中盤の面白さに対して、冒頭の掴みがちょっと弱いかも。もっと最初から飛ばしていって欲しかった。
三人称の地の文がちょっと読みにくく、なんとなく不慣れな感。でも冷静で淡々とした調子は作品の笑いを引き出していたと思います。
この作品を読んでいて面白かったのは所謂「ナンセンスギャグ?」なところだったので、ラストはちょっと拍子抜け。こういうエンドもアリだと思うのですが、最後までギャグの調子で突っ走って欲しかったです。
中盤の面白さには引き込まれたのですが、冒頭とラストが少し私の好みとズレていました。
かわいらしいお話だなと思いました。ただもう少しインパクト、読者の心に引っかかるアクセントが欲しかったです。
琴吹家と斉藤家の馴れ初め、という題材は面白いなと思いました。
20世紀初頭の欧州の雰囲気はこのふたりにぴったりですね。
ただ、シルキとフィオラが惹かれ合う部分の描写をもっと膨らませて欲しかったです。お互い好き合っているんだ、という部分が今ひとつピンとこなかったので、感情移入しきれず、以後の展開が入ってきませんでした。
余談ながら、第一次大戦は、開戦当時まさかこれほどの規模になるとは予想されていなかった、と聞いたことがあります(記憶違いでなければ)。ですので、「宣戦布告…ついに来たか…これは世界大戦になるぞ!」というセリフに引っかかりを覚えました。
野暮なことを言ってすみません。ですが、実際の事件を素材にとる場合、下調べをしておかないと、些末なところで足を引っ張られてしまうので少し注意をした方がいいかと思います。
ラーメン、銭湯、とムギが楽しみそうな素材。
読んでいて映像が何となく想像できる展開でした。
原作・アニメで登場のない紬父を登場させて斉藤と絡ませるのも二次創作ならでは面白さで、設定作りがうまいなと思いました。
イラストについては賛否両論あるようですが、私は問題ないと思います。作者さんがどういうイメージで文章を書かれているかもわかって面白いですし。
キャラクターの特長をうまく捉えていて、皆のセリフがコミカルで面白い。
如何にも「言いそうなセリフ」「やりそうな行動」で、5人の個性を上手に表現していると思いました。
ムギテーマでも、5人全員を出演させると「けいおん!」らしくなっていいですね。律澪のエピソードなんて本当にありそうですし。唯梓の絡みもうまい!
作品のことをしっかり理解して、それを上手に表現されているのでまさに二次創作のお手本のようなSSだなあと感服しました。
「万年桜」というのがいいですね。絵的にロマンチックなので、映像で観てみたいなあと思わせるラストでした。
さすがに無理のある展開だなぁって思っていたら、最後のオチでそういうことですか、と。律澪はよかったです。
最後の菫のモノローグツッコミがよかった。おかしい人たちの集団の中にいる1人だけの常識人っていいですね。
この菫は軽音部に入らなさそう…雰囲気に圧倒されて入部を断念した1期7話の純ちゃんを思わせますね。
冒頭の飛ばし方はとてもいいと思います。一気に作品世界に引き込まれました。
1143円って税込1200円ですよね。だから中途半端どころか、商売人としてはよくやる値段設定。作者の方は小売業?こういう
小ネタだいすきです。
5人の動かし方がうまくて、梓の律に対する当たりのキツさや唯をスルーする様子も笑えました。
最後の落とし込みはちょっと無理矢理過ぎる気もしましたけど、澪の現実逃避が面白かったのでいいのかなーと。
白眉はタイトルに名前があるのに大した扱いを受けてない純ちゃんですね!
素晴らしい
コメディでした。
ムギの初見のイメージがベルダンディーだったところから思いついた作品。
どうせならもっと事件を起こしてもよかったかも。展開に意外性がなかった。
意図的に掴んでやろうという冒頭。いきなりラクダって…うーん面白い!
唯梓と律澪の役割分担もうまい。家に着いてからのりっちゃんのツッコミもいいですねー。
こういうお話ってこち亀なんかにありそうですよね。
しつこいですが冒頭のラクダにやられました。めっちゃ面白かったー!
プルーストはもちろん未読。どこまで元ネタと
リンクしているかわかりませんでした…が、それとは関係なく読めました。
ムギがよく口にする「夢」にどれだけの想いが込められているのか。素晴らしいラスト。何げない日常、何げない言葉に秘められた想い。原作・アニメにもどこか通じるようなところもあり、けいおん!の二次創作らしい作品と言っていいかもしれません。中盤以降は涙腺が緩みっぱなしでした。
地の文も読みやすく、文章力も抜群。間違いなく傑作!
自慰行為についてもっと掘り下げたら、面白かったかも。おそらく時間的に厳しかったのでしょうが。
アイデア勝負の作品。原作設定をうまく生かした面白いアイデアだなと思いました。
初恋物語。ラストが切ないですね。
お姫様みたいなムギは、年下から見たら憧れのお姉さんって感じなんだろうなーって思います。少年の日の思い出ですねえ…
全体的な印象としては、やや作りが粗いように思えました。
作ろうとした世界観が急ごしらえで骨組みが弱いような。
締め切りがあるのでやむを得ないですが、作品の持つ雰囲気がよかっただけに、もっと練り込んで欲しかったです。
あと細かいところすみません。ムギは「ベタ」っていうかな?ちょっと違和感を覚えました。
こういう発想はなかった。他の作品と比較して異彩を放っていると思います。ただ、後半で菫の口調にやや違和感。
以上です。
作風に違いありますので、どれが一番?と言われると難しいのですが、特に印象に残った作品は…
以上5作品でした。
もちろん、上記以外の作品も楽しませて頂きました。
最後にもう一度、作者の皆様お疲れ様でした。
最終更新:2014年04月08日 07:39