紬は強く強く唯を抱きしめた。
彼女の力は強く、唯は呼吸困難に陥ってしまう。
それでも唯はもっと強く抱きしめるように求めた。
もっと強く。離れたくない。
その思いだけが二人の間を巡り。より強く結びついていく。


唯「……はぁ……はぁ……」

紬「唯ちゃん、大丈夫?」

唯「だいじょうびだいじょうび。これくらいへっちゃらだから」

紬「ちょっと休憩しましょう」

唯「でももっとムギちゃんのこと…」

紬「それなら、ここで」

紬は自分のスカートを捲ってみせた。
パンツには薄く染みができている。

唯も真似してスカートを捲りあげた。
純白のパンツには染み一つない。


唯「ねぇ、私はまだ濡れてないから、ね」

紬「さわっていいの?」

唯「うんっ!」

唯はつとめて明るく言った。
彼女にとっても初めての体験である。怖くないわけではない。
それでも、紬と結ばれる喜びが勝った。

紬「パンツの上から触るね」

紬は唯のパンツをそっと撫で始めた。
しばらく撫でていると筋のあたりに皺ができてくる。
その皺に指をあてて何度も撫で続けた。
力はほとんど入れていない、触る程度の愛撫。

本来、この程度の愛撫では女性は感じない。
しかし、唯のパンツを触っているのは紬なのである。
その事実が唯の心を掻き立てた。

結果として紬が撫でただけでパンツには染みができてしまった。

唯「ムギちゃん…」

紬「…うん」

二人に多くの言葉はいらなかった。
唯の考えを理解した紬は、唯のパンツを脱がせはじめた。

やがて唯の局部が顕になった。

紬「唯ちゃんのここ触ってもいい?」

唯「…うん」

紬「触るね」

紬はまず毛をゆっくり撫で始めた。
唯のそこには薄っすらと毛が生え揃っていたのだ。

唯「ムギちゃん、くすぐったいよ」

唯は軽く抗議するが、紬はそのままさわり続ける。
性器に刺激を与えない程度の優しい愛撫だったが、それでも唯の顔は紅潮していった。
紬がゆっくりと、しかし着実に、撫でる力を強くしていったからだ。

唯「ムギちゃん…」

息を少し荒くした唯がつぶやく。
紬は満足そうに微笑んだ。

紬は自分の人差し指をぺろりと舐め、その指で唯の陰核を攻め始めた。
優しく触れると唯の陰核はすぐに固くなった。

唯「そこ…だめっ…」

紬「少しだけだから、ね」

唯「…うん」

紬は指を情熱的に動かし、擦ったり優しく叩いたりして陰核を刺激し続けた。

唯「ふはぁ…はぁ…はぁ…」

唯の息が荒くなる。
呼吸も不規則で、紬に伝わるほど心臓の音は激しくなっていた。

唯「ムギちゃん…私…もう…」

紬は陰核から指を離し、膣のまわりを触ってみた。
紬の指にねっとりした液体が絡む。

紬「唯ちゃん、これ」

紬は指を唯に見せた。
彼女の指からは液体が糸を引いている。

唯「…うん。もうできちゃったみたい」

唯「ムギちゃんを受け止める準備…」

紬「私のパンツ、脱がせてくれる?」

唯「うん」

唯は丁寧にパンツをひっぱって脱がせた。
今までにない鼓動の高鳴りを感じる。
それは紬とて同じだった。
二人はこれから行われることを想像して得も言われぬ高揚感を感じていた。

好奇心もあった。
繋がることのできる喜びもあった。
だが、それ以上にお互いを欲する気持ちで二人の心は果てしなく高まっていった。

唯「ムギちゃんのここ」

紬「もう準備できてるよ」

唯「うん…」

ばっちこい

二人には女同士で繋がるための知識があった。
いざというときに困らないために。
また、そのときのことを想像し、自慰に耽るために。

紬「貝合わせしよっか」

唯「うん」

紬は唯の上に乗り、大切なところを擦り合わせようとした。
唯も自らの局部を押し上げるようにして快楽を求めた。

しかし――。

紬「…あんまり気持ちよくないね」

唯「…うん」

紬「漫画ではこうしてたんだけど」

唯「じゃあね、こうしたらどうだろう?」

唯は立ち上がり、足を挟んで紬の逆側に行った。
紬の足の間に自分の足を入れ、互いの局部がぶつかるようにしのだ。

紬「…唯ちゃんのがあたってる」

唯「ムギちゃんのもうとろとろに暖かくなってるよ…」

唯は左右に軽く動き、摩擦を生じさせた。
今度は無事に快楽を得、二人同時に声を漏らす。

紬「私からも動いていいかな」

唯「うん」

お互いの顔が見えない体位でのセックス。
しかし二人は声と熱によって、お互いの存在を痛いほどに感じていた。

紬が動くと唯が甘い声を漏らす。
唯が動けば紬が甘い声を漏らす。

唯「ムギちゃん……私、私」

紬「唯ちゃん、私も」

二人は徐々に動きを加速させていった。
より強く自分を押し付け、より強い刺激を求めて擦り合う。

紬「唯ちゃん…なんだか私おかしいの。変になりそう」

唯「わ、私も。でも…‥」

紬「これがイクってことかな?」

唯「そうかも」

紬「唯ちゃん…一緒に…」

唯「うん、ムギちゃん…あっ」

唯・紬「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ」


二人は声にならない声をあげ、達した。
ほんの二十秒ほど余韻に浸った後、紬が唯の顔を覗き込む。


紬「唯ちゃん…」

唯「ムギちゃん。私…」

紬「すごかったね」

唯「うん。でも…心がいっぱいかも」

紬「うん…」


紬は唯を抱きしめた。
唯も負けじと紬を抱きしめた。
互いのぬくもりを感じながら、二人は心地よい脱力感を噛み締める。



いちじかんご

律「はぁはぁはぁ…ここまでくれば。…唯とムギ?」

唯「あっ、りっちゃん」

紬「//」

律「二人もやっと結ばれたのか。それはめでたいな」

唯「りっちゃんありがとう。それでりっちゃんはどうしたの?」

律「さわちゃんから逃げて来たんだ」

紬「さわちゃんから?」

律「匿ってくれ。もうペニバンつけて腰を振るのは嫌なんだ」



すうふんご

さわ子「りっちゃんどこーーーー!!」

紬「さわちゃん?」

さわ子「唯ちゃんとムギちゃん…。あぁ、そういうことね。学校ではほどほどにしてよね」

唯「さわちゃんも人のこと言えなそうだけど」

さわ子「ところでふたりとも、りっちゃんみなかった?」

紬「りっちゃんなら今日は帰る、って言い捨てて校門のほうへ走っていきました」

さわ子「本当?」

唯「うん」

さわ子「そう…それは残念だわ。じゃあね、唯ちゃんムギちゃん」

唯・紬「さようなら」

唯・紬「…」

唯「もう出てきていいよ、りっちゃん」

律「ふぅ…助かったよ」

紬「大変ね、りっちゃん」

律「うん…」

紬「りっちゃんはどうしてさわちゃんと付き合ってるの?」

律「さわちゃん、棒さえ求めなければいい女なんだ」

律「胸の揉み心地も最高だし、泣き顔だって最高に唆るし」ゾクゾク

唯「り、りっちゃん?」

律「まぁ、さわ子が棒を欲しがるのは週に一回ぐらいだから、それさえやる過ごせばいいんだ」

紬「そ、そうなんだ」

律「…私は帰ってオナニーでもするよ。匿ってくれてありがとな」

唯・紬「…」

唯「りっちゃん達も変わってるね」

紬「ええ…」

唯「そろそろ服を着よっか」

紬「そうしましょう」



きがえご

澪「おっ、唯とムギじゃないか」ガラッ

紬「あら、澪ちゃん」

唯「澪ちゃん聞いて。私とムギちゃんエッチに成功したんだよ」

澪「そ、そうか…」

紬「ゆ、唯ちゃん。そんなの人前で言うことじゃないよ」

唯「でも、強姦からはじまる恋愛の先生は澪ちゃん達だったし」

澪「あぁ……でも私はその梓から逃げてきたんだ」

紬「澪ちゃん…ひょっとして梓ちゃんと上手くいってない?」

澪「…」

澪「梓はかわいい」

澪「レイプから始まった恋愛だけど決して後悔はしてない」

澪「だけど…露出プレイだけは無理だ!」

澪「裸でリードに繋がれて夜の公園を散歩? 無理無理。想像しただけで死んじゃうよ」

唯「た、大変だね」

澪「だろだろ。なぁ、唯、唯は梓のこと大好きだろ。露出プレイの時だけ代わってくれよ」

紬「だ、駄目です!」

唯「ムギちゃんもこう言ってるし無理だよ」

唯(露出プレイなんて絶対嫌だし)

澪「そうか…邪魔したな」ガラッ



紬「…澪ちゃん自殺寸前の社畜さんの目をしていたね」

唯「…うん」

紬「私達も程度をわきまえたほうがいいかも」

唯「そうだね。うっかりムギちゃんを殺したら、私生きていけないし」

紬「私は唯ちゃんになら…」

唯「駄目駄目。ムギちゃんは死んじゃ駄目。死ぬまで私の傍にいるんだから…って、あれ?」

紬「うん。じゃあ私、唯ちゃんが死ぬまで唯ちゃんの傍にいるわ。生きたまま」

唯「約束…」

紬「うん。約束」

唯「あっ、そうだ」

紬「どうしたの」

唯「…ムギちゃん。私の恋人になってくれますか?」

紬「ふふふ、唯ちゃんったら」

唯「ムギちゃん?」

紬「唯ちゃん。恋人って相思相愛の間柄のことを指す言葉なのよ」

唯「えっと…どういうこと?」

紬「私と唯ちゃんは最初から恋人だったってことよ」

唯「えっ、そうだったの?」

紬「うん。だからこれは、強姦から始まった恋じゃなくて」

紬「最初から決まってた恋」


おわり!



最終更新:2013年02月27日 21:05