最近、あずにゃんの様子がおかしいです。

梓「あ、唯先輩!」

唯「あずにゃん?どったの3年生の教室まで」

梓「あの・・・体操着かしてくれませんか?」

唯「ほえ?体操着?」

梓「はい・・・実は家に置いてきてしまって」

唯「うん、いいよ~」ゴソゴソ

梓「すみません唯先輩」

律「わざわざこっちこなくても他クラスに借りればいいじゃねーか」

梓「たまたまこっちの階に用があったもんですからついでに、と」

唯「あ、あった!はい、でもさっき使っちゃったけどいい?」

梓「はい!だからわざわざ・・・いえ、大丈夫です!ありがとうございます」

梓「明日洗ってかえしますね!では!」タタタ

澪「梓にしては珍しいな、体操着忘れるなんて」


次の日

梓「唯先輩・・・」

唯「あ、あずにゃん体操着?」

梓「あの・・・すみません・・・アイロンで焦がしちゃいまして・・・」

梓「これ、新品です」スッ

唯「え、そうなの?いいよそんなの、あずにゃんにはお世話になってるし」

唯「お金払うよ、ちょっと待ってて」

梓「いえそんなとんでもない!私のミスですから!はいこれ」

唯「え~?遠慮しなくていいのに・・・」

梓「すみません本当に・・・」グス

唯「あああずにゃん泣かないで!よしよし」ギュッ

梓「ううう・・・グフ」


澪「梓笑ってないか?」

律「ん~?気のせいだろ」

唯「泣き止んだ?」

梓「・・・はい。それじゃ私行きますね」

唯「うん!また部室でね~」

梓「はい!じゃあまた!」クルッ

タッタッタッタ

梓「・・・・・フフ」ニヤリ

澪「ほらまた!」

律「え~?見てなかった」


最近あずにゃんはドジッ子です。ドジにゃんです。



ジャーン

律「そろそろ帰るか」

梓「全然練習してないじゃないですか!」

唯「まあまああずにゃ~ん!」ダキッ

梓「よしきたっ!・・・もう離してください唯先輩!」デレデレ

澪「ほら律、律ってば!」ユサユサ

律「なんだよ~今帰り支度してんだよ~」

パラパラ ザァァ

紬「あ、雨ね」

唯「あ~私傘持ってないよ~」

梓「唯先輩、2人で入りましょう!私傘持って・・・」サッ

唯「あ、そういえば憂が折りたたみ傘入れてくれてたんだった~」スッ

梓「なかったー!そういえば忘れたんでしたー!!」ポーイ

梓「唯先輩、私傘忘れたんで入れてください!」

唯「うん!相合傘だね~」

梓「もう何言ってんですかぁ///」テレテレ

律「私達はどうしようか」

澪「あの落ちてる傘を使おう」

紬「私は菫を呼ぼうかしら」

テクテク

唯「あずにゃんくっつきすぎじゃない?」

梓「濡れちゃうししかたないじゃないですか」ギュゥゥ

唯「まあいいけどさ」

澪「おい律狭い!」

律「仕方ないだろ澪ちゃ~ん?」サワサワ

澪「どこ触ってるんだ!」ゴチン

菫「お迎えにあがりました紬お嬢様」

紬「おりがと、菫」


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さわ子「新しい服作ったわよ~!」

唯「わ~い!」

澪「ひいぃぃ!!」

さわ子「こら逃げないの!」

梓「唯先輩着替えるんですか?」

唯「うん!これは下着も脱がないと着れないね」

梓「!!!!!!!!!!!・・・・・そ、そうですか」


唯「着替え完了~!」

さわ子「あらいいじゃない唯ちゃん」

紬「かわいいわ~」

唯「そうかな~」テレテレ

梓「・・・・・」コソコソ




唯「さて制服に戻ろうかな」

唯「あれ?下着が・・・」

梓「ど・・・どうしました?」

唯「なんか元のと違うような・・・」

梓「そんな訳ないじゃないですか!ききき気のせいですって!」

唯「え~?でも確か」

梓「ほほほほら!唯先輩って天然じゃないですか!ね!」

唯「・・・・・・・・あずにゃん?」

梓「は、はい?」

唯「なんか様子おかしくない?」

梓「そんな訳ないじゃないですかもう!」

梓「ほら早く着替えて!帰りますよ!」

唯「う、うん」

澪「あれ?梓のポケットからなんかはみ出てないか?」

律「ハンカチじゃね?」


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梓「唯先輩、今度泊りがけで練習しましょう!」

唯「え?どうしたの突然?」

梓「最近たるみすぎです!そろそろ喝を入れようかと!」

唯「じゃあ今日くる?」

梓「え!?」

唯「いや~憂がお父さんとお母さんに用事があって帰ってこないんだよね」

梓「そういえば今日憂さっさと帰ってましたね」

梓(てことは2人きり・・・)

梓「わかりました!じゃあさっそく・・・」

唯「みんな~?今日家に泊まりにこな~い?」

梓「なっ!?」

澪「ん?今日か私はいいけど」

律「私はどうすっかな~」

紬「今日は予定があるの・・・ごめんなさい」

律「私も無理かな飯つくらなきゃいけねーし」

唯「じゃあ3人で泊まりだね」

梓「あ?」ギロ

澪「ひっ!?」

梓「・・・・・・・・・・・チッ」

澪「ひぃぃぃ・・・律ぅううう」

澪「やっぱり律といるぅぅ」ダダダ

梓「・・・・・・・・よし!」

唯「あれ?澪ちゃんは?」

梓「予定があったそうで」

唯「じゃあ2人きりだね!」

梓「はい!みっちりしごきますからね・・・・・・フヒヒ」


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唯「疲れた~!」

梓「お疲れ様です」

唯「あずにゃん厳しすぎだよ~」

梓「いや~ついつい・・・ご飯つくりますね」

唯「うん!ありがと~」



梓「お待たせしました」

唯「わ~おいしそ~」

唯「いただきま~す!」パク

梓「・・・・・・・」ニヤ

唯「ぅん・・・?なんだか眠く・・・」zzz



唯「あれ・・・寝てたや」

梓「おはようございます!唯先輩」ホクホク

唯「ん?」

梓「どうしました?」

唯「なんか下腹部に違和感が・・・」

唯「ちょっとひりひりする?」

梓「食べ過ぎたんじゃないですか?じゃあもう布団でちゃんと寝ましょうか」

唯「???????なんだろこれ・・・」

唯「まぁいいや・・・じゃあ一緒に寝よ!あずにゃん!」

梓「はい!」

唯「え?」

梓「え?」

梓「なんですか」

唯「いや~てっきり嫌です!もう!とか言うものだと」

梓「どうせ勝手に布団に入ってくるんでしょう?もう諦めましたよ」

唯「あちゃ~よまれてましたか~流石あずにゃん先輩っす!」

梓「はいはい、じゃあ寝ましょうか」


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唯「う~ん」

梓「zzzzz」

唯「あれ・・・口のまわりがべたべたするや・・・」

唯「よだれたれちゃったのかな」


梓「うぅん・・・あ、おはようございます」

唯「よく寝れた?」

梓「はい!とってもおいしかっ・・・いえ、ぐっすり寝れました!」

梓「今日も学校ですし一回家にかえりますね」

唯「うん!じゃあまた学校で!」

梓「お邪魔しました唯先輩!・・・・・よいしょ」

唯「あずにゃん来るときそんな袋もってたっけ?」

梓「いやだなぁ持ってましたよ?」

唯「あれれ・・・そっか、じゃあまたね~」

梓「はい、失礼します」

バタン

唯「さて、私も支度を・・・」

唯「なんだか部屋がスッキリしたような・・・」

唯「あずにゃんが掃除してくれたのかな?学校でお礼言わなきゃ」


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梓「でね?唯先輩が~」

純「あーはいはいまた唯先輩がね」

唯「あずにゃ~ん!」

梓「あ!唯先輩!・・・純邪魔っ」グイッ

唯「あずにゃ~ん、ありがとね」

梓「?何がですか?」

唯「ほら、私の部屋掃除してくれたでしょ?」

梓「」ビクッ

唯「いろいろスッキリしてたしさ~」

梓「あ・・・あ~そうですそうです!」

梓「全く唯先輩はだらしないんですから!」

唯「でへへ~申し訳ない・・・」

唯「あ、じゃあ戻るね!」

梓「はい!また放課後に!」

タタタッ

梓「ふぅ・・・あれ純どうしたの」

純「・・・・・・・なんでもない」


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放課後

唯「あ、今日あずにゃん家行っていい?」

梓「え、今日ですか?」

唯「うん、昨日は家に来てもらったからね~代わりに」

梓「なんの代わりですか・・・まあいいですよ」

唯「やった~!」

澪「あ、じゃあ私達も」

梓「・・・・・・・ハァ?」

澪「ひいぃぃ!!」

澪「りつぅ・・・今日は律の家行く・・・」

律「うん?まあいいぞ~」


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唯「やってきましたあずにゃん家!」

唯「さっそくお邪魔しま~」

梓「ちょ、ちょっとまって下さい!」

唯「んえ?」

梓「ちょっと待ってて下さいね!」

バタン

唯「・・・・・・」

ガタン ゴトゴト ガタン

バタン

梓「お待たせしました!」

唯「何してたの?」

梓「いえ・・・ちょっと整理を」

唯「そっか、じゃあもう入っていい?」

梓「どうぞ」

唯「お邪魔しま~す」


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リビング

梓「はい、お茶ですよ」

唯「ありがと~」

梓「で、今日は何しに来たんですか?」

唯「今日親御さんはいないんだよね?」

梓「え?あ、はいそうですけど」

唯「今日はね・・・あずにゃんを襲うために来たのだぁーーっ」ガバーッ

梓「ひゃぁっ!?いきなりはだめですっ!」

唯「まあ冗談は置いといて」

梓「え・・・なんだ冗談ですか」

唯「ほら昨日掃除してくれたでしょ?」

梓「」ビクッ

梓「え、ええ。しましたね、掃除」

唯「だから私も掃除してあげようかと。あずにゃんの部屋を」

梓「えぇ・・・平気ですよ別に汚くないですし」

唯「まぁまぁ遠慮なさらずに」

唯「ぶっちゃけあずにゃんの部屋で遊びたいだけだけどね」

梓「それが本音ですか」

梓「まあいいです、どうぞ」ガチャ

唯「やった~!」

唯「久々のあずにゃんの部屋だ~!」キョロキョロ

梓「・・・・・」ドキドキ

唯「さて、ギターの練習でもしようか」

梓「ほっ」

梓「って、練習ですか?珍しいですね」

唯「たまにはね~折角の二人きりだし」

梓「うっ//じゃ、じゃあ始めましょうか」


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唯「疲れた~」

梓「そろそろ休憩しましょうか」

梓「夕飯作ってきます、憂には連絡してあるんで」

唯「わ~い!あずにゃんの手料理だ~!」

梓「じゃあ待ってて下さいね」

唯「うん!」

バタン

唯「・・・・・・・・」

唯「・・・・」

唯「むふふ・・・」

唯「じゃああずにゃんの部屋をあさろっかな~」

ゴソゴソゴソゴソ

唯「ベットの下は・・・無いなぁ」

ゴソゴソ

唯「机は・・・あ、アルバムだ。どれどれ・・・」

唯「軽音部の写真がいっぱいだ」

唯「心なしか私の写真が少ないような・・・」

唯「あずにゃん私のこと嫌いなのかな・・・グスン」

チラ

唯「あれ?クローゼットからなんかはみ出ててる?」

スッ

唯「これって・・・私とあずにゃんのツーショットだ」

ガチャガチャ

唯「ん?鍵が・・・」ガチャガチャ

唯「ダイヤルロック式かぁ・・・」

唯「あずにゃんの誕生日は・・・」カチカチカチ

唯「ダメか、単純すぎる数字だしね」

唯「早くしないとあずにゃん来ちゃうよ~」


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唯「だめだ~!あかない!」

唯「じゃあ私の誕生日!」

カチャ

唯「あ、あいた?」

キイィィ

唯「な・・・・・・何これ」

バタン

梓「お待たせしまし・・・・・」

唯「」

梓「た・・・・」

唯「あああ・・・・あずにゃん?なに・・・これ」

梓「あ・・・・・・あああ」ガタガタ

唯「私の・・・体操着に水着・・・私がプリントされた抱き枕・・・」

梓「あの・・・それはその・・・あの」

唯「歯ブラシシャーペンTシャツ・・・」

梓「ごめんなさいぃぃぃぃぃぃ」ドゲザ

唯「なんか部屋がスッキリしてたと思ったら・・・」

梓「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタ

唯「こらあずにゃん!」

梓「ひいっ!」ビクッ

唯「何で私の物盗んだの!?」

梓「・・・・・・うぅ」

唯「こら!」

梓「ひっ・・・・私・・・実は・・・その・・・あの」

唯「まあいいや」

梓「えっ・・・?」

唯「あずにゃんに嫌われてないって分かったし」

唯「アルバムに私の写真少なくてちょっと傷ついたんだもん」

梓「それは・・・唯先輩専用ファイルに・・・」

唯「そっか・・・」

梓「・・・・・あの・・・怒らないんですか?」

唯「勝手にあさった私も悪いしね~」

梓「唯先輩・・・・・それじゃあ・・・」

唯「なんてね」

梓「・・・・・・え」

唯「ふっふっふ・・・泥棒猫ちゃんには罰を与えなきゃ」

梓「・・・・・・・あ」

唯「あずにゃん・・・・」スッ

梓「ひっ・・・・」

チュッ

梓「・・・・・・え」

唯「・・・・・・えへへ」

梓「唯先輩・・・・」

唯「ファーストキスで許してあげる」

梓「・・・・・・・・いえ唯先輩のファーストキスなら以前睡眠薬で・・・いえなんでもないです」

唯「まずはご飯たべよ?続きは・・・夜ね?」

梓「・・・・・・・・・・はい!」




おしまい



最終更新:2013年03月27日 22:42