こんにちは、鈴木純です。
今日は皆の良い所を紹介しようと思います





直「…」カタカタ




先ずは一心不乱にパソコンで曲を作っているメガネっ子
奥田直です


純「なーお」


直「ぐへっ!何ですか?鈴木先輩」


純「相変わらず曲作り頑張ってるね」


直「私は楽器出来ませんから」


純「曲作りも大事じゃん」


直「さわ子先生と皆さんのお陰です」


純「直が居なかったら誰も作れなかったからね」


直「いや、その…」

純「直が居てくれて良かったよ本当に」

直「突然どうしたんですか?」


純「私達ってもうすぐ卒業じゃん?」


直「そうですね」


純「やっぱ先輩らしい事したいんだよね」


直「成る程」


純「梓や憂みたいに気は効かないけどさ」


直「そんな事ありませんよ」


純「そう?」


直「鈴木先輩言ってじゃないですか」


直「悩んだって自分の力以上の事は出来ないって」


純「あ~言ったね梓がボーカルの事で何時までも悩んでたからね」


直「あの言葉で菫も中野先輩も平沢先輩も私も救われたと思います」


純「そっかぁ~自分ではあんまり考えて言ってなかったけどね」


直「私も先輩達や菫と演奏に参加したかったです…」


純「そんなに演奏出来ないの気にしてたんだ」


直「そりゃまぁ…軽音部ですから」


純「じゃぁ、少しずつで良いから練習したら良いじゃん」


直「でも、先輩達は受験なのに悪いです」


純「大丈夫大丈夫!いざとなれば憂に教えて貰うからさ」


純「はい、ベース持って!」


直「鈴木先輩…」


純「リラックスだよリラックス!直の良い所は周りをちゃんと見てるのと」


直「…」


純「人を良く見てる所なんだから」


純「これからはベースを良く見れば良いんだよ」


直「ベースを?ですか?」


純「そう!ベースの特徴や良さを理解出来たら直にだって必ず出来る!」


直「私、やります!」


純「よしっ!」




君の良い所は人を良く見てる所 君の良い所は何にでもチャレンジする所 大丈夫!きっと直にも楽器の良さがわかるから 頑張って直 私は直のそういうとこ



  大好きだよ




さてと、お次にご紹介するのは





菫「あっ!純先輩お疲れ様です」


菫「お茶淹れますね」





軽音部のドラマーであり ドジっ子メイド!スミーレこと斉藤菫です


純「菫、学祭どうだった?」


菫「無我夢中で何がなんだか…」


純「スミーレはいっぱいいっぱいだったからね」


菫「すいません…」

純「でも、本当に良く頑張ったと思うよ」


菫「そうでしょうか?」


純「楽器触った事なかったのに学祭に出られるまで成長したじゃん」


菫「それは必死だったからですよ」


純「憂のお姉さんも全くの初心者だったんだよ」


菫「憂先輩のお姉さんがですか?」


純「うん、憂によると集中した時の唯先輩は近寄る事すら出来ないくらい真剣だったらしいよ」


菫「凄いですね…私なんかとても」


純「でも、直ぐに忘れちゃうみたいだけどさ」


菫「アハハ…」


純「菫もさ一生懸命頑張ったよ」


菫「…」


純「逃げなかったじゃん最後までさ」


菫「やるしかなかったからです…やらないと絶対に後悔するから」


菫「先輩達は特に梓先輩は軽音部を引き継いで必死に頑張っていたから」


純「そうだね」


菫「良く男性が監督を男にしてやる!とか言うじゃないですか?」


純「うん、言うね」

菫「私、今ならあの気持ちがわかるんです」


菫「先輩達が胸を張って先輩達に学祭の報告を出来るようにするんだ!って」


菫「私何かがどこまで出来たかはわからないです」


菫「でも、その気持ちは本当なんです」

純「スミーレって梓に似てるね」


菫「梓先輩に?とんでもないです…」


純「でもさ、一人で抱えたら駄目だよ」

菫「はい」


純「私達が卒業しても直が居る」


純「何かに悩んだら一人より二人で悩んだ方が良いから」


菫「はい、ありがとうございます純先輩」




君の良い所はその熱い気持ち 君の良い所は逃げずに立ち向かって行く勇気 そしてちょっぴり?ドジっ子なところ
私はスミーレのそういうとこ



  大好きだよ




さてさて、お次にご紹介するのは





憂「純ちゃん一緒に帰ろう」


純「うん帰ろう」




そう、私の中学からの親友であり軽音部のお母さんこと平沢憂です




純「もうすぐ卒業か~早かったな~」


憂「そうだね、軽音部も楽しかったね」

純「うん、楽しかった!」


憂「純ちゃん軽音部に誘ってくれてありがとう」


純「最終的に決めたのは憂で私は何もしてないって」


憂「私ね、実は凄く迷ってたの」


純「そうなの?」


憂「純ちゃんが誘ってくれなかったら入部出来なかったかもしれない」


純「そんな事ないって」


憂「私、昔から部活とか経験なかったから」


純「忙しかったからね憂は」


憂「でも、純ちゃんのお陰で前に進めたんだよ」


純「照れるって///」

憂「ありがとう純ちゃん」


純「憂が居てくれたから私だって好きなように出来たんだよ」


憂「えっ?」


純「私と梓だけだったら多分、衝突して終わってかもしれないよ」


純「憂が後ろで皆を支えてくれたから皆が頑張って来れたと思う」


憂「そう言って貰えたら嬉しいな///」


純「本当だよ?これは本心!」


憂「うん」




君の良い所は太陽のような暖かさと海のような広い心
君の良い所はいざというときは頼りになる強さ!私は憂のそういうとこ



  大好きだよ



憂「あっ!そうだ純ちゃん」


純「何?」


憂「梓ちゃんが明日、純ちゃんと二人っきりで話があるんだって」


純「へっ?直接言えば良いじゃん…」


憂「照れ臭いんだよきっと」


純「ははーん卒業前に口喧嘩の決着をつける気だな!」


憂「まさか」クスッ

純「喧嘩を売られたら…私は逃げる!」

憂「逃げちゃ駄目だよ明日は特にね」


純「う、うん…何の話なんだか」


憂「さあー何の話だろうね」ニコッ


純「意味深だな~」

憂「ふふっ」




  翌日 部室


純「柄にもなく緊張してる私が居る」


純「えーい悩んでも仕方ない!開けるからね」ガチャッ


梓「純」


純「梓、何の話?」

梓「うん、あのさ…」


純「うん」


梓「今まで反発してばかりだったね私達」


純「私と梓って何時もそんな感じだよ」

梓「だね、今日は素直になろうと思って」


純「?」


梓「純、軽音部に入ってくれてありがとう」


純「急にどうしたんだよ梓?///」


梓「憂を誘ってくれたのも純なんだってね」


純「まあね」


梓「私一人だったらきっと挫けてた」


純「…」


梓「私を助けてくれて本当にありがとう純」


純「うん」


梓「純はさ、何で軽音部に入ってくれたの?」


純「し、仕方なくだよ仕方なく///」


梓「純、今日は素直になる日だよ?」




えっ?えっ?何?何この雰囲気?言わなきゃ駄目?
あーもう!言うよ言ってやるよ!泣くなよ?いや、やっぱり寧ろ泣け!



私が軽音部に入ろうと思ったのは何時も一生懸命な梓を助けたかったから
一人で抱え込んで悩んでしまう梓の支えになりたかったから 何時も何時も憎まれ口を叩いてた
反発ばかりしてきた でも、それは照れ臭かったから
真面目過ぎるほど真面目な所も
仲間思いの所も
融通が効かない所もそして、あずにゃんな所も全て引っくるめて梓のそういうとこ




  大好きだよ



梓「あ、あのさ純…」


純「な、何よ?///」

梓「他の所はわかるんだけど…あずにゃんな所って何よ?」

純「そ、それは…梓がそれだけ可愛いって事だよ!馬鹿///」

梓「ありがとう///」


  おしまい


最終更新:2013年05月07日 20:58