菖「ふんふんふーん♪」

晶「なんだ上機嫌じゃないか」

菖「これを見なさーい!」

晶「……げっ!そ、その手首についてるピカピカしたヤツは!」

菖「じゃんじゃじゃーん!!高級時計ー!!」キラリーン

晶「すげー……高かっただろそれ」

菖「ちっちっち、晶はわかってないなぁ」

晶「はぁ?」

菖「いい?いい女ってのはお買い物しないの」

晶「何言ってんだこいつ」

菖「なぜならー」

晶「なぜなら?」

菖「いい女ってのは群がる男どもからなんでももらえちゃうからですよ!」

晶「……」

晶「こいつ最悪だ!!」

菖「おーほっほっほ!」


菖「とまあ、冗談はここまでにして」

晶「なんだよ冗談かよ……ビビらせやがって」

菖「買ってないのはホントなんだけどね」

  「預かり物なの、コレ」

晶「預かり物?誰からだよ」


「うわぁああああああああああああああああああ!!!!!?」


晶「!?」

菖「あ、澪ちゃんやっほー」

澪「あやややややsどあyっもあややほほほほほ、とけとけとけれれれれれれれもあひょいyhbはくぃお」

晶「何語だよ」

菖「落ち着いて落ち着いて」

澪「はぁ…はぁ……時計!時計なくなった!入学祝いに叔父さんからもらった時計!」

晶「時計ぃ?うーん、私は知らね……」

晶「……」

晶「あ」

菖「澪ちゃん、澪ちゃん。探しものはコイツかな?」キラーン

澪「……これ!これこれ!これ私のだ!」

 「えっ、なんで菖が持ってるの?えっ?あれっ?」

晶「まさかお前盗ん……」

菖「ち、違うよ!実はね~」


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『おおっ?奇遇だね~。りっちゃんも澪ちゃんにノート借りに来たの?』

『ん?いやいや、私は……そだ菖!ちょっとこれ預かってくんない?』

『いいけど……時計?』

『そそ。いや最近な、澪のやつ私の漫画に紅茶こぼしやがってさ、ちょっとした仕返し!』

『ワルですなぁ~』

『言っとくけどそれ本当に大事らしいからぜーったいに壊すなよ?約束だからな?』

『そんなもの盗らなきゃいいのに』

『まーまー。じゃ、私は一足先に逃げるから!あとよろしくな!』

『はいはーい、菖ちゃんにおまかせあーれ!』


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澪「……」ピキピキ

晶(……血管見えてるぞオイ)

菖(oh)

澪「……それで?律は今どこに?」

菖「えーっと……そ、外に逃げるって……」

澪「……」ピキピキ

菖「ムギちゃんの部屋に隠れるって言ってました!」

澪「……そうか、ありがとうな」

菖「い、いえいえどういたしましてぇ~」

―――ズシーン  ―――ズシーン

     ―――ズシーン     ―――ズシーン

晶「魔神かよ……」



<バカリツー!!!

<ギャー!!!

晶「あ、死んだ」


おわり

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最終更新:2012年10月13日 17:36