澪「はぁ…」

モブA「秋山さん…。今日も素敵…」

モブB「愁いを帯びたあの表情…。何かあったのかしら?」

モブA「きっと田井中さんがお休みだから心配してるのよ」

澪(律が風邪なんて…。この季節にスク水プレイはまずかったかな?)

モブA「なんて切なげな表情!」

モブB「そんな表情も絵になるなんて、流石秋山さん!」

澪(やっぱりネコ耳だけじゃ防寒は無理か。今度から首輪も付けよう)ウンウン

モブA「きっといい歌詞を思いついたのよ!」

モブB「流石秋山さん文学的!」

澪(にゃあにゃあ鳴く律…どこまで私を惑わすんだ…)

ほわわ~ん

律「みお…も…許してぇ…」

澪「こら律。猫の鳴き声はにゃあ、だろ?」

律「やだよぉ…」

澪「それに…」

澪「『澪』じゃなくて『ご主人様』だろ?」ニッコリ

律「あぅ…ご…ご主人様ぁ…」プルプル

澪「よくできました」チュッ

律「う…ご主人様ぁ…にゃあ…」

ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー

澪(マズイ!鼻血が出血大サービスしそうだ!)プルプル

モブA「顔を伏せてらっしゃるわ!きっと悲恋の歌を考えているのよ」

モブB「流石秋山さん!何て感受性豊かなの!」

澪(落ち着け。ここで鼻血なんか出したら、まるで変態じゃないか)

モブA「なにか考えてるみたい…。まさか!私達には見えない未来が秋山さんには見えてるんじゃ…!」

モブB「流石秋山さん!思い描く未来まで桁外れなのね!」

澪(でも、メイド姿でご主人様も捨てがたい…。敬語も意外にツボだし…)ウーム

和「さっきから1人で百面相でもしてるのかしら?」

モブA「見かねた真鍋さんが声をかけたわ!」

モブB「真鍋さんも心配だったのね!流石ファンクラブ会長!」

澪「なあ、和は猫りっちゃんとメイドりっちゃんどっちがいい?」

和「意味が分からないうえに声をかけた事を後悔したんだけど」

澪「そうだよな…。どっちもいいよな」

和「澪って暴走したら人の話聞かないわよね」

澪「確かに恋が暴走したらブレーキなんて効かないよ」

和「少しは聞いてたのね。方向性が全く違うけど」

澪「私の恋のSIRENは律に赤く染められたから////」

和「その耳都合の良いことしか聞こえないの?」

澪「律は私に愛のバクダンをおっことしていくんだ…。罪なやつめ…」

和「あんたがおっことしたのは理性なんじゃない?」

澪「つきない欲望をけしかけるのは律の方だよ!私を焦がしてるjealousyは律が魅力的すぎるからなんだよ!」

和「発音が良いことにイラつくのはどうしてかしら?」

モブA「真剣な表情…」

モブB「きっと私達からは想像もできないような話し合いなのね…」

モブA「そこに痺れる!」

モブB「憧れるぅ!」

唯「美人さんって得なんだね~」

紬「私達は何となく話してる内容分かっちゃうもんね~」

唯「見かけって大事なんだね」

紬「ね。でも唯ちゃんだってとっても可愛らしいよ」

唯「ムギちゃんの方が可愛いよ~」

紬「唯ちゃんの方が可愛いもん」

唯「えぇ~。ムギちゃんだよ」

紬「唯ちゃん!」

唯「ムギちゃん!」

紬「唯ちゃんです!」

唯「ムギちゃん!」

紬「唯ちゃん!」

唯「ムギちゃん!」

紬「唯ちゃん!」

唯「ムギちゃんたらムギちゃん!」

和(あっちもあっちで何してるのよ…)ハァ

澪「ベットの中でツンデレになられた時なんかもうたまらなく…」

和「…1日ってこんなに長かったかしら…」



終われ下さい




律「よぅーし!今日も張り切ってお茶するぞー!」

トン「おー!」

律「あれ?」

トン「どうしました?律先輩」

律「え?」

トン「練習が先だろ!」

律「え?え?」

トン「お茶のおかわりは?」

律「なんじゃこらー!」

トン「どうしたんだ律?」

トン「私達放課後トンタイムじゃない」

トン「さあさあ」

トン「さあさあ」

トン「さあ!」

ワラワラ





律「ほあ!」パチッ

律「…。夢か…」バクバク

律「だよな~。あ~ビックリ…」ゴロ

唯「ぐぅ…」zzz

律「」

律「おい」チョップ

唯「あたっ!」

唯「あれ?りっちゃんだ~」

律「うんうん。りっちゃんだぞ~。で?お前は何してんだ?」

唯「お見舞いに来たよ」

律「何でお前までベットで寝てんだよ」

唯「そこにベットがあるからだよ!」フンス

律「はいアウト~」デコピン

唯「あう…」

梓「一応止めはしたんですけど…」

紬「ちょっとだけだからって唯ちゃんが…」REC

律「おいそこ」

唯「りっちゃんぬく~い」

梓「やっぱり律先輩に迷惑ですよ。唯先輩」

紬「それに風邪移っちゃうよ」REC

澪「唯」

唯「もうちょっとだけ~」ウトウト

澪「やれやれ…。唯…」フゥ

澪「今すぐ退かないと三つ編みにした私の髪で首絞めるよ?」

律「こえーよ」

梓「目が本気ですね」

唯「おはよう!」ガバッ

紬「ああ…!」ガッカリ

律「『ああ…!』じゃねーよ」

唯「澪ちゃんヤキモチ焼きなんだね」ノソノソ

梓「唯先輩も唯先輩ですけどね」

澪「くっ!唯に私の律の匂いが…!」ギリッ

律「変態か」

律「来てくれたのは嬉しいけど、みんなもあんまりここにいたら風邪移るぞ~」

梓「じゃあ差し入れだけ置いて帰りましょうか。思ったよりも元気そうですし」

紬「そうだね。りっちゃん、これゼリー。よかったら食べて」

唯「これ和ちゃんからだよ。しょうが湯だって」

律「和もベタだな」

澪「私からは座薬を…」ハアハア

律「帰れ」

澪「…」ショボン

梓「何してるんですか…」

紬「じゃあ帰ろっか。りっちゃんゆっくり休んでね」

唯「りっちゃん元気でね!」

梓「病人にそれは…。お邪魔しました律先輩。早く良くなって下さい」

律「みんなありがとな」

紬「澪ちゃんはまだいるの?」

澪「ああ。もう少ししたら帰るよ」

唯「そっか~」

梓「それでは失礼します」
律「気を付けて帰れよー」

唯「バイバイりっちゃん」

紬「じゃあね~」

バタン

澪「…」

律「…」

澪「律…」ジリ

律「おい。その手は何だ?」

澪「私のせいで風邪ひいたんだから、責任持って介抱するよ」

律「気持ちだけで充分です」

澪「遠慮するなよ」

律「してないしてない」

澪「正直…さっきから律の汗の匂いで限界なんだ」ハアハア

律「おいやめろ来るな」

澪「と、まあ冗談はさて置き」

律「冗談か…」ホッ

澪「ほら、おでこのシート変えるぞ」

律「あ…。ぬるくなってる」

澪「ちゃんと買って来てるよ」

律「そんな事しなくても家にあるのに」

澪「いいんだよ。私がしたくてやるんだから」ペリペリ

律「…あ…」

律「……が…と…」ボソッ

澪「ん?」

律「ありがと…」

澪「ん…」ナデナデ

律「//////」

澪「汗…かいてるな…」

律「風邪…ひいてるから…」

澪「汗拭くから、こっち向いて」

律「うん…」

ちゅ…

律「んむ…」

ちゅっちゅっ

律「ふっ…澪…風邪うつるよ…」

澪「じゃあ私が風邪をひいたら、律が貰ってくれ」

律「なんだよそれ…」

澪「さあ?」クスクス

ちゅっ

律「んっ…」




次の日

唯「りっちゃん熱あがっちゃったの?」

澪「あ…ああ…ちょっと…/////」

紬「昨日は元気そうだったのに…」

澪「だ大丈夫!すぐ良くなるからさ!はは!ははははは!」

唯 紬「?」





おしまい



最終更新:2013年05月12日 00:19