純『ふふーんふっふっふふふーん♪』

ザァァァァァ


梓「はぁ・・・」

梓「何言ってんだよ」

梓「あー、あ~~~~、あ~~~~」ゴロゴロ

梓「・・・。」

梓「・・・純の布団敷かないと」

梓「私は、自分のベッドで寝るから布団一個でいいよね」

梓「・・・あー」

純「お風呂あがったよー。気持ち良かった~」さっぱり

梓「お、髪の毛濡れるとまた一段と印象変わるね~」

純「うー、見るなぁ!今から乾かすんだから」

梓「・・・ドライヤーかけてあげようか?」

純「いや、大丈夫。ありがと。でも私の髪の毛をブローするのはコツがいるのさ!」

ブオオオオオオオオオ

梓「なるほどね」

純「人には任せられませんな~」わしゃわしゃ

ブオオオオオオオオオ

梓「それじゃあ私もお風呂入って来るね」

純「はーい!ごゆっくり~」もっふもっふ

ブオオオオオオオオ

梓「布団敷いてあるから、先に寝ててもいいよ?」

純「んーん、テレビ観て待ってるからさ」

梓「わかった。リモコンはテレビ台のところだよ」

純「サンキュー梓~」

梓「やれやれ」

ちゃぷん

梓「純ってよその家でもとことんくつろげるよね」

梓「私が逆だったらとても無理だよ・・・」

梓「・・・。」

梓(私さっきからひとりごと多いなぁ。気をつけないと)


純「あーずさ~」


梓「ふえっ!?」ざぷんっ

梓「なっ、何!?」

純「テレビつまんなーい。お話しようよー」

梓「あはは、本当くつろいでるね」

純「んー?」

梓「何でもない。じゃあ今から体洗うから、ドア越しに何か話そうか?」

純「うんっ!」




梓「その時みどりがさー」

純「マジで!?ガチじゃんその子!」

梓「あはははっ・・・へっくち!」

純「うわっ、何その可愛いくしゃみ」

梓「ちょっと長湯だったかな?髪洗ってお風呂出るね」

純「ごめん話こんじゃって。あったまってね」

梓「ううん。それじゃあ後でね」

純「ん!」




梓「はいお待たせ」

純「おー、風邪引いてない?」

梓「平気だよこれくらいでは」

純「って、まだ髪濡れてんじゃん」

梓「今ドライヤーかけるから」

純「お、それなら私乾かしてあげるよ!」

梓「えっ?」

純「さっき梓が言ってたじゃん。私が梓の髪の毛ドライヤーかけてあげるから。こっちおいで」ちょいちょい

梓「い、いいよ別に・・・」

純「そう遠慮なさらず~」

ブオオオオオオオオ

純「やっぱ梓の髪の毛綺麗だね~」なでなでなでなで

梓「そ、そう?」

純「良い毛並みしてる!」

梓「毛並みて!」びしっ

純「ほらほら、動かない~」

ブオオオオオオオオオオオ

梓「・・・。」

純「ふふーんふっふっふっふふーん♪」なでなでなでなで

梓「・・・///」

純「はいオッケー!」

梓「おー、いい感じだよ純!」サラッ

純「ふふん♪私の鍛え抜かれたドライヤーテクニックだよ!」

梓「親友の謎のスキルを体感したね」

純「それじゃあ、もう遅いし寝ようか?」

梓「もう?」

純「ううん。もちろん夜中まで話するけど、なんとなく肌寒いから布団の中入りたいだけ」

梓「はいはい」

純「あ、布団2組敷いたんだ?」

梓「うん。私だけベッドだと話しずらいし」

純「そっかそっか。じゃあ布団入ろう~」

梓「うん」

純「でも梓、布団敷いたこと後悔するよ?」

梓「ああ、純寝相悪いもんね」

純「・・・マジでパンチしたらごめん」

梓「そんなに!?」

梓「電気消す?」

純「うーん、じゃあ消す!」

梓「はい」

パチンパチン

純「おー、暗い」

梓「当たり前じゃん」

純「はぁ、眠くなってきちゃった」

梓「あれ?じゃあもう寝ちゃう?」

純「ううん。まだ寝ない。今日は梓といろんな所行ったから疲れたかも」

梓「お腹もいっぱいだしね?」

純「あはははっ!」

純「・・・はぁ。明日ちゃんと出来てるかな?バケツプリン」

梓「大丈夫だよ。レシピ通り作ったし」

純「トッピング何かけて食べようかなー?」

梓「もうそんなの考えてるんだ?」

純「まあね。梓はどうする?」

梓「カラメルソースは買ってあるし、飽きたらホイップクリーム作ろうか?」

純「いいね。チョコチップふりかけても美味しいかも!」

梓「それにバナナも切って乗せたいなぁ」

純「好きだね~」

梓「うん。好き」

純「・・・なんだか眠れないね」

梓「うん。眠いんだけどね」

純「明日が楽しみだよ」

梓「そうだね。私も・・・」

純「明日、バケツプリン食べた後・・・」

梓「・・・zzz」すー

純「おやすみ梓」

梓「すー、すー」

純「くかー」


【翌朝】


梓「・・・ん」ぱちっ

純「くかー、すぴー」

梓「ああ、そうだっけ。純泊まったんだった」

梓「・・・ふう」

梓「のんきに寝てるよねー」

ぷにぷに

純「・・・うーん」ゴロン

ぶんっ!

梓「危なっ!」サッ

ドスン!!

純「・・・むにゃむにゃ」

梓「本当にパンチしてきたよこの子っ!!」

梓「いいや。起こすか」

梓「ほらっ、起きて純!バケツプリン食べるんでしょ?」ゆさゆさ

純「・・・プリン?」ぱちっ

梓「おはよう純」

純「あれ?ここは・・・ああ、そうだ。昨日は梓にお持ち帰りされたんだった」

梓「誰がお持ち帰りするかっ!自分が泊まるって言い出したんでしょう!?」

純「おはよう梓~バケツプリンは?」

梓「まだ見てないからわかんないよ・・・」はぁ

純「よっし!さっそくバケツプリンの様子をチェックしよう!」すくっ

梓「目覚めが良いよね、純って」

純「朝ご飯はプリンでいいよね?」

梓「はいはい。そうしようね」

純「プリンプリン~♪」

ガチャ

純「おお、何か汁がけっこう出てる!?」

梓「何の水分だろ?味に影響は無いと思うけど」

純「まあいいや。まずは大きい皿にプッチンしようよ」

梓「待って。大皿出すから」カチャカチャ

純「・・・いくよ?」

梓「せーの!」

純「よいしょー!」ぐりんっ

ドンッ!

梓「バケツの底を軽く叩いて、ゆっくり抜くんだよ」

純「それっ!それっ!」ゆさゆさ


プリンっ


純・梓「お~!!」

梓「・・・思ったより」

純「うん。キレイにプリンだね」

梓「意外とやればできるもんだね」

純「問題は食べる方だね。かなりのボリューム感をかもし出してるけど」

梓「ラスボス的なオーラがあるよね」

純「ま、まずは半分こしようか?」

梓「うん。半分こしよ」

プリンっ

純「うはー!甘い匂い!」

梓「朝から素晴らしいね。ナイスプリン!」

純「ナイスプリン!カラメルソースどこ置いたっけ?」

梓「まだ袋の中。私バナナ持ってくる!」

純「オッケー!カラメルソーススタンバイして待ってる!」ベリベリ

梓「バナナバナナ~チョコソース、ホイップクリーム!」

純「ラスボス戦を前に、仲間が続々と集まってきた感じがするよ!」

梓「準備良い?」

純「オッケー!!」

梓「よしっ、かかれー!」

純・梓「いただきまーす!!」かぷっ

純「美味しい!」ハシュッハシュッ

梓「本当っ!これけっこう余裕で食べ切れちゃうんじゃないかな?」ハシュッハシュッ

純「いやー、いくらなんでも余裕では無理でしょ?」

梓「そう?」もぐもぐ

純「・・・ところで梓~」

梓「・・・何?」

純「梓のバナナプリン美味しそうだよね。一口ちょうだい?」

梓「・・・えっ?」


おしまい!



最終更新:2013年05月22日 20:24