唯『今日家に来て！絶対だよ！！』
和「急に呼び出して、どうしたのかしら？」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
和「来たわよー」
唯『入ってー』
和「おじゃまします」ｶﾞﾁｬ
唯「おかえり、和ちゃん」
憂「おかえりなさい。和ちゃん」
和「・・・」
唯「今日も疲れたでしょー。ご飯にする？それともお風呂？」
憂「ご飯にしようよ。今日は和ちゃんの好きなものいっぱい作るよ！」
唯「お風呂なら私が背中流しちゃうよ！」
和「・・・えーっと、これはなんの遊び？」
唯「昨日テレビでおしどり夫婦特集やっててね、なんかやってみたくなってー」
憂「和ちゃんはお父さん役だよ」
和「・・・百歩譲ってお父さん役はともかくお母さん役が二人いるのは問題あるんじゃない？」
憂「そんなことないよー」
唯「和ちゃん両手に花だねっ！」
和「複雑な家庭環境なのはわかったわ・・・」
和「（たまには唯達のおままごとに付き合うとしますか）」
唯「それでどっち！？」
憂「ご飯とお風呂、どっちにする？」
和「・・・じゃあご飯にしようかしら」
憂「やったぁ！」
唯「ぶぅー・・・」
和「ちなみにお風呂って言ったら本当にお風呂に入ったの？」
唯「もちろんだよ！三人で入るよ！」
憂「ちなみに和ちゃんはバリバリのサラリーマンで私達は専業主婦なんだよ」
和「憂はともかく唯は専業主婦できてるの？」
唯「和ちゃんひどーい！」
和「しかし二人も養わなきゃいけないのね」
唯「がんばって和ちゃーん！」
憂「家のことは任せてねっ！」
和「憂になら安心して任せられるわ」
唯「和ちゃん・・・」ｸﾞｽﾝ
憂「待っててっ。すぐにご飯にするね」
・・・
唯「和ちゃんあーん」
憂「お姉ちゃんずるい。私もあーんする！」
和「自分で食べるわよ」
唯「だーめっ！新婚生活はあーんが基本だよ！」
和「そういう設定だったのね・・・」
憂「あーん」
唯「あ、憂抜け駆けだめー！」
和「順番に食べるから喧嘩しないの」
唯憂「じゃあ私が先っ！」
和「一体どうすれば・・・」
和「・・・ちなみに二人の関係はどうなの？」
唯「私と憂？もちろん憂も大好きだよー」
憂「仲良しだよねー」
唯「ねー」
和「そうなんだ。ならいいんだけど」
唯「でも今は和ちゃんとの新婚生活だから和ちゃんが一番だよっ！」
憂「そうだよっ！」
和「はいはい」
和「じゃあじゃんけんで適当に決めて」
憂「そうだね。冷めちゃうもんね」
唯「・・・憂、恨みっこなしだよ！」
憂「・・・うん！」
唯憂「じゃーんけーん！」
・・・
唯「はい、あーん」
和「・・・」
唯「ほらー。あーんだよー」
和「・・・まったく。あーん」ﾊﾟｸｯ
和「・・・ん、おいしい」
憂「本当！？よかったー」
憂「こっちも自信作なんだよ。あーん」
和「あーん」ﾊﾟｸｯ
和「うん。すごくおいしいわ」
憂「えへー」ﾃﾚﾃﾚ
和「それじゃあ私もお返しにあーんしようかしら」
唯憂「！」
和「はい、じゃんけんね」
・・・
唯「さ、ご飯も食べたし次はお風呂だよっ！」
和「もう入るの？」
憂「今日も暑かったし早めに入ろうよー」
和「まぁいいけど」
唯「背中流し特訓したんだよー！楽しみにしててねっ！」
和「憂で特訓したの？」
憂「そうだよ。お姉ちゃんすっごく上手なんだよー」
和「っていうかこれ、完全にお泊りコースね」
唯「もちろんだよ！」
憂「夫婦別居なんてやだよぅ・・・」
和「はいはい・・・」
唯「着替え私の使ってねー」
和「お母さんの着替え着るお父さんてどうなのよ」
唯「・・・それはそれ、これはこれだよ！」
唯「痒いところはないですかー？」ｺｼｺｼ
和「それは美容室。でも大丈夫」
唯「そっか。腕も洗うよー」
憂「気持ちいいでしょー」
和「えぇ、そうね」
唯「えへへー」
憂「お姉ちゃん、足痛いー・・・」ｷﾞｭｳｷﾞｭｳ
唯「湯船に三人は、ちょっと狭いね・・・」
和「どう考えても定員オーバーね・・・」
憂「私先にあがるね。二人はゆっくり入ってて」
和「ごめんね」
唯「三人でもよかったんだけどなー」
和「それじゃあゆっくり入れないじゃない」
和「なんか唯達とこうやってのんびりするの久しぶりかも」
唯「でしょー。だから和ちゃんと新婚生活したかったんだー」
和「そこでどうして新婚生活なのかは謎だけど」
唯「えー？私和ちゃん大好きだし結婚生活したいなー」
和「・・・」///
唯「あれ、和ちゃん顔赤い？のぼせた？」
和「そ、そうね。そろそろあがろうかしら」
・・・
憂「おかえり。結構入ってたんだねー」
唯「暑ーい・・・」
憂「だと思って、はい。麦茶用意したよ」
和「ありがとう。喉渇いてたから助かるわ」
唯「さすが憂ー」ｺﾞｸｺﾞｸ
唯「ぷはぁー！」
和「それ親父くさいわよ」
憂「ふふっ。お母さんなのにねー」
・・・
和「もうこんな時間。そろそろ寝ない？」
唯「おっ、和ちゃんからのお誘いだよ憂！」
憂「う、うん」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
和「・・・」
和「普通に寝るんだけど」
唯「わかってるってー。三人で川の字で寝ようねー」
憂「わぁ、それいいねっ！」
唯「電気消すね」ﾊﾟﾁｯ
唯「んしょ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
和「私が真ん中だと川のバランスが悪くなるわよ？」
憂「和ちゃんは真ん中じゃないと」
唯「そうだよ。それは譲れないよっ」
唯「そして三人で手を繋いで寝るんだよー」ｷﾞｭｯ
憂「えへへー」ｷﾞｭｯ
和「（・・・まったく）」
和「（新婚生活とか言って、いつもの私達と変わらないじゃない）」
唯「和ちゃんおやすみー」
憂「おやすみなさーい」
和「（でも、ずっと三人でこういう生活も悪くないかもね）」
和「二人とも、おやすみ」
おわり
最終更新：2013年07月13日 15:32
