●2F West Yard フードマルシェ


唯「あ!」

和憂「あ」

晶「あ」

菖幸「あ」

唯「おまたせー」

菖「やっと見つけた! って唯ちゃんも?」

唯「おおーみんな揃ったね」

憂「おねーちゃーん! あれ、お知り合い?」

唯「そうだよ~。大学の友達でみんな軽音部なんだよ」

憂「妹の憂です。姉がいつもお世話になってます」

晶菖幸(……しっかりしてる)

菖「あ、ええと、こちらこそ」

晶「本当に妹なのか?」

和「唯がお世話になってます。迷惑かけたりしてませんか?」

菖「え、あ、いえいえ!」

幸「……意外」

晶「姉とか保護者じゃないのか?」

唯「んもー違うよ~」

憂「そうだお姉ちゃん、チケットはどうなったの?」

唯「実はムギちゃんに会ってチケット貰っちゃった♪」

和「相変わらずちゃっかりしてるわね」

唯「えへへ~」

菖「唯ちゃんあっちにジェラート屋があってすっごく美味しそうだったよ」

唯「そうだジェラート食べたかったんだ! 食べよう晶ちゃん!」

晶「だーくっつくなよ!」

和「仲良いのね」

憂「なんていうか……ロックな人? だね」

菖「晶は何故か唯ちゃんに懐かれてるんだよね」

幸「見た目はあんなだけど悪い子じゃないから」

和「唯が懐くくらいだからそうなんでしょうね」

菖「学部も一緒だから毎朝晶が唯ちゃん起こしてるの」

憂「ご、ご迷惑をおかけします……」

幸「晶はなんだかんだで唯ちゃんをほっとけないっていう感じだから」

和「ああ、わかる気がするわ」

憂「そうだねー」

菖(なるほどねえ……)

唯「それでねーあずにゃんは本当にギターが上手くてねー」

晶「はいはい」

憂「お姉ちゃん、そろそろ天望デッキのエレベーターに行かないとだよ」

唯「そっか。それじゃあ……何階にいくんだっけ?」

和「4階」

唯「そうでした。晶ちゃん達またね~」

菖幸「ばいばーい」

晶「はよいけ」

幸「私達はどうする?」

菖「上の階に行こ! ツリービレッジっていうテレビ番組のグッズ売ってるお店があるんだって!」

晶「もうどこでもいい。はぁ、ここまで来て唯のお守するはめになるとか……」

菖「こっちは唯ちゃんの話が聞けて面白かったよ」

幸「唯ちゃんと何の話してたの?」

晶「食い物の話……はどうでもよすぎるな。それ以外だとあいつの後輩の話聞いてた。放課後ティータイムのメンバーなんだとさ」

菖「へぇ~」

晶「背が小っちゃくて黒髪を二つ結びにしててかわいくてギターが上手いらしい」

晶「んであずにゃんとかいう名前らしい」

菖「あずにゃん……」

幸「あずにゃん……」

晶「あいつそのあだ名みたいなので通じると思ってるからな」


●4F 東京スカイツリーチケットカウンター


唯「おおー、手荷物検査やるんだね。ごくごく」

和「一応上にもカフェとかあるのよ?」

唯「そうなの? お~いお茶飲み過ぎちゃった……せっかくだから上でも食べたり飲んだりしたいなぁ」

憂「あのエレベーター50秒で350メートル上までいけるんだって。すごいなぁ」

和「天望デッキへのエレベーターは4基あってそれぞれ春夏秋冬の内装になっているそうよ」

憂「へぇ~」

和「それから分速600mの速さで移動するんだって」

唯「分速600mって時速何キロなの?」

和「36キロ」

唯「おお~」


●スカイツリー エレベーター(地上~天望デッキ間)

律(おーこれは花火を模したデザインだな。てことは夏か)

律(エレベーターに窓とかついてないんだな……)

律(おお……分速と今いる高さがリアルタイムで表示されるのか)

律(Speed 600m/min)

律(つまり……時速何キロだろう)

律(……)

律(澪と来たかったなぁ……何やってんだろ私)

律(やっぱり今からでも電話するか)

律(エレベーター降りたら電話……繋がるよな?)

律(……)

律(私の成績で小中高大と一緒の学校に行けるとは)

律(運がいいのかそれとも……)

律(次は絶対別れるもんな)

律(あいつ大学入ってからは自分から行動を起こすようにしてる)

律(……澪に甘えてられんのも卒業までかぁ)

律(それでも今はもう少し……)

  『東京スカイツリー天望デッキ、フロア350に到着いたします』


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