ピンポーン
3年①「誰?」
唯「こんばんは」ニコッ
3年①「な、何だよ!謝ったじゃないか」
唯「念には念を入れておこうと思いまして」ニコニコ
3年①「何だよ!」
唯「もう、絶対に苛めてた先輩や軽音部に手を出さないで下さいね?」
3年①「チッ!分かってるよ」
唯「チッ?」
3年①「何でもないよ!早く帰れよ」
唯「では、最後に一つだけ言っておきますよ?」ニコッ
3年①「…」
唯「貴女達の住所は全て把握しました」
3年①「ひっ!」
唯「以上です」ニコッ
3年①「わかりました!わかりましたから…もう勘弁して下さい!お願いします」
唯「宜しくお願いしますよ?先輩♪」にっこり
3年①「は、はい」ガタガタ
唯「仕返しなんて子供みたいな事はしないでしょう」
さわ子「皆、長い間ごめんね」
律「お、お帰りさわちゃん」
澪「お帰りさわ子先生」
紬「待ってたぜ」
唯「私も待ってました」
さわ子「宜しくね梓ちゃん」
梓「はい!」
律「が、学祭に向けて練習だよ!」
一同「おー!」
帰り道
梓「学祭、本当に楽しみです」
紬「そうだな」
澪「全力でやろうな」
律「うん」
唯「来て欲しいような来て欲しくないような…」
紬「唯ちゃん!」
唯「す、すいません」
梓「…」
梓「何か隠してるんですか?」
梓「私、何かしましたか?」
紬「違うんだ」
梓「何が違うんですか?」
澪「学祭が終わったら全てわかるから」
唯「隠してるつもりはないんです…」
律「い、今はまだ言えない…学祭終わったら全て話すから」
唯「今は聞かないで下さい」
梓「わかりました…」
翌日
梓「純、憂、あんた達も私に何か隠してるでしょ?」
憂「何にも隠してないよ?」
純「変な事言うな~」
梓「わかった…」
部室
梓「何よ皆して…」
唯「あずにゃん、どうしたんですか?」
梓「唯先輩、昨日の事が気になってるだけです」
唯「そりゃ、気になりますよね」
梓「どうせ教えてくれないんですよね?」
唯「すいません…」
梓「いいんですよ」
あ~ずにゃん
馬鹿律
あ~ずにゃん
夢だったの~
おけぶいん
梓「はっ!何?今の?何だか懐かしい…」
梓「何かが違う…先輩も軽音部も何か違う」
梓「何?私の今居る世界は何なの?怖い…怖いよ」
梓「知りたい早く学祭になってよ…」
翌朝
澪「おはよう梓」
梓「おはようございます」
梓「そういえば、昨日怖いテレビやってましたね」
見えない聞こえない
梓「はっ!」
澪「どうしたんだ?」
梓「な、何でもありません」
澪「…」
律「あ、梓おはよう」
梓「おはようございます」
なかのー
梓「はっ!また…」
紬「おはよう梓ちゃん」
梓「お、おはようございます」
梓ちゃんお茶にしましょう
梓「ま、また…」
唯「あずにゃん、おはようございます」
あずにゃん分補給~
梓「な、何?もう嫌だ…」
梓「私は何なの?この世界は?」
梓「先輩達は本当に私の先輩なんですか?」
梓「わからないわからないわからない」
唯「あずにゃん、明日全てわかります」
律「ご、ごめんね梓」
梓「はい…」
学祭当日
律「が、頑張ろうねみんな!」
澪「絶対に成功させるぞ!」
紬「全力出し切るぜ!」
梓「やってやるです!」
梓(余計な事は考えない!先輩達との学祭絶対に成功させるんだ)
唯「行きましょうあずにゃん」
梓「はい!」
学祭終了
律「だ、大成功だね」
澪「うん、最高だった」
紬「出し切ったな」
唯「これでもう思い残す事はありません」
梓「何を言ってるんですか?来年もありますよ!」
紬「無いんだよ来年は」
梓「えっ?」
澪「お別れだ梓」
梓「な、何言って…」
唯「あずにゃんはこの世界の人間じゃないんです」
梓「からかってるんですよね?」
律「私達は梓とは違う世界の人間なんだよ」
唯「私達には後輩が居ませんでした」
澪「後輩が出来ないまま卒業した」
紬「そして、年を取り寿命を迎えた」
梓「な、何言って…」
律「死ぬ前に神様にお願いしたんだ」
唯「もう一度、高校時代に戻りたい」
澪「後輩が出来て可愛がり一緒に学祭がしたいって」
紬「そしたら神様が願いを叶えてくれた」
律「こ、後輩を呼んでくれた」
唯「それが別の世界に居たあずにゃんなんです」
梓「そ、そんな馬鹿な事…」
律「私達の我が侭で辛い思いさせてごめんね梓」
澪「梓には梓の世界で大切な先輩や友人が居る」
紬「もう、帰る時なんだよ」
梓「嫌です!ずっと一緒にバンドがしたいです」
澪「梓」ギュッ
律「梓」ギュッ
紬「梓ちゃん」ギュッ
唯「あずにゃん」ギュッ
梓「抱きしめたって誤魔化されませんよ!」
律「目覚めた時には記憶は全て消えてるから」
澪「さぁ、帰るんだ梓」
紬「自分が居るべき世界へな」
唯「さようならあずにゃん」
唯紬律澪「大好きだよ」
梓「嫌だー」
梓!おい梓!
梓「はっ!」パチッ
律「起きたか?随分魘されてたな」
澪「怖い夢でも見たのか?」
律「幽霊の夢か?」
澪「ひぃっ!見えない聞こえない」
紬「梓ちゃん、大丈夫?お茶どうぞ」
唯「あずにゃん、大丈夫だよ~」ギュッ
梓「何の夢か覚えてないんです…」
律「あれだけ魘されてたのに覚えてないのかよ?」
梓「はい、全く…」
澪「怖い夢なら忘れた方が良いぞ」
梓「怖い夢じゃないんです…楽しくて、でも悲しくて」
梓「そんな夢だった気がします」
唯「一体、どんな夢だったんだろうね」
梓「先輩達の夢だった気がします」
紬「私達の夢?」
梓「性格がそれぞれ違う先輩達が居た気がします」
律「そっかぁ不思議な夢だよな」
梓「覚えてないんですけど、一つだけはっきりしている気持ちがあります」
澪「それは何だ?」
紬「梓ちゃん、教えて」
唯「あずにゃん、どんな気持ち?」
梓「私には…どんな世界でも」
梓「先輩達は素晴らしい人で私には先輩達が必要なんだなと」
梓「私は思いました」
おしまい
最終更新:2013年08月17日 03:00