エリ「カットに入ろうとした梓選手に紬選手の容赦ない垂直落下式ブレンバスターだー」


純「ほらほら、梓は助けに来れないよ?ギブアップしなよ憂」ギリギリ


憂「ま、負けないんだから…」


純「折れちゃうって!ギブアップしなよ」


憂「ぐっ…」


純「憂がその気なら…折るからね!」


いちご「ギブアップ?」


憂「No」


いちご「これ以上は駄目かも…」


梓「ここは場外…」

紬「あら?気がついた?リングには上げないわよ~」


梓「エプロンに立ってる!今だ」ガシッ

紬「し、しまっ…」

梓「喰らえです!」ギュルン


紬「きゃっ!」


エリ「場外で蘇生した梓選手が紬選手に断崖式のドラゴンスクリュー!」


梓「憂!」ドカッ


純「梓め!」


梓「憂、タッチ」


憂「梓ちゃん!」パシッ


純「梓、かかって来なよ!」


梓「望むところだよ純」


梓「おらっ!」ドカッ


純「おらっ!」ドカッ


梓「このっ!」ドカッ


純「何よ!」ドカッ

エリ「エルボーです!壮絶なエルボーの打ち合いです」


さわ子「これはもう同じ音楽部の意地ね」


さわ子「しかも二人は同学年、負けたくないのよお互い」


エリ「それは音楽で張り合うべきのような…」


さわ子「それは、このSSで言っては駄目よ?」


エリ「し、失礼しました」


梓「ジャズ研はそんなもんか?純!」ドカッ


純「ナマクラ軽音部の癖に生意気なんだよ梓!」ドカッ


エリ「先生、あんな事言ってますよ?」

さわ子「反論出来ないわね」


エリ「そこは顧問として反論しましょうよ…」


さわ子「まぁ、お互い熱くなってるから不問よ不問」


純「おらっ!」


梓「くっ!」グラッ


純「貰ったよ梓」ガチッ


梓「コブラツイスト…」


純「ただのコブラツイストじゃないよ」

梓「あっ!」


エリ「グラウンドコブラツイストだ」


いちご「ワン・ツー」


梓「負けない!」ガバッ


純「すかさず!」


梓「やばい」


エリ「間髪入れず腕ひしぎに移行したー」


梓「このっ!」ジタバタ


エリ「間一髪ロープに逃げた梓選手!」

純「さすがだね梓」

梓「純こそ」


憂「梓ちゃんタッチ!」


梓「憂、お願い」パシッ


純「ムギ先輩」パシッ


憂「さっきはどうも紬さん」


紬「ふふっ」


憂「余裕ですか?あんまり舐めないで下さいよ」


紬「さぁ?どうかしら」


憂「喰らえ!」バシッバシッ


エリ「憂選手、掌底の嵐だ!」


紬「ふふっ」


エリ「しかし、紬選手は余裕でガード」

憂「き、効いてないの…」


紬「そーれ」ブンッ

憂「ぐはっ!」


エリ「も、物凄いラリアットです…憂選手吹っ飛びました」

さわ子「ムギちゃんのパワーは計り知れないのよ」


さわ子「憂ちゃんはムギちゃんを甘く見たわね」


憂「あ、頭がくらくらする…」


紬「楽にしてあげるわ~」


紬「そーれ」ブンッ

憂「痛ッ」


エリ「憂選手を引き摺り起こしてのラリアットだ!」


紬「終わりね」


いちご「ワン・ツースッ…」


憂「」ガバッ


紬「な、何で…失神している筈じゃ」


エリ「か、返した返しました!」


憂「お、お姉ちゃん…」


紬「う、憂ちゃん?」


憂「お、お姉ちゃんと闘うまでは負けない…絶対に負けないんだ!」


紬(何なのよ…)


憂「油断大敵ですよ紬さん」


紬「し、しまった」

憂「それ」ブンッ


エリ「憂選手、すかさずバックに回ってのダルマ式ジャーマンだ」


紬「痛ッ」


いちご「ワン・ツー」


紬「くっ!」ガバッ

憂「これで決める!」


エリ「憂選手、トップロープに登ったー」


憂「終わりです!」クルクル


紬「あうっ」


エリ「星屑が舞ったー!スターダストプレス決まったー」


憂「一発じゃ駄目だ!もう一発」


純「ムギ先輩!」


梓「行かせないよ純」


純「離せ!離せ梓」ジタバタ


梓「離さない絶対離さない」


憂「喰らえ紬さん」ダンッ


紬「はうっ!」


いちご「ワン・ツー・スリー」


いちご「勝者、平沢憂」



カンカンカンカン


エリ「スターダストプレス2連発!紬選手マットに沈みました」


憂「か、勝った…」

梓「勝ったよ!私達、勝ったよ憂」だきっ


紬「負けた…」


純「くそっくそっ!」


紬「純ちゃんごめんね」


純「そ、そんな」


紬「憂ちゃん」


憂「紬さん…」


紬「私が余裕だって言ったでしょ?」


憂「はい」


紬「違うのよ、嬉しかったの…憂ちゃんと全力で闘えるのが」


憂「…」


紬「憂ちゃん」ギュッ


憂「紬さん///」


紬「ありがとう全力で闘ってくれて」


憂「そんな…」


紬「唯ちゃんを裏切った訳じゃない事も分かってる」なでなで


紬「優勝してね憂ちゃん」


憂「はい!」


紬「梓ちゃん」


梓「ムギ先輩…」


紬「私達が卒業した後の軽音部は安泰ね」ニコッ


紬「頑張って梓ちゃん」


梓「はい!」


純「梓、憂」


梓「何よ?」


純「私は負けたなんて思ってないから」



憂「純ちゃん…」


純「シングルなら負けないよ」


梓「いつでも来なよ純」


純「それから!」


梓&憂「?」


純「優勝…しなよ」

梓&憂「わかったよ!」


純「うん」




12分40秒


スターダストプレス

片エビ固め

勝者平沢憂



エリ「さて、第2試合は注目の幼馴染み同士が組んだ試合ですね先生」


さわ子「どちらが勝つか?凄く興味深い闘いね」


エリ「両チームの入場です!」


姫子「青コーナーより真鍋和 平沢唯組の入場です」


エリ「HIGH ENERGYに乗って入場は真鍋和 平沢唯組です」


エリ「妹の裏切りの傷は癒えたのか?癒えぬまま敗北してしまうのか?」


エリ「それとも、この試合に集中し妹が待つリングへと向かうのか?注目の平沢唯が今リングインです」


和「唯、大丈夫?落ち着いた?」


唯「…」


和「唯…」





姫子「赤コーナーより秋山澪 田井中律組の入場です」


エリ「FANTASTIC CITYに乗って入場は死角なしの最強タッグ!田井中律組です」


エリ「コメントが届きました」


エリ「姉妹喧嘩に付き合う気はない一気に決着をつけて決勝戦に行く!それだけです」


エリ「さすがは最強タッグ!堂々のリングインです」


律「おい、唯」


唯「…」


澪「お前、やる気あるのか?」


和「唯?」


唯「…」


和「先発は私が出るわ」


澪「律、頼む」


律「OK」


いちご「ファイト!」


和「手加減なしよ律」


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最終更新:2013年08月21日 20:00