律「……秋だなー」
梓「ちょっと寒くなってきましたね」
律「なー、梓の髪で三つ編みしていい?」
梓「いきなりなんですか。自分の髪でやってくださいよ」
律「結べるほど長くねーし」
梓「……とにかくダメです。こそばゆいんで……あ、こら!!」
律「もうやってまーす。お、枝毛見っけ」
梓「ちょ、マジで止めてください恥ずかしいんで」
律「澪来るまで暇なんだよ。分かるだろ?」
梓「ちょっとくらいじっとしてられないんですか?」
律「無理」
梓「ですよね。聞くだけ無駄でした」
律「そうこうしてるうちに一本かんせーい」
梓「はやっ!?」
律「昔よく澪の頭でやってたからなー」
梓「人の頭をおもちゃにするなんてどういう神経してるんですか」
律「よっし、もう片方に取り掛かります」
梓「聞けよ」
律「ところで梓ー」
梓「なんですか?」
律「なんで今日眼鏡してんの? お前眼悪かったっけ?」
梓「……伊達です。えっと、オシャレ用に」
律「……へ~え」
梓「なんですかそのにやけ面はっ! 純に貰ったんですよっ! 使わなきゃ悪いかなと思ってっ!」
律「いや似合ってるよ? 普段の梓からは想像出来ないくらい知的な感じがしてとても」
梓「……OK 馬鹿にしてるんですねそっちがその気なら──」
律「っという間にもう片方もかんせーい」
梓「ちくしょう出鼻を挫かれたっ!」
澪「……何やってるんだお前ら」
律「お、澪しゃん! どーよ私の芸術作品!」
梓「澪先輩っ!? あわわわ、み、見ないでくださいっ!!」
澪「律お前また悪戯して……おー、可愛いぞ梓」
梓「かわっ!?」
律「記念に写メっとく?」
澪「ん。よし、もっと寄れ梓」
梓「えと、あの、よろしくお願いします」
律「何かしこまってんだよ! ほら、ピースピース!」
おわり
梓「……律先輩」
律「何」
梓「何してるんですか?」
律「梓の睫毛を数えてる」
梓「そうですか」
律「うん」
梓「……」
律「……梓」
梓「何ですか」
律「何してんの?」
梓「律先輩の鼻毛を数えてます」
律「中野ぉっ!!」
梓「ん゙に゙ぁっ!?」
おわり
唯「ん~……」
律「よー、そろそろ騎馬戦始まるぞ?」
唯「ちょっと待ってて、今鉢巻き結んでるから」
律「ってさっきも聞いた。まだ結べてないん?」
唯「固く結んだら痛くて集中出来ないし、弛く結んだらほどけちゃわないか集中出来なくなるしで、こう、力加減が……いたっ!?」
律「あーもう私がやるから、ほら貸してみ」
唯「ん……」
律「綱引き終わったらお昼休憩だっけ?」
唯「そだよー。頑張ろうねりっちゃん!」
律「おっ、やけに気合い入ってますね」
唯「憂のお弁当が待ってるからねっ!」
律「ほんと、食い意地はってんなー……よし、こんな感じでどう?」
唯「おー、このフィット感! りっちゃんありがと!」
律「よっしゃ、暴れるぞ唯隊員!」
唯「がってんしょうちっ!」
おわり
最終更新:2013年08月26日 20:45