梓(台風だけど会社休みにならないし…)

梓(超満員電車だし…もう最悪)

梓(次の駅で乗り換えなきゃ…ぎゅうぎゅう詰めだけど降りれるのかなこれ)

梓「降りまーす!」

……

梓(はぁ…やっと出れた)

梓「…って、ええっ!?」

梓(思わず声出ちゃったし…てか○○線止まってるとかふざけないでよ!)

梓(改札出ちゃったじゃん…無駄にお金かかっちゃった。しょうがないな、別の路線に…)

梓(うわ、こっちも超満員だ…もー)

……

オカラダオニモツヲツヨクオヒキクダサーイ
トビラシマリマース!

梓(ぐえ…つぶれる…)

梓(うー…隣の人が若い女の人だしマシなほうかな…)

梓(…?この人どこかで…)

憂「梓…ちゃん?」

梓「憂!?」

憂「しーっ…」

梓「あ…」

梓(思わず大声出ちゃった…なんで憂がここに?)

梓「憂…なにしてるの?てか、超ひさしぶ…」

キキーッ!!

梓憂「「きゃあ!?」」

憂「ご、ごめんあずさちゃ…」

梓「いたたた、足踏まれてる」

憂「ごめん…よいしょ」

梓(あーもー、話しにくい!せっかく会えたのに満員電車とか…)

梓「えっと…憂、今何して、るの?」

憂「OLだよ?」

梓「ひゃうっ…」

憂「え?」

梓(ち、近い…憂が喋ると、吐息がちょうど耳にかかる…)

梓「い、いつもこの電車なの?」

憂「ううん、今日はいつもの電車が止まって…」

キンキュウテイシシマース
キキーッ!

梓憂「「ひゃっ!?」」

梓(うわわわ、完全に密着してるし…!)

憂「ご、ごめんね梓ちゃん」

梓(喋んないで!くすぐったい…てか腕が他の人に挟まれてて吊りそう…動かさなきゃ、よいしょっ)ムニュッ

憂「きゃ!?」

梓(あ…やば、憂の腰触っちゃった。てかこれ以上腕動かせない…抱き締めてる状態になっちゃってるんだけど)

梓「ごめん…えーと…ひさしぶりだね」

梓(これさっき言ったし!も~どうすりゃいいのこの状況!就職後久々の再開なのにいきなり密着とか…)

デンシャウゴキマース
ガタン…

憂「わ!?」

梓「もごっ!!」

梓(やばっ、憂の胸に顔が…動けない!)

憂「…あ、梓、ちゃん…」

梓(ど、どうしよう…体勢立て直せない…やわらかい…)

梓(なんか、いいにおいするし…他のおじさん達につぶされるより全然いい…って何考えてるの私は!)

マモナクトウチャクシマース

梓「…ぷはっ!あ…ごめん憂」

憂「う、ううん、いいよ」

梓(気まずい…もう何話したらいいかわかんないや…いろいろ聞きたいことあるのに)

梓(あらためて見たら、憂、いつの間にか色気増してるというか…お化粧うまいし、大人びてるし…)

憂「…」プイッ

梓(あ、目が合ってしまった…見てたのバレたかな…)

梓(…どうしよ、密着して抱きしめながら見つめてたとか…バレてたらやばい)

オデグチハミギガワデース
ドアヒラキマースゴチュウイクダサーイ

梓(お、降りなきゃ…てか、うわ、流される!)

……

梓「ぷはっ! はぁ…着いた」

憂「…えっと」

梓「あ…えっと…ごめん!お仕事頑張ってね、じゃ!!」ダッ

憂「あ、梓ちゃん!待って!」

梓(ごめん!無理!恥ずかしい!!)タッタッタッ



夜、帰り道

梓(…はぁ…全然仕事にならなかった)

梓(ひさしぶりに憂に再開できたのになんか微妙な空気になっちゃった…満員電車のせいだ)

梓(憂…綺麗になってたな)

梓(憂…やわらかかっ…あーもー何考えてるの私!!)

梓(嫌われたかな…変な目で見ちゃったし…)

梓(……)モンモン

梓(…………)モンモン

梓(憂…仕事終わったかな…)ピッピッピッ

プルルルル プルルルル

ガチャ

梓「!!…あ、憂?あのさ、あの、えーと…今朝はごめん!せっかくだから、この後会わない?」

梓「…ほんと!?よかった…じゃ、今朝会ったあの駅で」

梓「うん、うん、じゃぁね~」ピッ

梓(……ふふ)タッタッタッ

おわり!