意地悪く微笑んでやる。
思った通りだ。
やっぱり唯はおでこを丸出しにする事に凄い抵抗がある。
だけど唯の望み通りにおでこを隠させてやるわけにはいかない。
第一今の私達はおでこまで密着してるわけだから、どうやっても隠しようがない。


「だっておでこ丸出しって恥ずかしいんだもん……」


「いいじゃんかいいじゃんか。
私はいつもおでこ丸出しなんだし、たまには唯がおでこを見せてくれてもいいだろ?」


「で……、でもでも……!」


「じゃあおでこ丸出しが恥ずかしい理由を教えてくれたらいいぞ?」


「え、えっとそれは……」


唯が口ごもって更に顔を熱くさせる。
その間にも唯の女の子から液が溢れ出してるのを私は気付いていた。
実は唯が恥ずかしがる理由は聞かなくても分かってる。
唯がおでこフェチだからだ。
確信したのは初めてのセックスの日だった。
あの日、唯は私のおでこにキスする事に一番興奮してるみたいだった。
だから自分のおでこを丸出しするのを恥ずかしがる。
唯にとっておでこはおっぱいや女の子よりも興奮する部位だったんだ。
つまり私は無意識に無防備に唯のフェチを刺激してたわけなんだよな。


「言えないのかー?」


微笑みながら唯のおでこにキス。
そのまま優しく舐め回してやると唯が嬌声を上げた。


「ひゃあっ!」


今までにない激しい反応。
初めてのセックスの時ですら余裕を見せていた唯の本気で恥ずかしがる姿。
可愛い唯の最高に可愛い艶姿だ。
唯の女の子から液が溢れ出すように、私の女の子も激しく濡れ始めていた。
ぬるぬると互いの女の子を動かし始める。
その間にも私は唯のおでこへのキスをやめない。
おでこを隠そうとする手を恋人繋ぎで繋いだまま離さない。
おっぱいの先を擦らせ、女の子と女の子を激しく擦り合わせる。


「あっあっあっ、あああああああああっ!
何これ、何これ……っ?
こんなの……、こんなの初めてだよ、あん、りっちゃあん……っ!」


「へへっ、んっ、こりゃ凄いなー、唯。
唯の女の子、すっげー濡れてるのに吸い付いて離れないぞ?
んんっ……、よっぽど感じてるんだなー、おでこに」


「い、言わないで……、ひゃうっ!」


女の子のお豆とお豆が擦れる。
その度に刺激が全身を駆け巡ってイッちゃいそうになる。
だけど駄目だ。
だってやっと唯を恥ずかしがらせられたんだ。
私の見たかった唯の最高に可愛い姿が見られたんだ。
今すぐイッちゃうのなんてもったいない。
もっともっと唯を恥ずかしがらせて、一緒に今まで最高の気持ちよさを感じたい!


「りっちゃん、りっちゃあん……!
ごめん……、ごめんね……、ああっ!
私、変だよ……、自分でもわけわかんないくらい、ああんっ、変になっちゃってるう……っ!
どうなるの……?
私、どうなっちゃうの……? あああんっ!」


「いい……あっ、いいんだぞ、唯……っ。
そのまま……、ああっ、そのまま正直に変になっちゃえっ……?
ひゃんっ、女の子と女の子、おっぱいとおっぱい、
あっ……、おでことおでこで気持ちよく変になっちゃえよ……っ!」


「変に……、変になっちゃっていいの?
りっちゃんはそれでいいの……っ?」


「いいに……決まってるだろっ?
変になれ……、変になって最高に可愛い唯を見せてくれ……っ!」


また唯のおでこにキス。
それで唯の理性は飛んだみたいだった。
今度は唯が私のおでこを舐め始めて、今まで以上に激しく腰を動かし出した。
女の子の動きも止まらなかった。


「うん……変に……、変になっちゃうよ、りっちゃん?
嫌いに……、ああっ、嫌いにならないでね……っ?」


「なるわけあるか……っ!
見せてっ、ひゃんっ、唯の変になるところ見せてっ!
変になりながら一緒にイッちゃおっ?」


「なるなる……っ!
変になって……、一緒にイッちゃうううううっ!
ああああっ……!」


「イッちゃえ……!
私ももうすぐイクから……、イクからなっ!」


「りっちゃん、大好きっ、ああんっ、大好きっ!
イク、イクイクっ、イッちゃうううううううっ!
おでことアソコでイッちゃうっ!
りっちゃあああああああんっ!」


「私も好きだっ! 愛してるよ、唯っ!
唯いいいいいいいいいいいっ!」


「ああああああああああああっ!」


最後に激しく擦れ合ったお豆とお豆。
一際激しく女の子の中から液を溢れ出させて、私達は絶頂に達した。
だけどそれで終わりじゃない。
終わりが来ない。
激しい激しい絶頂に唯の痙攣が止まらない。
私の頭も真っ白だ。
今まで唯とは何度も一緒にイッてきたけど、こんなのは初めてだった。
多分これが本当の意味でのイクって感覚なんだろう。


「はあっ、はあっ……、んんっ」


「ふー、ふー……、んふっ……、んんっ」


二人で息を切らしながらキスをする。
優しいキス。
今までで最高に繋がれた事を嬉しく思う感謝のキスだ。
素敵なキスだった。
唾液を交換して唇を離して、その間に銀色の橋が架かった時、唯が笑った。


「気持ちよかったね、りっちゃん……」


「ああ、そうだな、私も……」


「私、変……じゃなかった?」


「変でいいんだよ、私も変になっちゃったしさ」


「そっかー、そうだよねー」


唯のおでこフェチに関してはまだ触れない。
唯も触れようとはしない。
二人とも分かってるけど、それは二人だけの秘密にしておく。
それがまた二人の絆になる気がした。


「それにしても疲れちゃったねー」


「そうだなー、流石にやりすぎちゃったかもな」


「ちょっと休む?」


休もう、と唯から身体を離そうとして、気付く。
私の腕の中で息を切らしてる唯の笑顔に自分が見惚れちゃってる事に。
唯。
放課後ティータイムのギターにして私の恋人。
今日また本当の意味でイけた事で、今まで以上に大切に思えるようになった。
やばいな……、またムラムラしてきちゃったぞ……。
私の想いを知ってか知らずか、唯は対私専用誘惑兵器のような一言を口にした。


「そういえばりっちゃん?」


「どうした?」


「りっちゃんイク時、『愛してる』って言ってくれたよね?
嬉しかったなー、私めっちゃ幸せだよ!」


ああ、どうしてまたそんなに無防備に可愛いんだ唯は。
あんなにしたのにまた我慢出来なくなっちゃったじゃないか……。
こうなったら今夜はもう眠らせてやらないからな?
私は唯のおでこにキスをすると、また唯と女の子を擦らせ始めた。
今度は私が上で正常位の体位でやってみるのもいいかもしれない。


「ああっ、もー、りっちゃんたら……。
リズムが走り過ぎだよ?」


「うるへーやい!」


「んんっ?」


余計で可愛い事を言う唯の唇を塞いで、私はまた唯と身体を重ねた。
これが終わってもまたどっちかが無防備さを見せて、どっちかを襲っちゃうんだろうな……。
間抜けだなあ、と思いつつも何だか笑えて幸せになってくる。



多分それが、
私と唯の恋人関係なんだろうな、って思えたから。


おしまいです



最終更新:2013年10月27日 00:06