東京駅 地下 グランスタ

唯「すごーい!おいしそうなお菓子がいっぱいある」

律「東京駅ってこんなに店がたくさんあったんだな、知らなかった」

澪「修学旅行で集合場所に使って以来だな…あんまり来ることはなかったけど」

紬「最近駅舎も新しくなって、昔の東京駅の建物が再現されたのよ~」

律「そうなのか?よーし、行ってみるか!」

唯「えー食べたいよ~」

澪「今買っても立ち食いになるだろ…ほら、行くよ」


東京駅丸の内北口

澪「すごい、きれいなレンガ作りの建物だな」パ シャ

紬「夜にはライトアップされたりするのよ」

律「つーかでかすぎだろこの駅!ちょっと歩き疲れたな」

唯「そーだよ!そろそろおやつを」

澪「はいはい、もうちょっと後でな」パシャパシャ

紬「澪ちゃん、気に入っちゃったのね」

澪「ああ、レトロな建物ってすごく好きだよ」パ シャ

唯「おなかすいた…」

律「あー唯がもうだめだ、こりゃ適当にカフェでも入るか…この辺になんかないかな?検索検索」

律「…あれ、ここから皇居って近くね?」

澪「皇居?」

律「お、澪が反応した」

澪「皇居も見に行ってみたいな。都会のど真ん中なのにすごく緑がきれいで、いいところなんだ」

律「よーし、んじゃ歩いて行ってみるか!途中になんかカフェとかあるだろ」

紬「…えっと…」

唯「?ムギちゃんどうしたの?」

澪「ほら、行こうよムギ」グイッ

紬「あっ、うん…」


丸の内 オフィス街

律「ビルでけぇ!」

澪「完全にオフィス街だな…カフェなんてあるのか?」

紬「…」

唯「あ、でもおいしそうなにおいがする!」

律「お、よく見たら結構おいしそうな店たくさんあるじゃん。おっしゃれ~」

スーツの男「お、お嬢様!?」

紬「!!」

唯律澪「「え?」」

スーツの男2「これはこれはお嬢様!お戻りになられたのですね」

スーツの男3「すぐに車を用意させます」

紬「い、いいから!」

スーツの男1「し、しかし…『琴吹村』の中にいながらお嬢様が徒歩など」

紬「今散歩したい気分なの!下がりなさい!」

スーツの男達「「は、はい!失礼しました」」サッ

律「む、ムギ…この人たちまさか」

唯「ムギちゃんちの人?」

紬「もー、やっぱりこうなっちゃった…」

澪「琴吹村って…?」

紬「ええとね、説明するから、とりあえずそこのカフェに入ろ?」


カフェ

唯「やっとおやつ食べれるよ~」

律「なんだかドタバタしたけどやっと落ち着けたな」

澪「で…ムギ。ムギの家の会社がこのへんにあるのか?」

紬「うん、そうなんだけど…うちのグループ会社がこのあたりに集まってるの。というか、このへんの会社はほとんどそう」

律「ほとんど…!?」

紬「えっと…うちのグループのこと、あまり話して なかったけど…知らない?よくCMとかで見ると思うの。琴吹なんとか、って」

澪「!!まさか…銀行とか、電機とか、車とかのコトブキって全部ムギのところなのか!?」

紬「そうなの~」

澪「そこまで大きかったなんて…」

律「銀行って、あ、あれか?琴吹東京…」

紬「琴吹東京TMG銀行よ」

唯「あ、もしかして最近やってる『ことぶきじしょを~見に行こう~』も?」

律「あー、あのCMうz」

澪「こら!!」ゴチン

律「」プクー

紬「そう、琴吹地所よ。このあたりの土地は、全部琴吹地所が持ってるの」

紬「ほかにも、琴吹商事、琴吹重工、琴吹自動車、琴吹電機、琴吹郵船、琴吹生命、琴吹硝子、 琴吹ケミカル、琴吹マテリアル、琴吹…」

澪「す、すごい…」

律「ほぼ全部の分野じゃん!」

紬「東京駅から皇居の間のこのエリア、丸の内はうちのグループ会社ばかりだから、『琴吹村』って呼ばれてるの~」

紬「だから、この辺を歩いてるとすぐ関係者に見つかってさっきみたいになるから、行きづらくて… ごめんなさい、せっかく遊んでたのに中断させちゃって」

澪「いや、いいよ。ちょっとビックリしたけどな」

律「すごすぎだろ…すると身の回りのものもほとんどムギのグループの商品だったりするのか」

唯「あ、これも?鉛筆!!」

紬「鉛筆?」

唯「え、コトブキって書いてあるよ?ほらマークも同じだし」

紬「なんのことかしら?」

唯「え、だって…」

紬「なんのことかしら?」

唯「あぅ…ごめんなさい」

紬「…。せっかくだから、オフィスビル入ってみる?」

律「え!?いいのか?」

紬「ええ♪」


琴吹東京TMG銀行本社前

紬「ちょっと電話するね」ピッ

唯「お~ひときわ大きいビルだねぇ」

律「ここへ来るまでにも、琴吹なんとかのビルがたくさんあったな」

澪「確かに『村』だな…」

紬「もしもし、今空いてるかしら?ちょっと社長室にお邪魔していい?」

唯律澪「「社長室!?」」

紬「許可とれたわ。行きましょう」


社内 廊下

スーツの男達「「お帰りなさいませ、お嬢様」」ザッ

紬「ごくろうさま」

律「す、すげぇ…銀行員がみんなペコペコと…」

澪「ドラマみたいだな…」

唯「ムギちゃん、なんかかっこいいね」

律「確かに、会社の人に対してはなんか当たり強いよな」


社長室

社長「よくいらっしゃいました、お嬢様、そしてご友人方」

律「ほ、ホントに社長だ…って当たり前だけど」

紬「ごめんなさい、突然押し掛けて」

社長「いえいえ、よいのですよ」

唯「ムギちゃんのお父さんじゃないよね?」

紬「ううん、私の父は別の会社よ」

澪「琴吹グループって昔からあるんですか?」

社長「ええ、そうです。戦前に存在した琴吹財閥が元になっていて、戦後GHQにより財閥は解体されたのですが、未だ多くの琴吹系企業はその名を残しています」

紬「企業同士で集まって協力しているところは昔から変わらないの」

社長「他の財閥と比べて『組織の琴吹』等と言われておりますな。そして、琴吹財閥の創始者の子孫が、紬さんというわけです」

澪「ムギがいいとこのお嬢様だとは知ってたけど、そこまですごかったなんて…」

紬「うちのグループの企業活動は、琴吹のためだけでなく国家のためにって考えがあるの」

社長「ゆえに国との結び付きも強いので、『琴吹は国家なり』とも言われております」

唯「すごいね!ムギちゃん総理になれるよ」

紬「うふふ、そこまではさすがに無理よ~」

律「…銀行か…」

澪「?」

律「……」ウズウズ

澪「どうした律?」

律「…………倍返しだーーーー!!!」ガタン!!

澪「や、やめろバカ律!」ゴチン!!

律「あだっ!? いいじゃんか、銀行の本社とかこんな機会二度とないんだし!」

澪「だからってなぁ!?」

唯「ずるいよりっちゃん、私もやるー!倍返しだー!」

澪「こ、こら、唯ものるな!!」

社長「はっはっは!おもしろいご学友をお持ちですなぁ、紬さん」

紬「ええ、大親友なの♪」


皇居周辺

律「いやーすごかったな」

唯「楽しかったね!」

澪「まったく…ほら、やっと目的地に着いたぞ」

紬「皇居ランナーがたくさんいるわね~」

律「うっはー、これが皇居かー、でかいな…」

唯「うーん、木で全然見えないや…どこにおうちがあるんだろ?」

澪「そんな近くにはないんじゃないか?それにしても、ここだけ都会を忘れさせてくれる感じだな。緑がきれいだし」パシャ

律「よーし、いっちょ走るか!」ダッ

唯「おー!」ダッ

紬「あ、待って、他のランナーの…」

ランナー(悪)「広がって走るな!どけ!!」ドン!!

紬「きゃぁ!?」ドサ

澪「む、ムギ!?」

SP「何をする!!」ドゴォッ

ランナー(悪)「ぐふぉっ!?」ドサッ

SP2「貴様、ここを琴吹村と知っての愚行か!」

SP3「お嬢様!お怪我はおりませんか!?」

紬「え、えぇ…」

律「ど、どっから出てきたんだこの人達…」

キキーッ バタン

SP4「お嬢様!!」

唯「わわ、黒い車がたくさん集まってきたよ…?」

澪「監視してたのか…?恐るべし」

SP5「さぁお嬢様、ここは一旦お車に…」

紬「だ、大丈夫だから!離して~――……」ズルズル

……
澪「…行っちゃった」

律「…私のせいかな…」

唯「ごめんムギちゃん…」

澪「まぁ暴力振るうほうも悪いとは思うけどな…」

律「てか、ムギだけは敵に回さない方がいいなと心から感じた」

澪「同感だな」

唯「ムギちゃんやっぱりすごいね!」

律「…帰るか。ムギはきっと家に直帰だろ」

唯「…あれ、向こうから走ってくるのムギちゃんじゃない?」

澪「え?」

紬「みんなー!ごめんなさい、また迷惑かけて…」

律「ムギ!?SPはどうした?」

紬「倒したわ!」

唯「おお、ムギちゃん強い!」

律澪((やっぱり敵に回しちゃいけないな…))

おわり!