誕生日の一週間程前
唯「そろそろさ、あずにゃんの誕生日だよね」
律「ああ~そういやそうだな」
紬「今年はどうする?」
澪「サプライズ、とか?」
律「高校時代もサプライズじゃなかったか?」
澪「そうだったな・・・」
唯「今年はあずにゃんの欲しいものあげたいな~」
紬「欲しいもの・・・」
律「ん~・・・」
紬「100万・・・」
澪「いやいやいやいやいやいや」
律「唯聞いてこいよ」
唯「私?」
澪「そうだな、同じ部屋じゃないか」
紬「同棲してるものね~」
唯「どどどど同棲って・・・ルームシェアだよ~」
紬「同じものよ~・・・ふふ」
律「全然違う」
律「あ、晶達も・・・」
ガチャ
梓「お待たせしました」
唯「あ、あずにゃん」
梓「すみません、講義が長引いて・・・」
律「ほら・・・唯」コソコソ
唯「う・・・うん」
唯「あ・・・あずにゃんあのさ」
梓「ちょっと唯先輩!」
唯「ひゃい!」
梓「ギターの弦張り替えてないじゃないですか!」
唯「あ・・・忘れて・・」
梓「前に言いましたよね!」
唯「ひいぃ・・・」
梓「これだから唯先輩は・・・・!」ガミガミ
唯「ひ~~ん助けて澪ちゃ~ん」
澪「・・・・・」プイッ
律「・・・・・・はは」
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寮 唯と梓の部屋
梓「唯先輩、お風呂洗いましたか?」
唯「あ、うん洗ったよ~」
梓「ありがとうございます」
梓「明日はちゃんと練習しますからね」
唯「う・・うん」
梓「それより」
唯「?」
梓「今日はどうしたんですか?」
唯「え?」
梓「何かそわそわしてたというか・・・」
唯「え~そそそそんなこと・・・」
梓「いやバレバレですから」
唯「うぅ・・・」
梓「唯先輩、何か悩みがあるんですか?」
唯「悩みというか・・・」
梓「何かあるなら相談して下さい。私はそんなに頼りないですか・・・?」
唯「い、いやそうじゃなくて!」
梓「・・・・・」
唯「そんな深刻な問題じゃないよ!」
唯「ほら、もうすぐさ・・・」
梓「?」
唯「誕生日・・・あずにゃんの」
梓「・・・・・ああ」
唯「・・・・・うぅ」
梓「全く・・・もう」
梓「唯先輩らしいとういうかなんというか・・・・」
梓「・・・・ありがとうございます」
唯「えへへ・・・・それでさ!」
梓「?」
唯「サプライズもいいかな~って言ってたんだけどさ~」
唯「今年はあずにゃんの一番欲しいものがいいかなって」
梓「一番・・・ですか」
唯「うん!みんなで出すからそれなりに高くてもいいよ!」
梓「と、言われても・・・・」
唯「まぁ後数日あるしさ、ゆっくり決めといてよ」
梓「う~~~~ん」
梓「あ」
唯「?」
梓「なんでもいいんですか?」
唯「うん!」
梓「本当になんでも?」
唯「え・・・うん。でも流石にかなり高価な物とかは・・・」
梓「いえ、お金は大丈夫です」
唯「?じゃあ・・・」
梓「前日に言います」
唯「え・・・・」
唯「大丈夫なの?売り切れてたり・・・」
梓「いえ、大丈夫ですから。待っててください」
唯「あずにゃんがそう言うなら・・・」
梓「すみません」
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唯「~~だってさ」
律「梓の奴何頼むつもりだ?」
紬「パーティーはいるのかしら?」
唯「あ、そんな大事にしなくていいってさ」
唯「お気持ちだけで嬉しいです。だって」
澪「まぁ梓がそう言うなら・・・」
律「とりあえずケーキだけでも用意しとくか」
紬「そうね~」
澪「にしても気になるな、欲しいもの」
律「あ、わかった」
澪「なんだ?」
律「それは・・・お前の命だあぁ~っ!!」
澪「ひいぃぃぃぃっ」ゴンッ
律「痛えっ!?」
唯「にしてもなんだろ、あずにゃんの欲しいもの」
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深夜 誕生日直前
唯「それでさあずにゃん」
梓「はい?」
唯「はい?じゃなくて!」
梓「?」
唯「プレゼント!何がいいの?」
梓「ああ・・・それですが」
梓「ゴホン・・・確認します」
唯「?」
梓「本当に・・・なんでもいいんですか?」
唯「えええ・・・なんか怖いよぉ・・・」
梓「大丈夫です。お金はかかりませんから」
唯「・・・・・・・・・」
梓「どうなんです?」
唯「うん・・・・いいよ!何でも!」
唯「誕生日プレゼント、何がいいの?」
梓「唯先輩」
唯「?今度は何?」
梓「じゃなくて」
梓「唯先輩」
唯「?」
梓「が欲しいです」
唯「???????」
梓「だ・か・ら!」
梓「私への誕生日プレゼントは!」
唯「うん」
梓「唯先輩が!」
唯「うん」
梓「欲しいです!!!」
唯「」
唯「え?」
梓「え?」
梓「なんですか」
唯「いや・・・あのさ」
梓「はい」
唯「私・・・?」
梓「はい」
カチッ
梓「あ、誕生日。きましたね」
唯「あ・・・ホントだ!おめでと~あずにゃん!」
梓「じゃあ早速いただきますね」ガバッ
唯「ほぎゃっ!?」
唯「ちょちょちょちょっと待ってよ~!」
梓「なんですか」
唯「ほら・・・心の準備とか・・・」
唯「それにそんなのずるいよぉ・・・」
梓「何度も確認しましたよね」
唯「・・・・うん」
梓「じゃ、もらいますね。唯先輩」
唯「・・・・・・はい」
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梓「お待たせしました~」
律「お、来たな~」
紬「誕生日おめでと~」
澪「おめでとう」
梓「ありがとうございます」
律「唯はどうした?」
梓「そこに居ますよ」
唯「・・・・・お待たせ~」ゲッソリ
澪「・・・どうしたんだ」
唯「いや、ちょっとね・・・」
律「そういや梓、プレゼントは何がいいんだ?」
梓「あ、大丈夫です。もうもらったので」
澪「そうなのか?」
紬「何もらったの?」
梓「それは・・・・」
梓「唯先輩のファースト・・・とか・・・処・・・とか色々」
律「ん?」
澪「え?」
紬「!?!?!?!?!?!!?!?!?!???!」
唯「あずにゃん・・・・」
梓「はい?」
唯「私の誕生日は・・・色々返させてもらうからね・・・」
唯「こんなもんじゃ済まさないから・・・ふふふふふ」
梓「あ、いいですよ」
唯「えっ」
梓「なんなら今夜にでも捧げましょうか?」
紬「!??!?!??!??!?!?」
梓「これから一生毎日でもいいですよ」
唯「ほわあっ!?」
紬「いやっほおおおおおう!!!!!」
律「なんだこいつら・・・」
グイグイ
律「?」
澪「り・・・律・・・」
律「なんだよ」
澪「私の誕生日は・・・ツ・・・ガホシイ」
律「え?なんだって?」
澪「ななな何でもないいいいっ!!!」ゴチン
律「いってぇ!?なんでだよ!?」
おわり
最終更新:2013年11月11日 01:48