ノータッチトペコンヒーロー


純「あ、梓…こんな事も出来るなんて」


梓「上げるよ」


梓(後藤さん、封印解きます!)


エリ「さぁー純選手を抱え上げたぞ」


梓(純、あんただから出すんだよ)


エリ「抱え上げたままセカンドロープに登った!」


憂「ま、まさか…あの位置から牛殺しを?」


和「危険よ!鈴木さんは早く逃げないと」


さわ子「梓ちゃんは本気よ!相手が純ちゃんだからこそ出すのよ…」


梓「覚悟しなよ純ッ!」


エリ「行くのか?」


梓「そりゃー」ゴッ


エリ「行きましたー雪崩式牛殺し炸裂だ!」


純「」


梓「…」ガバッ


いちご「ワン.ツー.スッ」


純「ま、まだまだ…」ガシッ


エリ「純選手、何とレフリーの腕を掴んでカウントを阻止したー」


梓「くっ!しぶといな」


純「ま、まだまだ出し尽くしてないよ…あんたも私もさ…」


梓「とことんやるよ純」


純「当たり前じゃんか…」




雪崩式牛殺し
危険です。



ジャズ研控え室


1年「あ、あんなの喰らったら幾ら純先輩でも…」


2年「鈴木さん負けちゃうのかな…」


部長「黙りなさい」


3年「でも…」


副部長「黙りなさい!」


1年 2年 3年「!」ビクッ


部長「鈴木さんは一生懸命闘っています」


副部長「鈴木さんはもっと苦しいんです」


部長「わかったら声を上げて応援しますよ!」


全員「はい!」


軽音部控え室


律「物凄い声だ…」


澪「律、私達も負けていられない!」


律「皆、行くぜ!」


唯「うん!」


紬「どんとこいです!」



梓「うぉー」ダッ


エリ「梓選手、ロープに跳んだー」


純「させない!」ダッ


梓「かはっ」


純「ぐっ」


エリ「ラリアット相討ち!」


梓「うっ…」バタン


純「…」バタン


エリ「両者ダウン!」


梓「あはは…」


純「ははっ…」


エリ「笑っています…」


梓「喰らえ!」ゴツン


純「何の!」ゴツン


エリ「両雄、疲労困憊!四つん這いになりながらも目は死んでないぞ」


エリ「意地のヘッドバット合戦!」


梓「お前だけには…」


純「お前だけには…」


梓&純選手「絶対に負けたくないんだ!」


憂「羨ましいな」


エリ「羨ましい?」


憂「あんなにムキになって張り合って…」


憂「私が相手でも二人はあんな顔してくれるのかな…そう考えたら羨ましくて」


さわ子「きっとしてくれるわよ」


和「同級生ってそんなものなのよ」


憂「はい」



エリ「たった今、情報が入りました」


エリ「今、双方の控え室では物凄い応援合戦が繰り広げられています!」


エリ「純選手も梓選手も幸福者です!」


エリ「一生懸命応援してくれる仲間と全て出し切れる対戦相手が居るのですから!」


梓「おりゃっ!」ゴツン


純「うっ…」


エリ「純選手、打ち負けた!」


梓「今だ!」


エリ「梓選手、抱え上げての地獄車だー」


梓「終わりだよ純」


エリ「梓選手、再び抱え上げての…昇天改か!」


純「うゎゎぁー」ジタバタ


ガツン


梓「あうっ…ひ、膝が」


エリ「抱えあげられた純選手、暴れた拍子に膝が梓選手の顔面モロに入った!」


純「うぉー」ドスーン


エリ「飛龍原爆固め!」


いちご「ワン」


梓「くっ!」ガバッ


エリ「なーんとカウント1で返した梓選手!」


エリ「しかし、立てない!」


純「い、行くよ…」


エリ「トップロープに乗せた!」


梓「ま、不味い!」ガシッ


エリ「スパイダージャーマンに行こうとする純選手!」


エリ「しかし、梓選手の必死の抵抗!」


梓「は、離せ純」ドカッドカッ


純「うおりゃー」ドカッ


エリ「後頭部にラリアット!」


梓「あっ…」パッ


純「貰ったー」ドスーン


梓「ぐはっ」


エリ「スパイダージャーマン決まったー」


純「決める!」ドカッ


エリ「キングコングニードロップ喉元に突き刺さったー決まったか!」


いちご「ワン.ツー.スリー」


いちご「勝者、鈴木純


カンカンカン



エリ「死力を尽くした両雄、最後に笑ったのは純選手!」


エリ「鈴木純優勝です!」



ジャズ研控え室


1年 2年 3年「やったー!」


副部長「良かった…本当に良かった」ぐすっ


部長「皆で鈴木さんを迎えに行きましょう」


軽音部控え室


律「負けたけど、梓は良くやったよな!」


澪「うん、良くやったよ梓は」


唯「あずにゃん、凄かったよね」


紬「迎えに行きましょう、私達の素晴らしい後輩を」




部長「鈴木さん、おめでとうございます」


副部長「おめでとう鈴木さん」


純「ありがとうございます…」


律「梓」


梓「すいません…負けちゃいました…」


律「梓、お前は…」


梓「は、はい…」ビクッ


律「良くやったなー」だきっ


梓「にゃっ!」


澪「凄かったぞ梓!」だきっ


紬「梓ちゃん、凄い試合だったわ~」だきっ


唯「みんな、狡いよ!あ~ずにゃん」だきっ


梓「ふにゃ~///」


エリ「それでは、勝利者インタビューです」


エリ「おめでとうございます」


純「ありがとうございます」


エリ「意地の張り合い凄かったですね」


純「負けたくない!それだけでした」


エリ「勝利の決め手は何ですか?」


純「ジャズ研の皆の応援があったからです」


エリ「成る程、ではマイクをどうぞ」


純「えっと…ジャズ研の皆、本当にありがとうございました」


純「それと、これだけ全力を出せたのは梓のお陰かもしれません」


梓「…」


純「梓、本当はあんたに死んでも言いたくないけど…サンキュー梓」


梓「純…」


純「今の気分が最高か最低か聞かれたら最高です!」


純「そんでもって私は最強だよ!」


姫子「S1クライマックス優勝は」


姫子「すずきーじゅーんー」


純「ナンバーワン!」


新日本プロレス


東京ドーム大会

1月4日


午後17時ゴング


おしまい



最終更新:2013年11月19日 18:54