中学時代
憂「純ちゃん、最近ずっとパンだね」
純「うん、お母さんが具合悪くてさ」
憂「そうなの?」
純「私は料理出来ないからさ」
憂「お母さん、大丈夫なの?」
純「うん、大丈夫だよ」
憂「家ではちゃんと食べてるの?」
純「お惣菜をお父さんが買って来てくれるから」
憂「そっか…」
純「うん、大丈夫だから心配しないで憂」
憂「うん」
鈴木家
純「とは言ったものの手作り料理が恋しい毎日の
鈴木純です」
純「誰に言ってんだろ?私」
ピンポーン
純「はーい」
憂「来ちゃった」
純「憂、どうしたの?」
憂「これ、作り過ぎたから」ニコッ
純「肉じゃが…」
憂「お母さん、早く良くなるといいね」
純「憂、ありがとう…」
憂「どういたしまして」ニコッ
いつだって憂は優しかったんだ
純「高校受験が憂鬱だー」
憂「そうだね」
純「私、受かるかな…」
憂「大丈夫だって純ちゃん一生懸命勉強したんだから」
純「うん…」
憂「あっ!そうだ」ごそごそ
純「何?」
憂「これ、お守りだよ」
純「憂の顔だ」
憂「私の分だよ」
純「私の顔…」
憂「私には純ちゃんが付いてる」
憂「純ちゃんには私が付いてる」
憂「だから、頑張ろう純ちゃん」ニコッ
純「うん、私頑張るよ!」
憂「うん」ニコッ
いつだって憂は私を励ましてくれた
純「全く梓は…」
憂「どうしたの?純ちゃん」
純「梓と喧嘩した」
憂「何で喧嘩したの?」
純「梓から借りたCDに傷付けちゃって…」
純「謝ったのに許してくれなくて、それで…」
憂「…」
純「謝ったんだよ?でも、梓の馬鹿…」
憂「純ちゃん、めっ!だよ」
純「う、憂?」
憂「純ちゃんが悪いんだから何度でも心を込めて謝らないと駄目だよ!」
純「う、うん…許してくれるかな?」
憂「きっと許してくれるよ」
純「うん…」
教室
純「梓、本当にごめんなさい」
梓「…」
純「謝って済まないのはわかってる」
純「私の事、気の済むまで殴って良いから」
純「許して下さい」
梓「良いよ、もう」
純「許して…くれるの?」
梓「傷って言っても大した傷じゃないし」
梓「そんなに謝ってくれてるんだから許すから」
梓「私も言い過ぎた、ごめん純」
梓「だから、頭上げなよ純」
純「うん、ありがとう梓」
憂(良かったね純ちゃん)
いつだって憂は私を叱ってくれた
純「それでね、梓がさ唯先輩に抱きつかれて満更でもなかったんだよね」
梓「だから、違うって///」
純「またまたー照れちゃってからに」
梓「違うもん///」
憂「梓ちゃん照れなくても」ニコニコ
梓「照れてないもん///」
純「そういえば、憂ってどんな時が楽しいの?」
憂「私は皆が楽しそうな時が一番楽しいよ」ニコッ
いつだって憂は笑顔だった
憂「それでね、お姉ちゃんとっても可愛かったんだ」ニコニコ
純「唯先輩らしいね」
憂「お姉ちゃん、凄く優しいんだよ」
梓「それは確かに」
憂「純ちゃんも梓ちゃんもお姉ちゃんの事好き?」
純「うん、好きだよ」
梓「私も好きだよ///」
憂「良かった」ニコッ
純「なーんで梓は赤くなってるのかな?」ニヤニヤ
梓「煩い純///」
いつだって憂は唯先輩の事が大好きだった
そんな憂は今…
憂「純ちゃん、ご飯だよー」
純「何時もありがとう憂」
憂「純ちゃんは毎日お仕事頑張ってくれてるんだから」ニコッ
純「美味しいーやっぱ憂の料理は最高だよ!」
憂「ありがとう純ちゃん」ニコニコ
純「本当だよ?毎日、憂の料理が凄く楽しみなんだから」
純「それに毎日帰ったら憂が出迎えてくれる」
純「ずっと憂が傍に居る」
純「こんな幸せが他にある?いや、ないね!断言出来るね」
憂「恥ずかしいよ///」
純「憂、これからもずっとずっと傍に居てね」
憂「うん、喜んで」ニコッ
おしまい
最終更新:2013年12月09日 03:44