唯「じゃーんけーんぱー……ってあずにゃんだしなよー」

梓「だからそれって違うじゃないですか」

唯「なにがさ?」

梓「だからですよ、のどがかわいたのは先輩の話でわたしは全然のどかわいてないんですよ」
唯「うん、だから?」

梓「だからわたしが飲みものとりいく理由がないんですよ」

唯「えーでもさでもさいつかはあずにゃんものどかわくよね?」

梓「そりゃあ近い将来には」

唯「じゃあそのときはこたつ出て飲みもの取り行くんだよね?」

梓「そうですけど」

唯「じゃあ、いいよ!」

梓「いやよくないですよ」

唯「えーあずにゃんのけちー」

梓「けちでけっこうコケコッコー」

唯「うわあ……うざ……あ、てかさあずにゃんキスしよう、きす」

梓「えー、まあべつにいいですけど」

唯「ちゅー」

ぺちゅくちゅ

梓「ぷはっ///……わ、なんなんですかこれっ」

唯「みかん」

梓「えー……うわー、えー……さいあく」

唯「おいしい?」

梓「口の中がきもちわるいですよ! 水飲んできます」

唯「わたしのも」

梓「へ?」

唯「もうあずにゃんこたつ出てるんだからね!」

梓「ばあか」

梓「はい、ただの水です」

唯「えへへ、ありがとねー」ごくごく

梓「べつに」

唯「ていうかわたしああいうこと好きなんだよね」

梓「自分の食べたみかん口に入れたり?」

唯「うん」

梓「わあ……新年そうそう嫌なこと聞いちゃったなあ」

唯「えーそう? あずにゃんはやだ?」

梓「どこがいいんですか」

唯「えーなんかよくない?」

梓「うわあ。昔から好きなんですか?」

唯「えーていうか、昔よくあずにゃんがお菓子食べてるのみてたら、それ食べたいなって思って」

梓「それっていうのは、つまり」

唯「あずにゃんの口の中にあるやつ」

梓「そんな目でわたしを見てたんですか」

唯「うんっ」

梓「さいていですね」

唯「べつにさいていじゃないよ! 」

梓「だってですよ、想像してみてくださいよ。ファミレスとかで口の中のものを交換したりしてる二人組がいたらどうします? そんなの宇宙人かなんかだと思われますよ」

唯「もちろんそういうところではしないよー。なんていうかえっちみたいなものだよ」

梓「うへえ……もうわたしと唯先輩の未来は見えきってますね!」

唯「そのうちあずにゃんもよさがわかるってことだね!」

梓「えへへ、先輩ってきもちわるいですね!」

唯「あー、てかさ、どっか行こうよ!」

梓「いやですよ、寒いしめんどくさいですし」
唯「えーでもさー、まだどこにも行ってないじゃん!お正月なのに!」

梓「お正月だからこそたまには家でゆっくりするのもいいんじゃないですか?」

唯「でも、初日の出も見なかったし!初詣も行ってないし!」

梓「でも初詣って今年初のもうでってことですよね、だったらべつにいつ行っても初詣は初詣じゃないですか」

唯「えーそれは違うよ、正月に行くのが初詣だよ」

梓「だったら正月詣とか言えばいいじゃないですか」

唯「あずにゃんはめんどくさいなあ。じゃあわたしは正月にもうでたいの!初詣じゃなくてもいいから!」

梓「ちょっとそこのみかんのあれとってください」

唯「? はい」

梓「よいしょ」

唯「なんでみかん積んでるの?」

梓「はい、これが中野神社です。どうぞ参拝してください」

唯「えー、ご利益なさそー」

梓「うっさいです。はやく参拝しろです」

唯「むー、そう言ったってお賽銭ないじゃん」

梓「……ちょっと待ってください」

すたすた

梓「はいっ」どん

唯「それ貯金箱じゃん!しかもあずにゃんのほう」

梓「はやくしないと神社が崩れちゃいますよ!参拝したいんですか!したくないんですか」

唯「えーもー……」

ちゃりん

唯「……あずにゃんがお正月中にどこかに連れて行ってくれますよーに」ぱんぱんっ

がらがらーころころ

梓「あーそれはむりですねって神様が言ってる」

唯「へぼ神社め!」

梓「罰当たりな」


唯「あ!あとわたしおみくじもひきたい!」

梓「おみくじならありますよ」びりびり

梓「はいどれかひとつを引いてください」

唯「じゃあ、これ……ってなにも書いてないじゃん!」

梓「見せてください……あーこれは大吉ですよ!」

唯「えーほんとぉ?」

梓「なになに……恋愛、滞りなく進む。今あるかわいくて優しくて気立てのいい素晴らしい彼女を大切にすべし」

唯「わーい、大切にしちゃうよー」なでなで

梓「やめてくださいよお……1年かけてのことですからそんなに焦らなくても///」

唯「そうだね……」

梓「あ……むう」


唯「あ、わたし、福袋も買いにいきたい!」

梓「えー福袋ですかー。あんなんお得そうに見えて入ってるのは去年の売りのこりですよどうせ」

唯「でも、いいよー。なんかね、ああいうの買うだけでも楽しくない?」

梓「じゃあ中身は関係ないんですか?」

唯「関係なくはないけどさ、でもやっぱりなんていうか雰囲気だよね」

梓「へえー!じゃあちょっと待ってください」

唯「え」

がさごそどたどたがさごそ

梓「はいっ、福袋です」

唯「スーパーの袋じゃん!」

梓「でも福袋ですよ?」

唯「もーしかたないなあ」

梓「1000円になります」

唯「え、お金とるの?」

梓「当たり前ですよ、お金をとらない福袋がどこにあります」

唯「えー、はい1000円」

梓「まいどあり」

唯「さてさて、中になにが入ってるのかな……まずはあ、これあずにゃんの玄関スリッパだ……しかもかたっぽだけ。こんなものいらないよお」ぐりぐり

梓「いたいいたいスリッパの表側を顔に押し付けないでくださいよ」

唯「裏側ならいいの?」

梓「いや自分のですし」

唯「じゃあわたしのならいいの?」

梓「へ?……だめですよ」

唯「へんたい」ぐりくり

梓「あぅぅ……ってわたしのはいらないですし!」

唯「さあて気を取り直して……えーと、これはエアコンのリモコンだ。そこのやつだ。えと、これはよくわかんない……これはハッピーセットのおもちゃだっけ?これは、あずにゃんの1個前のおサイフ、これはわたしの携帯、これはノート……ろくなものが入ってないよ!」

梓「まあそれが福袋ってもんですよ」

唯「えー」


梓「それで次はなんですか?」

唯「なんかそういう感じなの? あずにゃんがやるっていう」

梓「もう行きたいとことかやりたいこととかないんですね!」

唯「え、あ、じゃあー……もちつきしたい!」

梓「むむむ」

唯「もちつき!」

梓「ちょっと待ってください」

すたすたがちゃがちゃ

唯「あずにゃん遅いなあ……ほんとに餅でも焼いてるんだろうか」

梓「あ、お待たせしました。餅です」ぽんっ

唯「これ柔らかい系の大きいクッションだ……」

梓「餅ですよ」

唯「緑なのに?」

梓「はい叩くやつもありますよ」

唯「おもちゃのバットじゃん!」

梓「どっちやります?」

唯「えーじゃあ、たたくほう!」

梓「はい」

唯「ありがと」

梓「じゃあわたしがこねたら叩いてください」

唯「うん」

梓「はい」こね

唯「えいっ」ぽみゅ

梓「はい」こね

唯「えいっ」ぽみゅ

梓「はい……あいて」

唯「ごめん……」

梓「はい」こね

唯「えいっ」ぽみゅ

梓「これ楽しいですか?」

唯「はやく」

梓「はい」こね

唯「えいっ」べしっ

梓「いてっ……はい」こね

唯「えいっ」べしっ

梓「いてっ…………はい」ひょい

唯「えいっ……あ、くそ」すかっ

梓「…………は……はい」

唯「えいっ」すかっ

梓「……はい、はいはいはい」

唯「えいえいえいえい」べしべしすかっべし

梓「……ってもぐら叩きじゃないんですよ!」


ちーん

唯「なに?」

梓「……まあこねるのはこれくらいでいいでしょう。ちょっと待っててください」

すたすた

唯「うわー絶対出来上がった餅もってくるよ」

梓「はい、餅になりました」とん

唯「それじゃあ前は餅じゃなかったみたいじゃん!」

梓「海苔はセルフでおねがいします」

唯「もう……まあいいけど 」

梓「あ、唯先輩待ってください。新年にはじめて食べる餅はならべくびよーんって伸ばして食べると縁起がいいんですよ。縁が伸びるっていうように」

唯「あ、そうなんだ!へえーそれは初耳だよー」

梓「正月だけに?」

唯「どういうこと?」

梓「いやいいですよ」

唯「え、なにが正月だけなの?」

梓「だから、ほら初耳の初を正月のいろいろ初っていうのにかけてるんですよ」

唯「なーんだ、つまんな」

梓「うるさいなあ」

唯「こう? こうでいいの?びよーんって」

梓「もっと限界まで伸ばした方がいいですよ、あと手を使うとよくないんですよ。手はきたないってことになってますからね」

唯「むう……むずかしい……こう……」はむはむ

梓「ぷぷっ……犬みたいですね」

唯「笑わないでよ……ってかあずにゃんふつーに食べてるじゃん」

梓「だってうそですし」


唯「えーひどいっ、あずにゃんめ、罰として餅食べなよ!」

梓「今食べてますけど」

唯「わたしの口の中にあるやつ」

梓「やです」

唯「どうしても?」

梓「はい」

唯「じゃあこれから何があってもあずにゃんはわたしの口の中のもの食べたくならないの?」

梓「はい」

唯「なったらどうする?」

梓「なんでもしますよ」

唯「口の中のもの食べてくれるの?」

梓「もしわたしがそうしたくなったら」

唯「え、それってへんじゃない?」

梓「へんじゃないです」

唯「へんだよー」

梓「へんですね」

唯「へんじゃん」

梓「へんですよ」

唯「へん?」

梓「とーとろじーですね」

唯「え?」

梓「とーとろじーですよ」

唯「とーとろじーってなに?」

梓「とーとろじーはとーとろじーですっていうのがトートロジーです」

唯「えーいみわかんない」

梓「いみわかんないからいみわかんないんですよ」

唯「それやめてよ!」

梓「それってなんですか?」

唯「むむ……それってなんですか?」

梓「え?」

唯「え?」

梓「なんで真似し始めたんですか」

唯「真似しはじめたからだよ」

梓「それやめてください」

唯「それやめてください」

梓「真似しないでください!」

唯「真似しないでください!」

梓「なんで真似するんですかっ」

唯「真似するからだよ」

梓「あーもう唯先輩なんて嫌いですっ」

唯「あーもう唯先輩なんて嫌いですっ」

梓「あずにゃんはかわいくて色気があって日本一の女の子だよ!」

唯「あずにゃんは子どもみたいにかわいくてえっちで世界一の女の子だよ!」ぎゅっ

梓「あ///……えへへ」

唯「あずにゃんはかわいいなあ」なでなで


梓「こういうふうにだらだらすごす正月もいいですね」

唯「いやどっか行こうよ」

梓「ていうか唯先輩らしくないですよ、唯先輩って正月だらだらタイプじゃないですかどう考えても」

唯「でもあずにゃんだって普通はもっと行動的じゃん!」

梓「それは唯先輩を見ていてそういうだらだらもいいなって思うようになったんですよ」

唯「わたしもあずにゃんを見て時期にあったことをするのもいいなって思うようになったんだよ!」

梓「じゃあ結局いいじゃないですか、わたしが唯先輩になって唯先輩がわたしになるなら全体としてはなにも変化はないわけですからね」

唯「まあ、そっか……え、でもじゃあ、あずにゃんは本当は行動派なんだから行動してもいいんじゃない?」

梓「それなら唯先輩だってそうですよ」

唯「むむ?……ちょっとわけわかんなくなってきたから一回本来の立場に戻ってみようよ」

梓「いいですよ」

唯「あー正月はやっぱりごろごろが一番だね!」

梓「えー出かけるのがいいですよお、わたし出かけないと死んじゃいますーあ、でもお、愛する唯先輩がごろごろしたいならあ、そうしたいていうかあ、ほら、わたしって唯先輩思いだしい、唯先輩の言うことには従わざるを得ないというか、だってわたし後輩だし、ねえ……はあしかたないからゆっくりしましょう……わ、死ぬっ……おやすみ」ばたんきゅー

唯「あーずるい!あずにゃん起きろー」ゆさゆさ

梓「死んでる死んでる……」


唯「えへへーじゃあなにしてもいいんだね!」

梓「……」

唯「わーおっぱい触っちゃうよー、ブラジャーしてないんだねあずにゃん」さわさわ

梓「ん……」

唯「あれー、どうしたのかなあ? あずにゃんの手が邪魔するよ?死んじゃったのに」

梓「……」

唯「あ、ちくびたってきてるよ、あずにゃん? 興奮しちゃったの?」

梓「…………///」

唯「かわいい」くにくに

梓「あっ……んっ」

唯「……あずにゃん、ちょっと匂いするね」くんくん

梓「…………うぁ」

唯「臭いにおいがするの、恥ずかしくなっちゃったの?あずにゃん耳が真っ赤だもん」

梓「む…………」

唯「でもしょうがないよ、お正月でお風呂入ってなかったしね。それにわたしあずにゃんの臭いにおい好きだよ、こうふんするし」くちゅくちゅ

梓「あっ……んっ……///」

唯「はぁ……んっ……あっ、あずにゃんはほんとえっちぃね、濡れてるもん……んっ」くちゅくちゅ

梓「むむ……」

唯「あっ、ふぁっ…………んっ、あずにゃんのへんたいっ……えっちなにおいして……んっ………くぅ……臭いにおいかがれて興奮しちゃうんだよね……へんたいっ……あっ」

梓「……ふぁ……んっ、ごめんなさいっ」

唯「あっ……んっあずにゃんかわいいよぉ………ふぁっ…………あんっ…………あ、いった……………………おやすみ」

梓「…………え」


梓「ちょっと待ってくださいよっ、なにひとりで寝ようとしてるんですかあっ」

唯「え、だってあずにゃん乗り気じゃなかったじゃん」

梓「でも、それってないですよ!途中まで唯先輩わたしのことしたくせにだからわたしだって」

唯「知らないよ。正月はごろごろするのが好きだし……ふぁあああ」

梓「ゆいせんぱぁい、はぁ……んっ」

唯「やめてよー、太ももに股こすりつけてくるの。盛りのついた猫みたいだよ」

梓「だってえ、ゆいせんぱいが……はぁ……いけないんじゃないですかぁ……んっ」

唯「あずにゃん、きもい」ごろごろ

梓「あ、待ってくださいよお、ゆいせんぱぁい…………いかせてくだいよぉ」

唯「わあーむりー。きもーい」ごろごろ

梓「じゃあ、あれやりますから、たべものちゅー」

唯「え、たべものちゅーしてくれるの?」

梓「」こくこく

唯「絶対しないって言ったのに?」

梓「ごめんなさい」

唯「しかたないなあ、みかんでいい?」

梓「はい」

唯「」もぐもぐ

梓「……む」

唯「ちゅー」

梓「……んっ」

くちゅくちゅぺちゃぺちゃぐちゅぐちゅ

梓「……ん」ごっきゅん

唯「とうだった?」

梓「…………のーこめんとで」

唯「あずにゃん」

梓「?」

唯「約束」

梓「へ?」

唯「なにしてもいいんでしょ」

梓「あ」

唯「えへへ、えーとね」

梓「あわわ」

唯「初詣いこっ?」

梓「へっ?」

唯「ね、行こうよ!」

梓「は、はあ……」

唯「何その顔は?」

梓「え……さあ」

唯「へんたい」

梓「あぅ」

おしまいです