梓「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい。以上」


唯「あずにゃーん」

梓「…」

唯「あずにゃん?」

梓「何か用ですか」

唯「さっきのあれ、どこまで本気だったの?」

梓「さっきのあれって?」

唯「なんか宇宙人がどうとか」

梓「宇宙人なんですか?」

唯「いや、違うけど」

梓「じゃあ何なんですか」

唯「えっと…何でもない」

梓「何でもないなら話しかけないでください!時間の無駄です!」

唯「…」

和「唯…」

唯「のどかちゃーん!」

和「やっちゃったわね」

唯「何が?」

和「梓、あれ本気だから」

唯「…え?」

和「東中では結構有名よ」

唯「あずにゃんが?」

和「新聞に載ったことあるくらいだから」

唯「新聞?すごーい」

和「校庭に変な絵を書いたって」

唯「え」

和「○○新聞(全国紙)の社会面に」

唯「…」



5月上旬


唯「あずにゃーん」

梓「…」

唯「あずにゃんってさ、何でいつも猫耳付けてるの?」

梓「はい?」

唯「宇宙人対策?」

梓「まあ…そうですけど」

唯「すごーい!宇宙人に会ったことあるの?」

梓「いや無いから探してるんですけど」

唯「見つけたら教えて!」

梓「…わかりました」

和「唯…」

唯「和ちゃん」

和「なんであんなに喋れるのかしら?」

唯「何の話?」

和「梓」

和「あんなに喋ってるの見たこと無いわ」

唯「そうだっけ?」

和「私が話しかけても答えてくれないのよ」

唯「へー」

和「でもまあ…唯だから」

唯「ほえ?」


翌日

唯「あずにゃーん」ギューッ

梓「わっ」

梓「やめてくださいよ唯さん」←二人称これで行きます

唯「あずにゃん、部活どうするの?」

梓「部活ですか?」

唯「いい部活見つからなくてー」スリスリ

梓「スキンシップ好きですね…」

唯「あずにゃんはどうするの?」

梓「実は私もどうしようか迷ってるんです」

梓「思ってるような部活が無くて」

唯「へー…どんな部活?」

梓「宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探すような部活です」

唯「面白そーっ!」ギューッ

梓「うわっ!だからやめてくださいよ!」


翌日

梓「唯さん」

唯「何?あずにゃん」スリスリ

梓「作りませんか?」

唯「何を?」

梓「部活です。宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探す部活です」

唯「面白そーっ!」ギューッ

梓「うわっ」

唯「やるーっ!」

梓「わかったから手を離してください!」


文芸部前

梓「唯さん、着きました」

唯「ここどこ?」

梓「私たちの部室です」

唯「文芸部って書いてあるけど…」

梓「許可は取ってあります。文芸部も生徒会も」ガラガラ

唯「ふーん…あれ?誰か居るよ?」

梓「文芸部の秋山澪さんです」

澪「…」

唯「澪ちゃーん」

澪「…」

唯「澪ちゃん?」

澪「ひゃっ!」

唯「どしたの?」

澪「だだだ誰ですか!」

梓「さっき話したSOS団の平沢唯さんですよ」

唯「さっき話したって?」

梓「昼休みにここ使わせてくださいってお願いに来たんですよ」

唯「あずにゃんやるーっ!」ギューッ

梓「うわっ!離れてください!」

梓「というわけで、今日からここが私たちの部室です」

唯「了解しました、隊長!」

梓「部長です」

澪「というか、何をする部活なんだ?」

梓「宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探す部活です」

澪「ふーん…」

梓「興味無さそうな顔ですね…」

澪「だっているわけないだろ?宇宙人や未来人や」

梓「それを言ったら終わりですよ」

唯「宇宙人っていうのは!いると信じてる人の前に現れるんだよ!」

澪「それどこ情報?」

唯「あずにゃん情報」

澪「信憑性低いな…」

ガラガラ

律「澪ーっ」

澪「あっ」

律「帰るぞー」

澪「ごめんな梓、今日はこれで帰る」

梓「あの…」

律「ん?」

梓「部活…入りませんか?」

律「部活?何の?」

梓「SOS団、世界を大いに盛り上げるための桜ヶ丘の団」

律「えっと…」

唯「宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探す部活です!」

律「なにその部活」

梓「駄目ですか?」

律「…まあいいけどさ。どうせ既て

唯「確保ーーーっ!」

律「ギャーーーーッ」

梓「あと1人…」

唯「どうしたのあずにゃん?」

梓「部活って5人いないと作れないんですよ」

唯「そうなの?」

梓「知らなかったんですか?」

唯「…ごめん」

唯「和ちゃーん」

和「唯?」

唯「部員どうしよーう」

和「部員…ああSOS団ね」

唯「あと1人入らないと廃部になっちゃうんだよー」

和「廃部っていうのはちょっと違う気がするけど」

唯「和ちゃん入ってくれない?」

和「…ごめん、やめとく」

唯「そっかー…」


翌朝

梓「はー…」

唯「どしたのあずにゃん?」

梓「転校生来ないかなー…」

唯「転校生?」

梓「だってこの時期に転校とかそれだけで不思議じゃないですか」

唯「そうかな?」

梓「とにかく、転校生が来たら直ちにSOS団に入部させましょう」

唯「了解!あずにゃん部長!」

唯「和ちゃーん」

和「ん?」

唯「転校生来ないかな?」

和「転校生?」

唯「あずにゃんがSOS団に入れたいって」

和「へー…」

唯「…」

和「えっとね…来ないことはないんだけど」

唯「ほんと?」ギューッ

和「離れなさい」

唯「なんて名前なの?」

和「琴吹紬さんだって」

唯「つむぎ…ムギちゃん?」

和「え?」

唯「転校生のあだ名はムギちゃんに決定です!」

和「いや勝手に決めないでよ」



放課後

梓「転校生連れてきました」

紬「こんにちはー」

唯「ムギちゃーん!」ギューッ

紬「うわっ」

梓「唯さん…」

澪「ほんと抱きつくの好きだな…」

唯「えへへー」スリスリ

律「えっと…」

紬「琴吹紬です。よろしくお願いします」

唯「よろしくー」スリスリ

澪「さてと、全員揃ったことだし」

澪「活動始めるか」

梓「そうですね」

律「活動って?」

梓「第1回不思議探索パトロールです」

紬「不思議探索…」

律「パトロール?」

唯「面白そーっ!」ギューッ

梓「うわっ」

梓「それじゃ、明日朝9時に駅前集合でお願いします」

一同「はーい」



澪「唯!」

唯「ん?」

澪「あの…」

唯「?」

澪「…」

唯「…」

澪「」プルプルプル

唯「澪ちゃん?」

澪「ごめん、なんでもない」ピューッ

唯「何だったんだろ…」


翌日

梓「全員揃ってますか?」

一同「はーい」

梓「それじゃ班分けをします」

唯「班分け?」

梓「5人で回っても人数多すぎるので」

梓「3人と2人に分けたいと思います」

唯「了解」

梓「ではちゃっちゃと引いちゃって下さい」


班分け結果
1 唯・澪・律
2 梓・紬


河川敷付近

唯「澪ちゃーん!面白い花があるよ!」

澪「…」

唯「澪ちゃん?」

澪「…」

律「澪ーっ」

唯「…」

澪「唯」

唯「ん?」

澪「大事な話がある。聞いて」

唯「うん」

澪「…」

唯「…」

澪「…」

唯「澪ちゃん?」

澪「」プルプルプル

唯「澪ちゃーん!」

律「澪ーーーっ!」

澪「だだだだだだってここここんなことゆゆゆ唯にいいい言えるわけなな無いじゃん

律「宇宙人が震えてどうすんだよ!」パシッ

唯「宇宙人?」

律「ああ。澪は宇宙人なんだ」

澪「嘘つけ」パシーン

律「本当だろうが!」

唯「澪ちゃん宇宙人なの?すごーい」ギューッ

澪「うわっ」

律「正確には情報統合思念体ってやつなんだけどな」

唯「情報統合思念体?何それ?」

律「澪、後は頼んだ」ピューッ

澪「律ーーーっ!」

唯「えっと、要するにあずにゃんがすごい力持ってて、それを捕まえて何かしようとしてるの?」

澪「捕まえてって言い方はちょっと違う気がするが…まあそんな感じだ」

唯「澪ちゃんすごーい!」ギューッ

澪「律ーーー!助けてーーーーーーーーーっ!」


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最終更新:2014年01月21日 07:47