和「そして今回の法改正で、同性間の結婚が出来る様にもなった」
和「だから――――」
和「私と結婚しなさい」
和「唯」
唯「判ったよ。和ちゃん」あっさり
唯「私…和ちゃんのお嫁さんになるよ!!」ふんすっ
和「ありがとう唯……ただし――――」
和「私の嫁になったからには……」
和「私の子をたくさん産んで貰う事になるわよ?」
和「私…この国の少子化にとても胸を痛めているの……」
和「憂いているの……」
唯「分ったよ和ちゃん」
唯「私…頑張って和ちゃん専用の、生む機械になるよっ!!」ふんすっ
和「嬉しいわ。唯」にこ
?「ちょっと待ったーーーー!!!」
和・唯「「!?」」
?「私も和ちゃんのお嫁さんになりたいよっ!!!」
和・唯「「憂!!」」
憂「憂いていると云えば誰の事だい?…………私だよ!!」
和・唯「「!?」」
憂「……それに私だって……」
憂「私だって!和ちゃんの子どもを孕みたいよ!!赤ちゃんひり出したいよ!!!」ばーん
憂「大学だってお姉ちゃん離れして……」
憂「和ちゃんと一緒になる為に頑張って和ちゃんと同じ大学にしたんだよ?」
憂「それなのに……」
憂「こんな事ってないよ………」じわ…
和<それって…ある意味…姉離れ出来てないんじゃ……>ふーむ
憂「お姉ちゃんばっかりずるいよ……」うるうる
唯「憂……」
憂「お姉ちゃん……」
唯「憂。よく聴きなさい」きりっ
憂「………………」こく
唯「和ちゃんは【優良物件】なの」ふんすっ
憂「!?」
唯「有名大学で法律を学んで……」
唯「アメリカのロースクールに留学して…そこで弁護士の資格を取った」
唯「更にこっちに帰って来て…学生の間に司法書士の試験に合格した」
憂「そんなこと知ってるよ。だって私m――――」
唯「聞きなさい憂。そして既に司法書士事務所の職員に内定している……」
唯「そう――――文字通り超優良物件なの」
憂「……………」
唯「そして憂も和ちゃんと同じく」
唯「既に司法書士試験に合格した……言わばあなたも優良物件」
唯「そんな二人が一緒になるなんて…世の中的にも不平等なんだよ」ばーん
憂<うう……何か妙に生々しい話になった………>
唯「そして私は……」
唯「教員試験も落ち…未だに就職の決まらない」
唯「バリバリのニート候補生!!!」どん!
唯「だから私は和ちゃんに養ってもらって……」
唯「和ちゃんの子どもを産む事が……」
唯「私が最も社会に貢献出来る方法なの!!」ばーん!!
唯「勿論…和ちゃんの事が大好きなのが大前提なんだけどね//////」にへら
憂「……………」
憂<ナンかよくよく聴くと…ものっそい酷い理由だよ!お姉ちゃん!!>がーん
和「憂……」
憂「和ちゃん……」じ…
和「唯の言う通りよ」
和「だから…私の事は諦めて頂戴」きっぱり
憂「えーーーー!!!!?」がびーん!
憂「そ……そんな……」ガクッ……
憂「…………だったら…お姉ちゃんが和ちゃんのお嫁さんになるのなら―――――」
和・唯「「?」」
憂「私は……」ぐぐっ
憂「私は和ちゃんの愛人になるっ!!!」ばーん
憂「そして和ちゃんの子どもを産んで一人で育てる!!」
憂「お姉ちゃんと和ちゃんには絶対に迷惑は掛けないから……」
憂「………それなら………………いい…よね?」じっ…
和「憂……」
和「そんな事は言っては駄目よ」
和「貴女は唯と違って将来有望なのだから、もっと自分を持った大事にしなさい」めっ
憂「和ちゃんが怒った……」しゅん
唯(……何気に酷い事を言われている様な気がするけど…事実だから問題ないよね!)えへへ
和「それに……」
和「貴女には私よりも、もっとお似合いの人がいるわ」
憂「私にとって和ちゃん以上の人なんて居ないよっ!!」
憂「適当な事なんて言わないでよっ!!和ちゃん!!!」がぁ!
和「憂…そんな事ないわよ」
憂「そんなことあるもん!!」ぷいっ!
和「そんな…人をホルモンみたいに……」
憂・唯「「!?」」
和「……ま…まぁいいわ……」コホン
和「それなら…憂……」じ…
憂「はい…和ちゃん……」ごくり
和「貴女も私の子を産みなさい」
憂「!!」ぶわわっ!!
憂「い…いいの……?ホントにいいの?和ちゃん……」
和「ええ。そこまで想われているのならしょうがないわ。結婚は出来ないけどもし子どもが出来たら――――」
和「認知をした上で、子どもが一人立ちするまで面倒を見て上げるわよ」にこ
憂「和ちゃん…ほ…ホントに……?」おずおず
和「ええ。本当よ。女に二言は無いわ」きっぱり
憂「……和ちゃん……嬉しい…嬉しいよ……ホントに和ちゃんはカッコ良過ぎるんだから…ずるいくらい……」じわ
和「そんないいもんじゃないわよ私は……それに…その前に、憂にいい人が出来ればいいんだけどね」
憂「えへへ…残念だけど、それだけはありえないからね!!」
和「……でも…近くに居るとはいえ、法的にはシングルマザーなんだけど……」
憂「いいよ…それでも……それでもホントに嬉しいn―――――!!」はっ
唯「………………」
憂「お…お姉ちゃん……」おどおど
唯「憂!!」
憂「ごっごめんなさいお姉ちゃん!でも私は――――」
唯「しょうがないね。和ちゃんイケメンで男前だもんね。一人占め何かしたら罰が当たっちゃうよね」はぁ
憂「お姉ちゃん……」
唯「でもっ憂!正妻は私だからね!!」
憂「うん!じゃあ私はお妾さんだね!!」
唯「あはは」
憂「あはは」
和「あはは」
唯・憂・和「「「あははははははは」」」
唯「えへへ…和ちゃーん」だきっ
憂「和ちゃーん」だき
和「ちょっちょっと…左右の腕に抱き付かれたらバランスが取れないじゃない」ふら
唯「大丈夫だよ。ねっ憂」にこ
憂「うん。お姉ちゃん」にこ
唯・憂「「和ちゃんが私達を守ってくれる様に、私達も和ちゃんを支え合うから!!」
和「唯…憂……」じーん
和「ありがとう……」じわ…
憂・唯「「和ちゃん―――――」」
唯・憂「「私達は――――」」
憂・唯「「いつまでも一緒だよ!!」」
和「うん」にこ
憂・唯・和「「「そう―――――まだまだ」」」
和・唯・憂「「「私達の幸せな生活はまだ始まったばかり――――」」」
こうして三人は、いつまでも仲睦まじく暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
おしまい。
最終更新:2014年03月21日 11:33