1週間後



姫子「よしっ、異常なしだよ」



姫子「おめでとう、完治したよ」



姫子「うーん、でも慣れてはくれないか」



姫子「取り敢えず、ゲージから出してあげるからね」カチャッ



菫にゃん「直にゃん、逃げるにゃん!」



直にゃん「うん!」



姫子「勢い良く出たね~」



菫にゃん「出れる場所がないにゃん!」



直にゃん「出してにゃん!出してにゃん!」



姫子「残念だけど、出せないよ」



姫子「出したら、また病気になるし長生きも出来ないんだから」



菫にゃん「そんな…」



直にゃん「嫌にゃん…」



姫子「大丈夫だからね」



姫子「あらま、隅っこで固まってるね」



姫子「今は仕方ないか」



姫子「慣れてくれるまで根気よくだよね」



菫にゃん「どうしようかにゃん…」



直にゃん「あれは…」



菫にゃん「どうしたにゃん?」



直にゃん「3匹の猫だにゃん」



菫にゃん「あの人間が抱いてるにゃん」



直にゃん「幸せそうにゃん」



姫子「その子達はね、澪純梓っていうんだよ」



姫子「もうすぐ、君達のお友達になる猫だよ」



菫にゃん「お友達って、怖いにゃん」



直にゃん「菫にゃん以外の猫は怖いにゃん…」



いちご「姫子」



姫子「いちご、おはよう」



いちご「名前つけた?」



姫子「すっかり忘れてた…」



姫子「どんな名前が良いかな?」



いちご「菫と直はどう?」



姫子「うん、それ良いね!」



姫子「菫、直と宜しくね」



直「何で名前わかったのにゃん?」



菫にゃん「不思議にゃん…」



姫子「2匹とも広い部屋に行こう、遊び場があるからね」



遊び場



姫子「どうかな?」



菫にゃん「楽しそうな場所にゃん」



直にゃん「キャットタワーや色々な遊び道具があるにゃん」



姫子「暫く、ここで遊んでいてね」



姫子「お店に行ってくるから」



バタン



菫にゃん「何で、あの人間は私達にここまでしてくれるのにゃん…」




直にゃん「菫にゃん」



菫にゃん「何?」



直にゃん「私、あの人間の膝に乗ってみるにゃん」



菫にゃん「えっ?」



直にゃん「それで、酷い事して来なかったら信じてみたいにゃん」



直にゃん「あの人間を」



菫にゃん「うん、わかったにゃん」






姫子「ただいまー」



姫子「菫、直ただいま」



姫子「ご飯にするからね」



姫子「はい、ご飯だよ」



菫にゃん「…」



直にゃん「…」



姫子「どうしたの?食べないのかな?」



直にゃん「行くにゃん」



菫にゃん「うん」



直にゃん「…」ピョン



姫子「あっ、直が膝の上に乗って来た!」



直にゃん「…」ジィー



姫子「直、大丈夫だよ」ニコッ



直にゃん「居心地良いにゃん」



菫にゃん「わ、私も乗ってみるにゃん」ピョン



姫子「今度は菫だ」



菫にゃん「…」ジィー



姫子「大丈夫だからね」なでなで



直にゃん「菫にゃん、とっても暖かいにゃん」



菫にゃん「何か、開き切った傷口が塞がる感じにゃん」



直にゃん「この、人間は不思議な人間にゃん…」



菫にゃん「本当にゃん」



姫子「明日、お店に行ってみようか?」



姫子「お友達に会いにね」



菫にゃん「はいにゃん」



直にゃん「行ってみたいにゃん」



翌日



姫子「さーて、緊張してるかな?」



菫にゃん「な、直にゃん頑張ろうにゃん」



直にゃん「う、うん」



菫にゃん「今まで2匹で何でも乗り越えて来たにゃん」



直にゃん「うん、乗り越えて来たにゃん」



菫にゃん「直にゃん私達は」


直にゃん「うん、私達は」



菫直「死んでも一緒にゃん!」



姫子「行くよ」ニコッ



姫子「みんなー新しいお友達だよ」



おしまい



最終更新:2014年05月13日 07:43