菫「BLを読ませていたら腐女子になったのではないか」

紬「ああ…今日の唯梓、律澪は素晴らしかったわ…」ウットリ

菫「あのお姉ちゃん、男同士は…?」

紬「男同士?たとえば、私のお父様×斉藤、または聡君×堀込先生でも想像しろというの?」

菫「はい!」

紬「嫌よそんなの!気持ち悪い!汚い!」

菫「」


菫「どうしてあのときBLを買ってこなかったんだろう…そしたら今頃は」

ほわんほわんほわーん

紬「進○の巨人って面白いわね」

菫「そうですよね、特にリヴァエレが最高です」

紬「あなた何言ってるの?そこはエレ○が攻めじゃない、エレリヴァじゃない!」

菫「ありえない、お姉ちゃんがそんな邪道だとは思わなかった!」

紬「こっちこそ、あなたとは分かり合えないようね」

ほわんほわんほわーん

菫「あんまり望ましいものではなさそうだけど…」

菫「…」

菫「でもやっぱりお姉ちゃんと語り合いたいっ」

菫「幸いここに琴吹家の開発したタイムマシンがあるから、過去に戻ってお姉ちゃんを腐女子にしよう」

過去!

菫「漫画買ってきたよー」

紬「早く見せて、見せて見せて!」

菫(そうそう、こんな風にテンション高かったなあ…懐かしい)

菫「どうぞ」

紬「ありがとう!」パラパラ

紬「…へえ…男同士で、こんな…」

菫(ふふふ、これでお姉ちゃんは立派な腐の道に…)

紬「菫!」

菫「はい!」

紬「やらないか」

菫「」


琴吹家のトイレ

紬「オレはノンケでもかまわず食っちまう女なんだぜ」

菫(どうしてこうなった)

菫「あのうお姉ちゃん、こんなところもしお母さんたちに見つかったら…」

紬「いいこと考えた、お前、オレのケツの中でションベンしろ」

菫(聞いちゃいねー!)

菫(こうなったら…)

紬母「紬、あなた鍵もかけずに何やってるの?」

紬「お、お母様!その、菫とくそみそごっこを…」

紬母「(くそみそ?)菫ちゃんはどこにいるの?」

紬「はっ!いつの間に!」


inタイムマシン
菫「くそみそテクニックなんて買ってきたのが間違いだった。今度はもっと耽美なBLを…」

〜中略〜

紬「男同士って美しいわ〜」ペラリ

菫(ふふ、計画通り)

〜そして月日は流れ〜

紬「お父様、私、男子高を受験します!」

紬父「正気か!?」

紬「はい!美少年たちがいちゃいちゃを繰り広げる耽美な世界を見たいのです!」

斉藤「し、しかし当たり前ですがお嬢様、男子校には男子しか入れないのですよ?」

紬「だったら男装してでも入ります!」

紬父「紬がこんなにもはっきりとわがままを言ってくるのは初めてだ。…仕方ないな。どうにかしよう」

斉藤「旦那様、琴吹グループの力でお嬢様の男装を隠し通すおつもりですか?」

紬父「いや、琴吹グループの力で紬の志望する薔薇ヶ丘高校を共学にしようと思う」


菫「やばい、薔薇ヶ丘は私の妄想源だったのに、共学によって汚されてしまう!」

菫「…それだけじゃない。軽音部で楽器をやっているお姉ちゃんは、本当に生き生きしていた…」

紬『菫聞いて!今日りっちゃんがねー』ニコニコ

菫「その未来を私は奪ってしまった…」

菫「あ、でも調べてみたら薔薇ヶ丘にも軽音部があるみたい。なら…」

ほわんほわんほわーん

唯太「へへ、なーかのっ」ギュッ

梓太郎「や、やめてくださいよ先輩///」

律也「よーよー、アッツいなーお前ら。できてんじゃねーの?」ヒューヒュー

澪彦「からかうなっ」ゴチン

律也「あいたっ」

紬「うふふ」

ほわんほわんほわーん

菫「悪くない!」

紬母「いけません!!」

紬「お母様!?」

紬母「美少年のいちゃいちゃなんて幻想。実際にいるのは不細工で脂ぎった下品な男子校性ばかりですよ?」

紬「それでもいいんです!腐女子の妄想力で美化すれば…」

紬母「さらに!彼らは大変女に飢えています。そんなところに紬のような美少女を放り込めば…」

ほわんほわんほわーん

紬「いやあっ、離して!」

男A「おとなしくしてろよ!」ビリビリ

男B「へへ、こいつ俺たちを誘ってやがるぜ。こんなエロい体してるんだもんな」

男C「じゃあ俺からやるか」

紬「!いや、いや、やめて!!」

男C「そういいながら濡れてんじゃねーか。感じてるんだろ」

紬(悔しい…でも、感じちゃう…)ビクンビクン

ほわんほわんほわーん

紬母「てなことになったらどうするんですか!私は、娘が男なんかには決して汚されない、女子高の桜ヶ丘を勧めます」

紬「お母様は私のことを心配して…私、桜ヶ丘に入ります!」

紬母「わかってくれたのね、紬」ギュッ

紬父「私の妻子はどんな趣味をしてるんだろうね、斉藤…」

斉藤「さあ…」

菫「お姉ちゃん…でも夢破れて悲しいだろうな」

菫「そうだ、今日はお姉ちゃんの誕生日だった。こんなときこそ」タタタ・・・

菫「お嬢様、誕生日おめでとうございます。プレゼントです」

紬「あら漫画。今度はどんなBLなの!?」

菫「BLではありません。これです」

紬「…百合って何かしら?」

菫「読んでみればわかります」

紬「今まで男同士ばかり読んできたけど…女同士はそれ以上に美しいわ〜」ペラッ

菫(よかった。お姉ちゃん、これで女子高でも楽しくなるよね)


そして

紬「今日もね、唯ちゃんが梓ちゃんに抱き着いて…」

菫(結局何も変わりませんでした。お姉ちゃんはもうBLへの興味を失ったようです)

紬「りっちゃんのドラムが走り気味で、澪ちゃんが…」

菫(でも私はこれで満足です。お姉ちゃんも生き生きしているし何より…)

ほわんほわんほわーん

和樹「おい田井中、使用届出してねーぞ」

律也「あー、うっかり忘れてたぜ」ハハハ

澪彦「なんでお前はそうなんだよっ」ポカッ

唯太「ほんと、中野って小さくてかわいいよなー」ナデナデ

梓太郎「か、かわいいなんて言わないでくださいよ!いつか伸びるんですからー!///」

ほわんほわんほわーん

紬「…どうしたの?」

菫「何でもありませんお嬢様。うふふ…」

紬「?」

菫(お姉ちゃんの友達を男体化して妄想していることは内緒です!)

おわりです
ムギちゃんお誕生日おめでとう



最終更新:2014年07月02日 19:57