紬「みんな、本当にありがとう」にこっ



紬父「じゃあ、食事を始めよう」



紬母「皆さん、沢山召し上がって下さいね」



斉藤「では、私は料理を運んで参ります」



紬「斉藤はここに居るのよ」



斉藤「しかし…」



紬「いいから」



斉藤「は、はい」



紬「ほらっ、料理が来たわ~」



律「美味しそうだな!」



澪「うん、凄く綺麗だしな!」



唯「ほぇ~凄いね」



憂「本当に凄いねお姉ちゃん…」



梓「こんなの初めてです」



メイド「どうぞ」



純「あ、ありがとうございます」



メイド「ワインでございます」



さわ子「高級なワインね…」



和「これは凄い…」




紬「斉藤、美味しい?」



斉藤「はい、とても美味しいですよ」



紬「うん、良かった」にこっ



紬父「皆さん、紬は学校でどうですか?」



律「ムギは癒しです、いつも笑顔で暖かくて」



澪「お母さんって感じです」



唯「うん、とっても優しくて暖かくて可愛いんです」



梓「ムギ先輩は全てにおいて尊敬できる先輩です」



和「気配り上手で優しくて見習うべき点が沢山あります」



純「何て言うか、淑女だと思います」



憂「お茶の淹れ方とか一つ一つの動作に憧れます」



さわ子「勉強も優秀で友達を大切にして素晴らしい生徒です」



紬父「紬、頑張ってるんだな」



紬母「お母さんは嬉しいですよ」



紬「照れます///」



菫「お姉ちゃんは人気者だね」






律「お腹一杯だー」



澪「我ながら良く食べたな」



律「太るぞ?」



澪「今日はおめでたい日だから良いんだ」



律「そっか」にこっ



澪「うん」



紬「デザート食べられるかしら?」



唯「大丈夫、別腹です!」ふんす



梓「唯先輩らしいですね」


唯「あずにゃん、食べないの?」



梓「勿論、食べますよ」



唯「素直なあずにゃん可愛い~」だきっ



梓「こんな所で辞めて下さい///」



紬「良い…」うっとり



和「やっぱり、ムギね」



憂「でも、紬さんとっても楽しそうです」



純「学校に居る時も常に楽しそうだもんね」



和「そうね、私達もムギを見てると楽しくなるからムギも一緒なのよ」



憂「はい、私も紬さんみたいになりたいな」



純「憧れるよねでも憂にはそのままでいて欲しいな」



憂「えっ?」



純「憂は憂だから私達は友達になったんだから」



和「その通りね、みんなそれぞれ良さがあるって事」



憂「ありがとう、純ちゃん 和さん」



さわ子「みんな私の可愛い生徒だー私に付いて来い!」



紬「おー」



律「酔っ払ってんのかよ?仕方ないな~」



さわ子「違うわよ、本心よ」



澪「さわ子先生…」



さわ子「ムギちゃん、みんな」



唯「何?さわちゃん」



紬「はい」



さわ子「例え、貴女達が卒業しても私はいつでも居るから忘れないでね」



さわ子「困った時や苦しい時は頼るのよ」



紬唯律梓澪純憂和「はい!」



さわ子「みんな、いい子だ」にこっ



紬父「母さん、紬を桜ヶ丘高校に入学させて本当に良かったな」



紬母「こんなにイキイキとした紬を見れるんだもの」



菫「本当にお姉ちゃん楽しそうで私も嬉しくなるな」



斉藤「紬お嬢様は立派になられました」



メイド「デザートの大福です」



紬「ありがとう」



唯「ムギちゃん」



紬「うん」にこっ



紬「斉藤、食べてみて」



斉藤「有り難く頂戴します」



斉藤「…」ぱくっ



菫「美味しい?」



斉藤「とても、美味しいです」



紬父「誰が作ったと思う?」



斉藤「もしかしたら…」



紬母「紬が作ったのよ斉藤」



斉藤「紬お嬢様の誕生日に私なんぞの為に…」



菫「おじいちゃんの一番好きなお菓子だもんね」



紬「斉藤」



斉藤「はい」



紬「私の願いは皆と元気にいつまでも一緒に居る事、そして」



斉藤「…」



紬「斉藤、今からあなたに命令を出します」



斉藤「はっ!」



紬「ずっと元気でいつまでも私の傍に居なさい」



斉藤「紬お嬢様…」



紬「あなたは私が生まれた時から私の傍に居てくれた」



紬「寂しい時や悲しい時は傍に居てくれた」



紬「楽しい時は自分の事以上に喜んでくれた」



紬「あなたは只の執事じゃない」



紬「私のもう一人のお父さん」



斉藤「うぐっ…」ぽろぽろ



紬「斉藤、ありがとう」



斉藤「紬お嬢様、有り難き御言葉です…」



紬父「斉藤、お前は琴吹家になくてはならない存在」



紬母「これからも宜しくお願いします」



斉藤「はっ!」



菫「良かったね」



斉藤「こんなに幸せな日はないよ…」



律「良かったなムギ、伝えられてさ」



紬「うん、本当に、良かったわ~」



斉藤、あなたはかけがえのない人
ずっとずっと元気でいてね
私のもう一人のお父さん


おしまい



最終更新:2014年07月03日 22:10